いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

毛糸のカービィ プラス

9年の時を経て、毛糸のアイツが帰ってきた!
それが今作、毛糸のカービィ プラス』である!

以前にもこのブログで語ったWii用ソフト、毛糸のカービィ3DS移植版である。

しかし、ただの移植と侮るなかれ。
様々な追加要素が用意されており、新規プレイヤーはモチロン、Wii版をやりこんだプレイヤーでも充分に楽しめる移植となっている。

とはいえ、システムや世界観は原作と何ら変わりないので以前の記事参照である。

monozukigame.hatenadiary.com

この記事では『プラス』での追加要素をメインに語っていこう。

ちなみに、こういった据置→携帯の移植にありがちな『ハードスペックの差による問題』は特に感じられなかった。メタナイト戦がちょっと処理落ちしてるかなという程度である。

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まず、一番の見所は『さいほう能力』
コレはオリジナル版では存在しなかった本家の『コピー』にあたるものである。
(メタモル能力は存在していたがコレはスーパー能力とかのカテゴリである)

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能力は全部で6種類、ハリガネ(ソード)ナイロン(トルネイド)ボビン(ヨーヨー)ボタン(ボム)等のように本家シリーズに似た挙動の物が多いので本家プレイ済みであればすんなり受け入れられる

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メタモル能力と違い、勝手に変身が解けず別ステージへの持越しが可能なのが特徴。
能力を持っている状態でも毛糸で引っ張る技などの基本アクションは使用可能なので原則使わないよりは使う方が楽になる。
(ナイロンのように少し挙動が変わるものもなくはない)

能力は様々なエリアで入手可能、一部ステージではいくつもの能力をとっかえひっかえしながら進めることもできる。

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ここで注目すべきは『ステージ構成はさいほう能力が存在しないWii版と完全に同一』という点。
つまり、さいほう能力を一切使わなくても完全クリアは十分に可能
歯ごたえを求めるプレイヤーなら使わなくてもいいし、逆に難しくてクリアできないプレイヤーはガンガン使っていい、そんな攻略自由度の高い調整になっている。

さいほう能力を使うとステージの仕掛けをある程度ゴリ押しで突破できるようになるため、ノーマルモードに限った場合の難易度はWii版より低い

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ただし、Wii版から続投の『マンション住民との交流』*ではさいほう能力が全く出現しないため、ゴリ押しが効かない純粋な高難易度になっている。

*マンション住民との交流
所謂ミッションモード的なもの。
詳細はWii版の記事参照(手抜き)

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続いての追加要素は『デビルモード』、個人的にはコレがありがたい。

これは通常のステージ攻略中に『デビル』という新キャラが妨害してくるモード。
デビルは一定時間の経過とともに出現し、的確にカービィの位置を狙って攻撃してくる嫌らしい敵。一応攻撃を命中させることで一定時間だけ撤退させることが可能だが、敵のスキを突く必要があるためなかなか厄介。

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これだけなら『ちょっとだけ難しくなった通常モード』程度のイメージだが、それだけでは終わらない。
デビルモードでは通常にはなかった『ライフピース』というシステムが追加されている。ライフピースはダメージを受けたり落下する度に1つずつ無くなっていき5つ全て無くなってしまうとそのままデビルに連れ去られてステージの最初からやり直しになってしまう。つまるところ体力である。

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体力の概念が存在しなかったため良くも悪くもゴリ押し*がどこでも通用したノーマルモード(Wii版)とは異なり、このモードでは常に被弾を気にしながらのプレイになるため、必然的に緊張感のあるプレイを楽しむことができる

*毛糸のゴリ押し
毛糸のカービィは何度ダメージを受けてもミスにならないのを前提に調整されているため、敵の攻撃が割と容赦なく、初見で避けるのは困難な物がそこそこ多かったりする。

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また、デビルモードではステージクリア時に所持しているライフピース数が保存され、
合計ライフピース数が一定を超える度に特殊なインテリアを入手することができる。
全てのインテリアをコンプリートするためには『デビルモードの全ステージでライフピース入手』が必要になるわけだが、ライフピースを回復させる方法はステージ中盤のフラッフから貰う以外に存在しないため、事実上『ステージの中盤以降は1撃の被弾も許されない』という中々歯応えのあるやりこみを楽しむことができる。
Wii版では物足りなかったプレイヤーは最初からこのモードに挑戦してみるのもいい。

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ちなみに、デビルモードとノーマルモードの違いは『デビル・ライフの有無』だけであり、物語やステージが変わるわけではない
このため、腕に自信のないプレイヤーは終始ノーマルでプレイすることもできるし、自信のあるプレイヤーなら最初からデビルに挑戦することだってできる。
ノーマル・デビルの切り替えは最初から自由にできるため、『ここまでデビルで頑張って来たけどここはノーマルでクリアしよう…』とか『ここまでノーマルでプレイしてきたけどそろそろ慣れてきたしデビル頑張ってみよう!』とかみたいに、各々の好きなプレイスタイルで挑むことができる。

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他にも、Wii版の時点では用意されていなかった『サブゲーム』*も登場。
それぞれ『デデデでドドド』メタナイトスラッシュ』というタイトル。
今作では出番がそこまで多くなかったデデデ大王&メタナイトがメインとなっている。

*サブゲーム
星のカービィシリーズにおけるお約束要素。
本編とは大きくかけ離れたミニゲームとなっており、意外と熱中できるものが多い。
中には単体でゲーム化されることも稀にある。

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『デデデでドドド』オートランゲーム、全力で突っ走る(速度調整は可能)デデデ大王を操作して、道を阻む敵キャラやブロックをジャイアントスイング蹴散らしながら進む
短時間で終わるが、とにかくスピーディで慣れてくると本当に気持ちがいい

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メタナイトスラッシュ』ベルトスクロールアクションメタナイトを操作して強制スクロールステージを進みながらゴールにたどり着くまでにひたすら敵を倒し続ける
スクロール停止エリアでは敵を倒すたびに停止時間が増え、より多くの敵を倒すことができるようになる。隠しアイテムなどもそこそこ用意されているため、スコアアタックが非常に燃える
難易度は高めではあるが、かなりやりがいのあるサブゲームである。

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どちらのサブゲームでも新規で用意されたBGMが流れる。
両方とも本家カービィシリーズの人気曲のアレンジなので必聴。
コレを聞くためだけに今作を買うのもアリ。

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サブゲーム内ではスコアの為に『ビーズ』を集めることになるのだが、この『ビーズ』は収集数の合計がキッチリ集計されており、コレを消費することによってアイロンビーズを手に入れることができる。
入手時は実際にそれを打ち込んでいるような演出が見られるため中々面白い。
(この演出は一度でも入手したアイロンビーズならいつでも見られるようになる)

アイロンビーズはインテリアなどと同様にカービィの部屋に飾ることができる

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カービィの部屋もちょっとだけパワーアップしている。

まず、新たに3つの部屋をコーディネートできるようになった。
これでWii版では稀にあった『いいアイデアがあるのに今の部屋を片付けたくない…』みたいな悩みは生まれにくくなったハズ。

更に、新規でいくつかのインテリアも増加、これで模様替えの幅も広がった
特にデビルモードの報酬で手に入るインテリアは通常のものとは異なり特殊な挙動を取るものが多い。入手後は1度配置して遊んでみるのもいいと思うのである。

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それから、地味な変更点だが、ステージ間の移動がかなり楽になった。
具体的には1タッチで任意のステージに移動可能レベルセレクトからは直接コレクションルームやカービィの部屋に行けるようになった*。

*Wii版での仕様
Wii版ではレベルセレクト自体はあったものの、ステージセレクトがなかったため、いちいちマップからステージの入り口に向かう必要があった。
また、コレクションルームやカービィの部屋は一部プレイヤーが何度も訪れる場所なのだが、Wiiでは『レベルセレクト→ロード→キルトの街→ロード→コレクションルームorカービィの部屋』という手順が必要だった。

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全体的に不満点らしい不満点は見つからない
無理やりあげるとするならば『プラス』で追加されたのはあくまで新規モードだけなので新規ステージは一切増えていない点くらい。
Wii版の時点でボリュームはそこそこだったのでボリューム不足ってことではないが、
それでもさいほう能力はかなり魅力的だったので一つくらいは『さいほう能力の使用を前提とした新規ステージ』みたいなものは欲しかった気がする。
例えるなら『さいほう能力版アメージングアイランド』*のような。

*アメージングアイランド
Wii版の時点で存在するラスボス撃破後に行くことができるステージ。
いくつものメタモル能力を駆使しながらゴールを目指す。
ここまで培ってきた実力が試される『毛糸のカービィの総まとめ』ともいえるステージ。

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無論、Wii版で良かったポイントはそのまま残っている。
癒される世界観可愛らしい仕草のキャラ達も健在。
メインとなる新要素はどちらも初心者・上級者それぞれに向けていい感じに間口を広げており、元々誰にでも勧められるWii版よりも更にオススメしやすい一作になったのである。

Wii版をやりこんだ人にも、初めて触れてみようという人にも、是非ともオススメしたいのである

 

『毛糸のカービィ プラス』のAmazonページ

 

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---オマケ---
ちなみに昨日、今作の小説版が発売されたのである。
まぁ諸々の事情からまだ読めてないんだけど。
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