いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

Kirby's Avalanche(カービィズアバランチ)

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ついに…ついに手に入れたぞおおおおお!!
国内勢からすれば幻のカービィ作品
その名も『Kirby's Avalanche(カービィアバランチ)』

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いやー、どこのレトロショップ探しても見つからなかったから思い切って個人輸入しちゃったのである。何事も思い切りが大切である!

今作はパズルゲームの金字塔ぷよぷよ』シリーズの1作、『す~ぱ~ぷよぷよ』の海外版である。

プラットフォームはスーパーファミコン(以後SFC)…というより、SuperNintendoEntertaimentSystem*(以後SNES)

*Super Nintendo Entertaiment System
『スーパーニンテンドーエンターテイメントシステム』、略して『SNES』。
海外において一時代を築いた『NES』の後継機のこと。
要は海外版スーパーファミコンである。

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画像を見てわかるようにSFCSNESではカセットの形状が違う
SNESのカセットをSFCに差し込もうとしても引っかかって入らない
というわけで、SFCSNESを遊ぶためにはちょっとした手間が必要になる。

SNESをSFCで動作させる手順を飛ばす場合はこちら

まぁ手間っていっても大したこたない。

これを、

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こうして、

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こうやって、

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ハイ終わり!
(分かりづらいかもしれませんが、左右のカセットの基板を入れ替えました)

SFCSNESはカセットの形状こそ違うものの中身の基板は同一なのよね。
だからSNESソフトでもSFCカセットに入れて本体に差し込めば問題なく動くワケ*
SFC側はガワだけあれば充分だからそこらのジャンク品引っ張ってくればいいんだけど、わざわざ『す~ぱ~ぷよぷよ』をチョイスしたのは一種のコダワリである。

*注意点
これはあくまで北米SNES(所謂NTSC)の話。
欧州SNES(所謂PAL)の場合はもっとメンドクサイ作業が必要になる。

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というわけでSFCアバランチが遊べるようになったのである!
まぁ、これやった直後にレトロフリークがSNES標準対応だった事に気づいたんですケド。

                   

さて、今作は最初に触れたように『す~ぱ~ぷよぷよ』(以後国内版)の海外版である。

なので基本システムはそのままである。

ぷよを4つ繋げて消し、大連鎖で思いっきり相手フィールドを埋め尽くす。
『す~ぱ~』自体が初代ぷよの移植なので相殺などは存在しない

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モードは全部で4つ。
『COMPETITION(ひとりでぷよぷよ)』『1P VS. 2P(ふたりでぷよぷよ)』『PRACTICE(とことんぷよぷよ)』『OPTIONS(おぷしょん)』
これも国内版そのままである。

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モードの内容もCOMPETITION以外ほぼ同一なのでここではスルーするのである。

COMPETITIONは所謂キャンペーン、次々現れる様々なキャラとぷよ勝負していく。
国内版と今作の最大の違いといえばやはりこのモードでの登場キャラ、
国内版では全キャラ魔導物語シリーズ』からの出典だったが、今作ではカービィシリーズからの出典となっている。
まぁ要はキャラ差し替えってヤツである。

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漫才デモ*に定評のあるぷよシリーズの路線はそのままなので、あんまり喋るイメージのないカービィキャラたちがガッツリ喋りまくるのが特徴。
(海外版なので当然だが)ALL英語なので多少翻訳のズレもあるかもしれないが、全体的に超トゲのある会話に仕上がっている。
特に毒舌と皮肉交じりのジョークで敵を挑発するカービィは今作でしか見られない。

*漫才デモ
ぷよぷよ』シリーズの恒例システム。
対戦前に主人公と敵キャラが会話を行う。
短いながらもキャラ達の特徴がよくわかる面白いシステム。
そのテンポの良さが漫才に例えられることから漫才デモと呼ばれるようになった。

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まぁ基本はキャラを変えただけなのでゲーム画面も特に変化なし
画面上のぷよぷよなどもそのまんま。
(一応今作の場合『ぷよ』じゃなくて『ブロッブ』というらしいケド)
大きく違うポイントといえば画面中央のカービィかな。

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カーくん(カーバンクル)のポジションにカーくん(カービィ)が入った事になる。
カーバンクルと違い、カービィ割とアグレッシブに動き回る
何かを食べるようなジェスチャーをしたかと思いきや、突然のお昼寝、勝手に画面を泳ぐときもあればいきなりカービィダンスのようなモーションを取ったりする。
その可愛さからついつい画面中央を見るようになってしまいがち。

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登場するキャラクターはほぼ全て夢の泉の物語からの出典。
例外は『夢の泉』に登場しなかったロロロラララのみ。
キャラクターのデザインも原則『夢の泉』に準じているものの、
微妙にデザインの変更が行われていたりもする。
特にクラッコメタナイトデデデは今作のデザインが『SDX』以降のシリーズ作に採用されたりしている。

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顔グラも立ちグラも今作限定のものだが、
どれもがそのキャラらしい特徴をよく表したものになっている。
ちなみにSFCカービィシリーズで今作より前に発売されたのはカービィボウル』だけなので、登場するキャラの大多数が今作でSFCデビューを飾っている。中にはSFCでの登場が今作のみというキャラがいるので必見である。

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国内版ではステージ開始時にキャラごとのボイスが再生されていたが、今作では単純に名前を呼ぶのみになっている。
(これがそのキャラのボイスである可能性もなくはないケド)

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BGM全曲差し替え、完全新曲よりも過去作のアレンジが多い
BGMの音色はSFC初期の作品ということもあってどこか『ボウル』っぽい。
アレンジの出典はこの時点で発売されていた夢の泉『ボウル』の2作から。
これらもまた必聴である。
個人的にはデデデ関係のデモで流れる夢の泉闘技場アレンジがお気に入り。

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上記が今作で差し替えられたポイントである。

正直ゲーム性だけを目的とするのなら今作を買う必要は全くない
国内で数多く流通している『す~ぱ~ぷよぷよ』を買えばいいだけである。

流通量の多く、プレミアも付いていない国内版の存在を考えると、今作単体の魅力といえばやはり数々のカービィシリーズの要素のみにあるといえる。

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しかし、いちカービィファンとしてはカービィが登場している』という事実だけでも充分魅力的に感じるため、今作を輸入するに至ったのである。送料込みでそこそこのお値段になってしまったが、特に後悔はしていない

海外限定作品の入手が難しかった以前とは違い、今の時代なら個人輸入ラクになったわけだし、この機会に今作を輸入してみるのもいいと思うのである。

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ちなみにSFC実機でのプレイに拘る場合『Kirby's Avalanche』というソフトを探してほしい。
というのも、今作は欧州と北米でタイトルが違うためである。
欧州版の今作は『Kirby's Ghost Trap』というタイトルになり、こちらはこの記事に書かれている方法でもプレイできない
これだけは要注意なポイントである。

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---おまけ---
海外ファン視点だと『魔導物語』はともかく『ぷよぷよ』ってどういう扱いになっているんだろう?
『す~ぱ~』がカービィ、『通』がソニックに組み込まれちゃってるわけだし割とごちゃごちゃしているのでは…?

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その他のカービィシリーズはこちら

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