いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

TVアニメ『星のカービィ(アニカビ)』を語る

ふっふっふ…
ハーッハッハッハ!!
とうとうこの日がやってきた…!!

今日という日を待ち続けいかほどの年月が経ったか…。
15年…否、ギリギリ20年くらいにはなるだろう…。
しかーし!!事実としてこの日はやってきた!!

『アニカビ』ことTVアニメ版『星のカービィ、そのフルHDリマスター版のBlu-rayボックス…『アニメ「星のカービィ」HDリマスター版 まるごとコンプリートBOX』の発売であーるー!!!

というわけで今宵語る作品はゲームにあらず!その名はテレビアニメ星のカービィ!!20年という時を超えついに!ついに全話収録のBlu-rayボックスがリリースされるに至った超・名作アニメである!!

ずっと…ずっと待っていたんだよ我は!この時を!!

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星のカービィWiiデラックス

星のカービィ Wii、という作品がある。大衆向けを絵に描いたような遊びやすさ30年以上に渡って提供し続ける本家『星のカービィ』シリーズの9作目にあたる作品で2011年発売、プラットフォームはWii。昨年、某所にて行われたシリーズ人気投票では1位になるほどの人気作である。

さて、カービィシリーズの歴史において星のカービィWii』の存在は極めて重要なポジションにある。理由は実にシンプルで本作がシリーズの転換点だから。本作が発売した当時におけるカービィシリーズは俗に言う桜井カービィ『下村カービィの2路線(+扱いに困りやすいフラグシップ製)で方向性がきっぱり分かれており、ソレ故かファン同士の抗争も絶えないものであったが、本作が発売したことで状況は一変。

なんせ『星のカービィWii』は桜井カービィ』のシステム『下村カービィ』のエッセンスを加えたものだったからだ。作品を問わず過去の全てのカービィシリーズからいいところを継承し、そのうえで充実したファンサービスをプレイヤーに提供する…そんなカービィの新路線…熊崎信也氏ディレクションを手掛ける通称『熊崎カービィの誕生である。

『もう〇〇以外はカービィじゃないなんて言い合う時代は終わった』…当時の不毛極まりない争いに辟易としていた両路線が好きなファンたちは、『星のカービィWii』、そして『熊崎カービィ』の誕生によってようやく安寧を得ることができたのだった
(この辺はもっと掘り下げようと思いましたが軽く1万字を越えた+明るい話題でもないのでボツりました)

(前身である星のカービィGCの動画、2005年のこの動画を最後に続報は途絶えた)

星のカービィWiiのクオリティは凄まじいものであった。元々カービィ自体が良作だらけのシリーズであること、そして前身となる星のカービィGC(仮称)』からカウントすると発表から発売まで大体7年もの期間があったことで、ファンを満足させるためのハードルは極めて高い状況にあったが、本作はその期待を裏切ることなく真っ向から応えて見せたのだ。

シリーズでも特に完成度が高いとされた『SDX』を正当進化させたUSDX』をベースにし、グラフィックこそ3Dになったがシステム自体は従来通りの2Dアクションとしたことで万人受けのしやすさもバツグン。

更にカービィとボスの両方に対し過去作とは比較にならないレベルでアッパー調整を施し、パターン性をより強めたことでダイナミックかつド派手、かつ手強いボス戦を演出…そういった要素が全て噛み合い、奇跡的なまでのハイクオリティな作品として古参/新規問わず数多くのファンの心を掴むことに成功したのだ。

星のカービィWiiその後の星のカービィシリーズの路線を決定づけた。その結果、このシステムをベースに3DS『トリプルデラックス』『ロボボプラネット』、Switchで『スターアライズ』がリリースされるに至っている。もしもあの時星のカービィWiiが生まれることがなければ、おそらく2011年以降のカービィシリーズの動きは全く異なるモノとなっていたことであろう
(なおこのシステムはファイターズやハンターズのようなスピンオフでも採用されている)

そんな歴史的に重要な『星のカービィWii』であるが、早いもので発売から12年もの時が流れ、立派なレトロゲーム(というとちょっと抵抗があるが…)となってしまったプレイできる環境はWiiWiiUに限られ、そろそろ『最近初めてカービィに触れたよ!』という人が手を出すのもツラい状況になりつつあった。
(余談だがプラットフォームのこともあってか『ディスカバリー』が初カービィという人はかなり多いらしい)

だがそう悲観することはない。カービィWiiをやってみたい!』…そんな人に向けたリメイクがついこのあいだリリースされたのだ。その名は星のカービィWiiデラックス』である!!今回はこの作品について語っていくことにしよう!!

さてさて、本作は星のカービィ Wii デラックス』!タイトルこそWiiの名を冠しているがプラットフォームはNintendoSwitchディスカバリー』でシリーズデビューした人も安心である。本作をきっかけに繋がりの深い『スターアライズ』『Sカビハン』『ファイターズ2』にも手を出しやすい。気まぐれに『グルメフェス』を遊ぶもよし、原典に触れたくばNintendo Switch Onlineで過去のシリーズ作だって遊べる…と、気が付けばSwitchはカービィを遊ぶのに最適なハードになりつつある

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『Game Boy Gallery(欧州版/豪州版 : ゲームボーイギャラリー)』

ゲーム&ウオッチ
その昔、任天堂が発売した携帯ゲームである。

その名の通り、ゲームと時計がセットになっており、アラームや時間など、最低限の時計機能に、様々なゲームが遊べるという画期的な代物である。

…ハイ、大体の方はお察しの通り、かれこれ2年ぶり3度目となるこのデジャヴ感溢れる導入からはじまるのはゲーム&ウオッチ復刻作品のお話。

つい先日のハナシなのだが、一つの大きなニュースが舞い込んできた。皆の衆も既にご存じであろうがニンテンドースイッチ向けのオンラインサービス(サブスク)Nintendo Switch Online任天堂のゲーム史における超・長寿ハードゲームボーイが追加されるというモノだ。同時に短命ながら数多くの作品がリリースされたゲームボーイアドバンスも追加されたことも相まって、その日の話題はコレ(+その他ニンダイ発表タイトル)で持ちきりとなった。

追加されたタイトルの中で特に話題になっていたものといえば、やはりカードe+専用コースをも網羅した『スーパーマリオアドバンス4だとか、まさかまさかの『テトリス、今後のラインアップに含まれていたうちだと長年復刻が待ち望まれていた『FE封印』『FE烈火』ジャイロ対応の『コロコロカービィ…とかその辺であるが、我の視線は真っ先にあの作品に釘付けになっていた。そう、かつて我がブログでもガッツリ(?)語ったG&W復刻作品、ゲームボーイギャラリー3』である。
(こちらもまた通常のVC配信が行われていなかったタイトルゆえ、一種のサプライズ枠でもあった)

そして『ギャラリー3』の姿を見た瞬間に我は思い出した。我がブログには当初スぺハリと並び立ち『ゲーム&ウオッチの復刻作品を語る』という目的があったことを…。そのためにわざわざサイドバー(PC版のみ)に個別項目まで用意していたことを…。こうしてはいられない!直近のG&Wを語る記事から2年もの時が流れてしまったが、今こそ再びゲーム&ウオッチ(以後G&W)をテーマにした作品を語るとしよう!!…決して配信効果でギャラリーシリーズを含めた我がブログのアクセス数が爆発的に増えたからとかではないぞ!決して!!
(悉く初志貫徹と対極の位置にいる我がブログよ…)

さぁさ今回語る作品は『Game Boy Gallery(ゲームボーイギャラリー)』!プラットフォームは久々のゲームボーイ、言わずもがな任天堂の作品である。…おおっと、『そのゲーム、4年くらい前に一度語ってなかったか?』と思ったそこのアナタ!違う…違うのだ!!
(そもそもそんな過去の記事なんざ古くて読んでない…?アッハイ)

今宵の『Game Boy Gallery』とは諸君らがよく知る『ゲームボーイギャラリー』に非ず!!名作G&W復刻シリーズとして人々の心に残ったゲームボーイギャラリーシリーズに反し、多くの人々に忘れ去られ、或いはその存在すらも認知されていない知る人ぞ知る『ゲームボーイギャラリーを今回はピックアップしていくとしよう。

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ファイアーエムブレム エンゲージ

2023年が始まってかれこれ1ヵ月が経過したが、困ったことに年明け早々ゲーム三昧の日々を送っている。いやまぁ個人的には本望ではあるのだが、ここで問題が一つ…。語りたいゲームが渋滞を引き起こしている…。いやね、本当は2月に語ろうと準備していた作品が一つあったんだよ。でも2023年初頭にプレイした作品が1本、2本と語りたい内容だったもんだからどんどん後回しになって…気が付いたらそっちを語る記事の方が先に書き上がってしまったのである。…まぁ鉄は熱いうちに打てというしいいか、うん。

というわけで今宵もゲームを語っていくとしよう。2023年初の新作ゲーム記事はコチラ、ファイアーエムブレム エンゲージ』である!仕事のせいでちょっとばかりスタートダッシュに遅れてしまったが、だいたい70時間かけてようやくクリアできたので語りたいのである。ちなみに初回クリア時の難易度はハード+クラシックなので、本記事の内容や難易度評価はソレが基準になる。

ところでガッツリ語り始める前に一つ注意点を。本作に限らずFEシリーズの作風やシステムの評価は『そのプレイヤーがどの作品を好きか』によってひたすらブレるため、語るのが案外難しい。ゆえにこの記事の語りに納得することもあれば、認められない部分もあるだろう。そればっかりは最初に理解してほしい。

とりあえずこの記事は『BSアカネイア戦記』以外のシリーズ作はリメイク前後やDLC含め(一応ティアサガベルサガヴェスサガも)全てプレイ済み旧FETCGはやっていなかったがサイファはそこそこエンジョイし、FEヒーローズはログボ回収勢と化してるものの好きなキャラが来たら課金する…程度のライトなプレイヤー視点で語られているモノである。ちなみに我はシナリオだとFEエコーズ世界観や雰囲気はFEトラキアキャラ的にはFE烈火システムや難易度はFE新紋章総合的にはFE新紋章が一番好きなエムブレマーである。

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2022年にプレイしたゲームを振り返る

2022年も過ぎ去り、ついにやってきた2023年!!
新年といえば…?そう!毎年恒例の1年間の振り返り記事である!!

というわけで今回の記事では2022年にプレイしたゲームを纏めてサックリと語っていくのである!例によって例の如く旧世代機のゲーム(レトロゲーム)に触れていくと流石に手に負えなくなるので、本記事でカウントに含まれるのは現行機…具体的にはNintendoSwitch/PS5/PS4/PC/ACのみである。Nintendo Switch Online』の旧作サービス『PS Plus』のクラシックカタログはカウント外、コレクション作品はコレクションという1つの作品としてカウントしている。

ちなみに2021年、2020年の振り返り記事は下記を参照。

さて、今年のプレイタイトル数は51本、多くもなければ少なくもないTHE・平均レベルといったところ。…前年と比較すると目に見えて減ってるって…?1年間で60本プレイした2021年がそもそも規格外だったってことを理解したまえ。というか前年の枠に含まれる真・女神転生V』『ブラスターマスターゼロ3』ノーモアヒーローズ3』が2022年頭にまではみ出したおかげで、例年よりもスタートダッシュに遅れたせいでもある。

まぁこのくらいの現行機タイトルにこの記事では含まれないレトロゲーが加わっていつもちょうどいい感じになる。逆に2021年は常時現行機フル稼働すぎて旧世代ハードに触る余裕が殆どなかったし…。

ゲーム語りではこれまた例年通り目次を用意した。各タイトルの項目では『発売年』『ジャンル』『メーカー』『プラットフォーム』の4つの要素もセットで載せてある。『発売年』は自身がプレイしたプラットフォームでの発売年『メーカー』はデベロッパー(開発元)→パブリッシャー(販売元)の順で記載、『プラットフォーム』は現行機種でリリースされたプラットフォームを記載し、そのうち自身がプレイした環境を太字にしている。基本的には自分調べの情報なので、いくつか抜けがある可能性はありえるが、そこはどうか許してほしい。

また本格的に語り始める前に、本記事ではテキストあるいはスクショにてある程度のネタバレ要素が含まれる可能性については先んじてご了承いただきたい。去年ほどではないが、今年も一部CERO Z(18歳未満購入禁止)のタイトルが含まれているのでそちらも気にする人はご注意あれ。
(Z指定の場合は備考欄に記載する)

それでは2022年の振り返り記事…本格スタートである!!

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NEEDY GIRL OVERDOSE(ニーディガールオーバードーズ)

人間とは元来弱い生き物である。誰かに依存、或いは何かを信仰しなければ生きていけない。だからこそ世の中には指導者や宗教などが成り立ち、そういった存在を崇め従っていくことで人々は精神の平衡を保ち続けていた。時には『何も信じていない』と豪語する者もいるが、そういった人間は自身の依存/信仰の対象がほかでもない『自分自身』であることに気付いていないだけである。人間とは多かれ少なかれ何かしらに信仰し、また依存しているものなのだ

…こらそこ、『年明け早々何言ってんだコイツ』とか『とうとうおかしくなったかコイツ』とか言わない。そう思ってても言わなきゃわからないんだから!というかそもそも我はハナから狂っておるのだ!!

…とにかく話を戻そう。原始の時代より人間とはその弱さを誤魔化すため、常に自分以外の『ナニカ』に対して救いを求めてきた。『ナニカ』とは宗教などに限らず、その時代によって様々TVに映るタレントやアイドルな時もあれば、近年ではYoutuberや(ちょい古いが)ニコ生主、2次元に寄ったものではVtuber等のネット配信者がそのポジションに収まっている。

とりわけインターネットが身近になった昨今、一般人にとっての配信という行為に対するハードルは極限まで下がっており、『やりたい』と思えば誰だって配信者になれる時代になった。とある年代を境にYoutuberや(少し遅れて)Vtuberが爆発的に増加したことからもソレが表れているだろう。

配信者たちは何故配信を行うのか?それは人によって多種多様である。純粋に自分の好きなモノを広めたいという人もいるだろうし、自分をもっと見て欲しい、人気になりたいという人もいる。或いはソレそのものを職業とし生計を立てようとする人も。

だが大元の目的こそ異なれど配信者たちには共通している部分が一つある。『希望を与える』という点だ。配信を続けていくうちに自ずと彼ら彼女らに付いてくるチャンネル登録者やフォロワー…即ちファンに対し配信者たちは実直に向き合い、その期待に応えてみせる。その姿にファンは羨望の眼差しを向け、明日を生きる糧とするのだ。

我とてインターネットの片隅で生きる者。現在でもブログという形で世に自らを発信し、かつては配信者として視聴者とどう向き合うかに頭を悩ませたこともある。自身を見てくれる人々に希望を与える大変さや、ソレを継続する意思を途絶えさせない難しさについては理解しているつもりだ

さてさて、今宵語る作品はそんな『インターネット配信者』…否、『インターネット・エンジェル』を描いた作品、『NEEDY GIRL OVERDOSEである!!

のっけから小難しい話をして困らせてしまったが、ここからはいつも通りの流れに回帰するから安心したまえ。
(要約:ここまで毎度恒例の冒頭挨拶パートでした)

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ATARI 50: The Anniversary Celebration

コンピュータゲームとは人類が生み出した最も素晴らしい文化である。人種・性別・言語、それら全ての垣根を超え、全ての者に平等に素晴らしい体験を与えてくれる。そして、50年以上前から続くゲーム文化の歴史において、日本という国は特に大きな立ち位置にあった。今もなお世界中にその名を轟かせる天下の任天堂も、そのライバルとして北米南米を制覇したSEGAも、一部のコア層の心をガッツリ掴んだNEC-HESNKも、いずれも日本発の企業だったからである。

だがしかし、『ゲーム』という文化は何も日本だけのモノではない。むしろゲーム文化そのものが産声を挙げたのは海の先にある米国である。そしてゲーム業界の原点たるアメリカにおける最初期のゲームを語る上で避けては通れないメーカーこそが今宵の記事における主役、ATARI(アタリ)』である。

この社名はゲーマーであれば一度くらいは耳にしたことがあるだろうが、この記事ではひとまず最初にATARI、そして米国における最初期のゲーム史についてかなりザックリと触れようと思う。既に知っているならば飛ばしてしまって結構アタリショック』という単語からその内容を察せる者ならば冒頭の解説は必要ないだろう。

ATARIとは世界初のゲーム会社、その歴史ははるか昔の1972年まで遡る。世界初の家庭用ゲーム機、マグナボックス社の『ODYSSEY(オデッセイ)』が世に放たれ、ゲームという文化がスタートしたそのとき、オデッセイから強く影響を受けた一人の技術者がいた。その男の名は『Nolan Bushnell(ノーラン・ブッシュネル)』

彼は友人たちと共にゲーム会社『ATARI』を創業し、アーケードゲーム『PONG(ポン)』をリリース。コレが大ヒットしたことでATARIの大躍進が始まることとなる。ちなみに米国企業らしからぬネーミングなのは、そもそもの社名の由来が日本語(囲碁用語の『アタリ』)であるためである。

それからのATARIの約10年間は激動の日々であった。『HOME-PONG(ホーム・ポン)』等に続く新たな家庭用ゲーム機『Video Computer System(VCS)』…後のAtari 2600』の発売、親会社ワーナーと旧ATARIメンバーの対立ワーナーによる大幅な改革とそれに反発する社員の離脱、世界初のサードパーティActivision(アクティビジョン)』の誕生、小売の水増し発注で発生した大量の不良在庫、2600との食い合いになって失敗した後継機Atari 5200』、広がり過ぎた2600の市場が仇となり際限なく増えてゆく(ゲームに知見がない)サードパーティと低クオリティなゲームの数々、そして…起こるべくして起こったアタリショック』*こと『Video Game Crash』…。

*アタリショック(Video Game Crash of 1983)
1982年~1984年にかけて米国ゲーム業界で発生した事象
そこに至るまでの経緯は極めて複雑であるため、ザックリ要約すると
『ゲームを作れない会社が多数参入したことで低品質なゲームばかりになり、
ユーザーからも小売からも完全に見捨てられ市場崩壊、
サードパーティや販売店の倒産が相次ぎ最後にはハードメーカーが全て撤退した』というハナシ。
ちなみに『ビデオゲームの墓場』のせいか『E.T.』が原因かのように語られることも多いのだが、
この通りアタリショックは膨れ上がった爆弾が最後の最後に大爆発した案件であり、
E.T.』は運悪く最後のトリガーを引いてしまっただけで直接の原因とは程遠い(と自分は考えている)。

数名の男たちの野心から始まり、やがてはATARIに参入していた数多のサードパーティはおろか、マグナボックスフェアチャイルドといったライバルメーカーすらも巻き込み、米国のゲーム業界を纏めて焦土と化したアメリカにおける初期のゲーム史は、決して忘れてはならない負の神話として今なお語り継がれている。なおATARI創業~市場崩壊に至るまでの流れは、現状明かされている範囲ですら相当数のドラマがあり、この記事で触れているのは本当にザックリとした部分のみである。もっと深く知りたいならぜひ調べてみるがよろし。

さてさて、そんな波乱万丈な運命を辿ったATARIであるが、驚くことにこの現代においてもその名前は生き残り続けている。そして2022年、とうとうATARI創業50周年を迎えたのだ!…まぁ厳密には現在のATARIは権利を取得した別会社*なのだが、このあたりはややこしいので本文ではスルーさせてもらう。

*元祖ATARIの末路と新生ATARI
アタリショックの後、ATARIのCS部門はアタリコープという社名になり、何度かに渡って買収。
最終的にフランスのインフォグラム社がその権利を手にすることになったのだが、
その後インフォグラムは子会社として『Atari Interactive』を創設、
取得したATARIブランドのコンテンツをリリースし、
最後には自社の名前すら『Atari SA』に改名するまでになった。
つまり、現在活動しているATARIとは元インフォグラムの『Atari SA』ということになる。

ということでいよいよここからが本番、今回のタイトルはAtari 50: The Anniversary Celebration(アタリ50: アニバーサリーセレブレーション)』である!

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