いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

トイロボフォース

ゲームボーイアドバンス、通称GBA2000年代に青春時代を過ごしたゲーマーの傍らに常にあったといっても過言ではない任天堂の名機。その製品寿命は約4-5年と数ある任天堂の携帯機の中ではダントツで短く、前世代機たるゲームボーイ(GB/GBC)、次世代機たるニンテンドーDSのどちらと比較しても目に見えて短命に終わったハードである。
(厳密にはDSをGBAの後継機というのはちょい違うのだがそれはひとまず置いておく)

しかしながら短命であってもその輝きは紛れもなく確かなものであった。GBAにはその現役期間の短さからは想像も付かないほど数多の種類、数多のメーカーのソフトがリリースされたのだ。26本という前代未聞のローンチタイトル数に始まり、最初の1年間でなんと150本以上ものソフトがリリースされたという事実は、その短命ぶりを覆い隠すほど衝撃的であった。

…その反面GBAのソフトは現役期間に対しあまりにも多すぎたため、世間一般ではさほど知られることもなく埋もれていってしまった『隠れた名作』というのが他ハード以上に多く感じられるのがちょい残念ではある。今宵の記事で語る作品もまた、GBAの隠れに隠れた名作…その名も『トイロボフォースである!!

開発&販売は『グローバル・A・エンターテインメント』、現在はかつての略称の『GAE』という社名で活動しているデベロッパー兼パブリッシャーである。代表作は『悪代官』シリーズなどが有名か。個人的には世界はあたしでまわってる(あたまわる)』のイメージが強い。あとは『大奥記』のパブリッシャーといえば…そのスジのモノには伝わりやすいか。

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龍が如く8

クリアした!!やっと完全クリアしたぞ!!
いやほんと、覚悟はしていたんだよ…。今年は初っ端から大型タイトルのリリースが予定されており、一本をクリアするだけでも睡眠時間どころか自らの命すら切り詰める必要があるのだと…。

………だが……それにしたって大ボリュームにもほどがあるじゃろ!?基本的に一本のゲームを遊びつくすのに早くて数日、遅くとも2-3週間で次のゲームに向かう我が1ヶ月近くひとつのゲームに付きっ切りになる例は極めてレアである!睡眠時間切り詰めすぎて危うく本業のお仕事にすら悪影響が出始めるところじゃったぞ!?
(シンプルに自己管理ができていないだけです)

…まぁ何はともあれDLC含めて完全クリアに至れたので全ては結果オーライ、ブログでもガッツリ語りたくなる作品でもあったため、今宵の記事の主役としてピックアップするに至ったのである。

というわけで今回の主役はSEGAを代表するヤクザゲー龍が如く』シリーズの最新作龍が如く8』!!実は龍が如くシリーズの本家ナンバリング作品でサブタイトルが付かないのは2009年の『龍が如く3』以来15年ぶりだったり。プラットフォームはPS5/PS4/XSX/One/PCという現行ハイスぺ機組、パッケージ版が存在するのはいつものようにPS5/PS4版だけ

初っ端から余談を挟むと本作の海外版タイトルは『Like a Dragon: Infinite Wealth』で日本とは異なりサブタイトルが設定されている…が注目するべきはそこではなく『Like A Dragon』の方。文字通りコレは『龍が如く』の英訳なのだが、実はこれまで本シリーズは海外だと『Yakuza』シリーズで通ってきたため、本作はナンバリング8作目にしていきなりシリーズ名を変更したという珍しいムーヴを行っている。

なお『Like A Dragon』自体は龍が如く7 -光と闇の行方-』の海外版タイトル『Yakuza: Like A Dragon』が初出、つまりは前作のサブタイトルが本作からメインタイトルに昇格したことになる。2023年発売の龍が如く維新! 極』龍が如く7外伝 -名を消した男-』の時点で海外版タイトルがそれぞれ『Like A Dragon: Ishin!』『Like A Dragon Gaiden: The Man Who Erased His Name』になっているため、『Yakuza』シリーズを『Like A Dragon』シリーズとして再出発させるのはだいぶ前から決まっていたのだろう。ちなみに公式は『近年の龍が如くはヤクザだけの物語に留まらないため』と改題の理由を挙げている。

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麻雀ファイトガール in 快活CLUB

『麻雀ファイトガール』…それはKONAMI麻雀格闘倶楽部で培ったノウハウを活かし開発した一味違う美少女本格麻雀である。麻雀格闘倶楽部と同じく日本プロ麻雀連盟のお墨付きであり、『対局できる麻雀アニメ』を目指した本作は可愛らしいキャラたちに良質なBGMド派手な演出と賑やかな対局、更に徹底的にストレス要素を廃したレート制度にバリエーション豊かなイベント対局、何よりも『麻雀初心者or入門者でも問題なくプレイできる/ルールを覚えられるサポート機能』によって数多くのプレイヤーの心をガッチリと掴んで離さない、新進気鋭ながら将来有望なアーケードの麻雀ゲームである!!

本作『麻雀ファイトガール(MFG)』のゲームセンターでの稼働がスタートしたのは2023年3月22日のこと。早いものでもうすぐ稼働から1年が経過しようとしている。この1年間でMFGは数々のアップデートが行われ、UIとサポート機能の改修キャラやカットイン、そして特殊ルールのイベント対局の追加チュンビームを超えるダブル・トリプル・ファイナルチュンビームの追加…と1年が経過してもその魅力は衰えることなく、むしろパワーアップしているとすら言い切れる。

しかしながらそれほど改良を続けていても、今なおごくごく一部に本作が抱えるどうしようもない弱点が残されたままであったのも事実。その弱点とは(見た目が美少女ゲームなので)人目が気になる』『1プレイにかかる時間が長いため、交代待ちの時間も長い』というところである。そんな悩みを抱えつつもやってきた2024年2月6日、麻雀ファイトガールの公式Twitter(X)にて突如ひとつの情報が発表された。ソレによれば『一部の快活CLUBの店舗にて麻雀ファイトガールがプレイできるようになる』とのこと。そう、稼働1周年を目前に控えたこのタイミングで本作はまた新たな一歩を踏み出そうとしていたのだ!!

というわけで今回は去年11月に本ブログで語った『麻雀ファイトガール』回延長戦!その名も『麻雀ファイトガール in 快活CLUBであーる!!ちなみに『麻雀ファイトガール』というゲームそのものについては過去記事にて一度ガッツリ語っているため、『まず麻雀ファイトガールってなんだよ?』って人はそちらを参照して頂きたい。まぁシンプルに言い表すならば『可愛くてとっても楽しい、それでいて超初心者向けな本格麻雀ゲーム』である。ぶっちゃけ個人的に2023年で一番のめりこんだゲームだったりもする

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ソニック3Dフリッキーアイランド / ソニック3Dブラスト

(『ソニック3Dフリッキーアイランド』)

メーカーのリソースは有限である。これはゲーム業界に限らず、現代社会における全ての会社に言えるハナシ。当然この記事を読んでいる諸君らもソレは理解しているであろう。無尽蔵にリソースを割けるメーカーなどいない。特定の作品に注力している状況では、必然的に何かしらのシリーズや作品が冷遇されているものである。

セガサターンの時代においてはこの冷遇されるポジションにいたのは、ほかでもない音速の青いハリネズミソニックであった。メガドライブ(Genesis)の時代に全米を魅了し、メガドライブ7本ゲームギアに至ってはあの短期間で12本もリリースされたソニックだが、セガサターンの時代になるとこの勢いは大幅に減衰。なんとセガサターンではソニックがたったの3本しか発売されなかったのだ。

(『ソニック3Dブラスト』)

今も昔もSEGAの顔を勤めているソニック、当然ながらソニックを遊べるのはSEGAハードだけであり、ハードを牽引することを考えればソニックに頼るしかないことは自明であろう。ならばなぜ、SEGAソニックをプッシュしない』という立ち回りをしてしまったのか?

この時代のSEGAについて率直に言うとソニックを継ぐ新たなSEGAの顔』を求めていたということがなんとなく推察できる。セガサターンの時代を迎えるにあたり、メガドライブの顔』のソニックではなく、新たな『セガサターンの顔』が欲しかったのだろう。実際サターンと同時期に立ち上げられたもうひとつの32bit機…メガドラの周辺機器であるスーパー32Xでは主役こそ違えど従来の本家ソニックの流れを汲むカオティクスがリリースされたほか、新機軸となるアクション作品『Sonic X-treme(ソニックエクストリーム)』も予定されていた。

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(『クリスマスナイツ』)

そして結局のところ、『NiGHTS』を筆頭にサクラ大戦バーニングレンジャー『ペパルーチョ』、アケ初出だがバーチャファイター知名度ではダントツのせがた三四郎などサターンの顔に相応しい作品は確かに生まれたが、その反動としてメガドラの顔だったソニックは冬の時代を迎える羽目になってしまった。最初に挙げたようにサターンでも確かにソニックは3本リリースされた。しかしながらそのうち2本は移植、残る1本は本流とは程遠いレースゲームとなんとも寂しい結果に終わっている。一方でソニックが活躍する予定だったであろうスーパー32Xはプラットフォームそのものが低迷してしまい、期待の完全新作『Sonic X-treme』はセガサターン向けに変更…したまではいいのだが、結局しばらくして開発中止という運命を辿ることとなる。

…で、急になぜこんなハナシを始めたのか諸君らも気になるところだろう。知っているヒトがいかほどいるかもわからぬが、実は先ほど挙げたセガサターンの3本のソニックのうち、我がブログでは既に2本をガッツリ語っている。そう、3年前に語ったソニックR、そして一昨年語ったソニックジャム』のことである。ここまで来たならモチロン…!残りの1つについても語らなければ不公平というもの!!というわけで今宵もゲーム語りといこう!今日の主役はソニック3Dフリッキーアイランド!それからソニック3Dブラストである!!
(ホントは2023年に予定していた記事でした)

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3D スペースハリアー

スペースハリアー…通称『スペハリ』、過去幾度となく我がブログで語ってきたように本作には数多くの移植版が存在する。そしてスペハリの移植にはいずれも顔とでもいえるような特徴があった。しかしある時を境にしてソレは控えめになっていく。その理由はシンプルに『ハードスペックが追い付いたから』である。

SMSやファミコンのようにスペックがスペハリ移植に追い付いていなかった時代では開発側が様々な施策、或いはゴマカシを行うことで、少しでも本家アーケード版のプレイ感覚を再現しようとしていた。しかしながらいかに感覚を近付けたとしてソレはアーケードの完全移植にはなり得ず、必ずどこかで差が生まれていた。

一方、ハードスペックがスペハリ移植に足るスーパー32X/セガサターン以降の移植では大多数がアーケード版の完全再現を成し遂げるに至っている。その後のPS2版(コレクション)でも、Wii版(VCA)でも…。これらの移植は移植という観点で見れば100点満点であることは言うまでもない。しかし我は一抹の寂しさも覚えていた。『スペハリの華こそは移植の度に生まれる差違にある』、コレは過去記事でも挙げた我のスペハリに対する持論である。

だがこれまで移植に際して多彩なアレンジが施されてきたスペハリが、完全移植を成し遂げられるようになったその時から、『完全移植の先』へと足を進めなくなってしまったのである。…無論、完全移植に余計なモン付け足すんじゃねぇよというのも理解できるが。

今宵語るは完全移植のまま停滞していたスペハリ移植の未来を切り開いた一作スペハリ移植界の革命児『3D スペースハリアーである!
リリースは2012年12月26日でプラットフォームはそのタイトルからも察せられるように3DS、当時3DS向けに展開された『3D復刻プロジェクト』のトップバッターである。

ちなみに本記事ではこの3Dスぺハリ…3DS版のスぺハリの主な特徴について語っていく。大本の『スペースハリアー』がどんなゲームであるかについては既に知っている前提で進めていくため、『まずスぺハリってなに?』って人は過去記事にてガッツリ語っているためそちらを参照していただきたい。

さてさて、3D復刻プロジェクトというのはSEGAが誇る往年の名作(アーケード/メガドライブ)を3DS立体視に対応させつつ移植しようというもの。移植開発を手掛けるのはかつてPS2向けの『SEGA AGES 2500』シリーズの後期作品で名を馳せた有限会社エムツー

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2023年にプレイしたゲームを振り返る

Goodbye 2023!
Welcome 2024!!

さぁさぁ今年もこの時期がやってきました。2023年でプレイしたゲームをザックリ振り返る記事である!流石に4回目ともなると手慣れたもんである。今年はそもそもレトロゲームに触れる余裕があんまりなかったのだが、例によって例の如く本記事でカウントに含まれるのは現行機…具体的にはNintendoSwitch/PS5/PS4/PC/ACのみである。Nintendo Switch Online』の旧作サービスや『PS Plus』のクラシックカタログはカウント外コレクション作品はコレクションという1つの作品としてカウントしている。

ちなみに2020年-2022年の振り返り記事は下記を参照である。

さてさて、気になる今年のプレイタイトル数は62本!ここにきて振り返り記事を作り始めてからの最高記録を更新したのである。まさかこんなことになるとは…。理由を推察するとすれば…例年よりもボリューム少な目なDLソフトが中心だったからだろうか。いつも通り目次は用意してあるので安心してほしい。

各タイトルの項目では『発売年』『ジャンル』『メーカー』『プラットフォーム』の4つの要素もセットで記載。『発売年』は自身がプレイしたプラットフォームでの発売年『メーカー』はデベロッパー(開発元)→パブリッシャー(販売元)の順で記載『プラットフォーム』は現行機種でリリースされたプラットフォームを記載し、そのうち自身がプレイした環境を太字にしている。基本的には自分調べの情報ゆえいくつか抜けがあるかも。またいつも通りの注釈ではあるが、テキストorスクショにてある程度のネタバレ要素も含まれているため、そこもご了承いただきたい。

それでは2023年を改めて振り返っていくとしよう!!!

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PAC-MAN MUSEUM+(パックマンミュージアムプラス)

ナムコ(NAMCO)といえば黎明期から数々の名作でゲーム業界を支え続けた老舗オブ老舗である。アーケード・コンシューマの双方で歴史に名を遺す名作を大量に排出してきたということもあり、ナムコ系作品は過去様々な復刻が行われてきた。諸君らとてナムコミュージアムナムコアンソロジーなどでナムコのゲームに初めて触れたという人も少なくなかろう。今宵語る作品もある意味ではそのナムコミュージアム』の延長にあたる作品である。

というわけで2024年最初のゲーム記事ではPAC-MAN MUSEUM+(パックマンミュージアムプラス)について語っていくとしよう。プラットフォームはNintendoSwitch/PS4/One/Steamと幅広い。移植を手掛けているのは過去にナムコミュージアム』シリーズアーケードアーカイブス』の初期作品を手掛けてきたゴッチテクノロジーが担当。ナムコ系の移植であればおなじみのところである。

本作はそのタイトルから察せられるようにナムコミュージアム』のパックマン超特化バージョンパックマンシリーズ自体は過去何度かナムコ系コレクションに収録されたこともある…というかほぼ皆勤賞だが、本作ではその名に違わず収録作品は全てがパックマン!本家のAC作品にCS作品、年代も古くは1983年から新しいモノでは2015年までこれまた幅広い。

より厳密にはかつてPS3/360向けに配信されていた『パックマンミュージアムに追加要素をプラスしたコレクション作品が本作である。プラットフォームを跨いでしまっているため、扱いとしてはパックマンミュージアム(無印版)』と『パックマンミュージアム+(本作)』はそれぞれ別のゲームとなる。なお本作発売に際して無印版の配信は終了してしまったらしい。

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