いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

麻雀ファイトガール in 快活CLUB

『麻雀ファイトガール』…それはKONAMI麻雀格闘倶楽部で培ったノウハウを活かし開発した一味違う美少女本格麻雀である。麻雀格闘倶楽部と同じく日本プロ麻雀連盟のお墨付きであり、『対局できる麻雀アニメ』を目指した本作は可愛らしいキャラたちに良質なBGMド派手な演出と賑やかな対局、更に徹底的にストレス要素を廃したレート制度にバリエーション豊かなイベント対局、何よりも『麻雀初心者or入門者でも問題なくプレイできる/ルールを覚えられるサポート機能』によって数多くのプレイヤーの心をガッチリと掴んで離さない、新進気鋭ながら将来有望なアーケードの麻雀ゲームである!!

本作『麻雀ファイトガール(MFG)』のゲームセンターでの稼働がスタートしたのは2023年3月22日のこと。早いものでもうすぐ稼働から1年が経過しようとしている。この1年間でMFGは数々のアップデートが行われ、UIとサポート機能の改修キャラやカットイン、そして特殊ルールのイベント対局の追加チュンビームを超えるダブル・トリプル・ファイナルチュンビームの追加…と1年が経過してもその魅力は衰えることなく、むしろパワーアップしているとすら言い切れる。

しかしながらそれほど改良を続けていても、今なおごくごく一部に本作が抱えるどうしようもない弱点が残されたままであったのも事実。その弱点とは(見た目が美少女ゲームなので)人目が気になる』『1プレイにかかる時間が長いため、交代待ちの時間も長い』というところである。そんな悩みを抱えつつもやってきた2024年2月6日、麻雀ファイトガールの公式Twitter(X)にて突如ひとつの情報が発表された。ソレによれば『一部の快活CLUBの店舗にて麻雀ファイトガールがプレイできるようになる』とのこと。そう、稼働1周年を目前に控えたこのタイミングで本作はまた新たな一歩を踏み出そうとしていたのだ!!

というわけで今回は去年11月に本ブログで語った『麻雀ファイトガール』回延長戦!その名も『麻雀ファイトガール in 快活CLUBであーる!!ちなみに『麻雀ファイトガール』というゲームそのものについては過去記事にて一度ガッツリ語っているため、『まず麻雀ファイトガールってなんだよ?』って人はそちらを参照して頂きたい。まぁシンプルに言い表すならば『可愛くてとっても楽しい、それでいて超初心者向けな本格麻雀ゲーム』である。ぶっちゃけ個人的に2023年で一番のめりこんだゲームだったりもする

さてさて本来『麻雀ファイトガール』はアーケードゲーム…つまり必然的にプレイ環境は本作を稼働させているゲームセンターに限られる。しかしながら、本作を遊びたいと思ってもそう都合よく行動圏内にゲーセンがある人ばかりとは限らない。昔に比べればゲームセンターの数は減る一方、今でも景気よく生き残っているのは大手直営のゲーセンくらいなものである。しかも仮に近場にゲーセンがあったとしても、そこで麻雀ファイトガールが稼働していなければ当然プレイすることもできない

GiGO(かつてのSEGA)系列のゲーセンに最初から導入されていたり、元々の稼働数が多い麻雀格闘倶楽部』、そしてカスタムモデルの登場以後は『クイズノックスタジアム』からのコンバートが可能だったこともあって、流石に初期の『ボンバーガール』に比べれば台数は多いだろうとはいえ、いまだ『近隣に稼働している店舗がない/台数が少ない』という声は方々から聞こえてくる。今回の『快活CLUBにて麻雀ファイトガールが遊べるようになる』という試みはそういった人々を救うためのKONAMIから送られたひとつの提案である。

まず『快活CLUB(快活クラブ)のことを知らない人向けに説明させていただくが、快活CLUBとは所謂インターネットカフェの一種である。ネットカフェ(ネカフェ)というものすらわからない人向けの説明をすると、『インターネット環境アリの鍵付き個室を任意の時間だけ有料で借りることができる場所』のこと。ネカフェのPCではオンラインゲームが可能であり、今回の試みでは快活CLUBのPCにて麻雀ファイトガールがプレイできるようになっている。またMFGと同タイミングにて麻雀格闘倶楽部(MFC)』もプレイできるようになっているものの、本記事の主役はあくまでMFGの方なのでそちらについてはスルーさせていただこう。

ちなみに今回の試みはあくまで現時点ではロケテストという扱いなので、実施店舗も日本全国で6箇所のみと非常に少な目。実施期間も明確な終了日こそハッキリ言われてはないものの『期間限定』となっている。そのためある程度データが集まったらそこで本格スタートまでひとまずクローズする…等の流れを考えているのだろう。まぁ何はともあれひっじょーに魅力的な試みであったため、ロケテ開始日当日(2/8)とその後の休日(2/10)の2回に分けて体験してきましたとも。実は人生初のネカフェ体験でもあった。そして例のよって例のごとく新宿は不慣れなので迷子になりましたとさ。

快活CLUBの部屋には『多機能ルーム』『フラットルーム』のふたつがあり、麻雀ファイトガールがプレイできるのは『多機能ルーム』の方だけらしい。今回我がチョイスしたのも多機能の方である。部屋にはリクライニングチェアとゲーミングPCが設置されており、鍵付きなので誰にも邪魔されないプレイが可能。コンセントやUSB口も用意されているためケーブルを持参すれば充電などもできる。

デスクトップ画面に表示されているメニューから『オンラインゲーム』を選択し、その先のショートカット群から麻雀格闘倶楽部&麻雀ファイトガール』を叩けば専用ページが開かれ、そこから『麻雀ファイトガール』と『麻雀格闘倶楽部』がプレイできるようになる。快活CLUB版の麻雀ファイトガールでは『無料プレー』『通常プレー』という二つの方式が選択可能。今回は両方とも体験してきたので一つずつ紹介していこう。

まず『無料プレー』だがコレはその名が指し示す通り『無料』で何度でも麻雀ファイトガールをプレイできる。当然コンティニューだってタダ。満足のいくまでオンライン対局に突撃可能。ただし本家アーケード版におけるセーブデータを使用することはできず、またゲームを終了した際にはそれまでのデータは失われてしまう。要はゲスト状態でのプレイになるワケだが、過去記事でも触れたように本作の基本システムはイカサマ抜きのガチ麻雀なので、ゲスト(初期状態)だからといって不利になるなんてことはあり得ないため安心したまえ。

続いては『通常プレー』、本家のプレイヤーは基本的にこっちの方がメインとなるだろう。こちらはアーケード版(ゲーセン)でのセーブデータをそのまま使用することができ、ガチャなどの要素もゲーセンと同じように楽しむことができる。ただしこちらは無料ではなく有料、部屋代とは別枠で1プレイ/ガチャ1回につき100円が必要になる。ちなみに三麻/四麻プレイで大勝した際の次回コンティニュー割引or無償コンティニューはゲーセンと同じように行える

その場に筐体がない都合上、プレイ料金の支払いはPASELI決済に限られる。スマホなどでその場からチャージも可能であるが、事前にチャージしておいた方がスムーズだろう。ガチャの内容もそのまんま同じで5連によるSR以上でカードコネクト印刷ができるところも変わらない。でも当然ながら個室にカドコネなんてないので保存枚数制限には要注意いっそのことカドコネ筐体も一緒に置くのとかどう?(無茶いうな)

『無料プレー』『通常プレー』ともにオンライン対局時のマッチングはゲーセンと一緒、『快活でプレイしている時だけ過疎っている』なんてことはないのでひと安心。懸念があるとすれば『無料プレー』のデータは『新人』固定なので、ゲーセンにおける『正真正銘の新人』を無料プレーで入ってきた『いつまでも新人扱いのガチ経験者』がボコる初心者狩りみたいなことが起こってしまうのでは…という点か。もっともレート(段位)の概念がほぼ機能してなかったり実力に見合わない段位のプレイヤーがゴロゴロいるのは元からそうなので大丈夫ではあるか。

ゲーセンの『麻雀ファイトガール』には原則ボタンといったものは存在せず全ての操作がタッチ入力で完結していたのだが、こっちは動作環境がPCなのでマウス入力に変更されている。ゲーセンと同様の操作はだいたいできるようにはなっているが、どうもドラッグ入力には非対応らしくごくごく一部…具体的にはホーム画面でのガールの回転が行えなくなってしまっている

(回線が不安定だとこんな感じになる)

ゲーム自体の動作は非常にスムーズでフレームレートも高め。対局時の遅延もあまり感じられない。少なくともゲーセンのMFG筐体における最高スペックの『カスタムモデル』と同等に快適である。ただネカフェの回線や画面の動き次第ではストリーミングされた映像が大きく乱れることがあるのは難点。麻雀なので動きが激しいことなんてそうないだろと思われそうなのだが、本作はリーチ中に画面が一気に華やかになるため結構画面が乱れてしまうのだ。

この説明からなんとなく察せられるように、身も蓋もないことを言ってしまうと快活CLUBの麻雀ファイトガールはほぼほぼ『コナステ』に近い作りである。『コナステ』というのはKONAMIクラウドゲーミングサービスであり、簡単にいえば『専用クライアントをインストールしたPCから筐体を遠隔で操作し、その映像をリアルタイムでストリーミング再生することでゲームを遊ぶ』ものである。…というかご丁寧に快活CLUBで起動するクライアントには思いっきり『コナステ』って書かれている

一般的に快活CLUBでの麻雀ファイトガールの最大の利点はやはり『他プレイヤーのことを全く気にする必要がない』という点に尽きるだろう。先にも触れたように快活CLUBは鍵付き個室を借りられるサービス。つまりはMFGのプレイ中誰かの目が入ることがない

ゲーセンで交代待ちが発生している状況だとどうしても打牌を急いでしまったり、或いは交代待ちと思しき人がおらずともプレイ終了後~コンティニューまでの間に(トラブル回避の意味合いも込めて)周囲をキョロキョロしてしまいがちなのだが、快活では部屋を借りている当人以外がプレイすること自体100%有り得ないため、安心してのめり込むことができるのだ。

ついでにいえばある時を境に実装されたサポート課金アイテム『雀ドリ』との相性もまたバツグン。雀ドリは購入することで『スピリットジムの効率3倍』『イベントの達成スピード2倍』という効果が得られる優秀なアイテムではあるが24時間限定という仕様上、どうしても誰かと交代/そもそも台が空いていない等の理由でプレイできない時間が発生してしまうと損…とまではいわないが勿体ない代物である。その点、部屋を借りている限りずっとプレイできる快活ならば心配無用!いまこそ雀ドリの真の力を味わうことができる時…かもしれない!

部屋の中は静かなのでゲーセンでは聞き取りづらかろう各ガールとのコミュニケーションイベントにおける会話(フルボイス)や各種楽曲をハッキリ聞くことができるのも強みのひとつ。特にホーム画面で流せるBGMについてはゲーセンで『待ち』が発生していた時なんかは申し訳なさが勝ってじっくり聞けなかったところ、今回の導入のおかげでハッキリじっくり聞くことができるようになった。やっぱりいい曲揃いである。あとタイトル画面で専用BGMがあることに今の今まで気付いていなかった…。

それでいて部屋の使い道も自由。リクライニングチェアでのびのびすることもできるし、気まぐれに店内にて用意された漫画を借りて読むこともできる。コンビニなどで購入した飲食物を持ち込むのだってOKである。部屋の出入りの際には受付の時に発行されるQRコードをお忘れなく。
(部屋への持ち込み可能な飲食物は快活CLUBの"外部"で購入したものに限られる)

少数意見かもしれないが個人的に大きかったのは『画面録画が可能』というポイント。実をいうとゲーセンにおける麻雀ファイトガールの筐体は録画機との相性が悪いらしく、我がホームの録画台(HG筐体だった)では幾度となくプレイ中にブラックアウトするトラブルが頻発しており、やがては撤去されてしまう運びとなってしまったりしていたのだ。
(やっぱり録画機が原因だったのか、以降該当の筐体でトラブルが発生しているところを見ていない)

その点、快活のMFGはPCなのでPC側の機能を利用しての画面録画が非常に容易であるのが実に嬉しい。これから先、ロケテが終わって本格的に全国の快活でMFGがプレイできるようになれば、麻雀ファイトガールの情報がより後世に残りやすくなることだろう。ちなみに快活PCはデフォルトだとXboxゲームバーがOFFになっているため、プレイ前に有効化することをお忘れなく。

反面、快活MFGにおける最大のデメリットはやはり費用が嵩む点。通常プレイにかかる料金こそアケ版と同じながら、当然ながら部屋代が別に必要になってしまうため、お財布へのダメージはこっちの方が大きくなる。1プレイ自体が長いのもあって『無料プレーをめっちゃやって元を取るぞ!』なんてこともまず不可能。ちなみに我が体験した際にはざっと3時間ほど遊んでいたが、その時の部屋料金はプレイ料金とは別で2000円くらいであった。部屋料金については快活側の公式をチェックした方が早いだろう。

とはいえプレイ環境の快適さについてはこの記事で散々触れてきた通りである。ゲーセンでのプレイ時よりも費用が嵩んでしまうのは環境の利便性とのトレードオフなのだろう。ホームのゲーセンが常にMFGが大盛況だったり、そもそも近場にゲーセンがない人にとっては麻雀ファイトガールをプレイするために快活に通うのもひとつの選択肢として十分にアリ。一方で快活でのMFGが本格スタートしたとしてもその場でカドコネの印刷ができる・カスタムモデルでは専用のド派手な演出を楽しめるのはゲーセンだけの強みとして残されている。もちろん価格面での優位は言うまでもない。

この記事を投稿した時点(2024/02/11)ではまだまだ快活CLUBの当該店舗にてMFGのロケテは続いているため、『ゲーセン以外でのMFGを楽しんでみたい』或いは『近場にゲーセンはないけどMFGをやってみたい』という人はぜひぜひ行ってみるべし!プレイ後のアンケートもしっかり回答してあげて今後に繋げるのだ!!

…さてさて、そう遠くない未来、快活CLUBでの『麻雀ファイトガール』が全店舗に広がり、この魅力が更に伝わりやすくなってくれる日が来ることを祈りたいところ。そしてやがてはコナステ化にも期待したいのである。まぁ何はともあれ…『麻雀ファイトガール』はいいぞ!麻雀経験者から未経験者まで今すぐプレイするべし!である!

 

『ボンバーガール オフィシャルアートブック(Kindle版)』のAmazonページ

 

 

---オマケ1---
我は自身の『麻雀ファイトガール』のプレイ動画を
Youtubeにアップしているのだが、記事内で触れたように
ホームの録画台が撤去されてしまってから更新が停止してしまった。
だがこうして快活クラブでのプレイ&録画が可能になったことで、今一度更新を再開した。
あくまでロケテ期間だけの更新ではあるが、また少しの間よろしくどうぞである。

(快活CLUBでのプレイ動画の回)

---オマケ2---
最近のムーブメントに合わせて我もかのSNS『Bluesky(ブルースカイ)』にて
アカウントを作成、そちらでもツイート(?)を行うようになりました。
現状ではXとブルスカの両者でちょこっと異なるツイートをしているため、
もしも我が呟きをもうちと目にしたいという人はそちらもどうぞ。