いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

バーチャルボーイ Nintendo Classics for Nintendo Switch

任天堂の…否、ゲーム業界全体の歴史のなかでも屈指の異端さを誇るゲーム機『バーチャルボーイ』。その知名度はほかの任天堂の名機たちにも劣らず、ある程度ゲームを嗜むゲーマー層ならばほぼ知らぬ者はほぼいないと断言できる。だがしかし、バーチャルボーイという存在を知る人間が多い一方で『バーチャルボーイのゲーム』について語る者は哀しいかな一向に見かけない

バーチャルボーイ自体は定期的に話題になることこそあれど、その内容は専ら『任天堂の数少ない失敗ハード』『プレイしている人間のビジュアルがヘン』『任天堂の黒歴史』などなど後世の視点から笑い飛ばす目的のものばかり。その先にある3D立体視による奥行きの感動や視界が覆われることによる圧倒的な没入感といった『バーチャルボーイならではのゲーム体験』についてはどういうわけか誰も彼もが触れようとしないのだ。

(我が所有している全VBソフト、たったこれだけでも全体の50%以上)

これは何故か?ひとえにバーチャルボーイを所有している現役プレイヤーおよび過去に実際に遊んだことのある人間が少なすぎるためであろう。

本ブログに足を運ぶような諸君らならご存知の通り、バーチャルボーイはセールス的には黒字だったにせよ市場開拓という意味では失敗したとしか言いようがないハードである。なんせ現役期間(ハード発売〜最後のソフト発売まで)が僅か半年、総ソフト数19本というのはあのスーパー32Xとどっこいなレベルだからだ。

加えてあまりにも珍妙なビジュアル、独創的すぎたギミックなどの要因により手を出す層は非常に限られ、多くの人間にとってバーチャルボーイのプレイ体験はよくて『友達の家でプレイした』『お店の試遊台で体験した』といった程度。酷いものでは『実物は見たことも触ったこともなく、ネットの情報しか知らない』なんて人が本機を語っていることすらある。

(VB実機の『とびだせ!ぱにボン』のオートポーズ)

それゆえバーチャルボーイの話題に上がるのはいつもいつでも『実際に触っていない人間でも一目でわかりやすいネタ要素』に集中し、より深いディープなプレイヤーの声などほぼかき消されてしまいがちだったのだ。

普通に考えて日常的にバーチャルボーイを稼働させていた人間ならば、外から見たビジュアルの珍妙さよりもまず『電池/ACアダプタ詰めてるせいでやたらコントローラ重いんだよな!』とか、『体勢が固定されるから首が凝るんだよ』とか、『プレイするのにいちいち丁度いいサイズの机用意するのがめんどくせぇ』とか、『集中して遊んでたのにAUTO PAUSEで水刺すなや!』とかそういう思い出語りが主になるハズだ。…咄嗟にバーチャルボーイで印象的な思い出をいくつか挙げてみたけど、確かにコレ普及しなかったのも当然と思えてくるな…。

(『マリオクラッシュ』、将来的に本サービスで配信予定)

とにもかくにも我はこの『バーチャルボーイのハード側ばかりが話題になり、肝心のソフトについては誰も触れようとしない』という状況に常々頭を悩ませていた。過去記事でも触れた通りバーチャルボーイはハード自体がヘンテコでも数多くの傑作・秀作を輩出したゲーム機である。

ローンチにして随一の傑作『レッドアラーム』奥行きを生かしたライン移動が楽しい『バーティカルフォース』『ワリオランド アワゾンの秘宝』3D版マリオブラザーズともいえる『マリオクラッシュ』地味にシリーズ初のテニスゲームである『マリオズテニス』などなど…その魅力は一晩かけても語り尽くせぬほどであり、そんなVBの名作たちをこのまま歴史に埋もれさせておくのは惜しい。実に惜しい。だがバーチャルボーイの独特なハード設計・ギミックが災いし、復刻の機会は発売から30年が経過してもゼロときた。我は半ば骨董品じみてきた我が家のバーチャルボーイ(未だ現役)に想いを馳せつつ、いつかはVBのソフトが遊べなくなる未来を諦観していたのだ。

2025年の9月12日…救いの手は突然差し伸べられた。ニンテンドーダイレクトにてなんとNintendoSwitch向けにバーチャルボーイの復刻が発表されたのである。ええ、もちろん迷うことなく秒で予約購入しましたとも。

というわけで前置きが長くなったが本記事にて語るのは『バーチャルボーイ Nintendo Classics』および『バーチャルボーイ for Nintendo Switch 2 / Nintendo Switch』!この世を生きる全ゲーマーが待ち望んだといっても過言ではない念願のバーチャルボーイ初復刻である!!
(てかいつの間にやらサービス名が変わってて驚いた。いつ変わったんだ…?)

本作はその名が示す通りNintendoSwitchで任天堂の旧ハード(+メガドラ)のタイトルを遊べるサブスク『Nintendo Classics』の新シリーズ。いい加減ネタが切れてきたかと思いきや、ここにきてバーチャルボーイとかいう特大級の爆弾をぶち込んでくれよった。これ以上のインパクトはサテラビューや64DDでも来ない限りあり得ないだろう。

わからない人向けにまず説明すると『Nintendo Classics(ニンテンドークラシックス)』というのはSwitch/Switch2のオンライン会員サービス『Nintendo Switch Online』の一環。ユーザーは月額/年額料金(306円/2400円)を支払えば期間内いつでも配信済みのタイトル群を楽しむことができる。

通常のオンライン会員であれば配信ラインナップのうちファミコン・スーパーファミコン・ゲームボーイのみをプレイ可能。残りのニンテンドウ64・ゲームボーイアドバンス・ゲームキューブ・メガドライブのタイトルを遊ぶには上位プランである『Nintendo Switch Online + 追加パック』への加入が必要。今回の主役であるバーチャルボーイもまた『追加パック』側のラインナップとなる。

『追加パック』はサービス開始当初こそラインナップの少なさ故に個人的には加入こそすれ難色を示していたのだが、今となっては潤沢な64・メガドラ・GBA、Switch2ならゲームキューブも遊べることもあって値段(年額4900円)相応の価値があると自信を持ってオススメできる。なおバーチャルボーイは直近で同サービスに仲間入りを果たしたゲームキューブとは異なりNintendoSwitch2だけでなく旧NintendoSwitchでもプレイ可能なのでまだSwitch2を購入できてない人も安心するべし。

そういうわけでここからがいよいよ本題。コイツこそが本記事における主役のひとつ。NintendoSwitch/NintendoSwitch2向け周辺機器の『バーチャルボーイ for Nintendo Switch 2/Nintendo Switch』である。まぁ一目見ればわかる通りバーチャルボーイの実機をまるごと再現したアタッチメントで、『Nintendo Classics バーチャルボーイ』はコイツとSwitch/Switch2本体を合体させて遊ぶことになる。

なお大元となる『バーチャルボーイ』自体については今から5年以上前…VB25周年のときに一度語っているので、先んじてそちらに目を通しておくと本記事もやや読みやすくなる…かもしれない。

皆様ご存知(?)の通り、バーチャルボーイの3D立体視は『プレイヤーがゴーグルで画面を覗き込み、左右それぞれの画面で異なる映像を描画、ソレによる視差を用いて立体映像を表現する』といった手法により行われている。つまるところ『2つの画面がある』『右目と左目にそれぞれの画面以外の情報が入らないようにする』などといったVB本体側の形状・ギミックに強く依存しており、これこそが長らくVB自体の復刻・移植ができなかった最大の要因でもある。

そこで我らが任天堂が出した答えがコレ。『3D立体視がハードウェアの形状に依存するギミックならば、当時のハードウェアと全く同じ形状の周辺機器を出せばいいじゃない!』…冷静に考えると何言ってんだって感じのトンデモ理屈&超絶力技である。そういうのはハード出してた頃のSEGAの領分じゃろうて。今になって思えばSwitch時代の『Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit』はこのための布石だったのだろう。任天堂以外ならそれこそハコスコとかもあったね。

こやつは(2026年2月現在)任天堂直販であるマイニンテンドーストアでのみ販売、かつ購入できるのはNintendo Switch Onlineの加入者に限られる。まぁコレに関してはそもそもオンライン会員でなければプレイすらできないので理にかなっていると言えるだろう。…だったら追加パック会員以外全部弾いた方がいいのではと思わないでもないが、プレイせずともインテリアとして欲しい人もいるであろうことを考えるとここが丁度いい落とし所なのだろう。追加パックって年間加入でしか入れないしね…。

ところで今回我が購入したのは見ての通り9980円の上位モデルの方。VBという未知の世界へ踏み込むにあたって約1万円は心理的ハードルが高い…そんな人向けに2980円という安価なペーパーモデルなんてのも存在する

箱そのものはバーチャルボーイ実機のソレと比較するとやや小さめながら、ガジェット自体のサイズはVB実機とほぼ同じ。素材も当時と同じものを使っているのか手で触ったときの感触やアイシェード部分の質感も含め30年前の実機と寸分変わらない再現度の高さが光る。

プレイ時に同梱の二脚スタンドを使う点は相変わらずで、机に固定して覗き込みながら遊ぶプレイスタイルも変わらない。スタンドの形状および固定方法、そして角度と高さの調整方法もまた当時そのまま。そのため遊ぶならちょうどいい高さの机と椅子を確保しておくことが好ましい。あと二脚の正しい向きが凄まじくややこしい点までおんなじである。ちなみにプレイヤー側に足を開くのが正しい。まぁ本記事の画像を見りゃわかるようにどっちでもプレイするのに支障はない。

とはいえ何から何まで当時の実機そのままというわけでもなく、いくらか実機との違いも見られる。時代の変化に合わせて不要になった箇所…例えばゴーグル上部の立体視調整用のツマミは固定されて動かないシンプルな飾りになっていたり、ゴーグル正面のカートリッジスロットは存在そのものがオミットされている。

同様にコントローラの接続ポートおよび当時全く使われることがなかった通信ケーブル用ポートも撤廃、ソレを模した模様が付けられているのみとなっている。操作にはJoy-Con或いはプロコンを使用することになるが、VB実機のコントローラとはボタン配置がまるで異なるのでキーコンで自分にあった設定にするといい…せっかくならコントローラも復刻してほしかったと思わんでもない。

また今回は赤いゴーグル部分がパカっと開くようになっており、そこからSwitch/Switch2を差し込む設計。デフォルトではSwitch2用のアタッチメントが取り付けられているため、従来のSwitchで使用するならドライバーを用いてSwitch用パーツ(同梱)に付け替える必要がある

ハードウェアについての概要をさっくり紹介できたところで、ここからはソフトウェア面…『バーチャルボーイ Nintendo Classics』のおはなしである。ダウンロード自体は誰でも無料で可能だが、ゲーム起動時にNSOの追加パック会員であるかどうかのチェックが入る。そこから先の流れは他のNintendo Classicsタイトル群とほぼ変化なし。

言わずもがなバーチャルボーイはゴーグルで画面を覗き込みながらプレイするため、本ソフトの起動中やソフトの選択中も左右2つの画面が液晶に表示される。逆に言うと片方の画面にだけ注力できるなら実はゴーグルなしでのプレイも理論上は不可能ではないと思われる。もっともその場合はVB最大の強みである没入感も3D立体視も味わえないし、立体視がゲーム設計そのものに組み込まれている『バーティカルフォース』あたりはプレイできたもんじゃなくなりそうな気もするが。

VB実機だと上部のツマミで調整していた『目の幅』『画面の表示サイズ』の2点はゲームのプレイ中にいつでもRスティック押し込み(目の幅)→Xボタン(表示サイズ)で変更可能。キーコンに各タイトル4枠までのどこでもセーブ(QS/QL)や時間を巻き戻して好きなタイミングからやり直せる巻き戻し機能(リワインド)などなど『Nintendo Classics』の基本機能はもちろん本作でも搭載。将来的には画面のカラーリングを赤黒以外にする機能も実装予定、赤黒画面が嫌だというヒトも安心である。まぁ慣れれば赤黒でも気にならないというかむしろ赤黒じゃないと落ち着かないんだが。

(スクショは無加工だとこんな感じになる)

なおスクショ時にはスクショを撮影した旨が画面中央に表示されるほか、動画撮影は全面的に不可能となっている。Switch/Switch2の液晶にVB用の画面2つが同時に出力されるという本ソフトの仕組みと一律して画面全体を撮影するSwitchのスクショ仕様の兼ね合いから、本ソフトのスクショはどうしても左右2つの画面が小さく同時に映ったヘンテコなものになってしまうのはちょい残念なポイント。

もっともVB実機は外部出力できずスクショ撮影自体が事実上不可能だったし、そもそも画面写真を直撮りするのすら『スコープの片側にカメラ突っ込んで撮影』とかいう無茶なやりかたを余儀なくされていた(詳細は過去記事を参照)ので、これでもだいぶ改善されている方ではあるのだが…。というわけで本記事で使用しているスクショは基本的に『Switch2で撮影したスクショの左側画面のみをトリミングしたもの』を使用させていただいている。

マリオズテニス
マリオクラッシュ
★バーチャルボーイ ワリオランド アワゾンの秘宝
★テレロボクサー
★ギャラクティックピンボール
☆ZERO RACERS
☆ドラゴンホッパー
★レッドアラーム
★T&E ヴァーチャルゴルフ
☆★3-D Tetris
★インスマウスの館
バーティカルフォース
ジャック・ブラザースの迷路でヒーホー!
スペースインベーダー バーチャルコレクション
V・テトリス
バーチャルフィッシング
バーチャルボウリング

配信ラインナップは上記の通り。★がついたものが本記事執筆時点…つまりサービス開始当初からプレイできる作品☆は日本において当時リリースされなかった作品たち(後述)である。ところで最初にもちょこっとだけ触れたハナシだが日本向けにリリースされたバーチャルボーイ用ソフトは19本しかない。では今回の配信予定ラインナップの総数を数えてみよう。なんと17本!このうち☆の3本は特例ゆえ除外したとてそれでも14本日本向けに当時リリースされたVBソフトのほぼ全てをフォローする勢いである。

我は過去記事にて『バーチャルボーイはお手頃価格で名作を楽しめるが、全ソフトのコンプを目指すと地獄のようにハードルが高くなる』みたいに紹介した記憶があるが、コレはVBソフトの中古相場があまりにもピンキリだから。本体と発売時期の近いローンチ近辺のタイトルであれば出回りが非常に良く、場合によっては新品が1000円代で入手できたりする。しかしながら末期タイトルに近づくにつれ急激なまでにプレミアが付き入手難易度も跳ね上がるのだ。

それゆえVBユーザーのなかには『有名どころの作品は一通りプレイしたけど、末期タイトルは名前しか聞いたことがない』という人も多い。今回のNintendo Classicsでは当然それら末期タイトルも大多数を網羅。『スペースインベーダー バーチャルコレクション』『インスマウスの館』『ジャックブラザースの迷路でヒーホー!』といった入手困難作品を遊ぶなら今こそがチャンスである!

ほかのNintendo Classicsと同様に無印Switch/多言語Switch2で海外アカウントを用いれば各種タイトルの海外版もプレイ可能。まぁVBソフトで海外版との違いが大きいものはほぼ存在しなかったハズなので少なくとも現状ではあまり恩恵があるわけではない。いつか日本未発売の『Nester's Funky Bowling』あたりが追加されることに期待したいトコロ。映画原作の『Waterworld』は無理でもこっちはワンチャンあるハズ。

なお日本向けに当時リリースされた作品のうち、残念ながら収録予定ラインナップから漏れてしまったのは『とびだせ!ぱにボン』『スペーススカッシュ』『バーチャルLAB』『バーチャルプロ野球'95』『SDガンダム DIMENSION WAR』の5本。SDガンダムは版権もの、バーチャルプロ野球は当時の実在選手収録といった点から復刻のハードルが高かったのは容易に想像できる。ただ当時の販売元が消滅しているバーチャルLABとスペーススカッシュはともかくぱにボンが抜けているのは割と謎。ハドソンIP保有してるKONAMIが首を縦に振らないだけなら同条件の『バーティカルフォース』とかもNGのハズじゃろうし何故だ…?

個人的なイチオシはやはり『レッドアラーム』ワイヤーフレームで描画された3Dの世界を圧倒的な没入感で360度自由に飛び回れる3Dシューティング…といえば刺さる人ならもう興味津々だろう。過去記事でも既に一度ガッツリ熱く語った事があるが、我個人としても世間一般的にも『バーチャルボーイ1番の傑作』『バーチャルボーイだからこそ生まれた名作』として真っ先にその名が挙がるタイトルである。とにかく初期のラインナップにも含まれているので四の五の言わずプレイするべし。さすれば多くの人が本作に脳を焼かれた理由を理解できるハズ。

そして収録タイトルのなかで注目すべき作品といえば『3-D Tetris』。コイツは読んで字のごとく上から見下ろした視点で行われる3D版テトリスである。開発は最もVBに貢献しているサードパーティといっても過言ではないT&Eソフトが担当。同じようなテーマの作品は当時でもアーケード/メガドラの『ブロックアウト』やテトリスの生みの親がじきじきに手掛けた『ウェルトリス』なんかがあったが、本作は3D立体視との相性の高さゆえバーチャルボーイならではの体験ができる

だがソレ以上に重要なのは『3-D Tetris』というゲーム自体が当時発売されることなく終わってしまったという点。そう、本作は先行して海外にて販売されたのち、日本でも『ポリゴブロック』の名でリリース予定だったのがVB自体の不振を受けて発売中止になった過去があるのだ。

あくまで『ポリゴブロック』ではなく海外版『3-D Tetris』をそのまま配信という日本の『ゲームボーイ Nintendo Classics』の『Kid Icarus: Of Myths and Monsters』や『Super Nintendo Entertainment System - Nintendo Classics』の『パネルでポン』などと同様の扱いではあるが、こうして30年越しに日本初上陸を果たしたのは喜ばしい限りである。…え、なんで『3-D Tetris』にそんな詳しいのかって?この時代のテトリス収集における最後の壁がほかでもないコイツだったからだよ。
(物好きな自称ゲーマーは世界中のCSテトリス集めが趣味だった時期がありました)

さてさて、本来ならば『3-D テトリス』だけでも充分魅力的なのだが、令和のVBはまだまだここからが本番。今後の配信予定ラインナップにある『ZERO RACERS(ゼロ・レーサーズ)、そして『ドラゴンホッパー』…この2本こそが今回のVB復刻の真なる目玉要素である!この2本は日本どころか海外ですらリリースされることなく発売予定表から消滅したお蔵入り作品たちなのだ!!

『ZERO RACERS』は海外向けの任天堂の公式雑誌である『Nintendo Power』にて一瞬だけ存在が語られたっきりのレースゲームでその筋からは『G-ZERO』の名前で知られる一本。そう、本作はあの『F-ZERO』のスピンオフ作品として開発されていた代物である。…しっかしコレといい過去記事でも語ったサテラビューの『BS-F-ZERO 2』といい64DDの『F-ZERO X エクスパンションキット』といいF-ZEROはマジで90年代末期の任天堂のトンデモムーヴに振り回されてる感が凄まじいな。

もう一方の『ドラゴンホッパー』は『ZERO RACERS』と比較するとやや表に出る頻度が高かったタイトルでアクションアドベンチャー。『Nintendo Power』での言及だけでなく実際に1996年のE3にて試遊可能な段階まで完成しており、ほんのわずかだがプレイ中の動画も後世に残されていた。なお開発は『ファイアーエムブレム』やら『ペーパーマリオ』やらでおなじみインテリジェントシステムズとのこと。バーチャルボーイ的には『ギャラクティックピンボール』を手がけている。

任天堂がお蔵入りソフトが復刻する流れは『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』および『スーパーファミコン Nintendo Classics』における『スターフォックス2』に続き2度目。『グラディウスオリジンコレクション』の回で似たようなハナシをした記憶があるが、『これまで世に出ることがなかったお蔵入り作品』とはソレ即ち新作と同義。なんせ当時からVBを遊んできたプレイヤーだろうが、今回の復刻で初めてVBに触れたプレイヤーだろうがみんな仲良く完全初見の状態からスタートするのだ。

まさか令和の時代に誰も内容を知らないバーチャルボーイの作品が遊べる日が来るとは…これぞまさしく奇跡である。追加で費用が発生しないサブスクゆえ高望みはできないが、バーチャルボーイはこれら以外にも未発売タイトルはまだまだたくさん存在するので今後もそういったフォローをしてくれるなら泣いて喜ぶところである。

なにはともあれ、その絶大な知名度に反して極端なまでにプレイヤーが少なく、数多くの傑作・秀作とともに歴史に埋もれたままだった隠れた名機『バーチャルボーイ』『バーチャルボーイ for Nintendo Switch 2/Nintendo Switch』として30年もの雌伏の時を経て、令和の世についに蘇ることとなった。ゲーマーたる諸君であればVBを完璧な環境で再び遊べるこのチャンスを逃すはずがないと我は信じている。


いまこそバーチャルボーイが再評価されるまたとない機会!
もう誰にも黒歴史などとは呼ばせぬぞー!!!

 

 

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