いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

『PlayStation Vita TV』について語る

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唐突だが諸君らはPlayStation Vita(Vita)』というゲームハードを覚えているだろうか。常々最強を誇る任天堂の携帯機の中でもとびきりのブームを引き起こしたニンテンドーDSを相手に長きに渡りライバルとして君臨し続けた名機PlayStation Portable(PSP)』の後継機に当たるハードである。…まぁバーチャルボーイ然りサテラビュー然り、マニアックなモノにばかり触れるこのブログにしてはだいぶメジャーどころかつ近年のブツであるため、その存在を覚えている人も少なくなかろう。

ぶっちゃけた話をしてしまうと世間一般では『Vitaは失敗ハード』という評価をされがちである。このあたりはPSP市場を牽引したモンハンがリリースされなかった点PSPとの互換性がやや変則的な形でしか行えなかった点ライバルにあたるニンテンドー3DSがDSとまではいかずとも最終的には好調だった点、そして3DSと比較した際のオリジナリティや本機独自の強みがこの直前の時代あたりから一斉に普及しだしたスマートフォンとモロに被ってしまっていた点等、様々な要因が重なり合った末の結果であるが、それでもなんだかんだでADVを中心とした独自市場を形成したのは事実であり、最終的には全く異なる方向性で3DSと共存するに至れたのはお見事といえよう。故にVitaを一口に『失敗ハード』として片付けていいものではないと自分は感じている。

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(『悪魔城年代記 悪魔城ドラキュラ』、なんだかんだでX68k版の敷居が高すぎないのは配信のおかげだろう)

Vitaの魅力というと人それぞれ異なるものを挙げるだろうが、個人的にはやはりその潤沢なアーカイブス配信タイトルの数々にあると言いたい。配信が行われているのはPS1PCエンジン、特にPS1はメジャーからマイナーまで幅広く配信されており、現在の相場ならウン万円は下らない作品でさえも共通した価格で購入できるのはありがたい。コレがなければ自分には逆立ちしても手に入らなかったであろうタイトルは数え切れないほど存在する。流石にPCエンジンPCエンジンminiのリリースもあって昨今ではやや魅力が薄れてきたりはしているものの、それでも様々なタイトルを持ち運んで遊べるのは強みといえる。

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(『武装神姫 BATTLE MASTERS Mk.2』、我がVitaが今になって全盛期を迎えたのは今作の影響)

PSPからの互換性はDL版への乗り換えor購入のみという変則的な形になってしまったが、現代においてもPSP向けタイトルのDL販売が行われているのは素晴らしいというほかあるまい。特にPSP版PSストアが先日閉鎖されたことにより、VitaでDLしたPSPタイトルでなければDLC等の購入が行えなくなったため、以前よりもVitaの魅力は上昇していると言っていいだろう。Vitaのストアもいつまで持つかわからない…というのはごもっともだが…。

おかげさまで自分としてもVitaには常々お世話になっており、それどころか最近になって一部のとあるPSPタイトルにのめり込んだ事により、発売から10年以上経った今初めて我がVitaは全盛期を迎えているかのような状況になっていたりする。
(我がPSP3000は過去の記事でも触れたようにとうの昔に永眠済みである)

 

まぁ、今回語るべき対象はVitaではない別のゲーム機なので、このあたりは毎度お馴染みの長々とした挨拶に過ぎない。コレを書いている自分としてもVitaの存在を忘れている人などほぼいないことは承知している。では改めて問いかけるとしよう。

諸君らはPlayStation Vita TV』というゲームハードを覚えているだろうか?

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そう、『PS Vita』ではない、『PS Vita TV』の事だ。今一度ここでその名を出すまで本機のことを完全に忘れ去り、記憶の彼方にその存在を追いやっていた人も少なくないのではないか。…いや、下手をすると今の今まで本機の存在を完全に知らなかったという人もいるのかもしれない。今宵語るはそんなゲームハードである。
(なんで我がブログで触れるハードはこういうのばっかりなんだろうか)

そんなこんなで2022年最初の記事PlayStation Vita TV』について語っていくことにするのである!!
2021年の振り返り記事は今現在必死こいて書いてるのでもう少々お待ちいただきたいのである…。

このゲームハードはその名の通りSCE(現SIE)が販売した隠れた名機『PS Vita』をベースにした据置型ゲームハードである。…そう、本機は据置型ゲームハードなのだ。携帯型ゲームハードでもなければ周辺機器でもない。このあたりはよく勘違いされがちなので最初に明記しておくのである。
ちなみに日本国内と国外で名前が大きく異なり、『Vita TV』というのは日本独自の名称、海外では『PlayStation TV』という名前になっている。

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(『朧村正』、同じく2013年発売、元はWii用の作品だがVita版は事実上の完全版)

発売は2013年、本家であるVitaからは約2年遅れてのリリースである。携帯ゲーム業界として見ると諸々の事情が重なりスタートダッシュでド派手にスッコケた*3DSとVitaがようやく立て直しに成功し、ここから両ハードが本領発揮という時代である。一方VitaTVが戦うべき舞台である据置ゲーム業界ではPS3/XBOX360が共に末期へと差し掛かり、両機種の次世代ハードの影も既に見えているような状況であった。

*3DSとVitaの世代のスタートダッシュ
3DSとVitaはどちらも2011年に発売。
2011年が何の年かというと、まぁ皆様お察しの通り東日本大震災の年である。
故にこの2機種のスタートダッシュについては
『スッコケた』というよりは『事故に遭った』とでも言ったほうがいいかもしれない。
自然災害とゲームは一見繋がりが無いように見えるが、
ユーザーが娯楽を楽しむ余裕をなくす、メーカーが宣伝を自粛する等の要因から
少なからず影響が出てくる。特に東日本大震災のような未曾有の災害であるならば尚更である。
とりわけ3DSは発売のわずか2週間後に震災が発生したため、そのダメージは計り知れない。
よってこの世代は共通して『如何にして初動のダメージを立て直すか』にかかっていた。

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(『ストライダー飛竜1&2』、飛竜1に比べ飛竜2は中々移植されない…というかコレが唯一の移植)

知っての通り本来のVitaは携帯型ゲームハードであり、その魅力の中核にあるのはやはり『何処でも持ち運んで遊べる』という点にあるともいえるだろう。対してこちらのVitaTVはVitaから携帯機としてのアイデンティティをオミットし、その代わりにTV出力に対応させた代物である。わかりやすく言い換えると『携帯ゲーム機から画面やボタンを排除し、TVに繋いで遊べるようにした』ということである。

ゲームハードの歴史を紐解いていくと、『据置機を携帯できるようにする!』という思想のもと設計されたであろうゲームハード*はそれなりに存在するが、その逆で『携帯機を据置機にしてしまおう!』というゲーム機は本機以外にほぼ存在しない。
(あくまで『ゲーム機』としての話であり、携帯ソフトをTV画面へと出力する周辺機器は結構ある)

*据置機を落とし込んだ携帯機
一番代表的なのはやはり
ニンテンドースイッチを携帯機に特化させた『Nintendo Switch Lite』だろう。
古いものではPCエンジンを文字通り携帯できるようにした『PCエンジンGT』も代表例と言える。
とはいえ据置機をそのまま携帯できるようにするのはやはり簡単なことではなく、
携帯が可能とはいえプレイには外部電源やモニタが必要な『PS One』や『メガジェット』等、
『携帯機と据置機の中間』ともいうべき中途半端なポジションのもののほうが多い。
なお、あくまで自分の知識が及ぶ範囲での話なので、この他にもまだまだ存在するかもしれない。

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さて、上の画像を参照してほしい、中央にあるのが今回の主役であるVitaTVである。比較対象として左側にはシルバースクリーンのゲーム&ウオッチ右側には通常のVitaを置いている。画像でわかりづらいという方向けに補足すると、縦幅と厚さはほぼSwitchのジョイコンと同一横幅もジョイコンを縦向きに2つ並べた時と同じくらいである。

その外観から受ける第一印象はやはり『めちゃくちゃ小さい』であろう。
横幅6cm縦幅10cm厚さ1cmという驚異のコンパクトサイズは数ある据置型ゲームハードの中でも飛び抜けて小さい
…というか一見するとゲーム機には見えない。中央のPSマークが無ければポータブルHDDか何かだと思われるレベル。また、黒基調のイメージが強いプレイステーション系ハードにしては非常に珍しく、黒カラーの本体は日本でリリースされていない
(海外だと黒カラーはリリースされている…ので黒カラーのVitaTVは必然的に海外版になる)

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端子はゲームカードを除き本体側面に纏まっており、左から順にメモリーカードUSB端子HDMI有線LAN電源ケーブルゲームカードだけは本体上部に差込口がある。有線LANに対応しているものの、通常のVita同様に無線LANを用いたネット接続も可能USB端子はコントローラ用、対応しているのはPS3用のコントローラ(DUALSHOCK3)PS4用のコントローラ(DUALSHOCK4)だが、DS4は後のアプデで追加されたものであるため、初回セットアップ時にはDS3が必要な点だけは要注意。ちなみにペアリングさえ行ってしまえばコントローラはワイヤレスで使用できるので意外と快適。対応しているメディアについてはVitaと全く同じであり、データの保存に専用規格のメモリーカードが必要なのも相変わらずである。

身も蓋も無いことを言ってしまうと『画面のないVita』なので、『TVに出力が可能』『操作はコントローラを用いて行う』の2点以外はまるっきり通常のVitaと変わらない。本体を起動するとホーム画面が表示され、そこからゲームを起動する…という一連の流れも同様、もちろんPSストアでのコンテンツ購入もできるし、なんならPS4リンクでのリモートプレイも可能である。
(VitaTVを用いてリモートプレイするくらいなら普通にプレイしたほうが良いだろというツッコミはさておき)

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(『htoL#NiQ -ホタルノニッキ-』をVitaTVの仮想タッチ機能でプレイしている図)

ただし、Vita向けにリリースされた全てのゲームが動作するとは限らない。例えばVita特有のシステムである『前面/背面タッチパッドを操作の中核に採用しているタイトルはそれだけでVitaTVでのプレイ難易度が跳ね上がる。一応VitaTV専用の機能として『仮想的に前面/背面タッチ操作を行う』という物があるにはあるが、コレが中々に癖が強くとてもじゃないが扱いやすいとはいえない

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(VitaTVで起動NGのタイトルを起動しようとするとこのメッセージの後ホームへと戻される)

というか『プレイするのが難しい』程度ならまだいい方であり、根本的に無理だとシステム(というかメーカー側の設定?)により判断された場合、インストールまでは可能でもVitaTVではそもそもそのタイトル自体の起動ができない(テキストが表示されて先に進まない)。このあたりはVitaにあってVitaTVにはないジャイロセンサー』や『カメラ』等の機能を用いたゲームが多い…が時折それらを使用してなくても起動NGのタイトルがあったりもするので、購入前に『VitaTVへの対応の有無』をチェックしておく必要がある。

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(『PERSONA3 PORTABLE』、P3Fとは一長一短なオンリーワン移植)

さて、繰り返すがVitaTVは周辺機器ではない単一のゲームハードであるため、本機単独で動作は完結している。よって本機のターゲット層は『今までVitaを所持してなかった据置主体のゲーマー』という見方ができるだろう。今でこそやや高騰しているが定価が約10000円とVitaの定価の半額程度であったことからも『廉価版』のようなポジションを狙っていたのかもしれない。逆に言うとVitaの所持者が本機を購入するのは『Vitaをもう一台購入する』のと同義であり、そこまでするほどの価値はあるのか気になるところであるが…ソレについてはぶっちゃけ人によるとしか言いようがない。とりあえず自分は価値を感じたので購入したのである。

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(『CHAOS;CHILD らぶchu☆chu!!』、タイトルのネタ感とは裏腹に実は…ちなみに未だ移植ゼロ)

VitaTV最大の魅力は間違いなく『TV出力』にあると言えよう。同世代(&次世代)の据置機であるPS4/One/Switchと比較すると流石にパワーダウン感は否めないが、それでも携帯機にしては充分すぎるほど美麗なグラフィックを提供してきたVitaであるため、大画面にその映像を出力しても存分にその魅力を感じ取ることが出来るだろう。いついかなる時代においても『大画面でゲームを楽しみたい』という需要が失われることは決して無いのだ。ただまぁVitaは最後までTV出力に対応することがなかったため、必然的に『大画面でVitaのゲームを遊びたい!』という人であれば本機以外の選択肢は一切ない、という状態になってしまったのは喜ぶべきなのか悲しむべきなのか…。

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(『出たな!!ツインビー』、PCEアーカイブスには意外とPCエンジンmini未収録の作品も多い)

最初に語ったとおりVitaの強みはVita専用ソフトだけではなく、多種多様なアーカイブス配信タイトルにもある。当然VitaTVもこれらに対応しており、配信さえ行われているのであればPS1/PSP/PCエンジン用タイトルを大画面で楽しむことができる『PS1とPCEは実機で遊べばいいしPSPは2000以降のシリーズならTV出力対応してるだろ』等とも思われそうだが、如何せんPSPは17年PS1は27年PCEに至っては34年以上も前のゲームハードなので生き残っている実機も少なくなってきている現状を考えると充分ありがたいものだと感じられる。

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(我がVitaTVのHOME画面、そういえば最近のゲームハードにフォルダ機能ってないよね)

『コントローラ操作に対応』というのも地味ながらありがたいポイント。ゲーム機のボタンというのは消耗品であり、何年何十年と使い続けていくうちにいつかは潰れてしまうことだってある。携帯機の場合はどうしても本体とコントローラ(ボタン)が一対一の関係であり、必然的にボタンが潰れてしまうと(所有者に修理スキルが無い限り)そのまま寿命を迎えてしまうことになる。しかしコントローラが外付けであるVitaTVならばどうだろうか。仮にボタンが潰れてしまうことがあったとしても、次のコントローラにバトンタッチするだけで復活できるのだ。

コントローラと同じ理屈でゲーム画面が故障する心配がないのも心強いだろう。正直、自分がVitaTVを購入するに至ったきっかけもコレであり、『いつか訪れるであろうVita本体の故障』を見越した上で、出来る限り長くVitaのゲーム(とアーカイブス)を遊び続けるために本機に手を出したのである。故にこれからも末永くVitaと付き合っていきたいという方にはVitaTVを確保しておくことをオススメしておきたいのである。

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(『ZANAC × ZANAC』、根強い人気を誇る往年の名作STGのリメイク+完全新作のセット)

ちなみにVitaとVitaTVの両立は可能、双方で同一のPSNアカウントにサインインすることで購入したゲームを共有できるため、外出中はVita→帰宅したらVitaTVというようなプレイスタイルも充分可能である。とはいえオンラインストレージ(PlusやNow)かPCを介さないとセーブデータの共有ができない等の難点も少なからずあり、後年のSwitchのような扱いをするには少々面倒くさかったりしないでもない。一応色々調べてくと双方でメモリーカードを使い回す(都度都度メモカを差し替える)ことは可能らしいが、自分の場合はうまくいかなかったので結局2つのメモカでセーブデータを適宜移しながらプレイしている。

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(『街 〜運命の交差点〜 特別篇』、ADV好きなら触っておくべき1作だがPSP以降に移植はない)

ところで世間一般でのVitaTVの扱いはいかほどのものだったのか。まぁ…言っちゃ悪いがその…空気だったようなそうでもないような…

いや決して悪いハードではないのだ。ここまで触れてきたようにVita自身の魅力を引き継ぎつつ、Vitaユーザー念願のTV出力機能まで搭載している、本家のVitaと比較して劣っている面こそあれど特定の分野に絞って見れば魅力的に映るかもしれないゲームハードともいえる…がソレ以上に影が薄かった記憶しかないのだ。過去に触れた他ハードと違いコレは当時バリッバリにゲーマーだった自分でもあまり話題を耳にしなかったような覚えがある。

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(『ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ』、CS機でセハガール全員の出番があるのは今作くらい)

確かにTV出力対応は本機独自の強みという見方はできるものの、機能的な変化はソレだけであり、良くも悪くもベース部分はVitaとあくまで変わりないのだ。故に『ここが凄い!』と訴求する能力が非常に弱い。一部ゲーマー視点ならば『大画面で遊べる!嬉しい!』となるかもしれないが、大抵のユーザーは『TVに映せるの?だから?』となってしまうのだ。加えてVita自体の市場がPSPと比較するとそこまで大きく広がらなかった…つまり根本的にVitaに魅力を感じていた層がそこまで多くなかったこともあり、最初からそのスピンオフ機である本機には注目が集まりづらかったというのもあるかもしれない。他にもVitaTVという名前が災いして『Vitaの周辺機器(=Vitaがなければ使えない)』と思われてしまった可能性も否定できないだろう。
(同種の悲劇はWiiWiiUの世代交代でも起こった)

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(『セブンスドラゴン2020』、シビアな世界観のRPGをやりたいならオススメなシリーズ)

トドメとばかりに主戦場たる据置型ゲーム市場にてSCE改めSIEの大本命PlayStation4』がVitaTVの僅か3ヶ月後にリリース完全に話題をそっちに持っていかれた。一応Vita用のソフトは割と動作するため、Vita用タイトルが出続ける限りVitaTVの価値が潰えることはなかった…のだが、PS4が出てからはPS4とVitaのマルチタイトルが増えていく。コレが更にVitaTVを追い込む形となる。

当然ながらPS4とVitaには性能差があるため、余程のことが無い限りマルチタイトルの場合はPS4版のほうがクオリティが高くなる。よってユーザーは『ハイクオリティだがTV画面でしか出来ないPS4版』『少しクオリティが落ちるがどこでも遊べるVita版』の二択を迫られることとなるワケだが、この状況においてVitaTVは『TVでしか遊べない上にクオリティが落ちる』というどっちつかずであるが故に一つだけ強みを欠いた状況になってしまっていたのである。

早い話が本機、VitaTVはタイミングが実に悪かったゲームハードといえよう。せめてもっと早くにリリースされていれば、もう少しくらいは話題になれていた可能性もあったやもしれない。

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(『マジカルビート』、リズムが求められるアクションパズルPS3とマルチだがオン対戦はVitaのみ)

かつて(というか今でも)携帯機は絶大な支持を誇り、それこそ一時期は据置機すら食わんとする勢いで人気を博したことすらもあった。しかし、(厳密には他の理由もあるだろうが)ハードやソフトそのものの高額化や生活必需品としてのスマートフォンの躍進に押される形で少しずつ全盛期ほどの勢いは衰えていくこととなった。そんな携帯機市場の終わりを前にして『携帯機をそのまま据置機に引き上げる』という選択で据置機の仲間入りを果たそうとした本機は、良くも悪くも当時の携帯機市場の終わり据置機市場の復活を表したハード…という見方もできるのではないだろうか。

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(『沙羅曼蛇 ポータブル』、色々言われてますが自分は沙羅曼蛇2がシリーズで一番好きです)

(SwitchLiteをはじめとするいくつかはまだ残っているものの)ニンテンドー3DSとVitaの世代を最後に純粋な携帯ゲーム機の歴史は幕を降ろしており、この状況下では本機のようなコンセプトのハードが再び出る可能性は限りなく低いかと思われる。それでも本機のような意欲的(?)なチャレンジをしたハードが1つは存在したという歴史を決して忘れないようにしたいのである!

 

 

 

---以下、Vita関連の過去記事(VitaTVで動作確認をしたわけではないので注意)---


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