いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

2023年にプレイしたゲームを振り返る

Goodbye 2023!
Welcome 2024!!

さぁさぁ今年もこの時期がやってきました。2023年でプレイしたゲームをザックリ振り返る記事である!流石に4回目ともなると手慣れたもんである。今年はそもそもレトロゲームに触れる余裕があんまりなかったのだが、例によって例の如く本記事でカウントに含まれるのは現行機…具体的にはNintendoSwitch/PS5/PS4/PC/ACのみである。Nintendo Switch Online』の旧作サービスや『PS Plus』のクラシックカタログはカウント外コレクション作品はコレクションという1つの作品としてカウントしている。

ちなみに2020年-2022年の振り返り記事は下記を参照である。

さてさて、気になる今年のプレイタイトル数は62本!ここにきて振り返り記事を作り始めてからの最高記録を更新したのである。まさかこんなことになるとは…。理由を推察するとすれば…例年よりもボリューム少な目なDLソフトが中心だったからだろうか。いつも通り目次は用意してあるので安心してほしい。

各タイトルの項目では『発売年』『ジャンル』『メーカー』『プラットフォーム』の4つの要素もセットで記載。『発売年』は自身がプレイしたプラットフォームでの発売年『メーカー』はデベロッパー(開発元)→パブリッシャー(販売元)の順で記載『プラットフォーム』は現行機種でリリースされたプラットフォームを記載し、そのうち自身がプレイした環境を太字にしている。基本的には自分調べの情報ゆえいくつか抜けがあるかも。またいつも通りの注釈ではあるが、テキストorスクショにてある程度のネタバレ要素も含まれているため、そこもご了承いただきたい。

それでは2023年を改めて振り返っていくとしよう!!!

ベヨネッタ3

発売:2022年10月
ジャンル:アクション
メーカー:プラチナゲームズ/任天堂
プラットフォーム:Switch

2023年プレイ時間ランキング(スイッチ部門)第8位。

2023年のトップバッターはコレ。初報からかなりの期間を経て発売されたプラチナゲームズの代表作であるところのベヨネッタシリーズ最新作ベヨネッタは1と2で完結…というか綺麗に纏まってた作品であったために、本作の発表時は少々の不安があったのは正直なところ。

少なくともアクション方面については変更点こそ多かれど過去作のベヨネッタシリーズの正統進化といってもいい内容であり、従来通りのスタイリッシュさに加え、本作では更に新システムの『デーモン・スレイブ』の魔獣召喚により過去作を超えるダイナミックさを味わえる。ベヨネッタと並ぶ新主人公(プレイアブル)であるところのヴィオラもベヨほど気軽に扱えるわけではないが、うまく扱えればベヨ以上に華麗な立ち回りができるポテンシャルを秘めているのが魅力。ボス戦やステージ道中などで挿入される過去作譲りの演出面もやっぱり素晴らしく、一部のボス戦で描かれる大怪獣映画さながらのド迫力バトルはそれだけでおなか一杯になれるはず。

半面シナリオについてはちょっと賛否分かれる内容だったのはまぁ事実。悪く言われる点についても『それはそう』と言い返せないくらいごもっともなので、なんとも言い難い。一応大筋だけで見れば悪くはない…悪くはないのだが、如何せんベヨネッタ』シリーズでやっちゃったのがまずかったのかなぁ、という印象である。ただそれはそれとしてこれまでベヨネッタシリーズを追いかけてきたファンならば、ぜひとも本作でベヨネッタの終わり』と『ベヨネッタの新しい始まり』を体験してみてほしいところである。シナリオに引っかかりを覚えても少なくともアクション方面はすっごく楽しいぞ!!

 

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コットン リブート!

発売:2021年2月
ジャンル:横シューティング
メーカー:ロケットエンジン/BEEP
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

可愛らしい魔女っ娘シューティングのパイオニアである『コットン』シリーズの1作目を現行機にてリメイクした作品。コットンシリーズがなんやかんやで復活したのは知っていたが、気が付くとDCのレインボーと各種移植を除きシリーズ作全てが現行機で遊べるようになっていたので、纏めてプレイすることを決意。そのスタートラインがコレである。

『コットン』は元々アーケードでリリースされた作品であったが、その後にX68000向けに移植、今回のリメイクはそのX68k版をベースにしたものとなっている。いわゆる『スクランブル』タイプの横シューティングであり、正面方向へのショットと斜め下に投下するボムを上手く使って先へと進んでいく。

システム面での最大の特徴は『魔法』であり、敵撃破でドロップするクリスタルにショットを撃ち込むことで色を変化させ、魔法をストックしていくことができる。ストックした魔法は専用ボタンで発動可能で、取得した色によって全く違う効果が発動。この威力が絶大かつド派手なため、使っていてかなり楽しい。またクリスタルはかなりの頻度で出てくるのでお手軽に乱射も可能。

シューティングといえば硬派なSFばかりという中、まさかまさかの魔女っ娘シューティングだった点も見逃せない。ステージ間では会話デモが挿入され、食いしん坊の魔女『ナタ・デ・コットン』と、妖精『シルク』の織り成す不思議な珍道中が描かれる。それゆえに数あるSTGの中でも(気分的に)手を出しやすい。

リメイクでの最大の追加要素はスコア倍率を超大幅に上昇させる『ジュエルフィーバー』とジュエルによる拡散ショット『スプリットショット』。フィーバー中は画面にデカデカと上昇分の倍率が表示されるので、その圧倒的な爽快感は素晴らしいものがある。たとえスコアタに興味がなかろうとも演出の派手さゆえにやみつきになることだろう。ほかにも後年の『コットン2』以降に登場する『アプリ・ケ・パンプキン』と『ニードル』もプレイアブルとして追加。魔法の種類も増加している。メインとなるのはこれらの要素が追加されたリメイク版ではあるが、X68k版を出来る限り忠実に再現したX68000モードも搭載されているので、当時のファンも手を出すべし。

 

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HEAVY RAIN -心の軋むとき-

発売:2016年6月
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:Quantic Dream/ソニーインタラクティブエンターテインメント
プラットフォーム:PS4/PC

2023年プレイ時間ランキング(PS部門)第10位。

後に『BEYOND: Two Souls』『Detroit: Become Human』を手掛けるメーカーQuantic Dream』が一気に名を挙げるきっかけとなった一作。『折り紙殺人鬼』を巡る一連の事件を立場も経歴も異なる4人の男女の視点から追いかける群像劇が描かれる。キャラの3Dモデルには実在する役者さんのフェイスキャプチャが採用。元々はPS3でリリースされた作品であったが、今回のプレイはPS4向けのリマスター版である。

個人的には続編である『Detroit』こそがシナリオを読み進めるADVというジャンルが到達したひとつの完成形であると感じているのだが、そちらで高く評価されたシステム面、さながら『操作できる映画』とでも呼べるようなインタラクション要素は本作の時点で軒並み出来上がっているのには驚くほかない。さながら洋画であるかのような演出の数々にはつい見入ってしまうことだろう。

非常にざっくりとあらすじに触れるならば『愛する息子を助けるために奮闘する父親の物語』である。『Detroit』が近未来を描いた内容でシビアながらもどこか現実感が薄かったのに反し、本作の舞台は(おそらく)現代。ゆえにそのどこか現実にも起こり得そうな不穏な雰囲気はそちらとはまた一味違う重苦しさを感じさせてくれる。…ところで『Detroit』とは比較にならないほど作中には痛々しい描写が頻出するので、プレイするならある程度精神的に余裕があるときが望ましいとだけ言っておこう。蜥蜴の試練とか何周プレイしても画面を直視できなかったよ…。

シナリオを読み進めるうえでの自由度は極めて高く、その選択に応じて物語は更に多彩に分岐していく。マルチエンドなのは言わずもがな、そこに辿り着くまでの経緯でさえ様々なルートが存在する。事件の真相に主人公たちが近付けるか、はたまた志半ばにして死にゆくか、それらは全てプレイヤーの選択と操作に委ねられている。仮に主人公が死亡したとしても物語は最悪な運命を辿りつつ進んでいくため、安心(?)していい。

シナリオそのもののジャンルはミステリーであるため、プレイしながら犯人を予想するという楽しみ方も可能。真犯人が正体を明かすまでに犯人を突き止めることができるのならば大したものである。一方ごくごく一部の伏線が未回収のまま終わってしまうのはちょっと物足りないと思ってしまうかもしれないが…まぁそこはどうしようもなさそうなのであきらめよう。ソレさえ目を瞑れば極めて良質なADVである。
(伏線未回収は本来予定されていたDLCが途中で打ち切られたのが原因らしい)

シューフォーズ

発売:2022年7月
ジャンル:アクション
メーカー:ブイブイラボ/Phoenixx
プラットフォーム:Switch/PC

Switchのeshop眺めていたら目に入って気まぐれに購入した作品だったはず。1体1の対戦アクションゲームで、互いにUFOを操作してオブジェクトを引き寄せ勝利を目指す。収集するUFOだから『シューフォーズ』。正直に白状しますと実際にプレイするまではタイトルの語感からシューティングだと思ってました。

双方のプレイヤーはステージ内に大量に出現するオブジェクトのうち、お題で示されたものを奪い合う。お題のオブジェクトを自身のゴールに運ぶことができれば1ポイントという単純明快なルールであるが、オブジェクトに対してプレイヤーが行えるのは引き寄せることだけ。この引き寄せ挙動がかなり独特であるため、オブジェクトはポンポンと動き回ることがザラ。コレに加えてオブジェクト自体も形・大きさがバラバラなものが多数、逆方向へ瞬時に移動するパイプといったギミックも盛りだくさんでありフィールドは常にカオスの様相。だからこそ一筋縄ではいかない楽しさもある。

ほぼ勝利目前の中、ギミックひとつで大ピンチ(或いはその逆)なんてこともあり、最後まで油断するべからず。マルチプレイはもちろんのこと、ソロプレイでも楽しめるようにそこそこ長めなストーリーモードも搭載!元気印な主人公(?)ルルちゃんを筆頭に色々なキャラたちが目立っておりキャラ要素もここでカバー。シナリオ進行に合わせて操作キャラも変わるため、色々なキャラを触ってみるきっかけにもなるだろう。全種類のオブジェクトを収集するという軽めのやりこみ要素もあるぞ!

ファイアーエムブレム エンゲージ

発売:2023年1月
ジャンル:SRPG
メーカー:インテリジェントシステムズ/任天堂
プラットフォーム:Switch

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2023年プレイ時間ランキング(スイッチ部門)第1位。
過去記事で既にガッツリ語り済みの作品1号。

スピンオフ作品を2本挟んで2年半ぶりにリリースされた世界一有名なSRPGファイアーエムブレム』の最新作。新作が出るたびに(システムそのものは大体同じながら)ガラリと方向性を変えるのがお馴染みのFEシリーズであるが、本作ではシリーズでもとびきり極端に舵を切ったのが特徴。ゆえにキャラのノリやデザイン、シナリオの全てに至るまで『従来のFEに触れてこなかった新規層』に向けた作りになっている。おかげでシリーズファンからの評判は賛否両論を絵に描いたような惨状となってしまったものの、戦記物ではない冒険譚/英雄譚としては(細かい粗は多いが)しっかり纏まっているため、『FEだからこうでなくてはならない』という先入観を持たずにプレイすればだいぶ楽しめる。

本作ならではの要素『エンゲージ』は特定の指輪をキャラに装備させることである程度制限こそあれどバランスブレイカー級の能力を発揮させるという代物…しかしながら本作のマップ構成はソレを前提としたものであり、そして敵軍も同じ要素をプレイヤー同様…或いはプレイヤー以上に使いこなして追いつめてくるので、最初から最後まで油断ならない『手ごわいシミュレーション』に仕上がっている。あくまで軟派になったのは見た目のみで中身は相変わらず硬派なままだったのだ。

他にも見どころというべきはやはりシリーズ最高峰なグラフィック。Mika Pikazo氏による華やかかつ特徴的な絵柄を見事3Dモデルに落とし込むことに成功しており、その美麗さは素晴らしいの一言。最初期から元々キャラ要素でファンの心を繋いだシリーズなだけあって、本作のグラフィック面のパワーアップの恩恵はあまりにも大きすぎる。本シリーズが3D化したのはGCの時代にまで遡るが、本作をもって3DのFEはひとつの到達点を迎えたといっても過言ではなかろう。

最初に言ったことの繰り返しになってしまうが、本作は『(シナリオ的には)FEらしくない進化』を遂げつつ『(システム的には)これ以上ないほどFEらしい進化』を遂げた、ある種矛盾した奇妙な作品である。歴戦のエムブレマー的にはあまり第一印象がよろしくないのは理解できるが、食わず嫌いせずに手を出してみるべしである。

 

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Graze Counter GM

発売:2023年1月
ジャンル:超危険行為推奨系シューティング
メーカー:びっくりソフトウェア/Henteko Doujin
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

過去記事で既にガッツリ語り済みの作品2号。

同人ゲーム開発サークル『びっくりソフトウェア』が手がける弾幕STG。同サークルが過去に手がけた『Graze Counter』のリメイク的な存在であり、公式曰く『超危険行為推奨系シューティング』とのこと。そのシステムは平たく言えば怒首領蜂大復活』×『サイヴァリア』×『超連射68kといった感じである。システム的に似通った作品は上記3つであるが、細かなSTGオマージュは更に幅広い。

弾幕STGらしく溢れんばかりの弾幕が迫ってくるのは言うまでもないが、本作ではその弾幕をカスる(グレイズ)ことでゲージを貯めゲージ消費の大技+無敵判定の『グレイズカウンター』で弾を消し、そこから更にゲージを貯めパワーアップ状態『ブレイクモード』で無双できるのが最大の特徴圧倒的な物量の弾幕を更なる圧倒的な力でねじ伏せ蹂躙する楽しさがひたすらに爆発している。

プレイアブルキャラとなる機体は全部で16名(+アナザー16名)というSTGでもかなり珍しい大所帯、基本ショットやグレイズカウンターはおろか、ゲージ貯めの仕様が異なるものもいるため、キャラの数だけプレイスタイルがあると言っていい。ここに加えて豊富なやりこみ要素もあるため、そのボリューム感は凄まじいの一言。

画面左側に描かれる各キャラの姿もまた魅力のひとつ。可愛らしくも一癖ある彼ら彼女らの活躍もまた要注目、キャラの中には他作品やVtuberのゲストもおり、それらもまた可愛らしいドット絵で表現されていて癒される。ぶっちゃけシステム・ビジュアル・サウンドの全てにおいて満点をつけたいレベルの代物であり、『2023年のベストゲームは?』と聞かれたら真っ先にその名を述べたいくらいのめりこんだ一作である。

ZERO ESCAPE 9時間9人9の扉 善人シボウデス ダブルパック

発売:2017年4月
ジャンル:脱出アドベンチャー
メーカー:スパイク・チュンソフト
プラットフォーム:PS4/XSX/One/PC

2023年プレイ時間ランキング(PS部門)第4位。

かつてDS向けにリリースされた9時間9人9の扉3DS/Vita向けの善人シボウデスというチュンソフト『極限脱出ADVシリーズ』を2作セットで移植。タイトルだけだとわかりづらいがこの2作はシナリオ的にも繋がりがあるため、プレイ順は999→善デスを強く推奨する。ちなみに『ZERO ESCAPE』というのは海外における極限脱出ADVのシリーズ名。本作は日本よりも遥かに海外からの支持が根強いらしい。ちなみに自分はどちらも初プレイ。
(善デスは3DSの体験版でちょろっと触れてはいた)

両作ともに脱出ゲームであり、主人公を含めた9名の登場人物たちが閉鎖空間の中で『ノナリーゲーム』というゲームを進めながら脱出を目指す…というのが大まかな内容。ただし同じノナリーゲームでも999と善デスでは大きくルールが改変されており、それもあってかシナリオの雰囲気もそれぞれだいぶ異なる。具体的には999が『参加者が協力しあう』というのに対し、善デスでは『参加者が互いを疑い、時に蹴落とし合う』といった内容になっている。

脱出ゲームとしての難易度はそれなり、難しすぎず簡単すぎずの塩梅で適度な緊張感を持たせてくれる。ちなみに999の方が若干簡単。善デスではゲーム内グラフィックが3Dなことも相まってやや難しく、そのうえ別解でクリアすると隠し要素が解禁されるというシステムになったのでやりごたえはバツグン。ヒント機能はどっちも充実しているので詰まることはあんまりない…ハズ。

シナリオのクオリティは2作共に高く、脱出ゲームではあるが『さっさとクリアして続きが読みたい!』となる内容。中には周回プレイを前提としたギミックやトラップもあり、唸らされる部分もそれなりに多い。なんてったって本作は『infinity』シリーズを手掛けてきた打越鋼太郎の作品、メタい部分までも違和感なく取り込み物語を成立させるなぞお手の物なのだ。ただしどちらもエンディング周りでかなりぶん投げているところがある(特に善デス)ので、今からプレイするならば必ず後述する『刻のジレンマ』までセットで遊ぶべし

 

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推色-オシイロ-

発売:2023年2月
ジャンル:FPS
メーカー:ただすめん/レジスタ
プラットフォーム:Switch/PC

TLでフォロワーの何人かが言及しているのを見かけ、軽く調べてみて『なんじゃこりゃ』となりそのまま手を出した作品。その正体は可愛らしいバーチャルアイドルに惹かれたヤツを恐怖のズンドコへ叩き落すホラーFPS…いやホラーなのかコレは…?数々のシュールなゲームを開発するただすめん氏の作品であり、先んじてPC向けにフリーゲームとして配布されたのち、このSwitch版のリリースとなったらしい。
(例によって経緯はクリア後に調べました)

システムそのものは3Dフィールドを自由に歩き回り、敵を見つけたら照準を操作して狙い撃つ…というオーソドックスなFPS。本作での戦場は『千葉レジェンドアリーナ』、とある事情によりそこに地縛霊が跳梁跋扈するようになってしまったため、地縛霊を打倒しながら先へ先へと進んでいく…のだが、何故か携帯する武器は銃などではなくペンライト(サイリウム)んなもんでどう戦えという話なのだが、まぁ設定上は攻撃の時にペンライトを振ってるらしい。

ペンライトを振る姿を見た地縛霊はなんと踊りだす踊って踊ってそして消える。ソレを繰り返しながらステージ内に点在するバーチャルアイドル『恋城ゆのか』『郷守みつな』『美塔るりね』を全て見つけ出せばステージクリアバーチャルアイドルの数に合わせてペンライトも3種類、地縛霊の推しに合わせ適宜ペンライトを切り替えていくべし。ワケがわからない?大丈夫、ほかでもない我自身もコレ書いててワケがわからなくなってきてるから。

地縛霊に触れられたら即死というシビアなバランスに見せかけ、(プレイヤーが死ななければ)倒した敵は復活しない敵の出現位置/行動パターンは固定目的地までのガイドはあり、という要素が組み合わさり絶妙な難易度となっているのが見どころ。終盤にはどう足掻いても倒せない敵も出てくるので、行動パターンを理解してスニーキングをするのも時には大切である。

バーチャルアイドルがテーマなだけあってボーカル付きのメインテーマ曲『推色サイリウムも用意されていて、コレが中々の名曲。先に挙げた3人のソロバージョンのほか、3人セットの『ReGeneBeats』バージョンも含め計4パターンという力が入った一曲である。オマケとしてただすめん氏の開発した極めてシュールなミニゲームも収録、中にはかの『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』を本作風味にした代物も。

星のカービィWii デラックス

発売:2023年2月
ジャンル:アクション
メーカー:バンプール/HAL研究所
プラットフォーム:Switch

2023年プレイ時間ランキング(スイッチ部門)第5位。
過去記事で既にガッツリ語り済みの作品3号。

2011年にWiiでリリースされ、その後の星のカービィ』シリーズの未来を決定づけた革命的作品星のカービィWii』がNintendoSwitch向けにリメイクカービィシリーズのリメイクが出るのは実は結構珍しかったり。オリジナル版にあった要素はほぼほぼそのままに、色々とデラックスな要素が追加されている

コピー能力ではWii版時代のものにスタアラ初出の『フェスティバル』新能力『アーマー』『サンド』が追加、新能力の2つはどちらも中々癖があり扱いづらいが独自の魅力がある。Wii時代から続投している能力でもTDX以降で追加されたアクションが扱えるようになっているなど、リメイクならではの逆輸入が行われているのも嬉しいところ。レベルデザインも大幅なテコ入れが行われており、最初から遊べる『ストーリー』は充実のお助け要素でより簡単に、クリア後の『エクストラ』はイジワルな調整にすることで幅広いプレイヤー層が満足できるようになっている。むろんエクストラといえどある程度のお助け要素はあるので、何度も挑戦すればクリアは可能。

また本作では星のカービィWiiと切っても切れない関係性であるマホロア』を徹底プッシュ、新モードとして『わいわいマホロアランド』マホロアエピローグ 異空をかける旅人』が用意されている。前者は華やかな遊園地で過去作から選りすぐりのサブゲームをプレイするモード、後者は星のカービィWiiのED後を描く本作の真の完結編である。

どちらのモードも過去作のファン必見の代物であるが、その内容…特にマホロアエピローグ』についてはぜひ自分の目で確かめて頂きたいところ。このモードのためだけに本作を購入する価値があるほどには素晴らしい内容であることは保証しておく。可愛くてどこか憎たらしく、そして絶対に忘れられない新世代のカービィの顔役(?)マホロア、本作はそんな彼のために存在する1作なのである。

 

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メルヘンアドベンチャー コットン100%

発売:2022年10月
ジャンル:横シューティング
メーカー:ININ Games
プラットフォーム:Switch/PS4

魔女っ娘シューティングの原典たる『コットン』シリーズの2作目、元々はスーパーファミコンの作品だったのが現行機向けに移植された。なお『コットン16BITトリビュート』でのプレイであるが、後述のパノラマコットンと共にDL版で単品販売もアリ

魔法・クリスタル撃ちによるレベル上げといった要素は引き継がれているが、そのゲーム性は大きく変わった。特に大きいのは魔法がクリスタルではなく専用アイテムで使えるようになったという点。

これだけならともかく魔法アイテムが大幅に絞られているので、前作のように魔法の連射は行えないのがネック。結果的に魔法は最終盤まで温存したまま使わないというケースが少なくないのが悩ましい。もっとも、魔法に拘らなければ純粋なシューティングとして楽しめるし、魔法も乱射しづらいだけで前作同様ド派手なものが使用できる。

魔法は常時切り替えられるようになったのもそうだが、種類も大幅に増え、事実上のウェポンセレクトである『まじっくせれくと』でいつもと違ったプレイスタイルで遊べるのが嬉しい。バリアの有無で安定感がまるで異なるのが困りものだけども…。コットン特有の極めて軽いノリで進行するストーリーデモと妙におどろおどろしい世界観も健在である。

今回の移植では基本的な内容自体はSFC版のベタ移植(PS1版とは少し違う)となっており、当時の裏技や隠しコマンドの類いもある程度使用可能。ただしキーコンフィグの表記が当時そのままゆえ地味にややこしい。

移植に際しての追加要素としてノーマルモードとハードモードというモード選択が追加された…がこの違いはノーマルモードでは無敵などのチートや中断セーブが使用可能で、ハードではそれらが完全封印されているというのみ。つまりゲーム内容そのものは変化しない。まぁ平たく言えばハードコアを求めるプレイヤー向けのモード分けである。一応トロフィーはそれぞれ別枠で用意されているが。

ちなみにかなり幅広い言語へのローカライズ対応がされているのだが、ゲーム内の言語は常に日本語で、日本語以外を選択した場合はストーリーデモ中に選択言語のローカライズ文章がオーバーレイされるという中々の力技である。

 

『コットン16BITトリビュート(PS4版)』のAmazonページ

 

パノラマコットン

発売:2022年10月
ジャンル:3Dシューティング
メーカー:ININ Games
プラットフォーム:Switch/PS4

魔女っ娘シューティングで知らぬ者はいない『コットン』シリーズの3作目。こっちは当時メガドライブ向けにリリースされたタイトルで同じく16bit機のタイトルである100%と共に移植。なお『コットン16BITトリビュート』でのプレイであるが(以下略)。先に挙げた100%の移植と同じようにオーバーレイによるローカライズノーマルモード限定の中断セーブ&チート機能も搭載されているのでどんな人でも安心して遊べる。

本作ではこれまでのシリーズとは打って変わってまさかまさかのスペースハリアー』などに代表される3Dシューティングへと進化。ハイスピードなスクロールの中、奥から手前から上下左右からやってくる敵たちを倒し進んでいく。3Dになってもコットン特有のクリスタルや魔法、ティータイムも登場メルヘン&ファンシーなキャラ達も相変わらず。個人的にゲーム内のグラフィックの雰囲気は今作が一番好き

3Dシューティングゆえにこれまでとは違った技術が要求される…ということを抜きにしてもそこそこ難易度が高め。難易度をイージーに、ライフを最大まで引き上げてもゲームオーバーが視野に入ってくるレベル。とはいえいにしえの時代より続く3Dシューの原則『グルグル回り続ける』ことさえ理解していれば1周ノーコンクリアもなんとかなる

メガドライブ末期の作品ということもあるのだろうが、メガドラであると信じられないくらい滑らかなスクロールと多彩な3D演出が最大の魅力メガCDスーパー32Xといった外部ユニットなしでこれほどの代物を作り上げるとは感服するばかりである。不満点はコットンシリーズの魅力の一つであった会話デモがOPとラスボス前後にしかなくなってしまったところくらいか。

ゲームを1周クリアすれば『だからどうしたモード』となり、自機がシルク&オプションがコットンで2週目がスタート(性能や難易度は変化ナシ)、だからどうしたモードをクリアすると…なんと…!!物凄くどうでもいいご褒美が待っている!
(ほんっとーにクダラナイので期待しすぎないように)

コットンシリーズは基本的にロクに市場に流通せずプレミア化しているケースが殆ど…というか全てそうなのだが、その中でもこの『パノラマコットン』は別格であり、正直生きているうちにプレイすることは完全に諦めていた。そんな中いつの間にやらこうして現行機種向けに移植されていたのはありがたいというほかない。

 

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Graze Counter

発売:2017年7月
ジャンル:超危険行為推奨系シューティング
メーカー:びっくりソフトウェア/Henteko Doujin
プラットフォーム:PC

上の方で語った超危険行為推奨系シューティング『Graze Counter GM』のオリジナルにあたる作品。リメイク版をプレイしたことでこちらも気になったためサントラ付きを購入。この時点で面白さの源であるグレイズのドキドキ感と爽快感、それからグレイズカウンター/ブレイクの使い分けという部分はあり、普通に高クオリティ。もちろん可愛らしいキャラもこの時には既に用意されているし、耳に残りやすいサウンドも健在

とはいえGMとの違いも随所に見られ、どちらかはモチロンのこと、その両方をプレイしてもそこそこ新鮮に楽しめる。こちらはルート分岐ナシの1本道で全5面(+エクストラ面)、本作の2面と4面はGMではAルートにあたる。我はGM→こっちという順にプレイしたが、GMのノリでプレイすると『そんなん知らんが!?』という技の数々に翻弄されることとなる。まぁだからこそGMを先にプレイしても楽しめるワケだが。

シナリオ進行はこちらもボス前での会話のみ、ただしこちらはプレイヤー側のセリフがないこともあって会話の雰囲気がだいぶ異なるので必見。5面ボスあたりがわかりやすい。難易度はノービス・アーケード・エキスパートの3段階、アンリミテッドモードもパシフィストモードもあり。ノービスはランクシステム完全撤廃で初心者向け…に見せかけてGMのオリジナルよりも難しい。というかどの難易度でも難しさは無印>GMなので、まずはGMを遊んでからこっちに手を出した方がいいかもしれない。

Death end re;Quest2

発売:2020年2月
ジャンル:RPG
メーカー:アイディアファクトリー/コンパイルハート
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

2020年の振り返り記事で触れていたRPG『Death end re;Quest(デスリク)』の続編。バトルシステムは前作とまるっきり同一。フィールド上のバグを利用して汚染度を管理しパワーアップおはじきの要領で敵をすっ飛ばし壊滅させる爽快感はやっぱりナイス。(すっげぇ雑にだが)前作のメインキャラ勢もパーティ入りしたりもする。

前作はADV風味のテキスト劇だけで進行する現実世界パートガッツリRPGになるゲーム世界パートという構成であったのだが本作では完全ADVの昼パートRPGの夜パートという作り。まぁ印象としてはペルソナ3みたいな感じになった。とはいえ昼パートに行動回数などの制限はなく、夜パートも目標を達成するまで終わらないため、ゲーム進行は相変わらずの一本道
(一応僅かなフラグによるED分岐自体はある)

先に挙げたようにバトルシステムに関しては前作の延長であることは間違いないのだが、一方でシナリオ面は大きく様変わりしたのも特徴。というのも前作は『バグったゲーム世界(RPGパート)を現実世界(ADVパート)から調査する』というものだったのに対し、本作はRPGもADVも同じ世界が舞台になってしまったため、雰囲気としては『現実に少しずつ迫りくる恐怖』というデスリクらしさが失われシンプルなファンタジーになってしまったのだ。

キャラ描写もいわゆる『ハーレムもの(男主人公+残りは全員ヒロイン)』だった前作から、本作では『百合もの(主人公も含め全員女性)』に舵を切っており、正直なぜシリーズものでここまで路線を切り替えたのかは気になるところ。

厳しいことを言ってしまうと『デスリクの続編』という点がかなり足を引っ張っている印象であり、前作のようなものを期待すると『なんか違うな…』となり、かといって前作を知らずにプレイすると前作から引き継がれた設定の諸々がご都合主義に思えてしまうなんとも言えない作品である。一応フォローしておくと単品のファンタジーRPGとしては真っ当に面白かったのは伝えておく。

 

『デスエンドリクエスト2(PS4版)』のAmazonページ

 

Rogue Sweeper

発売:2023年3月
ジャンル:パズル
メーカー:Mankind Games.
プラットフォーム:PC

誰もが知ってる有名作品マインスイーパー』に繰り返しプレイすることを前提とした概念をミックスした作品。身内的なハナシをすると、我の後輩ズが開発したタイトル自分個人は開発に手出し口出し一切していないのだが、ようやくリリースまで至れたらしいのでがっつりプレイ。

複数のマインスイーパーのマップからなるダンジョンが用意されており、プレイヤーはマインスイーパーをやりつつ階段を見つけ次のフロアへ、最終フロアまで行くとクリア。最終フロアで得たアイテムを合成して次なるダンジョンへ…といった繰り返しで進んでいく。正直どのあたりが『ローグ』なんだと思わんでもないのだが、まぁゴール地点たる階段の場所がランダムなあたりがローグなんだろう。ランダム生成の話をしだすとそもそものマインスイーパー自体がランダムなワケだしね。

冒険の舞台となるダンジョンはかなり広大かつフロア数も多め、ダンジョンによっては制限時間も課せられるなど中々に大変そうに思えるがそこで強い味方になるのが『アイテム合成』。アイテム合成という呼び方だとわかりづらいが、コレは早い話がプレイヤーの強化システムである。アイテム合成を行うと以降永続的に効果が発揮され、『周囲の地雷の位置を特定する(回数制限あり)』『地雷を踏んでも一定回数ゲームオーバーにならず続行できる』といったメリットを享受できる。コレをうまい具合に活用していくことが攻略のコツである。

本作のようにマインスイーパーを全体像からクリックするのではなく、プレイヤーキャラを操作して掘り進めていくタイプのゲームだとパワポケ』シリーズの『ドキドキ地雷パニック』という前例があるのだが、本作では掘り進む操作の利便性を高めることで奇妙な爽快感を出すことに成功している。というのも移動のレスポンス周りが非常に快適なほか、『周囲の地雷チェック旗と足元の数字が同一(プレイヤー視点で安全が確保できている)』の場合は1ボタンでプレイヤーの周囲全てを掘り進めることができ、ある程度地雷の位置を特定したあとならば、周囲を掘るボタンを連打していくことでガツガツと進んでいけるためである。コレが中々にクセになるし楽しい。まぁ旗の位置を間違えていた場合は気持ちよく死ぬ羽目になるのだけど。

NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol.2

発売:2022年11月(パケ版は2023年3月)
ジャンル:コレクション
メーカー:SNK
プラットフォーム:Switch/PC

かつてアーケード方面にて数多くのファンの心を掴んだSNK、その携帯機であるところのネオジオポケットカラーの作品群がまさかの現行ハード向けにセット移植ネオポケの作品は長らく歴史の影に埋もれており、実機以外では遊べない作品が殆どだったのでこういった試みはありがたい。ちなみにコレは第2弾、第1弾はショージキ収録タイトルにあんまり惹かれなかったのでスルーしていた。

第1弾のラインナップは(元の方向性ゆえ仕方ないのだが)格ゲーにひたすら偏っていたのだが、第2弾であるところの本作ではアクションのほかRPGにスポーツ・パズルにボードゲームなどなど幅広いジャンルが選出されているのが魅力。具体的な収録作品はSNK VS.CAPCOM 激突カードファイターズ』『ビッグバンプロレス』『バイオモーターユニトロン』ロックマン バトル&ファイターズ』『つなげてポンッ!2』『ガンバレねおぽけくん(仮)』THE KING OF FIGHTERS バトルDEパラダイス』『ベースボールスターズ カラー』『ポケットテニス カラー』ネオジオカップ'98プラス』の10作品。ちなみに収録作品の一部は単品でもDL販売されている

どの収録作品も魅力的でひとつひとつ語っていきたいが、そこに時間を取られるのもアレなので一本だけ触れるとするならば…やっぱり『ガンバレねおぽけくん(仮)』については語っておきたい。このゲーム…と呼んでいいのかすら怪しいブツは…一応ジャンル的にはミニゲーム集』に分類される代物である。だがデフォルト状態ではミニゲームは遊べない。というのもゲーム内に登場するマスコットである『ねおぽけくん』がゲームを開発中という設定であり彼がゲームを完成させるまではミニゲームで遊べないのだ。

じゃあさっさと作れよと言いたいところだが、コイツがずいぶんと気まぐれで待てど暮らせどゲーム開発に着手しない。ソレに対しプレイヤーができることは殆どない。せいぜい無意味なちょっかいを出せる程度である。というわけでプレイヤーができる行為はシンプルに…待つ…それだけである。………なんだこれは。この説明だけだと言っちゃなんだがクソゲーすれすれに思えそうだが出来上がるミニゲームは一応そこそこの面白さ。問題はいつ出来上がるかわからない点だけである。

つまるところこのゲームは『シーマン』や『ルーマニア』等のコミュニケーションゲームにミニゲーム集を悪魔合体させた産物ということになる。楽しめるようになるまでは相応の虚無時間を要する羽目になるがそこは我慢。一応ねおぽけくんのリアクション自体は可愛らしいのでギリギリ虚無を中和できてないくらいにはバランスが取れている。ただミニゲーム自体は最大で30本まで増え、ねおぽけくんの成長を表しているのかゲーム自体のクオリティも段階的に増していくのはある種見どころだと言える…かもしれない。

 

『NEOGEO POCKET COLOR SELECTION VOL.2』のAmazonページ

 

コットン ガーディアンフォース サターントリビュート

発売:2021年9月
ジャンル:シューティング
メーカー:シティコネクション/サクセス
プラットフォーム:Switch/PS4/One/PC

よりトリッキーなシステムへと進化した大人気魔女っ娘シューティングの4作目『コットン2』そのアレンジ版『コットンブーメラン』一転して無骨&硬派な『ガーディアンフォース』というサクセス製のシューティングがセットになったトリビュート。それぞれの作品は単品販売もアリ。いずれの作品も元々はアーケードで稼働していた作品だが、本作に収録されているのはタイトルにもあるようにセガサターン向け移植版

『コットン2』は待望のアーケード向けコットンシリーズの続編、人気キャラのアプリの初出作でもある。毎度おなじみの魔法攻撃はもちろんのこと、まさかまさかのSTGでのコマンド入力『コマンドショット』敵を掴む『キャッチ』から繋がる『連爆』にてより高難易度になってしまったものの、本作ならではの爽快感を得た作品である。

『コットンブーメラン』は『コットン2』のアレンジバージョン、より遊びやすさの幅を広げた反面、3キャラ1チーム制を採用した上に新アクション『パンチ』の追加、オマケに攻略中に随時キャラ切り替えを必要とするため更にシステム面がややこしくなったのが良くも悪くも特徴。一応システムの理解さえできれば結構楽しいのではあるが…。

最後にコットンに混ざる形で収録された『ガーディアンフォース』は硬派な全方位STG。ステージのスクロールに合わせてショットの向きが変わるほか、メインとなる主砲はボタン長押しで任意の方向へと回転させることができる…というシステムが特徴。文字通り全部の方向から敵が迫ってくるので自機の操作と攻撃方向を常々考えなくてはならず、とにかく考えるべきことが多い。そのぶん敵弾を避けつつ上手い具合に敵を殲滅した時の脳汁は凄まじい。

この通り3作全てが楽しめるようになるまでにある程度の熟練度を求めてくるのが本トリロジーの特徴である。いずれの作品もシステムが複雑かつゲーム自体が高難易度ゆえに、おいそれとSTG初心者に勧めていい作品とは言い難いのだが、腕に自信がある人は手を出してみるといいだろう。繰り返し言うが、どの作品もシステムを熟知してから一気に楽しくなるゲームであるぞ。

 

『コットン ガーディアンフォース サターントリビュート(PS4版)』のAmazonページ

 

ぎゃる☆がん だぶるぴーす ばいりんぎゃる

発売:2017年2月
ジャンル:3Dシューティング
メーカー:インティ・クリエイツ
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

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2023年プレイ時間ランキング(PS部門)第6位。
過去記事で既にガッツリ語り済みの作品4号。

ロックマンゼロ』や『ガンヴォルト』でおなじみインティ・クリエイツが送る美少女を眼力でオトしていくガンシューもとい『眼シュー』ぎゃる☆がん』シリーズ2作目。一度リリースしたあとに販売元が消滅し、権利を継承したインティが販売元となり再度発売したという少々特殊な経緯を辿った作品でもある。

ゲームシステムそのものは真っ当なレール型シューティング、どこが特徴的なのかといえばやはり敵キャラが女の子たちであるという点で、プレイヤーは女の子ごとに設定された弱い部位(頭・胸・腰・脚)に狙いをつけて素早く射貫いていく必要がある。この説明だけ聞くと極めてシュールな世界観だが、シナリオ面はそれなりにマトモであったりもする。

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ステージの数・バリエーション共に中々に多く、そのうえステージ内のルート分岐の概念や、ヒロイン攻略時のアクシデントイベントやボス戦も相まって最後まで飽きさせない。それでいてガンシュー/レールシューとしてしっかり作りこまれているためシンプルにプレイするだけでもいいし、慣れてきたらスコアアタックに挑戦するのも歯ごたえがあってイイ

ストーリーはオマケ程度に扱われやすいレールシューにしてはそれなりにガッツリしたシナリオも特徴で、個別ルートが存在するヒロインが5名、それ以外に任意で全てのモブキャラを攻略できる『運命の彼女ルート』なんてものもあり、やりこもうと思えば長時間に渡って楽しむことができる。とりわけ運命の彼女ルートはプレイヤー自身でいくらでも遊び方を変えられるので、楽しみ方は無限大である。貴方は運命の彼女に誰を選びますかな?
(我のイチオシは半場翠さんです)

 

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麻雀ファイトガール

発売:2023年3月
ジャンル:麻雀
メーカー:コナミアミューズメント
プラットフォーム:アーケード

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過去記事で既にガッツリ語り済みの作品5号。

オトメディウス』で一度は儚く散ったKONAMI美少女ACゲー。この系譜はボンバーガール』で今度こそ花開きチェイスチェイスジョーカーズ』を経てまた一つ新たな美少女ACゲーが誕生することになった。それこそが『麻雀ファイトガール』である。どうやらよほどボンガのウケが良かったらしい。まぁ実際どれも遊んでいる身からすればゲーム的に面白いから納得ではあるが。

その名が示す通り本作のゲームジャンルは『麻雀』、ゲームセンターでは同じくKONAMIが『麻雀格闘俱楽部』を既に稼働させているのだが、本作では硬派路線・経験者向きであったそちらとは真逆に『キャッチーなデザインで超初心者向き』な方向性の作品である。その象徴ともいえるのがキャラ要素の数々であり、プレイ中はどのキャラも生き生きと動き、そして喋りまくるため非常に賑やかなのが最大の特徴。チュンビーム!!

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そこに加え麻雀なんてやったことないよという人でも楽しみながら覚えられるように、充実したサポート機能をこれでもかというくらい搭載。極論ルールを全くわかっていなかったとしても、サポートに促されるように操作していくだけで和了れるまであるのが実に衝撃的である。もちろんサポート機能はON/OFFもできるため経験者側に目障りになることもない。レートに近い概念もあるにはあるが、本作では負けのペナルティすらも徹底的に抑えられているため、負けによる不快感は微塵もなく、勝ち負けよりも『楽しさ』が上回るのが素晴らしい

昨今、麻雀はネットでもスマホでもできるようになり、『わざわざゲーセンに行ってまで麻雀かぁ?』と思うかもしれないが、騙されたと思って一度はプレイしてみてほしい。気が付くと麻雀ファイトガールの麻雀に心をとらわれてしまっているハズである。少なくとも今年の我がゲーセンに通う目的の殆どは本作の存在にあった

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Milk inside a bag of milk and Milk outside a bag of milk

発売:2022年11月
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:Nikita Kryukov/Forever Entertainment
プラットフォーム:Switch

ロシアのクリエイターであるNikitaが開発し、Steamにて配信していた『Milk inside a bag of milk』と『Milk outside a bag of milk』というアドベンチャー2本をセットでSwitch向けに移植した作品。細かなゲームシステムの違いこそあれど、どちらも精神疾患』が主なテーマになっている。

ざっくりあらすじだけ述べると『inside~』は『少女が牛乳をお店まで買いに行って帰宅する』『outside~』は『帰宅した少女が就寝する』だけのおはなし。そう、たったそれだけのハナシなのだ。だが、少女には『たったそれだけ』では済まなかったのが本作。主人公の少女は精神疾患を患っており、何かがあるたびにトラウマで話せなくなったり、思考がループしたり、強迫観念に苛まれたりと極めてメンタルが不安定である。当然、そんな少女にとっては『牛乳を買って帰るだけ』という単純なおつかいでも困難を極めることになる。

ただ、少女は主人公ではあるがプレイヤーではない。プレイヤーの意思に関係なく考え、悩み、そして行動する。ならばプレイヤーはなんなのか?本作のプレイヤーは声、或いは幻覚、はたまた薬である。常に不安定な少女の頭の中で響く声、ソレがプレイヤー。少女が思い悩んだ時、立ち止まってしまった際にはプレイヤーが彼女を支え、肯定し、激励してやるのがこのゲームなのだ。

ゲーム的なハナシをすると『inside』は純粋なテキストアドベンチャー『outside』は局所的にポイントクリック要素が導入される。『outside』の方はルート分岐が用意されており、進み方によってEDに至るまでの過程が変化する。ただし、どちらの作品もボリュームとしてはかなり控えめ気味。破滅的、或いは退廃的なビジュアルも特徴で赤・黒を主体としたドギツい配色は一度見たら忘れられないことだろう。当然、このビジュアルにも明確な意味が込められている。『outside』ではまさかまさかのアニメムービーが導入され、『inside』だと僅かしか見ることができなかった少女の姿を確認できるようになる。真っ当に美少女で初見ビックリしたのはナイショ。

少女との会話を進めていくうちに、少女は少しずつプレイヤーに心を開いてくれる。彼女の会話は少なからず支離滅裂な部分や気まぐれな部分も目立つものの、それでも何度か会話を重ねていけば、何故彼女がそうなってしまったのか、彼女はこの状況下でどれだけ頑張っているのかといったことを薄らと知ることができる。辿り着くEDは真っ当なハッピーエンドとは言い切れないが、ほんの少しでも彼女を理解できればソレが立派なエンディングである。

ホーンテッド・ガールズ

発売:2023年2月
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:匙投げ部/わくわくゲームズ
プラットフォーム:Switch/PC

ときどきある『Steamで出た時に買っといたがそのまま積んでいるうちにCS版が出た作品』、元々はキャラがカワイイから買ったんだったか。既にSteam版を購入済みであったが折角なのでSwitch版も購入&プレイ。ちなみにSwitch版クリア後にSteamでもプレイしたが、どちらも内容は同一だったのでプレイする時はお好きなプラットフォームを選ぶべし

システム的な意味でのこれといった特徴はないという昨今ではある種珍しい超オーソドックスなアドベンチャーで魔物と人間が共に存在…するものの共存はできないとされている世界観でのおはなし。そんな世界で命知らずな主人公は、あろうことか魔物たちのテリトリーに足を踏み入れてしまう。結果的に3名の魔物の少女たちと出会うことになり、そのまま彼女たちの学園生活に仲間入り…というのが冒頭のあらすじである。

ヒロインとなる3人は先の冒頭あらすじからわかる通りいずれも人外ゾンビのアミティエキョンシーのメイ・クイヴァンパイアのフローレン…お好きなヒロインと交流を深めるべし。ちなみに主要キャラ3人にはそれぞれボイスが用意されている。基本はパートボイスであるが、シナリオにおける重要シーンに限りフルボイスになる形式。

シナリオそのものはかなり短めでゲーム中では何度か選択肢を選んでいき、その選択肢に応じて各ヒロインの好感度が上昇、最終的に最も好感度が高いヒロインのルートに入り、そこから更にGOOD/BADエンド分岐があるといった極めてシンプルな作り。題材的にホラーっぽくも感じられるが、基本的にはカワイイ路線なのでほんわかする場面が多め、でもやっぱり人と魔物は相容れないのか時々ドキッとさせられる場面も

ぎゃる☆がん2

発売:2018年3月
ジャンル:3Dシューティング
メーカー:インティ・クリエイツ
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

2023年プレイ時間ランキング(スイッチ部門)第9位。

インティ・クリエイツが送る眼シューぎゃる☆がん』シリーズにおける現状の本家最新作。ちなみにナンバリング上は2を冠しているが、シリーズとしては1と2の間に『だぶるぴーす』と『VR』を挟んでいるので4作目にあたる。『迫り来る美少女たちに対し、眼力で弱点を狙い打ち昇天させていく』という基本システムは従来と同じであるが、CS作品における前作『だぶるぴーす』以前と比較するとゲーム性と雰囲気の両方でだいぶ路線が異なるのが特徴。

より具体的にはステージ攻略が昔ながらのレールシューティング形式ではなく、複数のポイントを任意で選択し行き来し適宜対処していく…という作りがメインになった。これはVRシューティングであるところの『ぎゃる☆がんVR』をベースにしているためである。VRでのプレイに最適化した作りのものを非VRのCS機に持ってきてしまっているため、グラフィック面やカメラの自由度こそ上がったが、シューティングとしての方向性がまるで異なるものになってしまったのはちょい残念。まぁコレについては趣味の範疇か。

ぎゃる☆がん』特有のシナリオ面は本作でもやっぱり力が入っている。メインの新キャラである近藤ちる/玉前なな子/りーすを筆頭にキャラ方面は相変わらず良質。過去作から引き続き登場する生徒も多数おり、シナリオに深く絡むキャラには『だぶるぴーす』のヒロイン勢もいるなどファンとしても見逃せない。ただし主人公が過去作と違いデフォネームすら存在しない『自己投影型主人公(主人公=あなた)』であるためちょい寂しくはある

方向性が変わったといえど、絶妙なバカゲー感と可愛らしいビジュアルは相変わらず健在ではあるため、雰囲気は紛れもなくやっぱり『ぎゃる☆がん』である。最初は面食らうかもしれないが、慣れてくれば本作ならではの独自の魅力を感じられると思うのである。

 

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シルバー2425

発売:2021年2月
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:グラスホッパー・マニファクチュア/PLAYISM
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

2023年プレイ時間ランキング(スイッチ部門)第4位。

その昔、非常に先鋭的な魅せ方により数多くのプレイヤーへ衝撃を与えたとされる隠れた名作にして怪作ADVシルバー事件およびその後日談シルバー事件25区』をセットで現行機向けリメイクした代物。後者は元がガラケーアプリでありファンといえど長らく手が出しづらかったため非常にありがたい。どっちの作品も所謂『須田ゲー』というヤツなので合う人にはすっごく合うが合わない人にはトコトン合わない。SUDA51の代表作といえば『ノーモアヒーローズ』のほか『ムーンライトシンドローム』『Killer7』などがあるが、この名を知りかつ物怖じしない人には勧められる
(いやまぁ須田ゲーの中ではライト寄りだけども)

ゲームの内容自体はシンプルなアドベンチャー。プレイヤーはシルバー事件で警察組織である凶悪犯罪課視点『Transmitter』とフリーライター視点『Placebo』の2つの物語シルバー事件25区』でこれまた警察組織の25区凶悪犯罪課視点『correctness』、その対立組織たる地域調整課視点『matchmaker』、つくづく大変な目に遭うフリーライター視点『Placebo』の3つの物語を追うこととなり、その濃密さ・ボリューム感は凄まじいというほかない。
(『25区』でも僅かながら『Transmitter』の回はある)

やはり見所はその独特な台詞回しと演出面『フィルム・ウィンドウ』という画面全体を用いた表現手法に加え、アニメ・実写・一枚絵・ポリゴンを適宜使い分けることで本作特有の演出を成り立たせているのが最大の特徴である。須田ゲーでなければ成立しない(というか許されない)であろうキレッキレな作りには良い意味でも悪い意味でも間違いなく衝撃を受けるハズ。どちらの作品もリメイクに際し新シナリオもあるため必見。…ところでだが、上にも触れたようにこのゲームは演出面が非常に秀でている反面、演出のために遊びやすさや利便性を完全にかなぐり捨てているのが最大の難点でもある。特にシルバー事件25区』における文字入力UIは我がこれまで見てきたUIの中で(誇張抜きで)一番アレな代物である。

…あと一つだけ言っておくことがあるとすれば…『black out』の仕様を考えたヤツとGOサイン通したヤツは絶対に頭おかしいと思うのである。コイツが今年のプレイ時間ランキング上位に食い込んだのは確実にコレのせいだ。いやまぁ全体を通して言えば楽しかったのはそうなんだが、それはそうと『black out』だけは絶対に許さん。我がブチ切れた『black out』とはなんなのか、それは実際にプレイした人間でないと理解できない、理解できるはずがない、理解してはならない。気になるならばプレイしてみるといい。最低で最悪で最凶で最狂の…そして最高の不条理がそこにある

 

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ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション Vol.1

発売:2023年4月
ジャンル:アクションRPG
メーカー:カプコン
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

2023年プレイ時間ランキング(PS部門)第1位。

かつてGBAのローンチタイトルとしてGBA本体とセットでデビューを飾り、その寿命が尽きる瞬間までGBAと共にあった名作シリーズロックマンエグゼが現行機種向けにとうとう復活!Vol.1とVol.2の2本が同日に発売されており、このVol.1ではエグゼシリーズの初期ナンバリング…具体的にはシリーズの原点である初代ロックマンエグゼ、粗削りだった初代を正当進化させたロックマンエグゼ2』、当初は完結編として構想されていた屈指の人気作ロックマンエグゼ3』後出し完全版マイナーチェンジロックマンエグゼ3 Black』の計4本が収録。基本的なゲーム内容はベタ移植でこそあるが、オンライン対戦に対応するなど細かなフォローもほんの少し加えられている。ただしマルチ前提チップは当時同様マルチ必須になってしまったため、その点に限ってはかつてWiiUで配信していたVC版と一長一短であるか。

このコレクションにおける目玉要素が『バスターMAXモード』。コレは平たく言うと『ロックバスターの威力が通常の100倍になるモード』である。エグゼシリーズを一つでも遊んだ人ならお察しの通り、コレがとにかく強力。『威力が100になる』ではなく『威力が100倍になる』のでバスターUPで強化するとその100倍ラピッド強化やブレイクバスターなんか加えた暁にはもう誰にも止められない。当然ドリームウイルスだろうがフォルテだろうが数発で溶ける。なんか色々と頭おかしい気がするが気にしてはいけない。ちなみにバスターMAXモードのON/OFFは戦闘中でも会話中でもいつでもOK。例えば『レアチップを回収した帰りに運悪くV3ナビに遭遇した!急遽ONにして意地でもゲームオーバーを避けよう!』のように危機回避のため運用することもできる。

ここまで強いと一周回って妙な爽快感があるので、一度体験してみるのが良いだろう。…ただし強すぎてゲーム本来の面白みを損なうため、初見プレイ時はどうしようもなくなった時を除いてOFFで遊んでほしいな、というのはある。あと有効にしていると『これなら何も考えなくても全クリ余裕だぜ!』と勘違いしてしまいがちだが、所詮バスターなのでコレだけではバスティングレベルが上がらず一部のチップが手に入らないし、なんならソード属性以外全無効のナイトメア系ウイルスだの一撃同時撃破必須なプロテクト/ナンバーズだのはバスターでの突破が不可能。よって頼り過ぎは厳禁。

シリーズでもとびきりRPG的な方向性で人気の高い初期3部作のセットということもあり、Vol.1の収録タイトルを遊びつくすだけでもロックマンエグゼ』がなぜここまで愛され続けているのかは理解できるはず。流石に今やり直すとくどいレベルのおつかい要素が目につかないこともない(特にエグゼ2)が、バトル部分の完成度が初代時点で極めて高く、この令和の時代に遊んでもその面白さは色褪せることはない。『エグゼ3』ともなればやりこみ要素も相当なボリュームなので満足感も高めである。

 

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Grim Guardians: Demon Purge

発売:2023年3月
ジャンル:2Dアクション
メーカー:インティ・クリエイツ
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

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過去記事で既にガッツリ語り済みの作品6号。

ロックマンゼロ』を筆頭に数々の名作アクションを手がけてきたインティ・クリエイツの完全新作2Dアクションゲーム魔城と化してしまった学校へ悪魔ハンターの姉妹が向かう!…この説明からするとどこぞの悪魔城のパロディ的な匂いを感じるが、その正体はなんとぎゃる☆がん』シリーズのスピンオフにしてオールスターにして完全新作である。信じられないかもしれないが事実である。なのでノリもどんどんギャグ方面に突き抜けていく

主人公の姉妹は遠距離攻撃主体の神園しのぶ近距離攻撃主体の神園真夜、プレイ中はこの2人を切り替えながら進んでいく。姉妹にはそれぞれ専用のサブウェポンが存在し、適宜使い分けながら強敵に打ち勝ち仕掛けを超えていく必要がある。ちなみにどちらか一方がやられただけではミスにならず、姉妹両方がやられたタイミングで初めてゲームオーバーになる。

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…この説明でうっすら察したかもだが、本作のシステムは8割がたインティが開発を手がけていた『Bloodstained: Curse of the Moon』のソレと全く同じである。先に挙げたようにぎゃる☆がん』のスピンオフでありながら、事実上『Bloodstained: CotM 3』でもあるのが本作なのだ。

世界観が『ぎゃる☆がん』ということもあり、人間キャラは全て『ぎゃる☆がん』シリーズからの登場、メイン・モブ問わず多数登場のオールスター状態となっておりシリーズファンなら泣いて喜ぶ布陣である。しかもフルボイスときたもんだ。もちろんあのインティなのでアクション面もやっぱりハイクオリティ。難しすぎず、でも適当にやっているだけではクリアできない心地よい難しさを感じさせてくれるのだ。

 

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Psyvariar Delta

発売:2018年8月
ジャンル:縦シューティング
メーカー:サクセス/シティコネクション
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

サクセスの代表作としてその名を挙げる人もいるであろう知る人ぞ知る名作アーケードシューティングサイヴァリアが現行機向けに登場。上に挙げた『Graze Counter』効果でこっちも遊びたくなったので購入してプレイ。敵弾をギリギリで避ける『BUZZ』によるレベルアップ+無敵判定、それをひたすらに続けるゲーム性こそが最大の特徴であり、(おそらく)この要素の始祖でもある。

サイヴァリア』自体には過去にマイナーチェンジ版のサイヴァリア リビジョン』が登場しているのだが、本作はマイチェン前のオリジナル版サイヴァリア ミディアムユニット』サイヴァリア リビジョン』両方まとめてリマスターしたものとなっている。両バージョンを別個に収録しているワケではなく同一フォーマットに落とし込んでいるため、『ミディアムユニット』のステージを『リビジョン』の自機でプレイ(はたまたその逆)などが可能。ついでに『サイ』繋がりなのか『サイバトラー』からブランシュがDLC扱いでゲスト出演もしている。

『リビジョン』仕様のステージをプレイしている場合はステージ突破時に一定レベルを越していると『デンジャー』と呼ばれる高難易度の専用ステージに突入。デンジャーステージは全部で4つあり、全て目の当たりにするためには最序盤から徹底的な稼ぎを行う必要があり、非常に難易度が高い。しかしながら、その分デンジャーステージは弾幕の量が凄まじく、BUZZの楽しさも突き抜けているため、腕に自信があるならば挑戦してみてほしいところ。…ちなみに我はSTGへたっぴ勢なのでX-Cが限界でした…。

 

『サイヴァリア デルタ(PS4版)』のAmazonページ

 

名探偵のナゾトキ推理

発売:2023年3月
ジャンル:アドベンチャー(?)
メーカー:東京通信
プラットフォーム:Switch

ちょいと気になった+お安めだったので購入した一作。システムはポイントクリック型の推理ゲームといったところで、画面左側の問題文に示される箇所(凶器とか犯人とか)をイラストの中から推理&選択していく。ひとつのシチュエーションにつきクリックすべき箇所は4つ。まぁ間違えたとてペナルティはないし、そもそも推理の必要が全くないほど難易度も低めなので警戒する必要はない。ゲーム内に用意されたシチュエーションは全部で60個

どうやら複数名のイラストレーター(シナリオライターも?)が分担して作業をしているらしく、特定のタイミングで絵柄が様変わりするのも特徴のひとつ。個人的な好みをいえば3人目の雰囲気がお気に入りである。

…が好みとかそういうハナシがどうでもよくなってくるレベルで4人目のインパクトが強い。イラストは普通に良質、テキストもそれまでと変わりないのだが、何がおかしいかと言われると事件の内容がおかしい。それまで普通のミステリー風味だったにも関わらず、最後の担当になった瞬間から事件内容が猟奇/サイコ方面に振り切れてしまうのだ。被害者加害者関係者のいずれか、あるいは全員の頭がおかしい事件がいきなり押し寄せるため初見は何が起こったのかわからなくなる。

開発側も完全に開き直ったのかここから謎解きの難易度は超大幅に低下、もはや推理をせずとも『いや犯人どう見てもコイツだし凶器はアレだし手口はソレだろ!?』と一瞬でプレイヤーの脳内で事件の真相が見えてくる代わりに、別ベクトルで『理解不能』という感情が消えなくなる。何もかもの答えが見えている状態であってもちゃんとテキストに従い段階的に正解ポイントを選択しなくてはならないのがまた困る。見事(明らかに見え見えな)正解に辿り着いても『これで終わり!?』『説明は!?ないの!?』となるのは間違いない。…なんというかゲーム内容自体は普通であっても最後のインパクトでがっつり印象を刻み込んできたヘンな作品である。 

ZERO ESCAPE 刻のジレンマ

発売:2017年8月
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:チャイム/スパイク・チュンソフト
プラットフォーム:PS4/PC

同じく今年プレイした9時間9人9の扉』『善人シボウデス』から連なる極限脱出ADV/ZERO ESCAPEシリーズの3作目にして完結編。過去2作の主人公・ヒロインも含めた3チーム9名の男女が様々なシチュエーションからの生還・脱出するため奮闘する脱出アドベンチャー。デスゲームという体でいながら(一応は)全員生存も可能なルールであった前2作とは一転して、こっちは参加者が最低でも6人死ぬまで終わらないガチなデスゲームである。過去作と同様に打越鋼太郎氏が手掛けているため、氏の作品特有のループを前提とした構造はもちろん本作でも登場。そして完結作ということもあり容赦なく前2作のネタバレが多分に突っ込まれるので、本作をプレイするよりも前に過去作をやっておいた方がいい…というかやらないとだいぶ厳しい

本作では3つのチームを任意で選択し、そこから更に任意のシーン断片を選んで物語を読み進める…『フローティング・フラグメント・システム』と呼ばれる特殊な形式。初めてプレイする時は選択画面のサムネくらいしか情報が得られず、複数のシーンを読み進めることでようやく時系列的なつながりがわかるようになる…というややわかりづらいものの理解できればかなり面白い代物になっている。なお断片は必ず同じ世界の物語とは限らず、どこかで選択が異なる…つまりはパラレルワールドのモノも混じっているため油断ならない。
(一度見たシーンは時系列順に並んだフローチャートに組み込まれる)

例によって脱出ゲームを行う謎解きパートシナリオを読み進めるパートが交互に挿入される作りで、脱出ゲームの終了後は自身or他者の運命を選ぶ『ディシジョンゲーム』に挑む羽目になる。過去2作の近いポジションのゲームでも結構な究極の選択を強要されてきたものだが、本作のソレは過去作のソレを更に悪質に際立たせたと言っていいモノ揃い運命の理不尽さに痛感しながら選択に頭を悩ませるべし。あ、ちなみにどんな選択をしたとしても物語は進むし、選択肢の結果辿り着いた未来にご都合主義なんてものはないヨ。どういうことかって?まぁ選択肢ひとつで過去作キャラだろうが主人公だろうが問答無用で死ぬヨという至極簡単なオハナシである。誰を犠牲にして運命を掴み取るか、よーく考えて選びたまえ。ちなみにキャラの散り様・死に様の凄惨さはシリーズでも最上位クラスである。

シナリオ自体はトリックの巧みさから伏線の張り方まで極めて良質、とある真相に驚かされたプレイヤーは少なくないだろう。シナリオ演出のパワーアップも相まって、とにかく読み進めるのが楽しく、先が気になる内容に仕上がっている。『999』『善デス』のどちらとも違った形でのシナリオ描写で、ドラマ的な手法がそこそこ多用されているのも特徴。それに合わせてか3Dモデルの質感もややリアル風味。おかげさまで『善デス』はともかく『999』からの続投組が言われるまで同一人物とわからないくらい似てないのはちょい難点か。あとすっごいどうでもいい話ですが、思い当たる選択肢を片っ端から入力してみるというクセが悪い意味で活躍し、真相が発覚する前に『刻を超えた結末』に辿り着いてしまったのはナイショ。 

 

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私だけいれば問題ないよね?

発売:2020年6月
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:SEEC
プラットフォーム:Switch

タイトルでまぁ全てを察するタイプのアドベンチャー、強いて言うならばSwitchのメニュー画面でのアイコンの自己主張が激しい。購入した当初はちょこっとビックリしたのはナイショ。プレイヤーは色々なタイプの女の子5名とやりとりを行いベストなエンディングを目指すこととなる。

ゲーム内では一般的なADVらしい画面で進行する『イベント』メッセージアプリ上でやりとりを行う『LIME』という2つの形式で進行していく。基本的なやりとりの大半はLIME上で完結するため、どことなく現代的な会話劇もまた特徴のひとつ。LIMEはメッセージアプリということで会話相手は目の前にいるわけではないため、場面によってはコレを活かした演出…というかシナリオ展開も存在するのが見どころか。

イベントやLIMEでの会話では時折返事/返信が求められるため、プレイヤーはその時々で3択から回答を選ぶ必要がある。こういうゲームなら『選択肢前にセーブして最高のエンドを目指す』という攻略をする人も多いだろうが、生憎本作ではそういうわけにはいかない。なんせ選択肢を選んだ瞬間から強制セーブされてしまうからだ。過去の会話イベントを回想する機能こそ搭載されているが、回想時には過去選んだ回答で固定されてしまい選択は変更不可、やり直したいならば各ヒロインのシナリオをまた最初からやり直すしかないというかなり厳しい仕様である。

…で、選択の結果どういう結末を辿るかはプレイヤー次第なわけだが、バッドエンドの場合どうなってしまうかは…まぁ皆様ご想像の通りである。彼女たちのため、最高の返答を心がけることをお忘れなく。とはいえ攻略もへったくりもなくなってしまうが、最終手段で全選択肢の効果を明示するヒント機能なんてのもあるので、試行錯誤したくない人でも安心して手を出してくれたまえ。個人的イチオシのヒロインは小金井もかさんである。シナリオ的には佐々木リリアンもいいよね。

グリッチバスターズ : スタックオンユー

発売:2023年5月
ジャンル:TPS
メーカー:トイロジック/Skybound Games
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

最大4人で協力プレイ可能なTPS。舞台はAIたちが住まうインターネットの中の世界。プレイヤーはその平和を守るバスターズの一員となり、世界を脅かすグリッチを相手に戦っていく…という物語。ちなみにキャラデザとコンセプトアートは漫画家のしりもと先生が担当。なのでどっかで見たことある人も出て来たり…。

本作のプレイヤーは下半身が磁石になっていて、他プレイヤーと文字通り『合体』が可能。合体すると高台に上れたり、高所から敵を狙撃したりとやれることが大きく増えるので、ゲームの進行にはコレの活用がカギ。割と攻略に発想力が求められるところも多いので、上手く頭を使うべし

仲間たちと協力してステージ内のギミックを攻略、現れる敵を撃退してゴールを目指すのが基本の流れだが、各ステージごとに毎回専用のギミックがあったり、どデカいボスが登場したり、ステージによってはジャンルからして別物の2D/3Dシューティングになったりとバラエティ豊か。特に一部ステージで出てくる乗り物は搭乗時や合体時のアクションの爽快感がピカイチである。

ギミック攻略には他プレイヤーとの協力が必要不可欠なのでマルチプレイ専用っぽくも思えるが、不足プレイヤーはCOMが自動で操作してくれるほか、『ここに行け』『合体しろ』といった簡易的な指示出しも可能で、なんならCOMプレイヤーの操作を乗っ取ることもできる。そのためソロプレイでも最低限エンディングへの到達くらいは可能

ゲームモードは3種類、メインとなるストーリーモード難易度選択可能なパトロールモードステージ・敵・アイテムなどを自由にカスタマイズできるシミュレータモードがある。ぶっちゃけストーリーだけでもガッチリしたシナリオや多彩なボス、決して少なくないステージもあって満足度はそこそこ高い

キャッチーで可愛らしいキャラデザでありつつも、舞台がインターネットということもあり、『荒らし』『迷惑系配信者』のような昨今のインターネットが抱える闇の部分をモチーフにした要素がそれなりに多い。特にテキスト周りはかなり毒の割合が強く、そのあたりがライトな世界観と絶妙に背反しており好みが分かれるところもあるかも。ただし刺さる人にはとことん刺さりそうではある。自分は割と好き。

アーケードアーカイブス メタルブラック

発売:2022年11月
ジャンル:横シューティング
メーカー:タイトー/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

メジャー・マイナー問わず多数のアーケードゲームを現代に復活させているアーケードアーカイブスの一つ。コレは後述するアケアカラッシュとはちょい時期がズレているので別枠カウント。本作のウワサは度々耳にしておりいつかプレイしておきたいと思いつつ、中々その機会がなかったところ、タイトーアケアカキャラバン』の対象タイトルに選ばれていたので、参加を兼ねてプレイ

どこからともなく現れる謎のエネルギーNEWALONE(ニューロン)を集め、自機『ブラックフライ』のショットを強化。時には溜めたエネルギーを解き放つ大技『解放ビーム』を使いピンチを打開する横スクロールSTG。まぁ設定的には最初っから最後まで周りに敵しかいねぇ大ピンチなんですけどね。あとTAITO製STGは地球が滅亡するとか言われる原因のひとつ

本作を語るにあたってとにかく素晴らしいのは『演出』デモ画面からステージ内のアニメーション、背景の変化からボーナスステージに至るまで文字通り伝説レベルの演出が見どころである。ドット絵も当時としては最高峰ながら、その『魅せ方』が飛びぬけている。ゲームに関係なく『映像演出』というものを手掛ける人間であれば、学習目的で触れる価値があるとまで言えるかもしれない。ちなみに本作のプロデューサー兼ディレクター兼演出はかつてアニメーターとして『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を手掛けた仙波隆綱氏である。

本作のプレイヤーは間違いなくOPデモの出撃→ゲーム開始のデモ→静かな1面→描き込まれた1面ボス→ボスとの解放ビーム相殺→大気圏突入からの3Dボーナスステージでのドッグファイト…という最序盤の流れで心をガッチリと掴まれることだろう。…まぁそこがピークっぽくもあり、あとは大体最終面のイメージだけが残る。遠慮のない言い方をすると本作は『1~2面でプレイヤーを引き込み、その勢いを減衰させつつ進んでいき、最終面でプレイヤーの心にその存在を強く刻み付けるゲーム』である。

純粋なSTG部分のみだけを見ると…まぁ言っちゃなんだが割かし平凡。逆に言うとソレをフォローするどころか『STG史に残る大傑作』にまで押し上げた演出面がそれだけ凄まじいことになる。難易度そのものは高めながらコンティニューは無制限かつ、ED分岐もシンプルなので、STGが苦手でも世界観に浸る目的でプレイするのもアリ

ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム

発売:2023年5月
ジャンル:アクション
メーカー:任天堂
プラットフォーム:Switch

2023年プレイ時間ランキング(スイッチ部門)第3位。

かつて『オープンエアー』を提唱し、NintendoSwitchのデビューを飾ったローンチタイトルゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(BotW)』、その続編がいよいよ登場。基本システムや世界観は直接前作の地続きであり、例えるならば『時のオカリナ』に対するムジュラの仮面』のポジションともいえる作品である。

リモコン爆弾やビタロックといった前作で無法を極めたアクションは完全封印されてしまったが、驚くことにそれらをも越えるやべーアクションが追加された。例えば『トーレルーフ』、これは頭上に天井がある+天井の上の地形(距離不問)が平地であれば天井を抜けてその上に登れるというもの。こんなもんが開けた世界のどこだって使えるのだからさぁ大変。

ヤバいのはコレだけでなく、ほかにも任意のオブジェクトを文字通り(ほぼ)無制限に組み合わせる『ウルトラハンドに、任意のオブジェクトの時間…厳密には位置と回転の情報を巻き戻す(プレイヤーや他のオブジェクトはそのまま)ことができる『モドレコ』と、本当にそんなんありかとなるようなモノが多い。オマケにこれらの仕様には全く制約がなく、加えてウルトラハンド『ゾナウギア』という動力にもなる組立パーツをいくらでも持ち歩けることから、本当になんでもできてしまう。おかげさまで祠の攻略ではイイ意味で前作を遥かに超える『ズル』が可能。故にとにかくナゾトキが楽しい。ひたすら悩みに悩みだして辿り着いた答えがいくら荒唐無稽で馬鹿らしくとも、攻略さえできればそれでOK、本作はいかなるズルも許容してくれるのだ。ほら、だってどんなプレイングでクリアしても最後にゃいつものSEが流れるじゃろ?

前作の時点で広大な世界が舞台となっていたが、同一世界観ということもあり前作の地上マップであるハイラルの大地はまるごとそのまま続投。細かなロケーションも多数追加されているため、『見たことあるはずなのに全然違う!』と新鮮な気持ちで楽しめるだろう。更にこれだけで充分なボリュームであるにもかかわらず、本作ではその地上と同規模の地下…『地底世界』と、空の舞台『空島』まで登場。つまり超ボリュームだった前作から都合3倍近いボリュームのマップを冒険することになる。もちろん、最低限シナリオを進めればあとの進行は自由。空で、地下で、そして地上でハイラルを駆け、飛び回るべし。

『それだけフィールドが広ければ冒険も大変なのでは?』と思うかもしれないが、空島から飛び降りたり、地上に点在する鳥望台からはるか上空に射出されることで大半のエリアはパラセール降下で直接アクセスできる。上からアクセスが無理でもそれならそれで今度はトーレループで下から潜りこめるし、足場がなければウルトラハンドで自作できたりもする。本当の本当に自由な作品こそが本作であるといえよう。

とはいえ前作から跳ね上がった自由度、そしてそのボリュームと引き換えに難易度は前作よりも大きく上昇。良くも悪くも前作クリアプレイヤー向けな箇所も多いため、できることなら先にBotWをプレイしておくことが望ましい。体感での難易度は前作DLC>本作>前作といったところである。

 

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コットンロックンロール

発売:2021年12月
ジャンル:横シューティング
メーカー:サクセス
プラットフォーム:Switch/PS4/PC/AC

長きに渡ったコットンシリーズマラソンもこれにてクライマックス。ラストを飾るのは2023年現在のシリーズ最新作『コットンロックンロール』コットンシリーズ30周年記念作品でもあり、そのシステムは初代『コットン』を踏襲したもの。なので魔法も気軽に乱射できるのが楽しい。また時折挿入されるボーナス面では『パノラマコットン』のような3Dステージもプレイできる。ステージは選択制となっていて強制プレイの3つ(1面+ラスト2面)にボーナス2つ、そして自由に選択できる5つの一周10面。選択可能なステージを全てカウントすると全16面というSTGにしてはかなりの大ボリューム

コットンシリーズ特有の緩い物語は本作でも相変わらず。コットンとシルクによるドタバタ冒険活劇がデモシーンにて描写されている。デモシーンのクオリティは時代相応にパワーアップ。周回プレイでもついついスキップせずに見てしまうくらい可愛らしく面白い歴代よりもパロネタ強めなのはちょっと気にはなったが、まぁソレをすんなり受け入れてもさほど問題ないのがコットンらしいといえばまぁそうか。

そして本作ではプレイアブルキャラにコットン以外も選択可能。『コットン2』にて登場したアプリ本作から(?)の新キャラであるタクートくらいならまだ予想の範疇なのだが、残りのメンツがまたビックリ。『ザンファイン』サイヴァリアの自機を擬人化したファイン才波リアどころか、そもそも元ネタがSTGですらないどきどきポヤッチオ海腹川背ルフィー川背さんまで登場。まさかまさかのサクセス(+スタジオ最前線)オールスターである。これらのキャラにはいずれも異なるシステムが設定されているため、ステージこそ同じながら本当に別のSTGをプレイしているかのような錯覚にすら陥る

このおかげでただでさえ多めなボリュームは体感で更に膨れ上がる。各キャラで一周クリアするたびに次回からはそのキャラの原作をモチーフにしたステージに挑めるようになるのが嬉しいポイント。雰囲気もBGMも原作のソレに近いため、元ネタを知っているのであればより楽しめることだろう。強いて言えばどのキャラを使ってもあくまでシナリオはコットン視点なので、シナリオ上はコットンとタクート以外のプレイアブルキャラの出番が無いのが少々残念ではある。ところで本作はコンティニューが無制限。当然スコアはリセットされてしまうが、コンテを繰り返していけばいかなるSTG初心者とてエンディングへの到達は問題なく可能である。それもあって数あるコットンシリーズのなかでも本作はとびきり初心者にオススメしやすい作品である。

 

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G-MODEアーカイブス+ ゲーム天国

発売:2023年6月
ジャンル:シューティング
メーカー:シティコネクション/G-MODE
プラットフォーム:Switch

かつてフィーチャーフォン向けにリリースされてきたアプリをNintendoSwitchにて復刻するG-Modeアーカイブの一作。今回復刻されているのは『ハイパーおちゃらけシューティング(公式談)』ことジャレコのオールスターな名作縦シュー『ゲーム天国』!!昨年AC版とSS版に現代向けチューニングを施したモードを追加したPS4版をプレイしたのだが、ガラケー版が存在したとは知らなかったので配信の報が来たときは驚いた。それと同時に『ガラケーでこのゲームは無理だろ』なんて思ったりもした…が、プレイしてみると確かに削られた部分こそ多くはあるがちゃんと『ゲーム天国』にはなっている

悪の科学者ジーニアス山田がゲーム世界を乗っ取ったため、その野望を打ち砕くため(なかば強制的に)ジャレコの主役キャラたちが戦う…というとにかくバラエティ豊かなSTG、システムではショットが自動になった点を除けばほぼそのままジャレコオールスターなプレイアブルキャラも原作の6人全員が使用可能。ジャンル問わず様々なゲームをテーマにしたステージ群ももちろん(一部カットされたりステージ自体が短くなったりしたが)登場、しかもセガサターン版で追加された『家庭用ゲーム機ステージ』と『カラオケステージ』もあり、後者ではあろうことか『ラブリースター』がちゃんと、それもボーカル付きで流れる。ここばかりは完全にスタッフの意地のようなものを感じた。よくぞガラケーでここまでやり遂げたものである…。

本作と同じNintendoSwitchには前述したAC版+SS版+αの移植もリリースされているので比較もしやすいのがうれしい。あちらに比べると非常に安価であるため、まずこちらを体験版的な感覚でプレイして、それから興味を持ったら本家の『CrusingMix』に手を出してみるのもありである。本家もガラケー版もとにかく楽しいシューティングでSTG初心者でも安心してプレイできるぞ!!

G-MODEアーカイブス+ アイドル雀士スーチーパイ ミルキーの野望

発売:2021年11月
ジャンル:麻雀
メーカー:シティコネクション/G-MODE
プラットフォーム:Switch

古の時代より続く脱衣麻雀の代表作スーチーパイガラケー移植版をSwitchにて復刻。『麻雀ファイトガール』効果でなんでもいいから麻雀ゲーやってみようかな…などとと思った矢先に買うだけ買って詰んだままだった本作が目に入ったのがプレイのきっかけである。スーチーパイが悪事を働こうとする宇宙人ミルキーを成敗するため、色々な相手と麻雀対決を行い脱がしていく』という物語。途中から『アレっ?』となるあらすじだが、特に突っ込まれないまま進行するのでそういうスタイルである。多分ガラケー向けにいろいろと描写を端折ってる都合はあるのだろう。

ゲーム自体は二人麻雀で進行しどっちかがハコ(持ち点0)になるまで続行。自分がハコになってしまうとゲームオーバー、逆に相手をハコにするとステージクリア…と書くと簡単に聞こえるが、初期の持ち点が中盤辺りの時点で結構なハンデ戦となるので一筋縄では行かない。

…というか脱衣麻雀の常であからさまに牌操作が行われてるらしく、相手の和了で倍満役満はザラ、酷い時には勝てそうなタイミングで地和天和が飛び出す結構な世紀末なので、正攻法で勝ち進むのはまぁ無理だろう。というわけで脱衣麻雀特有のイカサマ…本作の場合は『スーチースティック』と『積込』が可能

『積込』は最初に選択したキャラに応じて異なる効果となり、初手の配牌で特定の役が揃えやすくなる。まぁだからって実際にその役が成立できるとは限らないので過信は禁物…というか我にはあんまり使いこなせなかった。一方で『スーチースティック』の方の効果は絶大で、リーチ時に発動するとほぼ確実に自摸上がりができるとかいうまさしく無法な性能。積込もスーチースティックも使用には専用のポイントが必要だが、このポイントは和了で獲得できるので、イカサマで和了→ポイント取得→取得したポイントを使ってまたイカサマ…とやっていくのがセオリーである。

アレスタコレクション

発売:2020年12月
ジャンル:シューティング
メーカー:エムツー
プラットフォーム:Switch/PS4

かつて一時代を築いたメーカーコンパイル、世間一般では『魔導物語』『ぷよぷよ』でよく知られるメーカーであるが、その最初期を彩ったのはパズルではなくシューティング。この『アレスタコレクション』はコンパイルSTGにおける代表作『アレスタ』シリーズのうち8bit時代…即ちマスターシステムゲームギアの作品を便利機能を導入しつつ一纏めにしたコレクションである。

移植と販売を担当するのは毎度お馴染み職人集団のエムツー。いろいろあって現在アレスタの権利はエムツーが持っているのだ。収録作品は映えある初代『アレスタ(SMS)』海外限定の『PowerStrikeII(SMS)』携帯機に軸を移した『GGアレスタ(GG)』オーパーツと形容するほかない『GGアレスタII(GG)』、そしてまさかの完全新作『GGアレスタ3』の5作品が収録。アレスタシリーズは本作以前だとロクに(というか全く?)CSへの移植が行われてこなかったため、本作の存在は現行機種でアレスタが遊べるという1点だけで充分すぎるほど価値があると言っていい。レトロなSTGゆえ難易度はそこそこだが、そこは便利機能でカバー。

やはり気になるのは完全新作のGGアレスタ3…あろうことかエムツーは本作のためだけにゲームギア環境で動作する新作STGをまるまるひとつ完成させてしまったのだ!その内容は同じく収録のGGアレスタ/GGアレスタIIと比較しても負けておらず、そのまんまのノリとテンションでプレイ可能!

その完全新作というインパクトから忘れられがちだが、それ以外の旧作も珠玉の作品揃いである。我はGG時代のアレスタは全てコレが初プレイであったが、GGアレスタIIに対しては『このレベルのゲームが当時のゲームギア実機で動作してたとかマジでか…!』と思わず感嘆の声を挙げることとなったのである。そもそも我がGGはほぼソニックシャイニングフォース専用機で縦シューのイメージがなかったのもあるケド。

 

『アレスタコレクション(PS4版)』のAmazonページ

 

ソニックオリジンズ・プラス

発売:2023年6月
ジャンル:アクション
メーカー:SEGA
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

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2023年プレイ時間ランキング(PS部門)第7位。
過去記事で既にガッツリ語り済みの作品7号。

昨年の同日にリリースされたソニックオリジンズ』がパッケージ版になり更にパワーアップ。無印版『ソニックオリジンズ』を所有しているのであればDLC扱いでアップグレードできるようにもなっている。元々のソニックオリジンズスマホ版仕様のソニックシリーズ初期4作品をセットで移植したものであったが、今回の『プラス』では無印収録の4作品にキャラや裏技を追加した上で、更に収録作品を増やしたものとなっている。プラスで追加された作品はなんと12作品!

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具体的にはゲームギア時代にリリースされたソニックシリーズを文字通りすべて収録している。もちろん日本限定のものも海外限定のものも欠かさずフォローしている。無印収録タイトルと異なりあくまでその内容はベタ移植ではあるものの、最低限の遊びやすさをフォローするためにどこでもセーブロード機能が搭載されているのはうれしいところ。更に過去のゲームギア移植ではスルーされていた対戦プレイやリージョン切り替えによる北米版のプレイもできるなど至れり尽くせりである。

一方であくまで追加要素はそれだけであり、ゲームギア作品のサウンドテストや設定資料がフォローされていないのは少々残念ではある。しかしながらゲームギアの作品群を全て遊べたのはこれまでGCの『ソニックアドベンチャーDX』だけで、お手軽に入手できる3DSのVCも終了して間もない状況ですぐにこの作品を出してくれたのはSEGAに感謝したいところ。名作が歴史に埋もれてしまうことほど辛いことはないのである。

 

『ソニックオリジンズ・プラス(PS5版)』のAmazonページ

『ソニックオリジンズ・プラス(Switch)』のAmazonページ

 

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アレックスキッドのミラクルワールドDX

発売:2021年6月
ジャンル:アクション
メーカー:Merge Games/SEGA
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

ソニックの先代にあたるSEGAのマスコットキャラクター、おにぎり大好きアレックスキッド、その栄光はメガドライブの時代を最後に終わり、以後は『セガガガ』『ソニック&セガオールスターレーシング』などの客演くらいしか活躍の場が残されていないと思われていたが、そんな彼がまさかまさかの現行機向けに大復活。本作はアレックスキッドのデビュー作にしてセガ・マスターシステムの代表作のひとつアレックスキッドのミラクルワールド』のリメイク作品である。

まず見てわかるようにグラフィックが現代相当に美麗になっている。一方でゲームシステムやステージ構造はマスターシステム時代と寸分違わず同じもので、ステージの最後に待ち受けるボスとの対決が『じゃんけん』なのもそのまんま。当時の攻略情報をまるごと流用できてしまうレベルである。それどころかなんと1ボタンでグラフィックをいつでもマスターシステム相当のソレに切り替えることができるという面白いシステムを搭載。ボタン1つで昭和と令和を瞬時に切り替えられるのは意外と楽しい。ちなみにグラフィック切り替えを行ってもシステム自体はリメイク版のソレに準じている。

新たに追加されたやりこみ要素としてコレクションアイテムが登場。コレはゲーム中のあちこちに隠されており、入手すると簡易的な説明文が読める代物である。そのグラフィックやテキストはそのどれもが往年のSEGAマニアがニヤリとできるもの揃いなので集めるモチベーションが出やすい。ゲームを一度クリアすればじゃんけんで連戦するモードや、グラフィックだけでなくシステムもそのままのマスターシステム版の完全移植もプレイできるようになるぞ!!

そるだむ開花宣言

発売:2017年3月
ジャンル:パズル
メーカー:甲南電機製作所/シティコネクション
プラットフォーム:Switch/PS4

かつてアーケードにてジャレコがリリースした落ちものパズルソルダムが現行機種向けに遊びやすく可愛くなって大復活!…なんか書いてて思ったけど今年プレイした作品、こういうの多いな。今回プレイしたのはPS4版だがNintendoSwitchのローンチタイトルでもあるので、そっちのイメージが強い人の方が多いかも。案内役兼顔役を務めるのは同じくジャレコの名作『妖精物語ロッドランド』のリットとタム、これについてはオリジナル版と変わらない。めっちゃ現代ナイズに可愛くなっていたのでプレイするまで新キャラだと思ってたのはナイショ

2*2の塊で落下してくるソルダムの実を上手く扱い、同じ色同士で挟み込むことで色を変化横1列すべてを同じ色にすればその列を消すことができる。最終目標はもちろんフィールド上のソルダムの実をすべていずれか1色にし、纏めて一気に消すことである。…この説明を聞くだけではわかりづらいと思うし、実際にプレイしてすぐはシステムが理解しづらいとは思うが、3-4時間くらい遊んでいればそのうちコツが見えてきて一気に面白くなってくる。そういう意味ではスルメゲーの一種かもしれない。

元々のソルダムはストーリーモードが搭載されていたが、この開花宣言ではスコアタの『そるだむモード』練習用の『らくだむモード』お題の達成を目指す『つめだむモード』のみというストイックな作りになっている…が、ライト層でも楽しめるように本作では『プラミー』というキャラを育成できるようになっている。『プラミー』は任意の1種を選択してプレイすることができ、その時のプレイスタイルに応じてプレイ中に成長することがある。成長の条件は多岐に渡り、もはやノーヒントでコンプするのは不可能というレベルで膨大、だからこそやりごたえがあって楽しいのだ。ちなみにヒントは公式HPにあるぞ!

アーケードアーカイブス スーパーコブラ

発売:2020年10月
ジャンル:横シューティング
メーカー:コナミ/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

今年もやってまいりましたアケアカラッシュの季節です!…いや別に恒例行事とかそういうワケではないのだが、こういう機会を作らないと積みあがっていく一方のアケアカを崩せないので…。というわけで今年もアケアカ5本をピックアップしてプレイしていく。今年はジャンルをばらけさせてみた。その先鋒が『スーパーコブラ、かつてKONAMIがリリースしたグラディウスのご先祖様にして横STG界のパイオニアスクランブル』の続編(或いはマイナーチェンジ)にあたる作品で元々は1981年に稼働。自機であるヘリコプターを操作し、Kで始まりIで終わるゲーム会社から資金を盗み出すのが目的である。

ベースにあるのがスクランブルということもあり、基本システムはあちらと全く同じ。目の前を攻撃できるショットと斜め下に透過されるミサイルを駆使して進んでいく。地形や敵の攻撃に命中すると1アウト適宜燃料(FUEL)を回収しないと燃料切れでこれまたアウト、見事セクション(ステージ)を突破するとボーナススコアが得られる。

元々難易度が高くなりやすいSTG、それも『続編はとりあえず難易度上げとけ』という時代もあってか、ただでさえ難しかったスクランブルから更に難易度は上昇、前作より倍近い全11セクション、ものっそい早い高速スクロールに良くも悪くもバリエーション豊かになった敵キャラなど、全編通してやたら殺意が高い。プレイするならば気を引き締めてかかるべし。

ちなみに本作には元々のKONAMI版とあとからリリースされたSEGA版があるのだが、本作はKONAMI版の復刻、ただしBGMをSEGA版にするオプションは搭載されている。あと直接本作と関係するわけではないのだが、本作の原点『スクランブル』から派生したグラディウスシリーズのひとつである沙羅曼蛇2』には本作の名を冠する自機が登場していたりする。まぁ名前以外に共通点はないのだが…。

アーケードアーカイブス パックマン

発売:2021年10月
ジャンル:アクション
メーカー:ナムコ/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

アケアカラッシュ次鋒パックマン日本どころか世界で大旋風を巻き起こしたレジェンド級ピザ欠け野郎パックマンのデビュー作にしてシリーズ1作目。ドットイートアクションの祖の1つとされ、そのシンプルな中にあるハッキリとした楽しさはこの令和の時代でさえも変わらない。稼働は1980年日本のゲーム業界の黎明期オブ黎明期である。

説明は不要かもだがゲームシステムは固定画面のドットイートアクション、形状固定の迷路をめぐり、全てのクッキーを食べきればクリアで次のステージへ。ステージ内を巡回するゴースト(敵)に触れるとアウトだが、一定数配置されたパワーエサを食べることで一定時間ゴーストを逆に食べることができる。そのため攻略にはどういう順にクッキーを食べるか、どのタイミングでパワーエサを拾うかが重要。

本作を単なるドットイートで終わらせなかった最大の要因として挙げられるのは、本作の敵AIの挙動にあるだろう。ただ愚直にパックマンを追いかけるだけではない全く異なる思考ルーチンを持つ敵を4種類作ったことでただ逃げるだけでなく誘導を行う必要が生まれるなど、独特の奥深さが作り上げられている。実はひとつひとつのルーチンは極めてシンプルなのだが、シンプルなもの同士でも組合せ次第で大きく化けるという好例だろう。本作のライトなノリを更に引き立たせる特定セクションクリア時のコーヒーブレイクもまた必見、可愛らしいキャラや動きも相まって、当時の女性人気を獲得したというのも納得である。

アーケードアーカイブス テトリス ジ・アブソリュート ザ・グランドマスター2 PLUS

発売:2023年6月
ジャンル:落ちものパズル
メーカー:アリカ/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

アケアカラッシュ中堅テトリス ジ・アブソリュート ザ・グランドマスター2 PLUS』…長いのでここからはTAPと略す。アケアカシリーズを次なるステージに進めたであろう2022年配信のテトリス・ザ・グランドマスター(TGM)』の続編。アーケードでの稼働は2000年、コレはアケアカNEOGEOを除くアーケードアーカイブス』の配信タイトルでは2023年12月現在最も新しい作品ということでもある。

ゲーム内容そのものは高難易度路線・上級プレイヤーへの挑戦状という方向性を突き詰めた前作『TGM』の延長であり、もちろん段位認定システムも変わらず搭載。目指すはやっぱり最高のグランドマスター(GM)!!もちろん我には無理でした!!テトリスガイドライン制定に近い時期の作品ということもあり、ここまでくればもうプレイ感覚や遊びやすさは現代のテトリスのソレとまるっきり同一といっていい。(現代のものと少し違うが)テトリミノを即時落下させる後の『ハードドロップ』に近い概念も新たに登場している。

プレイ可能モードは初心者向けの『NORMAL』、上級者…というか前作プレイヤー向けの『MASTER』を搭載。少し違ったものでは高難易度ながら通常とは一味も二味も異なる楽しみ方ができる『TGM+』『T.A.DEATH』なんてのも。そしてやっぱりタイトル画面での隠しコマンドも変わらず有効。今回は隠しモード扱いでソロプレイ中にアイテムの効果が反映されるようにもできるため、ギミック&トラブル全開のハチャメチャプレイも楽しめるぞ!!もちろんアケアカなので恒例のキャラバンモード/ハイスコアモードも標準搭載!ランキング上位には人類そのものが次なるステージに進化したのではという疑惑すら感じるほどヤヴァイ(誉め言葉)最上級プレイヤーたちの記録が立ち並んでおります。すごい。

アーケードアーカイブス まじかるスピード

発売:2023年2月
ジャンル:トランプ
メーカー:アルュメ/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

アケアカラッシュ副将『まじかるスピード』。メーカーはアルュメ機動戦士ガンダム EXレビュー』のところといえば一部の人には伝わる…と思う。稼働は1994年『鉄拳』『レイフォース』の同期である…こう書くと結構新しいゲームっぽくも感じる。購入した理由はまぁジャケ買いでしたね、アケアカだとこういう絵柄はいい意味で浮いているのじゃ。

おそらく全盛期を迎えていた頃であろうぷよぷよ』あたりを意識していたのか、ストーリーの対戦前には漫才デモも挿入される。あちらよろしくキャラの魅力は充分である。ところで直接的なゲーム自体の問題ではないのだが、先に言っておくと元のアーケードはボタン配置が特殊であったらしく、パッド操作の場合は少々操作回りが複雑になってしまうのが難点か。

その可愛らしく優しい絵柄ゆえさぞかしライト層に向けたゲームかと思いきや…そんなことはなかった。本作のルールはタイトルからわかるとおりトランプのスピード…を更に対戦向けにハイスピードアレンジを加えたものである。一般的なスピードとの最大の違いは場札を連続して出し続けることができると対戦相手に『使い魔』を送れる点。使い魔が送られるとどうなるかというと、手札が減っても山札からカードを引けなくなってしまう

何よりも素早さと手札が求められるスピードというゲームにおいてカードが引けないことの深刻さは、スピードを一度でも遊んだことのあるプレイヤーであれば説明せずとも理解できることだろう。使い魔を追い払うためには特定のボタンを連打しなくてはならないが、その間にも相手はまた新たな使い魔を送りこめてしまうのだから恐ろしい。だからこそ本作は通常のスピードよりもはるかに実力差がわかりやすく出てしまうため、いかにして相手よりも素早く自分のペースに持ち込めるかがカギとなる。可愛らしい見た目に反して中身はガチガチのガチであるぞ。

アーケードアーカイブス 闘姫伝承 ANGEL EYES

発売:2022年10月
ジャンル:格闘
メーカー:テクモ/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

アケアカラッシュ大将『闘姫伝承 ANGEL EYES』、我にしては非常に珍しく2D対戦格闘ゲーをチョイスした。メーカーは格ゲーだとDEAD OR ALIVE』シリーズで知られるテクモ(現:コエテク)である。稼働は1996年ウォーザード』『バーチャロン』『セクシーパロディウス』の同期。実はDoAの1作目も同年の作品である。

そのタイトルから察せられるように8名いるプレイアブルキャラは全員が女性キャラ。バトルスタイルもキャラ設定も王道からマニアックに至るまで幅広い属性が取り揃えられている…がそれ以上にビジュアル面で気になるのは2Dドット絵のキャラと3Dレンダリングのキャラが混在している点にある。背景は3Dでキャラを2D…のように別々の用途で両者を両立させた例は黎明期にそこそこあったが、2Dキャラと3Dキャラが同一画面上に共存し殴り合う例は極めて珍しいだろう。

もちろん特徴的なのは外観だけではない。根底のシステムこそオーソドックスな2D格ゲーであるが、操作ひとつで敵との距離を高速で縮める『ホーミングジャンプ』コンボを続けると(一般的な格ゲーとは逆に)何故か火力が伸びる『逆コンボ補正』といった要因からゲームスピード・試合展開の両方が極めて素早い。それもあってかビジュアルとシステムの両面から当時の格闘ゲームの中でも一際異彩を放っていたとされる作品であり、その楽しさは現代のものを含めたどの格闘ゲームでも味わえない、正真正銘本作ならではの味わいとなっている。

正直なところ3Dキャラが画面から浮いている感は否めないのだが、その一方で2D周りはドット絵・スチルともにクオリティが高く、それだけでも本作の価値はある。一見すると…というか実際イロモノの類に分類されそうな格ゲーではあるのだが、格ゲーの歴史のひとつとして興味があるのであればぜひともプレイしてみてほしいところ。アケアカだとこういう作品にも気軽に触れられるのがいいよね。

G-MODEアーカイブス+ アイドル雀士スーチーパイ

発売:2023年7月
ジャンル:麻雀
メーカー:シティコネクション/G-MODE
プラットフォーム:Switch

古の時代より続く脱衣麻雀の代表作スーチーパイガラケー移植版をSwitchにて復刻(2回目)。Switchでの復刻はこちらの方が後なのだが元になったゲーム自体はこっちの方が前作…らしい。ちょうど『ミルキー』をクリアしたタイミングで配信スタートしたので、これもいい機会だろうと手を出した次第。
基本システム・ルール・方向性・明らかすぎる敵の牌操作含め全てが『ミルキーの野望』と同じなので語るべきことが少ない…どうしたものやら。システム面自体はぶっちゃけ100%同じなので違いについてだけ触れると、具体的にはキャラと勝利時のご褒美CG、それと勝負前の会話内容だけが違う

そういえばご褒美CGについて触れてなかったのでここで触れるが、大本の本家『スーチーパイ』シリーズは脱衣麻雀ゆえステージをクリアするとセクシーなCGがみられるようになっているのだが、このガラケー版では流石にソレはいけないでしょということで、全てのご褒美CGが脱衣ではなく水着に変更されている。まぁこれはこれでいいのではないだろうか。イラスト自体も十分可愛らしいし。ちなみに『ミルキーの野望』も含め、一度でも見たご褒美CGは後から回想モードで見返すこともできる

…これは直接このゲームとは関係ない世間話なのだが、なんかここ数年でキュートなキャラ要素を推しだした麻雀ゲーが一気に復権しにかかっている気がする。このブログでもガッツリ語った『麻雀ファイトガール』だけでなく、この『スーチーパイ』もガラケー版だけでなくかつての家庭用シリーズ詰め合わせの移植も出ているし、同じく脱衣麻雀の有名どころである『対戦ホットギミック』スーパーリアル麻雀もなんか現行機向けに復活しているし…。いったい麻雀ゲーム業界に何が起こっているのやら…?考えられる要因としては『雀魂』あたりの効果で麻雀ゲーの企画が通りやすくなった…とかだろうか。

あの子を沼らせる恋のモテ心理学

発売:2023年7月
ジャンル:心理テスト
メーカー:MASK
プラットフォーム:Switch

なんかeshopを眺めていたら偶然目に入ったのでタイトルすら見ずに購入した一作。購入のきっかけ?まぁ絵柄が可愛かったからですね、ええ。たまにやるジャケ買いというヤツである。ゲーム…というには些か微妙な作品で、平たく言えば小学校くらいで一時期狭いコミュニティ内で話題になるであろう心理テストをゲーム媒体でリリースしたような内容。フォーマットや複数名のイラストレーターでテイストが変わる点、細かなインターフェースなども含め『名探偵のナゾトキ推理』に酷似しているため、同じメーカー…と思ったがどうも違うらしい?でもストア説明文の文体がソックリなのよなぁ…。

全部で40問分の恋愛のシチュエーションが提示され、プレイヤーはその時々のシチュエーションでどうするのが正解なのか2択で解答していく。まぁ間違ったとしてもこれといったペナルティはなく、再度もう一方を選びなおせば次へと進める。正解を選べた時は心理学的な側面から見たその選択が答えである理由が述べられる。各設問や選択肢ごとに専用のイラストが描かれており、これらはどれも可愛らしい。まぁゲーム自体の内容が薄くともさほど不満はないのは絵柄のおかげな気はしないでもない。

なお、肝心の設問とその答えなのだが…これは正しいのかどうかは我には恋愛経験がないのでハッキリしたことは言えないのだが、少なくとも我の視点では『そうはならんだろ!?』となるものが多かったような…。これはもしやツッコミ待ちで書かれているのでは…となった個所も多数。貴様に恋愛経験がないのが全ての答えとか言われると全く否定できないからヤメテ。まぁ所詮は心理テストなので本気にせずライトに楽しむくらいがちょうどいい内容なのだろう。ちなみに我は40問中11問正解でした。2択でコレは逆に凄くない?

センチメンタルデスループ

発売:2023年7月
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:qureate
プラットフォーム:Switch/PC

2023年プレイ時間ランキング(スイッチ部門)第10位。

SwitchやSteam向けに多彩なタイトルをリリースしつつたびたびお騒がせもするqureateの送る新作。その名の通り死亡時にループするアドベンチャー。主人公である乃愛は誕生日に親友の音夢の家に招かれたのだが、とある事情から音夢は乃愛に殺意を抱いており、彼女に襲い掛かってくる。本作の目的はそんな音夢から逃げ回りながら家を探索、謎を解き親友宅から生還を目指すこと。しかしながら音夢の殺意はプレイヤーが想定する以上に強く、包丁どころか毒ガスに落とし穴+針山だのやりたい放題もう音夢ちゃんコレで食っていけるよ…。

探索中は何かを調べるたびに時間が経過、ある程度時間が経つと音夢の怒声が響き、更に調べ続けると部屋に彼女が侵入し主人公を殺しに来る。生き残るために大事なのは罠を仕掛けること。探索の中で見つけたアイテムを組み合わせ罠として設置、そのうえでどこかに隠れることで音夢の追跡を一時的に退けられる。ただし罠を仕掛けずに隠れただけでは普通に殺られるので要注意。定期的にコレを繰り返すことで探索の時間を確保していくのが基本的な流れである。まぁ言ってしまえばヒューマン往年の名作クロックタワー』みたいなものだと思えばいい。

シナリオ中に選択肢をミスったり音夢の襲撃を退けられなかったりすると問答無用で主人公は死ぬ。死んだあとはどうなるか?タイトル通り世界はループする。より具体的には主人公が音夢の家に招かれた直後まで戻る。この時それまで集めたアイテムが失われてしまうが、主人公の記憶は引き継がれており、一度説いた仕掛けや暗号は次周ではテキストだけでクリアした判定になるので、さほどループ自体は苦にならない。なんならループの途中からスタートする機能もある。

ループする作品の都合上多彩なルートがあるように思えるが、シナリオ自体は一本道(隠しイベントはある)。そのため基本的にはループはペナルティ的な扱いで、プレイヤーのさしあたっての目標は『なんとか死なないように立ち回り物語を読み進める』といった感じになる。一定以上物語が進むとループ時に展開が変わりシナリオが進む場面もある。なので時にはループ後にシナリオスキップを使わないのも一つの手

またシナリオは完全フルボイス、登場人物は4人のみだが台詞量はかなり多い。中でもシザーマンポジである音夢の演技は凄まじく、探索中に響き渡る『どこに行ったぁ!?』の声にはビビること請け合い。間違いなく声優の演技で評価が一段階くらい引きあがっている作品である。あとこのメーカーおなじみのお色気要素も健在…なのだが、今回は内容が内容だけに『そうはならんやろ』なセクシーCGが多いのはちょい気になるところ。

トラブル☆ウィッチーズ ふぁいなる! ~アマルガムの娘たち~

発売:2023年7月
ジャンル:コミカル魔女STG
メーカー:スタジオシエスタ/ロケットエンジン
プラットフォーム:Switch/PS4

2023年プレイ時間ランキング(PS部門)第9位。

2007年に登場してから数多くのシューター層から圧倒的な支持を獲得していた魔女っ娘シューティングの大傑作トラブル☆ウィッチーズがついにひとつの境地に到達。本作は同人ゲームからスタート無印版(PC)→AC(アケ)→ねぉ!(360)→Origin(Steam)とプラットフォームを移しながらリアルタイムで15年以上もかけてブラッシュアップを続けていき、この『ふぁいなる!』を最終版としてPS4/Switch向けにリリースするに至った…という実にエモい経緯を持つ作品である。

高評価は我も耳にしていたが、存在を知ったころには360版の配信が停止してしまっていたため、本作の登場でようやくプレイできるようになった。そしてその評価が決して誇張などではないことを思い知ったのである。しかも本作ではAC版の『トラブル☆ウイッチーズAC』もセットでプレイ可能。ストーリークリア時のデモなどが異なるため、こちらもまた必見である。

システム的には横スクロールの弾幕シューティング、本作ならではの要素といえばやはり『魔法陣』だろう。本作ではいつでも魔法陣を展開することができ、魔法陣の範囲内にある敵弾はすべてスローになる。しかしながらこの時に敵弾を出した敵を撃破することで、それらすべてがスコアアイテムに切り替わる…というシステムになっている。押し寄せる大量の敵弾を魔法陣で抑えつつ、それらすべてをスコアに変換する爽快感は他のSTGには本作独自のものである。一方で敵を倒せないまま魔法陣を解いてしまうと、それらすべての弾が自機狙いに切り替わるというリスクもあるため緊張感も中々。任意で発動でき、一定時間通常ショットを強化できる『カード』も強力なものが大量にあるため、こっちもまたナイスである。

そして魔女っ娘STGの魅力といえばやっぱりキャラ要素も外せない。本作では自機キャラが11名おり、それら11名すべてに個別のストーリーが用意されている。もちろんストーリーはフルボイスでラスト近辺はかなりボリューミー。作中では各々の使い魔や各種ボスとの漫才じみたやり取りが行われ、プレイをし終えるころには全部のキャラがお気に入りになっているといっても過言ではないほど。個人的にはユーキ&ミニッツがイチオシですね、ハイ。

 

『トラブル☆ウィッチーズ ふぁいなる!(PS4版)』のAmazonページ

 

PAC-MAN MUSEUM+

発売:2022年5月
ジャンル:バラエティ
メーカー:ゴッチテクノロジー/バンダイナムコエンターテインメント
プラットフォーム:Switch/PS4/One/PC

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2023年プレイ時間ランキング(PS部門)第2位。
過去記事で既にガッツリ語り済みの作品8号。

その昔PS3/360向けにリリースされていたパックマンミュージアムが現行機向けによりパワーアップしてパッケージで登場!ゲーム業界の大重鎮にしてナムコの顔、80年代のミッキーマウスことパックマンが主人公を務めるパックマンシリーズを新旧合わせて14本も収録した超豪華なコレクションである。収録タイトルはアーケード初期のドットイート作品はもちろんのこと、CSでリリースされた2Dアクションや海外オンリーな落ちものパズル一部のコレクション作品にのみ収録されたオリジナルゲームまでも網羅しており、そのジャンルの幅広さは目を見張るものがある。

各収録タイトルには本作特有の『ミッション』が設定されており、コレクション作品あるあるの『買っただけで満足してあとはプレイしない』とはなりづらい。気が付くとすべてのゲームをやりこんでいることもザラなのが面白いところ。Wiiあたりの時代の作品にもなるとシンプルなクリアだけでも充分すぎるほど満足感がある

そして本作最大の魅力はゲーム中で入手したインテリアや筐体を並べ、自分だけの夢のゲームセンターを構築できるという点。完全に自己満足要素ではあるが、理想的な空間を作り出し、それを眺めてニヤニヤしているその瞬間こそ、ある意味ではこのパックマンミュージアムプラス』というゲームを最も楽しんでいるといってもいいかもしれない…。

 

『パックマンミュージアムプラス(PS4版)』のAmazonページ

 

アーケードアーカイブス スーパーパックマン

発売:2022年1月
ジャンル:アクション
メーカー:ナムコ/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

レジェンド級知名度を誇るパックマン』の直接の続編。稼働は前作から2年後の1982年、同期はドンキーコングJr.』『タイムパイロットなどなど。アケアカラッシュとは別枠でのプレイ…というよりは実を言うと上に挙げたパックマンミュージアムプラス』の方でガッツリプレイしてたのでその延長で手を出したヤツである。

続編ということもありルールやクリア条件、コーヒーブレイクも含め基本システムは初代パックマンを踏襲している。強いて違いを挙げるとすれば食べる対象がクッキーではなくフルーツになっている点。ほかにもステージ中にボーナススコアが得られるルーレットが挿入されるほか、フルーツがステージごとに変化することも相まってより画面がカラフルになったのも特徴。

前作ではステージ攻略→コーヒーブレイクの繰り返しであったところ、本作では新たにボーナス面の概念も追加。やることは普段のドットイートとさほど変わらないものの、いかに最低限の移動だけで全ての食べ物を獲り切るかというのは中々に燃える。

システム面の追加要素で大きいのは『カギ』『スーパーパワーエサ』の2つ。ステージ内には扉が配置されており、該当するカギを拾わなければ通れない。カギと扉の紐付けはステージごとに固定でこそあるが、離れた位置にあることも少なくなく扉の開け方次第では扉の先へ進む→また逆戻りとなるケースもあるため中々難しい。

一方でパワーエサに加えて新たに登場したスーパーパワーエサを取得すると、新たなパワーアップ形態『スーパーパックマンに変身可能。一定時間だけであるがなんと扉を破壊できてしまえるため、それなりのごり押しも不可能ではない。むしろ通常時が窮屈であるからこそここでの解放感が際立つというか…。視覚的にもわかりやすくパックマンが巨大化するのもイイ。

超探偵事件簿 レインコード

発売:2023年6月
ジャンル:ダークファンタジー推理アクション
メーカー:トゥーキョーゲームス/スパイク・チュンソフト
プラットフォーム:Switch

2023年プレイ時間ランキング(スイッチ部門)第6位。

ダンガンロンパ』シリーズのスタッフが立ち上げたトゥーキョーゲームスが開発を手掛ける完全新作アドベンチャー。シナリオはもちろんのこと、キャラデザ・サウンドもダンロンと同じであるため、その雰囲気はやっぱり『ダンロン』シリーズのソレ。システム的にも似通った箇所が多めだがそこは本作ならではのアレンジが加えられている。

雨が降り続ける街『カナイ区』に集められた超探偵たちが様々な事件に立ち会い、やがて壮大な陰謀とぶつかることとなる…というあらすじ。超探偵たちは調査に役立つスキル『探偵特殊能力』を持ち、プレイヤーはコレを活用しながら真相に近付いていく。ゲームは大きく分けて『調査』『謎迷宮』に分かれており、ダンロンで例えるなら前者が探索、後者が学級裁判といったところ。

『調査』では事件現場を歩き回ったりして少しずつ情報を集めていく。事件が起こっていない時は更に自由にあちこちに行くことができ、本筋とは特に関係ないサブイベントなども用意されている。そして本作における一番のウリと思われるのが『謎迷宮』。事件の調査がある程度進展したらこのパートに移行。調査とは異なりこちらのパートはほぼ一本道で、道中では事件の隠蔽を図る人間の思想が具現化した存在『謎怪人』との『推理デスマッチ』が挿入される。

推理デスマッチは謎怪人の攻撃を避けつつ発言の中にある矛盾点を攻撃するという内容で、ぶっちゃけいつものダンロンにアクション要素を付加したものである。不要なセリフはさっさと読み飛ばせばいいダンロンと違い、こちらは適宜攻撃を回避する必要があるためちょいと(アクション的に)難易度は高いかも?謎迷宮の中では推理デスマッチのほかにもバリエーション豊かな推理ミニゲームが挿入され、最後にはダンロンでいうクライマックス推理にあたる『超推理フィナーレ』が待っている。もちろん盛り上がりはあちらと同等であり、謎迷宮を進むにつれて少しずつ真相が明らかになっていく作りでもあるためシナリオも理解しやすい

ADVにおける命ともいえるシナリオはやっぱり良質。これでもかというほどに『真実を追求することの重さ』を描いているため、登場人物に感情移入しているほど楽しめるハズ。ところで『ダンガンロンパ』ではクローズド・サークルのデスゲームという作劇上の都合からどうしても『閉塞された空間内でしか物語が描けない』『主要人物が減っていく一方』という難点があったが、本作ではそういった制約から解放されたことにより、事件の規模感や殺害トリックの内容で『ダンロン』では決してできなかったであろう展開が多数用意されている。ダンロンで培った先入観は一度捨ててしまった方が真相に近付きやすいといっても過言ではないかもしれない。個人的に印象に残っているのは…やっぱり2章と4章かな。2章はトリックが、4章はシナリオが際立っていたのである。

 

『超探偵事件簿 レインコード』のAmazonページ

 

てんしのたからばこ

発売:2023年8月
ジャンル:オムニバス
メーカー:windose/WSS playground
プラットフォーム:PC

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過去記事で既にガッツリ語り済みの作品9号。

リリースされてから(なんならその開発中から)絶大な注目度を誇り、そしてその注目に恥じない尖った傑作ぶりから大ヒットを遂げることとなった『NEEDY GIRL OVERDOSE(ニーディガールオーバードーズ)』…通称ニディガのスピンオフ作品。我が購入したのはコミケ(夏コミ)で限定先行販売された10000円のヤツで、PC-98向けの箱…所謂エロゲ箱のもの。現在では一般販売もされるようになったんだったか。

さて、本作は往年のファンディスクという存在をまさしく絵にかいたような内容のオムニバスで、様々なクリエイターが手がけるミニゲームが3つと露骨に『ALICEの館』なスタッフルーム『超てんちゃんのお部屋』が収録されている。

収録ゲームは『あめちゃんわくわくデートゲーム』『超てんサバイバー』『超てんちゃんくずし』の3本。『超てんサバイバー』はどことなーく緩い雰囲気が漂うSTG、超てんちゃんを操作してコミケに押し寄せるオタクどもにドラッグをぶち込んでいくもの。『超てんちゃんくずし』は古の脱衣系ブロック崩しチップチューンにアレンジされたニディガ本編楽曲をバックに爽快感あるシステムだけ現代風味なブロック崩しを楽しめる。クリア時にはもちろん…。

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ニディガ本編と直接連なる内容ともいえるのが『あめちゃんわくわくデートゲーム』、コレは本編だと最低限で済まされていたあめちゃんとのデートシーンをガッツリ描いたもので、あめちゃんの思いや悩み、思想などをこれでもかというくらい感じることができる。その内容はニディガ本編の深みすら増すものであり、事実上のニディガのアペンドディスクともいえる内容である。ニディガのシナリオを楽しんだプレイヤーこそ遊んでほしい。ところで気が付くとニディガ…というより超てんちゃんは各種メディアミックスにコラボにグッズ化に展示会と本当にいろいろ手を広げており、文字通り天使のごとく羽ばたいておるが、はたしてどこまで高く飛んでいくのやら気になるところである…。

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ポケットモンスター ソード

発売:2019年11月
ジャンル:オムニバス
メーカー:ゲームフリーク
プラットフォーム:Switch

2023年プレイ時間ランキング(スイッチ部門)第2位。

2019年にリリースされた本家ポケモンシリーズ、ファンからの通称はポケモン剣盾』。今回は『ソード』の方をチョイスである。世代的には今よりひとつ前の『第8世代』に該当する作品であり、なぜポケモンSVも出ている今更プレイするのかと思われそうだが…その理由はずばり本家シリーズで剣盾だけまともにプレイしていなかったからである。…いや具体的には発売当時に購入していたのだが、なんか途中で積んでしまっていたのだ。なんかそのまま放置するのもアレだったので、DLCも含めて改めてプレイしようとした次第である。ちなみに久々に起動してみたら最初のワイルドエリア到達時で止まってたヨ!どんだけ序盤で放置しとったのか…。

舞台は英国モチーフの『ガラル地方』ポケモンバトルが一大興行となっているという設定に合わせ、ジム戦がスタジアムで行われるのも特徴。新システムであるダイマックス』は持続3ターン、シナリオ中で使用できるバトルは限られるという難点こそあるがとにかくド派手!ポケモン自体が巨大化して体力が倍加するだけでなく、各わざがダイマックス時専用のこれまた派手なものに切り替わるのもあって楽しい。一部のポケモンには専用の『キョダイマックス』なんてものもありインパクトもバツグン。ダイマックスを前提とした『マックスレイドバトル』もあり、こちらはモノによっては中々歯ごたえがある。

ほかにプッシュされていたのは『ワイルドエリア』。本作のシステムは従来のポケモンシリーズのソレに準じるものの、ワイルドエリアのみはカメラ操作も可能な広大なフィールドかつエンカウントも完全シンボル式になるなど、後の作品(アルセウス/SV)に繋がる未来を感じる内容になっている。出現ポケモンのレベル帯も固定ではなくシナリオ進行に応じて変化するため、いつ訪れても歯ごたえがあるのもまた魅力のひとつ。本編で訪れる部分だけでも広大というのにDLCでは更にふたつもワイルドエリアが追加されるDLC追加のダイマックスアドベンチャーはマックスレイドバトルに旧作のバトルファクトリーをミックスしたような内容でこれまた腕が試される。なんとかソロで完走したけどジガルデくんはもう相手したくないです…(小声)

ポケモンシリーズは第9世代である『ポケモンSV』をもってオープンワールド化という大幅なモデルチェンジを果たすこととなったわけだが、本作はさながら初代からサン・ムーンまで続いた旧来のポケモンシリーズ最終進化系、到達点ともいうべき作品である。だからこそ同じSwitchの作品でありながら本作の魅力はポケモンSVでは味わえず、またポケモンSVの魅力は本作では味わえないという面白い関係性になっているのが見逃せないところ。今から遊んでも充分楽しめるため、タイミングを逃してスルーしていた人はぜひぜひプレイしてみるといいだろう。

 

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クライマキナ / CRYMACHINA

発売:2023年7月
ジャンル:アクションRPG
メーカー:アクリア/フリュー
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/PC

2023年プレイ時間ランキング(PS部門)第8位。

フリューが送る完全新作RPG。そのタイトルから察せられる通り機械たちのRPG。初報を聞いてからビビビッと感じるものがあったので予約してたヤツである。フリュー作品は初回特典にサントラ付けてくれるのが嬉しいよね。なお一応は同じくフリュー開発の『CRYSTA』に関係する作品らしい…のだが、我はそちらは積んだままなのでどういう繋がりなのかは知らぬ。とはいえ前作(?)未プレイでもシナリオで置いて行かれることはなかったことはハッキリ言っておく。

ゲームシステムは装備周りのシステムがやや複雑な点を除けばごくごく普通のステージクリア制のARPG、プレイヤーはステージを進みつつ現れる敵を倒していく。操作キャラになるのはレーベン・ミコト・アミの3名でそれぞれが異なるアクションを使用可能。シナリオの範囲外でプレイする場合は任意のキャラを使用できるが、シナリオ中の初回突入時はキャラが固定されてしまうので全キャラ満遍なく育てるのが吉

シナリオについては…一言で説明すると『すっげぇ濃厚な百合』である。一応世界観設定的には極めてシビアでシナリオも相応に厳しめなのだが、それ以上に味方の百合描写があまりにも圧倒的過ぎるので他がどうでもよくなってくるレベルである。コレが魅力になるかノイズになるかは人によりけりだと思うので、本作の購入を検討する際には自分の好みと相談すべし。個人的には『お、おお?』とちょい面食らったがまぁ楽しめたので良し。

アクション面のハナシをすると敵も味方もとにかくスタイリッシュに立ち回れ、そのうえで操作もシンプルなので爽快感もバツグンの一言。敵の攻撃を見極め避けつつ、随時攻撃を叩きこんでいく楽しさはアクションゲームとしてお見事といったところ。逆にRPG的なバランス調整はちょっとアレ…というかクリティカル倍率が敵味方ともにあまりにも極端すぎるため、中盤以降はプレイヤーの被弾時にクリティカルが出たらほぼ即死、逆にプレイヤーの攻撃時はクリティカルが出ないとダメージは雀の涙といった戦闘が常態化する。とはいえプレイした感じだと倍率をここから上げても下げてもおそらくゲームにならなくなる気がするので、とんでもなくギリギリの状態で成立しているバランスというかなんというか…。

難易度は好きに調節してね!というスタイル各ステージごとの適正レベル-5~3あたりの範囲だと絶妙に歯ごたえある難易度を楽しめる。適正レベル以上に上げすぎると簡単になってしまうのは当然だが、適正レベル-10くらいになるとダメージ以前にまず攻撃が当たらなくなるので、随時ちょうどいいくらいのレベルに上げていくといい。…だからこそ本作はレベルを上げることはできても下げられないのが最大の難点だったりもする。

 

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ファイナルソード

発売:2022年9月
ジャンル:アクションRPG
メーカー:HUP Games
プラットフォーム:PS4

2020年に鮮烈なデビューを飾り、あろうことか2023年には渋谷でポップアップストアを出店するまで成り上がった伝説の怪作『ファイナルソード』。ええ、ええ。今年もプレイしましたね。2020年にSwitch無印版2021年にSwitchDE版2022年にPS5版をプレイして今年はなんだよと突っ込まれそうですが、今年はPS4版のターンである。PS5版は事実上Switch版のリマスターor完全版にあたる作品だというのは過去の個別記事で語った通り。今回のPS4版はPS5版と内容的にはほぼ同じとなっている。

というわけで今回はホントによく知ってるゲームをよく知ってる攻略法でプレイしただけなので、わざわざこの記事で書くようなことは何もない。強いて言うのであればPS5版の初期で発生していた進行不能バグ2種はなんやかんやで発生しなくなったということくらい。…まぁそれとは別に1戦目のマンティコアが消滅するバグ(とはいえ再現率は低め?)に見舞われたりはしたのでプラマイゼロだが。

今回はできるだけ全ボス・全敵キャラの安定パターンを編み出すことを目標にしたプレイとなった。というかDE版の時点で既に大多数の敵への安定パターンは構築できていたのだが、今回はついに1体を除きすべてのボス・ザコを安定させることに成功したかのワイバーンも、かのブラックドラゴンも突破率9割越えである。やったぜ。ちなみに唯一安定させられなかったのはリヴァイアサン、ヤツだけはランダム出現のザコ敵のせいで(位置調整によるファイアドラゴンウォームの無力化はできても)どう転んでも運要素が絡んでしまう…。

ところで余談だがSwitch無印とDE版は別ゲーム扱いPS系列のバージョンはクロスバイ非対応なので結果的に我は『ファイナルソードを4回購入した男』ということになる。一体何が我をそこまでファイナルソードに駆り立てるのか…?ほかでもない我自身がその理由を探している。そういえば気が付くとファイナルソードは原点となるスマホ版を除き全バージョンをプレイ&完全クリアするに至ってしまったのである。…別に来年スマホ版をプレイするとかそういう前振りじゃないヨ。…ホントダヨ?

G-MODEアーカイブス+ モモコの火星ボウリング~ラ・マーズカップ

発売:2023年9月
ジャンル:ボウリング
メーカー:シティコネクション/G-MODE
プラットフォーム:Switch

去年の振り返り記事でさっくり触れたフィーチャーフォン向けゲーム『モモコ1200%』のスピンオフ作品!あちら同様こちらも元はフィーチャーフォン向け作品なので『G-MODEアーカイブス』の一環として配信された作品である。存在は以前から知っており、ぜひぜひプレイしようと思っていたので配信直後に購入即プレイとなった。大元のゲーム(1200%)はアクションシューティングであったが、今回はなんとボウリングである!

ぶっちゃけ原作にボウリング要素など微塵もないのでなぜボウリングなのかと訊かれると非常に回答に困るが、ゲーム自体は至極真っ当なキャラゲーボウリングとなっている。基本のゲームシステムはシンプルなボウリングそのもので、プレイヤーは向き・パワー・回転を調整してボウリング玉を放りハイスコアを目指す。ちなみに10レーン制。ゲームモードは練習モードのほか、CPUとの対戦モードと交代制の対人戦の3種類が用意されている。

プレイアブルキャラは原作における主人公モモコ原作のラスボス火星王子、そしてゲーム媒体では本作が初登場(?)のモモコの友人タカちゃんの3名。各キャラがそれぞれ『必殺技』の概念を持ち、ゲージが一定以上にまで溜まったら発動可能。効果はキャラごとに異なりモモコは衝撃波火星王子は玉の周囲に判定を出現させ、タカちゃんは玉が分身する。色々と人外染みてる前者ふたりはともかくタカちゃんは何者…?

対戦モードにおいてはボウリング場も選択可能でコレが事実上の難易度選択、何が変わるかというとピン配置が変わるボウリング場(イージー)ならシンプルな三角形ビーチ(ノーマル)ならハート型火星温泉(ハード)はハートや三角、星形に一直線と完全ランダムとなる。敗北すればゲームオーバー、勝利すればボウリング場に関係する一枚絵が表示されてゲームクリアとなる。

スピンオフらしくボリュームは正直微妙なところではあるが、絶妙に強くて歯ごたえのあるCPU(最高記録だと231点出されたりしました)だとか、必殺技使用時やストライク時の1枚絵(後者は胸揺れあり)、点差による専用の会話テキストなどなどファン向けゲームとしての一定のクオリティは担保されている1作である。ところでなんだかんだで火星王子とモモコは(恋愛関係になることはまぁなさそうだが)いい関係性築けてると思ったり。

ソニックスーパースターズ

発売:2023年1月
ジャンル:ハイスピードアクション
メーカー:アーゼスト/SEGA
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

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過去記事で既にガッツリ語り済みの作品10号。

新たな舞台ノーススター諸島を毎度おなじみ音速のハリネズミソニックが駆け抜ける!!という2Dソニックシリーズ完全新作ソニックシリーズは本家が『ソニックフロンティア』で新機軸を開拓する一方で2Dの作品もリリースは続いていたが、『過去作のリマスター』や『過去作のリバイバル』といったような、良くも悪くも一歩引いた作品が中心で、確かに面白くはあったのだが少々寂しい状況が続いていた。そんな中に投入された本作は過去作の栄光に殆ど頼らない、正真正銘の完全新作2Dソニックである。

プレイアブルキャラとしてはソニック3&Kのソニック・テイルス・ナックルズの3人組に、上述したソニックオリジンズ・プラス』で先行してプレイアブル化を果たしていたエミー、そして本作の完全オリジナルキャラであるところのトリップの5名。そして新要素『エメラルドパワー』はいつでも任意発動可能なカラーパワーのようなもの、効果時間こそ短いがここぞという時に発動できれば一気にショートカットができたり、ボスを瞬殺できたりする面白いアクションである。本作は各キャラの固有アクションとエメラルドパワーを使いこなすのが攻略のカギとなる。

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開発を手がけるのが初期の2Dソニックを手がけたスタッフが集うアーゼストということもあり、グラフィックこそ現代的な3Dながら、そのステージセンスは紛れもなくかつてメガドライブの時代を彩ったクラシック時代のソニックシリーズそのもの。プレイしていて懐かしさを覚える一方で新しさも感じられるため、歴戦のファンほど感慨深い気持ちになれる。ステージ数もそれなりに多く、ソニック3&Kの方向性で各種システムも踏襲しているため、メガドラ時代の延長でそのまま楽しく遊べるのがいい。反面、レベルデザイン(難易度調整)の方向性もメガドラ時代のソレと殆ど変わっておらず、ちょくちょく不親切だったり露骨すぎるまでにイジワルだったり難易度カーブが極端だったりする場面があるのは玉に瑕ともいえる。しかしながらソレを加味してもソニックファンはプレイすべき1作であるぞ!ゲームギアの時代(厳密にはアケのファイターズだが)を最後に長らく行方不明になっていたファングも久々に大復活しているぞ!!!

 

『ソニックスーパースターズ(PS5版)』のAmazonページ

 

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廃深

発売:2021年4月
ジャンル:サバイバルホラーアクションアドベンチャー
メーカー:qureate
プラットフォーム:Switch/PC

上に挙げた『センチメンタルデスループ』のqureateが過去にリリースした作品。あちらがそこそこ面白かったのとシンプルにこの時期(ハロウィン)にピッタリの作品なんかないかな、と漁ってたらセールしてたのを見つけたので購入。動画でバズるために廃ホテルに忍び込んだ三人の少女がいろいろと大変なことになるホラーアドベンチャーである。『ホラー苦手だけどまぁキャラが可愛いなら大丈夫かな…』精神でのプレイ。

今の時代では逆にレアになってしまったサイドビュー…つまり横スクロールの2Dアドベンチャー。確かに数ある前例からホラーゲームとの相性の良さは証明済みではある。プレイヤーは主人公である3人の少女を操作、フィールドを歩き回って謎を解き脱出を目指す内容になっている。

現代が舞台ということもあり主人公たちの手にはスマホが常に握られている。本作ではコレがライト替わりになり、移動のほか『ライトでどこを照らすか』を選ぶことができる。モノを調べる際にはライトで映っている対象を選んだ扱いになっている。2Dアドベンチャーは突き詰めると『移動しながら調べるボタン連打』とかいう力技になりがちなのを避けるシステムなのだろう。ちなみに調べられるモノが近くにある時は?アイコンが少しずつ大きくなるのでユーザーライクではある。

本作におけるホラー要素はウサギの着ぐるみ。何故か誰もいないはずのホテル内を徘徊しており、こちらを見つけたら鉈で殺しにかかる。厄介なのは出現が完全ランダムである点にあり、調査中にも容赦なく襲ってくるのには驚かされる…のだが、ぶっちゃけ動きはトロいので引き付けてから後ろに抜けることもできたり、なんなら明らかに視認されている状態からでも柱の後ろやトイレに隠れるだけで撒き切れるゲノム兵レベルの索敵能力の低さであるため、途中から『あーハイハイ来たのね』としか思わなくなっていくのが逆に面白いところ。

キャラの可愛らしさでプレイヤーを引き込もうとしているだけあり、グラフィック方面は流石の一言。サイドビュー・会話シーン双方における立ち絵は非常に美麗。CGも躍動感ありつつ絶妙にホラー、そしてある程度のお色気要素も組み込まれていて、なんとも『らしい』感じである。なんとなくコレとデスループの方でqureate作品の方向性というものが理解できた気がする。

…ところでどうも本作は動作周りに不安定なところがあり、長時間プレイを続けていると会話シーンでグラフィックがテキストが乱れることがある。当初はゲーム的な演出なのかと思っていたのだが、再起動すればマシになるしなんならこの状態が続くとゲーム自体が強制終了しよるのでシンプルにバグである。ただ本作はゲーム内容がゲーム内容ゆえにバグっぽいんだけどパット見で演出に感じてしまうのがなんとも。

役づくりパズル ゆめいろユラム

発売:2023年10月
ジャンル:対戦パズルゲーム
メーカー:日本一ソフトウェア
プラットフォーム:Switch/PS4

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過去記事で既にガッツリ語り済みの作品11号。

あの日本一ソフトウェアがまさかまさかの完全新作落ちものパズルをフルプライスかつCS向けパッケージでリリース。どうしても『テトリス』や『ぷよぷよ』の模倣になりがちな落ちものパズルというゲームジャンルでありながら、全く新しい革新性のあるゲームシステムこそが本作の最大の特徴である。

本作は2つセットで落ちてくる『ゆめぐも』を4つ隣接させて『図形』を作り、更にその図形を隣接させたり組み合わせたりすることで『役』を成立させていくというルールになっている。このおかげで本作はパズルゲームの歴史において極めて珍しい(というか初?)の『揃えても消えないパズル』で、『最上段まで埋まっても負けにはならない』『連鎖・同時消しなどの概念が存在しない』などなどパズルゲームにしては非常に独特な要素を数多く持っている

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一方で『役』を成立させるためにはある程度のコツが必要であり、そのためには早い段階で完成系を頭の中に思い浮かべておく必要がある/いつでも役を成立させられるようリカバリーを用意しておく必要があるなど、そのテクニックや楽しみ方は紛れもなく古の時代から続く落ちものパズルのソレと変わらないものであり、本作はまさしく正真正銘の『全く新しい落ちものパズル』という表現が似合う作品であろう。

近年の日本一ソフトウェア特有の可愛らしく、そして緩いキャラ要素も外せない。他の作品以上にゆめかわな色遣いが特徴で、いずれのキャラもその見た目通りのキュートでほんわかしたキャラ付けになっている。対戦プレイにおいては見逃せないレベルのキャラ性能も設定されているため、色々なキャラを使ってみるのもいいだろう。

 

『役づくりパズル ゆめいろユラム(PS4版)』のAmazonページ

 

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龍が如く7外伝 名を消した男

発売:2023年11月
ジャンル:アクション
メーカー:SEGA
プラットフォーム:PS5/PS4/XSX/One/PC

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2023年プレイ時間ランキング(PS部門)第3位。
過去記事で既にガッツリ語り済みの作品12号。

主人公変更・ジャンル変更といった様々な意味でシリーズの転換点ともいえる2020年の龍が如く7 光と闇の行方』のスピンオフ。如く7の物語の裏側にて過去作で長らく主人公を務めてきた浄龍こと桐生一馬』がどういった働きをしてきたのかを描く作品である。クリア後には本家の次回作龍が如く8』の体験版もプレイできる。

本家の如くシリーズはアクションゲームの座をジャッジシリーズに譲り、『龍が如く7』にてRPG路線へと舵を切ったのだが、本作では主人公が桐生さんということもあってかゲームシステムは従来通りのアクションゲーム。よりおおざっぱにいえば『ロストジャッジメント』のシステムを桐生さん向けにチューニングした感じで、あちら同様のバトルスイッチも可能。昔ながらの桐生さんらしい『応龍』ガジェットを活用する『エージェント』という2つのスタイルを使い分けて戦っていくこととなる。

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舞台となるのは大阪・蒼天堀、如く7でもほんの一瞬だけ訪れることはあったが、メインの舞台になるのは非常に久しぶりだったりする。街歩きの楽しさはもちろん本作でも健在。あちこちのプレイスポットにも訪れることができ、ゴルフやカラオケはもちろんのこと、ゲーセンでは『デイトナUSA2』ファイティングバイパーズ2』が遊べる。ついでにシナリオが進めばロスジャ同様にマスターシステムが遊べるエリアも解禁される。

シナリオ自体は過去作のソレと比較すると短めでこじんまりしているが、それでもコンパクトながらしっかり纏まっており、如く7の本編を崩さない範囲でしっかりと補完しているのがナイス。また過去作キャラを含めたキャラ描写もしっかりしており、特にこれまで桐生さんの戦いを見守ってきたプレイヤーを感慨深い気持ちにさせてくれる。だからこそか本作のシナリオは過去作の知識を持ち合わせていることを前提にしているので、シリーズ初プレイにはオススメしないことは伝えておく

 

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スーパーマリオRPG

発売:2023年11月
ジャンル:RPG
メーカー:アルテピアッツァ/任天堂
プラットフォーム:Switch

2023年プレイ時間ランキング(スイッチ部門)第7位。

その昔、任天堂×スクウェアという超ドリームタッグによって生み出された大傑作スーパーマリオRPG』が現行機種にてリメイクマリオ・クッパ・ピーチのほか、オリジナルキャラのジーノ・マロがマリオワールドを救うため、いつもと違う大冒険!原作再現を最優先する方向性で良い意味でも悪い意味でも原作そのままのリメイクである。とはいえまるっきり同じなのはシナリオ面のみであり、戦闘回りのシステムには大幅に手が入っている

新要素『3人わざ』ではチームメンバーに応じて全体無敵化や大ダメージといった超強力なアクションが使用可能、マリオRPG特有のアクションコマンドを成功させるとチェインが溜まっていき、これまたチームメンバーに応じてパラメータが上昇していく…という作りになった。そのうえで戦闘中のメンバー切替も可能、オリジナル版では割と弱めだったマロは露骨に強化されており、結果的に難易度は大幅ダウン。SFC版以上にロールプレイングゲームやったことない人』でも安心して遊べるようになった。

またアクションコマンドもタイミングが明示されるようになっただけでなく、『なにかんがえているの』で弱点属性もわかるようになった結果、よりRPGとして洗練されたのは間違いない。やりこみの一種として『モンスター図鑑』『たびの思い出』も追加、なかなかに遊び心にあふれたテキストばかりなので読んでいて実に楽しい。特に前者は『なにかんがえているの』も保存されるためコンプ欲を掻き立てられる。当時のゲームでは珍しくなかった取り返しのつかない要素もほぼほぼリカバリー可能という至れり尽くせりのつくり。

ゲームのクリア後はシナリオこそオマケレベルながら、本編のソレとは比較にならないほど強化されたシナリオボスたちが再登場。本編部分の難易度はSFC版より下がったのは前述したとおりだが、この強化ボスたちは話が別!リメイクで追加された新要素を使いこなしたり、徹底的に敵をメタる構成にしなければ勝利は遠いという『ロールプレイングをやりつくした人』向けな調整である。そして強化されるボスにはもちろんあの裏ボスも…!!

というわけで本作は総じて当時の良さを残しつつ、新たな魅力もほんの少しだけ付加した一作に仕上がっている。当時を懐かしむ往年のプレイヤーから、まだRPGに触れたことのない新世代のマリオプレイヤーまで、誰でも満足させます!マリオです!!Oh Yeah!!
(流石にNintendoSwitchが4000円安くなるクーポン券は付いてきません)

 

『スーパーマリオRPG(リメイク版)』のAmazonページ

 

Air Twister

発売:2023年11月
ジャンル:3Dシューティング
メーカー:YS NET/ININ GAMES
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

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2023年プレイ時間ランキング(PS部門)第5位。
過去記事で既にガッツリ語り済みの作品13号。

シェンムー』に『バーチャファイター』、『SEGA体感型ゲーム』などなど、かつてSEGAにて一時代を築き上げたレジェンド級クリエイター鈴木裕氏が手がける完全新作レールシューティング。元はスマホ向け作品だったのだが対応端末を所持しておらずプレイできなかったところ、念願かなってのCS向け移植である。

鈴木裕氏とレールシューという組み合わせからおおよそ察しがつくだろうが、そのシステムは完全に『スペースハリアー』の現代向け進化バージョンである。スペースハリアーならではのファンタジックとメカニカルがミックスされた世界観を、生身(?)のアーチ王女が武器を片手にすっ飛んでいく。

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スペハリとの違いとして挙げられるのはスクロール方向が一方だけでないというほか、アクション面に敵の動きを抑える『スーパースロー』機能に、武器ごとに違った効果のある『チャージショット』パンツァードラグーンのように敵を追尾する『ホーミング』の3つが追加されている点か。このうちいくつかはかつて鈴木裕氏監修のPS2版スペハリのリメイクにもあった要素なので、事実上本作はスペハリのリメイクのリベンジともいえるのかもしれない。

通常プレイではホーミングとチャージショットがあまりにも強力であるため難易度はそれなりだが、だからこそ演出の美麗さをじっくり楽しむことができる。一方で上級プレイヤー向けのチャレンジモードではストイックに実力勝負で挑めるのでシューターでも満足できる。特に『ターボモード』ともなればゲームスピードがスペハリの高速面並みに上昇するため、スペハリのスピード感を求める人でも楽しめるだろう。

 

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螺旋令嬢スパイラルお嬢様 超髪のマキナ

発売:2023年12月
ジャンル:アクション
メーカー:シルバースタージャパン
プラットフォーム:Switch

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過去記事で既にガッツリ語り済みの作品14号。

(たまには違うゲームもあるにはあったが)超・長期間に渡って自社名を冠する『銀星囲碁』『銀星将棋』といった囲碁・将棋ゲームをストイックにリリースし続けてきたシルバースタージャパンが突如リリースしたツインテドリルお嬢様が大暴れする2Dアクションゲーム。このメーカーのゲームはこれまでダウンロードソフトが中心だったなか、本作はまさかまさかのパッケージでのリリースされたため、その存在を知った時には大いにビックリさせられてしまった。公式曰く『将棋メーカーがまじめに作ったお嬢様アクション』

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とある事情で自慢の金髪ツインテドリルが伸びるようになってしまったカミナガ・マキナお嬢様が主人公であり、ステージ攻略の際にはこの髪を使ったアクションを駆使していくことになる。体術や耐久力などなどマキナお嬢様自体の性能が高いのもそうだが、なによりも素晴らしいのはやはり髪を扱う『巻髪技』。任意の方向に伸ばした髪を敵や壁・天井にぶつければあら不思議、その方向へ高速移動ができるためアクロバティックなアクションが可能。プレイヤーの想像以上に自由度が高いため『こんなんありか!?』となるようなショートカットができるのがナイスである。ハイスピードでステージを駆け抜けた爽快感はなんとも言い難い。

もちろん主役たるマキナお嬢様のキャラ付けも見逃せない。ゲームを進めたりやりこんだりすることでマキナお嬢様及びその周辺人物のプロフィールも開示されていくのだが、そのいずれもがお嬢様たちのキャラをより魅力的に映してくれている。お嬢様はキャラではなく生き様、マキナお嬢様はそれを教えてくれた。それからBGMも非常に素晴らしい…のだが、素晴らしいからこそサウンドスタッフが不明なのが実に惜しいところ。

 

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その他にプレイした作品について

去年から引き続きプレイしていた作品

2022年からの継続プレイを続けた作品については毎度おなじみボンバーガール レインボー』チェイスチェイスジョーカーズ』武装神姫 アーマードプリンセス バトルコンダクター』というKONAMIアケゲー3種、あとはテトリス99』か。

他には大型アップデートが配信されたポケットモンスター バイオレット(ゼロの秘宝)』ソニックフロンティア(超・完全決戦)』もソレか。大御所のタイトルともなればアップデートといえどその中身は殆ど新作といっても過言ではないため、結構なボリューム感を感じられたのである。アケゲーについては…まぁ変化が少なかろうとも定期的にお金入れてあげないとね…。

現行機以外でプレイしていた作品

ポケットモンスター ウルトラムーン』を中心にポケットモンスター ブラック2ポケモンARサーチャーといったDS/3DS世代のポケモン作品を満遍なくプレイ。…といっても1からプレイしたわけではなく、一部のポケモンを捕獲しにいった感じである。というのも今年になって『ソード』をプレイしたことにより『HOME』図鑑の抜けが露骨にわかりやすくなったため、そろそろ本腰入れて図鑑完成でも目指してみるかなと思ったからである。あとはメロエッタ目当てに『ポケモンGO』もリリース当初以来に再開したりした。結局少ししたら『ゼロの秘宝』でも入手できるようになったけども。なんやかんやで結構頑張ったおかげでこの記事執筆時点でスカーレット限定のコライドン&追加パラドックス組、シールド限定のザマゼンタ、二者択一だったレジドラゴさえ埋めればあとは第6世代以降の幻だけってところまで進んだのである。

去年どころか一昨年からガッツリプレイし続けていたPSP武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2』はついにほぼ完全クリアを達成本当の本当にお気に入りのゲームになったのでそのうちガッツリ語れる日が来るといいですね、ハイ。あとは久々にアーカイブスでときめきメモリアル2』をエンジョイしたりしてるのである。個人的には30周年のタイミングでときメモ初代だけでなく2もピックアップしてほしかったり。

まとめ

プラットフォームごとの内訳と所感

Nintendo Switch:26本(+8)
PlayStation4:26本(+6)
PlayStation5:8本(-7)
アーケード:1本(-1)
PC:4本(+2)
*括弧内は前年比

プラットフォームごとのプレイタイトル数の内訳は上記の通り。今年もまた一部のタイトルが複数プラットフォームでのプレイなので後述のジャンル内訳と3つほど数のズレがある

ここに来てSwitchのプレイタイトル数が超大幅増の26本、昨年トップかつ昨年越えのPS4と並びトップタイである。ずいぶんアツいデッドヒートを繰り広げてくれている。…ところでそんなベテラン2名を他所に昨年ようやく本気を出したと思しきPS5君は半減の8本、大丈夫かねキミ。…一応フォローしておくとソフトラインナップ的には結構いいのは出揃ってたとは思うヨ、我の好みに合いそうなソフトが少なかったってだけである。

プラットフォーム別プレイ時間ランキング

※Switch部門

1位.ファイアーエムブレム エンゲージ
2位.ポケットモンスター ソード
3位.ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム
4位.シルバー2425
5位.星のカービィWiiデラックス
6位.超探偵事件簿 レインコード
7位.スーパーマリオRPG
8位.ベヨネッタ3
9位.ぎゃる☆がん2
10位.センチメンタルデスループ

※PS部門

1位.ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション
2位.PAC-MAN MUSEUM+
3位.龍が如く7外伝 名を消した男
4位.ZERO ESCAPE ダブルパック
5位.Air Twister
6位.ぎゃる☆がん だぶるぴーす ばいりんぎゃる
7位.ソニックスーパースターズ
8位.クライマキナ / CRYMACHINA
9位.トラブル☆ウィッチーズ ふぁいなる! ~アマルガムの娘たち~
10位.HEAVY RAIN -心の軋むとき-

今年からはプラットフォーム別のプレイ時間ランキングも書いてみることにした。詳細なプレイ時間については不明なので『2023年からプレイし始めたタイトル』のみを集計対象にし、Switchの場合はHOME画面でのプレイ時間順ソートPSの場合はユーザー画面のプレイ時間表記を基準にしている。…PSのプレイ時間表記は(明らかにプレイ時間が短すぎる作品がある等の要因で)個人的にあんまり信憑性が高くないと思うのだが、ほかに資料がないので仕方あるまい。

流石に両プラットフォーム共に大御所のパッケージソフトが上位に並ぶ。興味深いのはSwitch系の上位は一本でガッツリ遊ぶ大作タイトルが中心で、PS系の上位は複数本を纏めて遊ぶコレクション作品が多めというところか。この辺は人によってだいぶ方向性が変わると思うのである。

プレイしたジャンルの内訳について

ACT:14本(-7)
RPG:7本(+1)
ADV:11本(+1)
PZL:4本(+2)
STG:18本(+9)
その他:8本(+5)
*括弧内は前年比

アクション以外の各ジャンルが満遍なく増加、その中でも増加量が多いのはシューティング。昨年では唯一増加していたタイトルだったが、今年はまさかの倍増である。理由は…おそらくは『コットン』シリーズのマラソンを敢行したのが大きかったのだろう。2021年のメトロイドヴァニアといい、ラソン敢行したジャンルが大幅増するのはもはや恒例行事である。あとその他枠が不自然に増えているのも気になるかもしれないが、コレは殆ど『麻雀』のせいである。

ゲームハードについて

今年のハード関係の話題といえばやはり『新型PS5』『PSVR2』だろう。しかしながら我はそのどちらも購入していない。前者については現状のPS5で満足しているというのが理由だが、後者は…あと一歩購入するに踏み切れないというなんともな状況である。一応PSVR2にも気になっている作品はいくつかあるし、その魅力を感じられなくはないのだが、やはり値段の面からちょっと踏みとどまってしまっている。気軽に手を出すには70,000円はちょいと高いのだ。特に旧PSVRをそこまで活用しきれなかった身からすると猶更。このあたりはちょいとテコ入れが欲しいなぁと思っていたり。

レトロ方面ではついに我が家の初期型PS3が永眠。我が家にはPS1/PS2がなく、それらをこの初期型PS3で賄っていた状況だったため、コイツの永眠で事実上3つのプラットフォームが使えなくなることに。というわけで薄型のPS3PS2を新規で購入したのである。従来のメモリーカードのデータは失われてしまったものの、また1から色々とプレイしていきたいのである。

記事について

01/04:NEEDY GIRL OVERDOSE(Switch)
01/15:2022年総括
02/12:ファイアーエムブレム エンゲージ(Switch)
02/23:Game Boy Gallery(GB)
03/05:星のカービィWiiデラックス(Switch)
03/19:TVアニメ 星のカービィ(アニメ)
04/01:星のカービィ 鏡の大迷宮(GBA)
04/20:ソニックアドバンス(GBA)
05/02:ぎゃる☆がん だぶるぴーす ばいりんぎゃる(PS4)
05/20:スペースハリアー(PCE)
06/03:沙羅曼蛇2(AC)
06/26:ソニックオリジンズ・プラス(PS5)
07/08:スペースハリアー(AC)
07/15:スーパーマリオブラザーズ3(FC)
08/04:Grim Guardians: Demon Purge(PS5)
08/16:てんしのたからばこ(PC)
09/02:Holocy.ai(Android)
09/03:オトメディウスG(360)
09/19:オトメディウスX(360)
10/04:BS F-ZERO GRAND PRIX 2(サテラビュー)
10/08:ボンバーガール オフィシャルアートブック(書籍)
10/15:トリガーハート エグゼリカ(DC)
10/24:ソニックスーパースターズ(PS5)
11/01:カードコネクト(AC)
11/10:麻雀ファイトガール(AC)
11/20:龍が如く7外伝 名を消した男(PS5)
11/26:役づくりパズル ゆめいろユラム(PS4)
12/03:スーパー32X(周辺機器)
12/08:めがみめぐり(3DS)
12/16:Air Twister(PS5)
12/24:螺旋麗嬢 スパイラルお嬢様 超髪のマキナ(Switch)
12/31:Graze Counter GM(PS5)

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2023年に執筆した記事は32本、月に1本を目標としていたはずが気が付くと月に2本、それも10月以降は語りたい作品がパンクを起こした結果毎週更新とかいう我ながら恐ろしいスパンになっていた。来年はもうちと緩やかかつ軽めの内容でゲーム語りを続けていきたいところ。

9月のオトメディウス』2作はXbox公式の360ストア終了の知らせを受けて、10月の『BS F-ZERO 2』は旧記事のアクセス数増加を受けて、6月の『ソニックオリジンズ・プラス』や10月の『ソニックスーパースターズ』はプレイしてその内容を語りたくなって…等の要因で急遽執筆&投稿したものだったりするため、全体的に衝動的に記事を書くことが多かったのもちょいと反省である。

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最後に

プレイタイトル数も記事数も共に前年よりも大幅アップ、おかげさまでとんでもなく嬉しい悲鳴を挙げることになった1年であった。来年については初頭らへんに注目の作品がリリースされる予定でこそあるが、それ以外は現状空っぽなので、とりあえずの目標は積みゲーの消化である!!2024年は初心に帰って色々な作品をチマチマとプレイしていきながら、また新たな面白いゲームに出会えることを楽しみにしているのである!!

 

…そういえば気まぐれにプレイしたゲームの動画をちょくちょくYoutubeのチャンネルにも挙げるようにもなったので、お暇があればそっちもどうぞである。…実はニコニコの方にもアカウントがあり、そっちの動画シリーズもそろそろ完結させたいところ。そっちは完結したらこのブログにもリンクを貼るとしようかな。