いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

Graze Counter GM

シューティングゲームアーケードゲーム市場での全盛期や弾幕STGの台頭直後に比べると控え目になったとはいえ、令和のこの時代とてその人気は静かながらに根強い。採算の都合からか大御所のメーカーが有名シリーズの完全新作を出すことは稀になってしまったが、インディーを中心に作品のリリースは途切れることなく続いており、一部では『トリガーハート エグゼリカ』など有名シリーズの復刻すら行われているほどである。というわけで今宵語るもまた2023年にリリースされたシューティングである。

『今年はやたらシューティングを語る記事が多いな』って?まぁ確かに我もソレには同意する…が楽しいんだから仕方あるまい。実は2月頃に語る予定だったのですが延びに延びて今年の〆になってしまったのである。

今宵の記事における主役、その名は『Graze Counter GM(グレイズカウンターGM)である!本作は元々Steamにてリリースされていた『Graze Counter』という作品のリメイク。開発を手掛けたのは同人ゲームサークルの『びっくりソフトウェア』である。我は本作をプレイ後にオリジナル版もプレイしたのだが、この記事ではリメイクとしてというよりは単独の作品として語らせていただこう。プラットフォームはSwitch/PS5/PS4/XSX/One/Steam、現行機種であればどれでも遊べる。今回は録画のしやすさからPS5版をチョイス。プレイ中にスクショを撮る余裕なぞSTGにはないのだ。

ゲームジャンルは縦スクロールの弾幕シューティング。公式がいうところによれば『超危険行為推奨系シューティング』とのこと。プレイヤーは通常ショット・グレイズカウンター・ブレイクという3種類の攻撃を使い分けてゲームを進めていく。本作最大の特徴は『敵弾をカスる(グレイズ)ことによるゲージ溜め』『ゲージ消費の大技グレイズカウンター』、そこから繋がる『ブレイクモードによる超火力ショット』である。システム的には怒首領蜂大復活』に『サイヴァリア』と『超連射68k』の要素を加えた感じといえば伝わる人には伝わるだろう。

グレイズ…敵弾を擦るというシステムはサイヴァリア』をはじめSTGでそこそこ見られるシステムであり作品によってメリットも様々。本作の場合はグレイズを行うことで専用の『カウンターゲージ』が上昇していく。そしてこのカウンターゲージを消費することにより大技『グレイズカウンター』が発動できる。グレイズカウンターとはシンプルに極太レーザー。見ての通りの高火力武器であるがそれ以上に重要なのが『敵弾を消せる』という特徴。コレを活用することで袋小路に追い詰められたりしても容易にリカバリー可能。ご丁寧にグレイズカウンター発動中は無敵判定も付く。

本作は弾幕ゲームであるゆえ最低難易度でも結構な量の弾幕が飛んでくるが、このシステムにより弾幕を逆に物量で押し潰す快感が得られる。このあたりは怒首領蜂大復活』のハイパーカウンターに近いか。またグレイズは『ダメージ判定のある対象物の近くにいるあいだ常時発動』であるため、同じ位置に留まり続ける敵や発車位置がわかりやすい極太レーザーといった対象は格好のゲージ稼ぎポイントである。なんなら極太レーザーに関してはグレイズカウンターで押し返すこともできるぞ!

そしてグレイズを行っている間はスコア倍率も上昇していく。倍率上昇後は定期的にグレイズを行うようにすればその倍率が維持され続けるため、ハイスコアを目指す場合はグレイズが必須テクニックとなっている。基本的にゲージが溜まる速度は爆速なので気軽にグレイズカウンターで大暴れすべし!なおグレイズ中はコントローラも振動するのだが、本作ではこの振動が実に心地よい。ベストなプレイをしている間は必然的にコントローラが振動し続けることになるため、そのなんともいえない気持ちよさに酔いしれるべし!!

そしてグレイズカウンターで敵弾を撃ち消すと今度は『ブレイクゲージ』が溜まっていく。このゲージが溜まっている状態ならば『ブレイク』が発動可能、ブレイク発動中は基本ショットが超大幅に強化されるほか、発動時は画面内にある全ての敵弾が消滅する。つまりはブレイクは一般的なSTGでいうところのボムにあたる概念でもある。ブレイクモードのショットは超火力!ボス相手でも有効打を与えられるのでここぞというタイミングで使用すべし。ブレイクモードの間は時間経過でスコア倍率も減らなくなるためスコアアタック的にも重要である。

ただしグレイズカウンターとは違い原則ブレイクモードにはバリアがなく、その上ショットそのものには敵弾を消す効果がないため普通に被弾する危険がある…というかむしろショットのエフェクトで視認性が下がるため通常時よりも敵弾を避けづらくなるのがネック。ボム的な弾消し効果も発動した一瞬のみで高速で連射してくる敵には無意味である。ゲージが溜まっているならばブレイク中にもグレイズカウンターを使えはするが、その場合ブレイクは中断されてしまう。
(ごくごく一部、ブレイクとグレイズカウンターを併用できるキャラもいる)

…というわけで本作は攻防一体のグレイズカウンター攻撃特化のブレイク、この二つの使い分けが何よりも大切である。慣れるまでは大変であるが、何周かプレイしていくと自ずと立ち回りについて理解できるようになるだろう。

ゲーム進行中に登場するアイテムは『BOOST(スコア倍率上昇)』『SHIELD(1度だけ被弾を防ぐ)』『GAUGE(ゲージ回復)』の3種類、ただし状況によってはSHIELDが『EXTEND(1UP)』に変わることもある。必ず3つセットで輪になって登場する超連射68k』と同じスタイルで、プレイヤーはこのうちのどれかひとつのみ入手可能…に見えて超連射68kと同じように輪の中心に待機していれば3つ全てを入手できるので余裕がある時は狙ってみるべし。

…さてさて、そんな本作の基本システムについて触れたところで、より詳細なゲーム内容についても語っていこう。

本作は全5面構成で2面と4面は選択式。各面のラストにはボスが待ち構えており、ボス戦開始前にはプレイヤーキャラとボスとの会話イベント(オプションでカット可能)が挿入される。このほかに本編とは別枠で専用のエクストラステージ(後述)というものもある。1周にかかる時間は20分から30分前後で適度にプレイしやすいボリューム感である。

分岐エクストラ込みで計8つ存在するステージはとにかくバリエーション豊富。背景やBGMが異なるのはモチロンのこと、敵の出現パターンもステージによってだいぶ異なるためプレイしていて中弛みを感じるような場面は全くない。演出面もまた良質で開幕からボスが顔見せしてレール上を進む4-Bや背景演出が光る5面なんかは特に必見である。

ゲーム開始時には難易度やアンリミテッド/パシフィスト(いずれも後述)の設定のほか、『スキルカード』もひとつ選ぶ必要がある。スキルカードはそのプレイ中の自機性能を変化させるもので、基本の4機体は『オートシールド』『ブレイクブースター』『セーフティシステム』から選択可能。1度までの被弾を無効化するシールド(アイテムのものと同じ)を自動で張り、シールドが消えても一定時間経過すればまた復活する『オートシールド』は特に初心者にオススメである。

プレイアブルとなる自機は初期状態だとTYPE-1のエイプリルディバイダーTYPE-2のフリーダムダンサーの2種類のみだが、ゲームをプレイしていくごとに新たな機体(&キャラ)がアンロックされていき、最終的には下記の16種類という結構な大所帯になる。それぞれの機体ごとにスペックは大きく異なり、基本ショットやブレイク時の挙動が大きく異なるため違った楽しみ方ができる

特にTYPE-5から先の機体は『基本ショットよりもビットの援護射撃が主体』『ブレイク時に任意方向へレーザー攻撃』くらいならかわいいもので『カウンターゲージとブレイクゲージの上昇方法が真逆』『シューティングなのに近接攻撃しか使えない』などなど、もはや別のゲームなのではというくらいプレイスタイルが変わる。というか途中からもはや機体じゃなくて生身で飛ぶ人とか出てきたりもする。

表記は機体名(キャラ)
*アナザーは全キャラに存在するがここではキャラ絵が変化するもののみ表記。

TYPE-1:APRIL DIVIDER(銀寄卯月)
-アナザーキャラ:利平槐夏(TYPE-1)
TYPE-2:FREEDOM DANCER(古山皐月)
-アナザーキャラ:利平槐夏(TYPE-2)
TYPE-3:REVOLGEAR(火鳥疾風)
-アナザーキャラ:利平槐夏(TYPE-3)
TYPE-4:KIRISAME BLADE(霧雨斬子)
-アナザーキャラ:利平槐夏(TYPE-4)
TYPE-5:SHADOW DIVIDER(UZUKI ALT.)
-アナザーキャラ:フェリシア・ローチ
TYPE-6:ALTERNATIVE-D(古山イツキ)
-アナザーキャラ:朝霧きいね
TYPE-7:REVOLSABER(ストリアエ・アリイス)
-アナザーキャラ:獅子瀬乃亜
TYPE-8:KIRISAME BLADE 2(KIRIKO ALT.)
-アナザーキャラ:星花せいか
TYPE-9:蜂宮葉月
-アナザーキャラ:蜂宮葉月(2Pカラー)
TYPE-A:マシーナリーとも子
-アナザーキャラ:ハンバーガーちゃん
TYPE-B:PURPRETTIES NEXALTS(RAYNE SAKURANO)
TYPE-C:SAS-02-G2 ARYS(LILY BUTLER)
TYPE-D:ココア
TYPE-E:ユージン
TYPE-F:SCARLET EDGE(一色緋音)
TYPE-0:BLUE LIGHTNING(三日月雫)

TYPE-9から先の自機キャラは全てがゲスト枠。具体的にはTYPE-9とTYPE-AがVtuber蜂宮葉月氏マシーナリーとも子氏、TYPE-DとTYPE-Eはそれぞれ常世ノ塔(開発://commentout)ココア『ネコ人間ユージン(開発:デスモフモフ)ユージンである。

TYPE-BとTYPE-Cではパブリッシャー繋がりで『GRAND CROSS: ReNOVATION(開発:EternalSphere4)『BLUE SABERS: Early Mission(開発:Blue&White)からそれぞれの自機が登場している。この2つの原作をちょいと調べてみたがキャラ要素が感じられなかったのでキャラは本作オリジナルなのかな?なおTYPE-FとTYPE-0の一色緋音と三日月雫も一応ゲスト枠といえばゲスト枠なのだがこの辺は後述。

また各キャラの選択時に↑を押しっぱなしにしているとアナザーキャラが選択可能。アナザーキャラは通常の自機と性能が異なるだけでなく、一部はキャラ絵も変化する。キャラ絵変化は2Pカラー程度のものから、そもそも全く別のキャラになる例もあるためこれまた必見である。というかゲスト枠であるVtuber朝霧きいね氏(TYPE-6アナザー)ハンバーガーちゃん絵日記』ハンバーガーちゃん(TYPE-Aアナザー)はこの操作をしないと出てこない。…この要素、ゲーム内に導線とかなかったような。我もこの記事を書き始めた後に気付いたのである…。

まぁ何はともあれコレもあってか微妙な性能変化もカウントした場合、実質的なキャラ数はなんと16*2の32キャラとかいうとんでもないことになるワケである。全キャラで軽く1周クリアするだけでもおなかいっぱいになること間違いなし!

見ての通りのキャラ要素もまた魅力のひとつ。本作では自機とボスに可愛らしいキャラが用意されている。全部で16名(アナザーのキャラ絵変化込みで26名)いる自機キャラについては常に画面の左下に表示され続けており、通常時・ブレイクモード中・被弾時などに表情が変わるためだいぶ印象に残る。余裕がある時は左下につい目が行ってしまうほどである。

自機キャラでストーリーが存在する(シナリオに絡む)のは銀寄卯月古山皐月火鳥疾風霧雨斬子…つまりTYPE-1から4のメンバーだけであるが、その4名はボス登場時の会話イベントやEDの内容が異なる。シナリオに絡むキャラに纏わる設定はアーカイブモードの『CHARACTERS(キャラクター)』の項目から確認可能。ストーリーありの自機キャラが女装男子『TS男子』『ストーカーのレズビアンヤンデレトンデモ設定のオンパレードなのでビックリするのは間違いないはず。

ゲームの難易度はNovice/Original/Hard/Extremeの4段階、コレとは別にアンリミテッドモード/パシフィストモードという特殊モードも選択できる。ノービスであればシューティングを初めて遊ぶような人でも充分クリアが狙えるくらい低めの難易度に収まっているため、『シューティングって難しそう…』と敬遠している人でも安心して手を出すべし。

難易度によって変化するのは敵の物量や攻撃パターンおよび最大ランクのみ。『特定難易度限定のボス』みたいなものは存在しないのでノービスだけでも十二分に本作を楽しむことができる。慣れてきたら段階的にオリジナル以上の難易度にステップアップしていけばいい。ちなみにオリジナルでも難易度は大元の『Graze Counter』に比べると控え目である。

一方で最高難易度のExtremeにもなればSTGをガッツリ遊ぶ層でも満足できる難しさであり、『STGとは試練であるべし』という思想の持ち主にも自身を持ってオススメできる。この幅広い難易度設定により本作はライト層からコア層までありとあらゆるプレイヤーの心を掴むことができるのだ!

難易度とは別枠のアンリミテッドモード常時ランクが最大値で固定、かつ敵を撃破すると撃ち返し弾が飛んでくる…まぁ一般的なSTGでいえば2周目モード的なヤツ。…おっと、こう書くと初心者バイバイっぽくも思えるがそんなことはないので怯えるな。アンリミテッドモードでは確かに撃ち返しが飛んでくる、敵弾だってえぐいことになる。だがお忘れではなかろうか、本作は敵弾にカスればカスるほどグレイズカウンターが使用でき、敵弾を打ち消すことでブレイクモードで無双できるのだ。

そして撃ち返しの弾でもゲージの稼ぎは可能…そう、アンリミテッドモードは敵が容赦ない一方でプレイヤー側もほぼ常時フルパワーで相手を蹂躙できるのだ!当然ながら手元も常時振動しっぱなし!この快感を覚えてしまったらもうスタンダードには戻れない…!?でも初心者はまずスタンダードから慣らしていこうね。

同じく難易度と別枠のパシフィストモードではなんと自機が通常ショットを撃てなくなる。ならばどうやって戦うのかというと、まぁ言わずもがなグレイズカウンターだけで立ち回ることになる。『どの辺がパシフィストなんだ』と気になるが…まぁ敵に殴らせてから殴り返すからPacifist(平和主義者)なんだろう、多分。殴り返している時点で平和主義者とは程遠いと言ってはいけないちなみにアンリミテッドモードとの両立もできる

こちらは一見無理ゲーっぽくも思えるがグレイズカウンターのそこそこの高火力っぷりと敵弾の数(=ゲージの溜めやすさ)のおかげでちゃんとゲームとして成立している。通常ショットで体力を削りきることができないので、普段以上にパターンを覚えるのが大切。むしろこのモードで生き残れるようになれば普段のスタンダード/アンリミテッドは余裕だろう。なお一部の機体はゲージ溜めのシステムとの兼ね合いでパシフィストモードでのプレイが不可能なので注意。

ところで起動直後のクロスハッチ画面からはじまり、2面分岐のAQUA ILLUSION』『CRYSTAL LABYRINTH』という2択(ご丁寧に後者はやたら見覚えのあるキューブが登場)、難易度Extreme選択時の『涙と鼻水の覚悟はよろしいか?』『いよいよもって死ぬがよい…などなど縦/横、弾幕/非弾幕問わずSTGを齧っているプレイヤーならばニヤリとできるオマージュがそこそこ詰め込まれているのも個人的には見逃せない点である。

本作をプレイして気に入ったのであれば、そのままSteamにてリリースされているオリジナル版『GrazeCounter』をプレイするもよかろう。こっちはこっちで敵の行動パターンが違っていたり、ボス前のテキストが別物だったりで少し違う雰囲気を楽しめるハズ。ちなみに難易度はオリジナルの方が高い。ただしGMとオリジナルのどちらもノービスはSTG初心者が遊ぶのを前提とした難しさであり、絶妙な緊張感と遊びやすさを提供している点は変わらない。

ゲームを1周クリアすると『エクストラモード』が解禁。こちらでは各種条件を指定して任意のステージを練習できる『PRACTICE MODE(プラクティスモード)』、分岐を含めた全ステージを通しプレイする『ALL STAGE MODE(オールステージモード)』全ボスとの連戦『BOSS RUSH(ボスラッシュ)』最難関の特別ステージ+強化ラスボスが待ち構える『EXTRA STAGE(エクストラステージ)』ミニゲーム『LASER MAIDEN 2(レーザーメイデン2)』というさらなる上級者向け&おまけコンテンツが楽しめる。とはいえ本編と同じように4段階の難易度選択ができ、相変わらずノービスならSTG初心者にもどうにかなる難易度なので気軽に挑んでみるべし。もちろんアンリミテッドモードもできる。

エクストラモードとは別にミッションモードなんてものもある。ミッションモードでは全部で30個のお題に挑戦することになる。お題の内容はシンプルに生き残りを目指したり敵を殲滅したりのほか、『スコアを一定以上稼ぐ』のようにある程度のテクニックが求められるものも。いずれも難易度はそこそこに収まっておりリトライ性も抜群なので何度でもすぐ挑戦できる。ゆえにミッションモードはその名前から上級者向けのように思われるが、実際には今作のテクニックをその身で学ぶことができる練習モードという側面も担っているのだ。後半のミッションは各種ボス(ノービス基準)のノーダメ撃破を要求されるためボスの行動パターンを覚えるのにも役に立つ。

やりこみ要素には上に挙げたエクストラモード&ミッションモードのほかアーカイブモード』にある『TROPHIES(トロフィー)』が用意されている。読んで字のごとく実績/トロフィーなのだが、本作ではコレを達成していくことでキャラや世界観についてより掘り下げたテキストを読むことができるため、やりこみ要素へのモチベーションを維持しやすくなっている。難易度もそこそこ止まりで『ノーミスクリア』など一見厳しそうなものもありはするが、難易度の指定はなくノービスであれば初心者でも充分達成は視野に入る

その他、隠し要素についても無理難題な条件となっているものは存在せず、数こそ多いながら全ての要素が『純粋なクリア回数』でアンロックされることから、どれだけ腕前に自信がなかろうとも何度もプレイしていれば自ずと全要素を解禁できるようになっているのも実に優しい。もちろんミス回数やスコア状況、難易度は問わずアルティメットモードやパシフィストでもクリア回数は加算される。ただしオールステージモードはクリア回数には含まれないため注意。おそらく合計7回クリアで全要素解禁である。

条件を満たすと遊べるようになる謎のミニゲーム(公式の説明文ママ)『レーザーメイデン2』も中々にアツイ。こちらは自機キャラの一人である火鳥疾風を操作して上からどんどん降ってくる敵を撃退し続けるまさにミニゲームらしい内容。シンプルに見えて実際シンプルだが一度倒した敵をもう一度攻撃することで横一列にレーザーが広がるというギミックのおかげでなかなか奥深い。倒しきれなかったとしてもすぐにはミスにならないものの、移動範囲がどんどん狭まってしまうのでゲームオーバーが一気に近くなる。最適な立ち回りで敵を殲滅するべし。

STGにおいて命ともいえる(少なくとも我はそう思っている)サウンドはかなり良質なものぞろい。全ての曲がリメイク前の『GrazeCounter』からアレンジされており、シンプルに純粋進化したものが大半。アレンジを担当するのはオリジナル版の作曲者でもある餅々々(motchi3)、つまるところセルフアレンジである。本作から新たに追加された部分はもちろん新曲、ボス戦は各面ごとにそれぞれ専用のアレンジが流れるようにもなっている。

どの曲もあまりにも良すぎるため一番を決めろと言われると非常に悩ましいが、それでも5曲に絞るのならばIGNITE YOUR HEART(1面道中)』『LIKE FALLING PETALS(3面ボス後半)』CROSS THE LINE(4-A面道中)』『GRAZE COUNTER(ラスボス戦)』『THE RECKLESS CHALLENGER(エクストラステージ道中)』といったところ。括弧内はゲーム内で流れる場面だがネタバレなので一応反転。

2023年に我が出会ったゲームはいずれもサウンド面に秀でていたのだが、こと本作はその中でも1番に挙げてもいいのではないかと感じているほどである。ゲーム内では条件を満たすとサウンドテストも解禁されるため、このハイクオリティなサウンド群をパーフェクトに楽しむことができる。ちなみに本作のサントラはSteamにて配信中。サントラだけの購入も可能なので、どの機種でプレイしていたとしても本作のサウンドを気に入ったのであれば購入するべし。Steamではリメイク前の『GrazeCounter』のサントラも同じように配信されているので、両者を聞き比べてみるのもいいだろう。

グレイズの緊張感グレイズカウンター/ブレイクモードの爽快感幅広い層を見越した難易度キャッチーなグラフィックと設定いつまでも聴いていたくなるサウンド、そして何周でもプレイできる手軽さと全要素解禁時のボリューム感…それら全てが合わさった本作『GrazeCounter GM』は、個人的に今まで遊んだ縦STGの中でも最高の1作として推したいのである!!

そして本作の登場しているキャラのうちTYPE-FとTYPE-0の一色緋音三日月雫はなんと同サークルの予定している次回作『Revolgear Zero(リボルギア・ゼロ)のキャラであるらしい。こちらは横スクロールとのことだが、本作のクオリティを考えると言うまでもなくこっちの作品にも期待が持てる。本作をきっかけにして我はびっくりソフトウェアのことを知ったわけだが、これからは適宜活躍をチェックしておきたいところであるぞ!

 

 

SHMUPS NEVER DIE✨

 

 

 

---オマケ---
記事を書いている最中に
本作のノーデスクリアトロフィーを取得した時の動画を発掘したのでアップ。
難易度ノービスではありますが、時間があれば参考までにどうぞ。

-------------