さてさて、明日に控えた12月25日!
それは即ちクリスマス!
クリスマスといえば何か!
恋人とデート?
家族と旅行?
親友とパーティ?
いやいや、ゲーマーがすべきことはそうではないだろう!
クリスマスにすらゲームに興じる者こそが真のゲーマーなのである!
決してぼっちクリスマスの気分を誤魔化したいわけじゃないぞ!決して!
だからその雪のように冷たい視線を向けるのはヤメロォ!
…でも賑やかなの羨ましいよね…(小声)
…はい、ではー本題に入りましてー(超事務的)、
今回語るタイトルは本日にピッタリの名作、
『Christmas NiGHTS 冬季限定版』、
通称『クリスマスナイツ』である!
抜群の知名度を誇るセガサターン屈指の大傑作、『NiGHTS into Dreams…』の特別版である!
ゲームを起動すると『NiGHTS into Dreams… [Short Version]』と表示される。
ステージは『スプリングバレー』、ボスは『ギルウィング』のみが登場。つまるところ、原作の一番最初だけプレイできるという体験版である。『Short Version』の名に偽りなし。
だが、コレで終わりと思うことなかれ。
これはクリスマス以外の季節に今作をプレイした場合の話である。
今作の真骨頂はクリスマス!
クリスマスシーズンに今作を起動するとタイトルにもなっている『Christmas NiGHTS』が表示され、BGMや演出がすべてクリスマス仕様に切り替わるのである!
ナイツのデザインは勿論のこと、ギルウィング、ナイトピアンどころかブルーチップなどの小物まですべてが変化する。その変化はさながら別のゲームになってしまったかのようである。
(外見こそ大幅に変わるがステージ構成自体は通常版と変わらない)
更に、この時はオープニングムービーも専用のものに変わり、今作のストーリーが本編の後日談であることが明かされる。
ちなみに、コレ以外にも日付による変化がいくつか存在し、クリスマスシーズンではない冬場ならば『Winter NiGHTS』、1月1日限定で『A Happy New Year NiGHTS』になる。
主人公(エリオットとクラリス)の衣装も日付で変化し、ショート版では原作通りの衣装になるが、それ以外ではウィンター・クリスマス・ニューイヤーでそれぞれ異なる衣装に変化する。
ショート版でも4月1日に起動すると、とあるサプライズが用意されていたりもする。
スプリングバレーをプレイし、ギルウィングを撃破、これをエリオットとクラリスで1周ずつ、計2周すればスタッフロールが流れてゲームクリアになる。
なので、ただスタッフロールを見るだけならば今作のボリュームはかなり少な目。
しかし、これだけでは終わらないのがクリスマスナイツ。
どのバージョンでも共通で、プレイ終了後に『Open your presents!』というミニゲームをプレイできる。
これはいわゆる神経衰弱で、揃ったカードに応じてプレゼントがもらえる。
ここで手に入るプレゼントは23種類、ただし神経衰弱は3回に分けて行われるので、最初からすべてのプレゼントを入手できるわけではない。
一度でも揃ったカードは以降の神経衰弱では出てこない。なので何度も繰り返しプレイしてすべてのプレゼントを揃えるのが今作の目標になる。
チャレンジ回数はステージクリア時のランクによって変わる。
もしもステージをクリアできなくても1回分だけは挑戦できるものの、神経衰弱が始まるたびにカードはシャッフルされてしまうため、やはりステージクリアしない場合は厳しい。
まぁ、リアラのカードを引いたら一発アウトだし、実際にひいてみるまでカードの内容はわからないので気長にやればいい。
一度入手したプレゼントは、メニュー画面から『プレゼント/クリスマスプレゼント』としてプレイすることが可能。
プレゼントの内容は『ナイツ関連のイラスト観賞』や『ナイツ本編のサウンド調整』、『主題歌のカラオケモード』、『イベントで流れた紹介映像』などなど、ファン垂涎のラインナップ!
そう、ここまで読んでわかるように、今作はナイツの体験版である一方で、ナイツのファンディスクでもあるということなのである!
また、一部のプレゼントでは特殊な目標達成を目指す『リンクアタック』と『タイムアタック』というゲームに挑戦できたり、なんとソニックを操作してスプリングバレーのクリアを目指す『SONIC THE HEDGEHOG into Dreams…』なんてのもある。
ソニックモードの場合はボスがギルウィングではなくエッグマンになり(行動パターンは本編のパフィーと同じ)、ボス戦BGMはソニックCDのものに変化する。
ソニックのスペックは一言でいえば『身体性能が大幅に上がったエリオット/クラリス』なので、通常のプレイとは100%違った遊びを楽しむことができる。
これらのモードはいつでも起動でき、かつ1周も短めなので、気が向いたらいつでも気楽にプレイできるのが魅力である。ゲーム的にはやや単調ではあるものの、スピードクリアや高ランククリアを目指すというナイツシリーズ特有の遊び方は今作でも可能であり、やろうと思えばいくらでも遊び続けることができる。
時にこれからナイツを遊ぼうというプレイヤーに向けた体験版として、また時にナイツ本編を遊びつくしたプレイヤー向けのファンディスクとして多くのプレイヤーを喜ばせてくれる今作、今年のクリスマスは今作をプレイし、ナイツに思いを馳せるのもいいと思うのである!