
夜、それはどことなく甘く、妖しい響きの世界。昼間はフォーマルにして真面目、そして清潔な街であっても『夜』の魅力には抗えない。…こんな導入でゲーム語りを始めたのがもう2年前のこととは…。時の流れはなんとも恐ろしいものよのう。
…さてさて今から2年前、数多のゲーマーを虜にした一夜が訪れた。そう、『バニーガーデン』という名の『夜』だ。NintendoSwitch…家庭用ゲーム機というフィールドにおいて限界ギリギリまで攻めたセクシー描写、それでいて『そういった要素』に胡座をかかない丁寧な作りが光った本作は、界隈を問わず幅広い人々のあいだで話題となり、qureateでも屈指の大ヒット作となった。

開発/販売元であるqureate(キュリエイト)はもとより様々なジャンルのお紳士様向け作品をSwitchとPC向けにリリースしていたほか、ときには『デュエルプリンセス』『マッサージフリークス(現:ビートリフレ)』など、ギリギリを攻めすぎたがゆえのライン超えをやらかし(悪い意味で)注目を集めることも多く、一般層からの知名度はそこそこ止まり、ゲーマー層からは『セクシー要素がウリのお騒がせメーカー』的な心象を持たれていた。
しかしながら『バニーガーデン』のリリース後は一転。一般層相手にも『バニーガーデンを作ったところ』の一言で伝わるようになり、ゲーマー層からは『セクシー要素と共存した作り込みや豊富なバリエーション』といった要素が評価される結果となった。従来の悪印象の払拭および知名度拡大を同時に成功させる見事な流れである。…ギリギリを攻めていることは今でもあんまり変わらないが。
(本作に限らずSwitch/PCで明確なセクシー要素の差異を明文化するようになったあたり学習はしてそう)

qureateの勢いは『バニーガーデン』を機に更に加速。2024年末にはパッケージ版『バニーガーデン』の販売に踏み切ったほか、『プリズンプリンセス ハメられし姫たち』『まじかる☆クリっと依久乃ちゃん』『ファンタジスタ明日翔』など引き続き多彩なお紳士様向けゲームをリリースする傍らで何をトチ狂ったかアクションゲームになったスピンオフ『へべれけ ばにーがーでん』を開発している。
(『へべれけ』に関しては2025年の総括でサクッと触れている)
そして2026年4月、qureateは…バニーガーデンはまた新たな歩みを進めたのだ!今回の記事の主役は『バニーガーデン2』!もはや説明不要、本作はあの『バニーガーデン』の正統続編である!!あの夢のような夜が!再び!帰ってきた!!なおタイトルコールを聞くに『2』は『トゥー』と発音するのが正式らしい。

(『へべれけ ばにーがーでん』のワンシーン、英梨紗の詳細なビジュアルはここが初公開)
本作に関しては割と早い段階から存在を予想されていた。というのも初代『バニーガーデン(バニガ)』が発売後しばらくしてからのアプデで見慣れぬキャスト(交流不可)が背景に追加されていたためである。その期待に応えるかのように『へべれけ ばにーがーでん(へべれけ)』と同時に本作『バニーガーデン2(バニガ2)』の開発が発表。先行してリリースされた『へべれけ』では先述した見慣れぬキャストの詳細なビジュアルおよび名前も明かされている。
プラットフォームは前作と同じくNintendoSwitchとPC(Steam)、当然ながら最新機たるNintendoSwitch2でもプレイ可能。今回はSwitch・Steamともに同発でのリリースとなっているほか、明確にセクシー描写に差異が設けられている。…まぁSwitch版はSwitch版で隠したからこそのセクシーさみたいなものはあるのじゃが。

発売は今年(2026年)の4月16日。意図的なのかはたまた偶然なのか前作『バニーガーデン』と同じく4月の第3木曜日(前作は2024年4月18日)のリリースとなった。個人的なハナシだが今年の4月はなんか気になる新作がやたら多く7本ものゲームを購入予定であった。前回語った『メモオフこいこい大戦』もそのひとつ。…でもって4月の第3週はそのなかでも特にエグかった週でなんと4/16-4/17の2日間で4本もの新作が固まるフィーバー状態だった。なんだこれ。

まぁ自分の話はおいといて早速ゲーム語りに入ろうではないか。本作は相も変わらずガールズバー『バニーガーデン』に通って楽しく過ごし、キャストの女の子たちとの仲を深めていくゲームである。
基本的なゲームの流れは前作と同じ。平日ガッツリ働いて得た資金を土日のバニーガーデンに費やしていく。3月にゲームがスタートしタイムリミットは9月の終わり。このあたりは前作と共通しているうえ、本ブログでは前作『バニーガーデン』をガッツリ語った過去もある。それゆえ本記事では前作の記事を既に読んでいることを前提に、本作からの追加要素や変更点について主に触れていこうと思う。

本作の導入は前作とほぼ同じ。仕事をクビになった主人公がふとしたきっかけでバニーガーデンに足を踏み入れる…といったもの。おそらく今後もバニガがシリーズとして続いていくことがあってもこの流れはお約束となるのだろう。なお前作の出来事は発生しなかったか完全なパラレルになっているっぽい?ただし『へべれけ』での一件についてはちょくちょく作中で言及される。むしろ彼女ら的にはそっちをなかったことにした方がよかったのでは。
今回の主人公は名前変更が可能(デフォルト名:杯人)なのでテキスト上には名前が表示されるもののボイスではスルーされる仕様。おかげで前作から存在する『酔うと呼び方が変化する』という設定がほぼ空気になってたり。

接客してくれるキャストの女の子はなんと前作から倍増した6名。キャストが増えたならそのぶん1人1人のボリュームは控えめになるのでは…なんて懸念もあったが、むしろ各キャラごとのイベントは前作と同等どころか更に増量。花奈(CV:星谷 美緒)・凜(CV:鈴木 絵理)・美羽香(CV:田澤 茉純)といった前作組は全員続投し、そこに更に前作のアプデや『へべれけ』で顔見せしていた英梨紗(CV:首藤 志奈)、思わせぶりな態度が目立つ大人のお姉さん黒音(CV:野口 瑠璃子)、とある秘密を抱えた謎の美女瑠那(CV:夏目 妃菜)の3名が新登場。ちなみに接客中のBGMはキャストごとに個別のもの(後述のカラオケ持ち歌のアレンジ)が用意されている。

出勤キャストが3名以上になったおかげで主人公と交流していないキャストがカウンターの内側だけでなくホールスタッフとして働いている姿が見えるようになり視覚的にもだいぶ賑やかになった。細かい点だが本作ではゲーム冒頭で誰に接客してもらうか選べるので、特定の1人だけがお目当てでもわざわざ他の子をフイにしなくてもよくなっている。前作だと美羽香に接客してもらうために一度は花奈か凜の注文を拒否る必要があったからね…。
バニーガーデンの核ともいえるキャストとの交流イベントはよりバリエーションが多彩になった。従来通りのなんてことない会話だけでなく『他のキャストの女の子を交えての会話』が発生することも。前作だとキャスト同士の交流はホントに些細なものしかなかったので実に嬉しい追加要素といえる。なお誰を呼んで会話してもらうかは選択できるものの対象のキャストが出勤していない場合は一部選択肢が選べなくなってしまうので、イベント回収目的の場合は各キャストの出勤日にも注意を向けておくべし。

更に本作からはある程度仲を深めてからのアフター/高級アフターに加え、事前に約束を取り付けて同伴出勤も可能になったり、平日にばったり遭遇するイベントが多数用意されている。アフターはアフターで直近の会話イベントで話題に出ていた場所に行くケースが多く、本当の意味で店内会話での延長といった雰囲気を感じられる。
それらに合わせてデートスポットも豊富なものに。猫カフェや水族館にカラオケなどなど色々なスポットでのキャストの反応を楽しめるほか、競馬場ではなんとホントに馬券を購入してギャンブルを楽しめる。とりあえず本命選んでおけば安心だが油断して痛い目を見ないように…。

会話ではたびたびqureate作品のネタも多数登場。萌香の推しとして『ファンタジスタ明日翔』の選手の名前が出てきたり、瑠那から都替塚の廃墟(『廃深』シリーズの舞台)には近付くなと警告されたりする。店外の会話ともなればより露骨に過去作ネタがピックアップされており、花奈の読んでいる本の作者が『俺の有休恋物語』の主人公である章人であることが明かされるなんてのは序の口、なんとメイド喫茶でのデートでは『メイド・オブ・ザ・デッド』のプレイアブル組がほぼ全員背景に登場したりする。メーカー単位で追いかけているファンならニヤリとできること間違いなしだろう。
とはいえ『メイド・オブ・ザ・デッド』の主要キャラ組はゾンビでアキバが壊滅するまで面識がないハズ、都替塚の表記が『廃深』のソレ(堵替塚)と異なる…などなど冷静にそれぞれの原作設定と照らし合わせると矛盾が生じるので、あくまでこれらはファンサービスの一環と考えるのがいいだろう。

続投組との交流では前作のイベントを踏襲しつつもちょっと違った切り口での会話となっているため、前作プレイヤーであれば懐かしい気持ちと新鮮な気持ちの両方が楽しめる。そして本作で初登場したキャストたちはいずれも一癖も二癖もあるキャラ造形…というかちょっとした重めの過去を抱えており、交流の過程でそれらが少しずつ明かされていく作りとなっている。簡単なストーリーのようなものが存在するおかげで前作以上に『先が気になる』構成。もう少し踏み込みたくなる絶妙なタイミングで毎度延長&追加注文を促してくるあたりが実に憎らしい。気分は完全に千夜一夜物語でシェヘラザードに振り回されるシャフリヤール王のソレである。

お高いメニューをどんどん注文していくとキャストが酒に酔い通常とは異なる会話に繋がるのは前作と同じ。ただし本作はその際に主人公側も酔っ払うようになったため選択肢にも変化が生じる。具体的には『虹色の選択肢』がソレ。折角なら虹色選択肢を優先して選びたいところだが、酔い状態でないと出現しないだけあり基本的にはセクハラ一歩手前の発言。必ずしも…というか結構な確率で好意的な反応を貰えないので本当に言うべきかどうか一度冷静になって考えよう。
特定の日付限定のコスプレイベントのバリエーションもより増加。前作にあった私服や水着は当然あるとして、今回は『へべれけ』にも登場したベビードールやぶかぶかYシャツなどが新登場。当然会話は専用のものになるだけでなくミニゲーム中にも衣装が反映されるので、どのように楽しむかが悩ましいところ。
注文可能なメニューやドリンクにも新規のものが多数追加。グラスかボトルを注文すると背を向けてパンツが見えるセクシー要素は本作でも健在…なのだが、好感度が低い状態でガン見するとガッツリ咎められる要素が登場。またSwitch版は大人の事情でボトル購入時は手でパンツを隠してくるようになった。ついでに今回ボトルの注文はキャストとシェアする形式。コレについては来店ごとに1人1本ボトルを開けていた前作がおかしかっただけじゃが。また本作では個室でのヨウマンド注文時のモーションが専用のかなり際どいモノになっていたり。

メニューの中には専用のリアクションを取ってくれるものが新登場。アイコンがついているものを注文すると棒状のフードを『あ~ん』してもらったり、仕上げのトッピングをしてくれたり、目の前でシェイクしてカクテルを作ってくれたりする。ほかにもドリンク・フードで好物を選んだときはそれぞれ専用のボイス(複数パターン)が流れるうえ、後述のPixiにて話題になっているタイミングならばこれまた専用の会話が発生する。
前作だと(通常モードの場合)キャストの好物が判明してからは同じメニューをずっと注文するだけになりがちであったが、本作ではプレイにアクセントを加える要素として『メニューの入れ替わり』が発生するようになった。定期的にフード・ドリンクの大半が変化するため、プレイを初めて間もないタイミングならば何度も『キャストの好物』を探る楽しみ方だって可能。

ソレ以外のシステムも全般的にパワーアップ。『ギャンブル』では稀に特別な演出が挿入され大勝できるなど妙に射幸心を煽ってくる仕様に進化。新たにレートを3段階から選択できるようにもなっている。どうせ前作も本作も行きつく先はセーブロードギャンブルなので最終的に高レート以外選ぶことはほぼないんだが。
仲良くなったキャストと一緒にお泊りする『旅行』は2回目が発生するようになった。とうぜんその行き先(イベントCGや会話)は1回目と2回目で異なるだけでなく、なんと本作では旅行のクライマックスで『ASMR』イベントが用意されている。実行する際はヘッドフォンをお忘れなく。

前作だと完全に死にシステムだった『派遣』は時折高額報酬のものが出現することがあり、(2行動消費するのは相変わらず致命的だが…)案外バカにならない資金を得ることができるほか、時折バイト先から新たな家具を貰えたりもする。家具は後述のフリマで売却できるほか背景にも飾られるので、そちら方面のコンプを目指してみるのも悪くない。『寝る』は…まぁ相変わらずですね、ハイ。
新システムとしては『フリマ』が登場。本当に資金が底をついた時の最終手段として用意されている代物で、行動選択画面の背景にある主人公の私物を売り飛ばし当座の資金を確保することができる。資金がカツカツになりやすい序盤-中盤にかけては意外と有効。なお売却すればするほど背景の小物がどんどん減っていき部屋が物寂しいことに。実家からの仕送り(メッセージ付き)をフリマで売り飛ばすのは流石に心が痛む。

地味に大きいのは作中SNS『Pixi(ピクシー)』の存在。このSNSのバニガ公式アカウントを通してプレイヤーはキャストの出勤情報やその時々で選択可能なメニューを知ることができるので、『今日はあの子が不在だし別のことをやろう/お試しにこの子に接客してもらおうかな』などなどプレイの予定が組みやすくなった。前作では実際にバニーガーデンへ赴くまでキャストの出勤状態はわからなかったのでコレは大きな改善点。
また、それなり以上に仲良くなっていればキャスト側から今後の休暇日を教えてもらえる(カレンダーに追記)。周回時なんかはコレを利用してキャスト同士の交流イベント用に会話発生タイミングを調整するといいだろう。
Pixiではキャストの女の子たちの呟きを見ることもできる。なんてことない呟きの中に彼女たちが喜ぶプレゼントや好物のヒントが隠れていたりすることもあるので、ときどき目を通しては次の一手を考えるといいだろう。前作だとキャストの好物は基本ノーヒントだったのでこういう要素が増えたのは嬉しいところ。

キャストの女の子と楽しめるミニゲームは前作から続投の『手押し相撲』『Tゲーム』『チャキ撮影』のほか、『目隠し鬼』『かるた取り』『カラオケ』が新登場。…いや正確にはもうひとつキャストの子とイチャイチャできないミニゲームがあるのだがそっちについては後回し。ところで『チャキ撮影』の名前が変わった理由は謎。
『Tゲーム』と『チャキ撮影』はどちらも追加でもう1名のキャストを呼んで楽しめるようになった。当然ながら一度も交流していないキャストや当日出勤していないキャストは呼べないのでタイミング調整はお忘れなく。『チャキ撮影』では選択可能なポーズが大量追加!セクシーに攻めるもよし、ネタに走るもよし、心の導くまま撮影を楽しむのだ。…本作での追加ポーズが尽くネタに走ってるような気がするが気のせいだろう。

でもってここからが新ミニゲーム。『かるた取り』はキャストが読み上げた言葉をヒントに対象のカードを手早く拾うゲーム。ところどころの比喩にアヤシイ表現はあれど基本はバニガにあるまじき健全な内容。勝利時になんかよくわからんポーズ取ってくるケド。あと地味に難易度が高いのでシラフの状態で挑むなら全力でかかるべし。
『目隠し鬼』は前作で好評だったASMR要素をミニゲームに活かしたもの。バイノーラル音声でどこからともなくキャストの声が聞こえてくるので、その声を頼りに進む方向を選択していく…といったもの。難易度はそこまで高くはないので高品質なヘッドフォンがなくとも…なんなら本体スピーカーでプレイしても普通にクリアできる。

前作の目玉要素だった『ASMR』は本作でも続投。今回は前作からさらにパターンが増えており、なんと各キャラごとに7×2種(通常/酔い差分)+2種(旅行イベント)の計16パターン。相変わらずそこそこの長さかつ主人公のセリフが存在しないのでオートモードで心行くまで楽しむべし。
今回はメインのキャストとは別に特定のキャストの好感度が高い場合に限り『2人相手のASMR』が発生するようにもなっている。誰と誰の組み合わせが存在するかは基本ノーヒントなので色々なプレイを試してみるといいだろう。もちろん前作同様ゲームクリア後に閲覧済みのASMRはフリー解禁される…が旅行イベントのもののみなぜか回想不可。それゆえお気に入りのキャストとの旅行直前のセーブデータを残しておくことを強く推奨する。

そしてここからが本作で最も気合の入ったミニゲーム『カラオケ』のご紹介。本作のなかでもひときわ特別な扱いで他のミニゲームとは異なり絶対に自動発生しない。ゲーム中盤以降に解禁される高級シャンパン『ブブ・クリ カナリー(40,000円)』を注文した後に限りプレイ可能。
その内容はというとキャストが歌っている様をバックにリズムゲームが楽しめるというもの。リズムゲームとしては2レーン(合いの手/サイリウム)のみのごくごくシンプルな作りとはいえ、ライブさながらのダンスやカメラワークなど『ミニゲーム』という括りにするには勿体ないレベルで力が入っている。
当然スコア集計やらパフェ率なんかもリザルトで表示されるのでリズムゲームとして楽しむことも可能。声優さん歌唱による各キャストの持ち歌はいずれもキャラ設定や本作でのシナリオに沿った内容となっており真っ当にクオリティが高い。個人的イチオシのカラオケ楽曲は『わんだふる☆だーりん(凜)』『ドラスティック、乙女、403(英梨紗)』『Lunatic Lament(瑠那)』あたり。クリア後のサウンドテストではフル尺バージョンも聴くことができる。…あれ、コレってガールズバーに通うだけのゲームでしたよね…?

本作でもキャストが酔っぱらっているとミニゲームにも反映されるのだが、酔い状態のカラオケがどうなるかというと…まぁ皆様お察しの通り。へべれけでライブをやろうとしてるのだから当然なのだが、まずそもそも呂律が回っておらず歌詞はトバすわダンスはふらつくわ最悪派手にずっこけるわで凄まじいことになる。はいそうです、本作ではカラオケの楽曲も通常モードと酔いモードの差分が設けられております。ある意味酔わせた時の崩壊っぷりが本作最大の見どころまであるレベル。
通常モードも酔いモードもリズムゲー部分の譜面は全く同じ。…しかしながらこの通り酔い状態だと肝心のキャストの歌が大崩壊しているので、油断しているとそちらに振り回される形でミスを連発する羽目になる。キャストともどもへべれけにならないよう演奏の方に耳を傾けノーツを叩いていくべし。というわけで『カラオケ』はまさかまさかのバニガ史上初『酔い状態の方が難易度が上がるミニゲーム』となっている。
(基本的にバニガのミニゲームは相手を酔わせた方が簡単になる)

ところで前作だと(クリア後のフリープレイを除き)ミニゲームおよびASMRはキャスト側から持ちかけられた時にしかプレイできなかったのだが、本作ではミニゲームを持ち掛けられた際に別のミニゲームを選択できるようになった。そのため『ブブ・クリ カナリー注文後は必ずカラオケをプレイできる(≒カラオケを断り別のミニゲームを選択可能)』という仕様を利用し、ある程度の好感度があれば任意のミニゲームやASMRをいつでも実行できるようにもなった。ただしASMRだけは個室に招かれているとき限定な点には注意。
本作では(おそらく)qureate初の試みとしてDLCによる発売後のコンテンツ追加も行われており、本記事執筆時点ではカラオケ楽曲および新衣装の配信が既にスタート済み。…本作を購入する層がどういったものを求めているのか、公式はどうもよくわかっていらっしゃるようだ。

…ここまで『バニーガーデン』という夢のような空間のハナシばかりやってきましたが、そろそろ悪夢のような現実のハナシもするといたしましょう。わざわざ説明するまでもないと思うがあまりにも散財をしすぎると『借金』状態となってしまう。前作ではある程度借金を重ねた状態で一定期間が経過すると問答無用でマグロ漁船に乗せられるバッドエンド(=ゲームオーバー)行きとなるシステムだったが、本作では一度まで復活のチャンスが用意されている。それこそが先に挙げた女の子といちゃいちゃできないミニゲーム…借金取りの黒服に連れられた先で行われる勇者たちの道…そう、『鉄骨渡り』である。
『鉄骨渡り』のルールは簡単、ほかの参加者よりもいちはやく鉄骨を進みゴールするだけ。足を踏み外したら文字通り終わるので重心をスティックで調整しながら慎重に進むのだ。やや操作性にクセこそあるもののやってみれば案外簡単、ほかの参加者も進みは遅いので慣れてくれば問題なくクリアできることだろう。流石にどっかの『カイジ』よろしくゴール前に突風が来る悪辣さとかはなかった。『鉄骨渡り』をクリアできたならば金額に関係なくその場で借金は完全帳消し!再びバニーガーデンに入り浸る日々を楽しむことができる。

…お気付きの方もいるだろうが、このシステムの都合上『鉄骨渡り』で1回までは借金を帳消しできるようになったため、『まずはヨウマンド(最高級ボトル)を連続注文して好感度を限界まで稼ぎ、黒服に連行されたら鉄骨渡りを突破、シャバに復帰してからは安酒で会話を楽しみつつ高級アフターや旅行など必須イベントをこなす』のが最適解になったりする。そもそも前作も本作も節度を持ってプレイするなら借金を複数ターン引き摺ることなく簡単にクリアできるってのはさておき。
ちなみに借金を帳消ししてもなお更に借金を重ねた場合再び黒服が迎えに来る…が、今度という今度は『鉄骨渡り』に参加させられることすらなく問答無用でゲームオーバー。この場合はどこかの地下施設で強制労働に従事させられるバッドエンドになる。…前作でプレイヤーからエスポワールだなんだ散々ネタにされてたがやっぱ帝愛グループじゃねーか。

本作におけるプレイヤーの当面の目標は言わずもがなオキニのキャストとのハッピーエンド。ハッピーエンドに到達するまでの流れはぶっちゃけ前作と同様。何度も足繁くバニーガーデンへ通い交流を深め、アフターや同伴を経てやがては旅行へ誘い、彼女らの誕生日イベントにももちろん参加して最後は彼女らの告白を待つべし。
イベントが増えたぶん前作よりもちょっとだけ難易度は上昇しているが、攻略セオリーは前作とそう変わらない。1周クリア後には好感度が視覚化されるスカウター『ラブカウンター』が解禁されるので、そちらを活用すれば更にスムーズに攻略できることだろう。

全員分のエンディングを迎えることができればいよいよ『成金モード』が解禁。前作の同名モードと同じく所持金5000万円でゲームを開始できる。ここまで来たら次の目標は言うまでもなく『全員同時攻略』である。札束の力で女の子をとっかえひっかえしてハーレムを構築するのだ!!
バッドエンド方面も微妙に充実。前作では実質2つだけだったところ、今回はなんと5種類に増加。うち4種類は専用CG付きなのでコンプを目指すならば色々な条件で破滅するべし。ところでバニガ2の全キャラで最もビジュアルが刺さったのはバッドエンド『いいですか、落ち着いて』の背景にいる人なんですが、攻略ヒロインに昇格してくれませんかね(無理)

ここまでの語りからも十分伝わったと思いたいが、本作『バニーガーデン2』はこの通り『前作の正統進化』という言葉がこれ以上ないほど似合う作品である。前作を語った記事の締めくくりでも『(続編が出たら)バニガの良さを更に伸ばしたもっとトンデモナイ作品が生まれるハズだ』なんて書いた記憶があるが、本作はまさしくその『トンデモナイ作品』に恥じない代物であった。
会話イベントの豊富さや気合の入った3Dグラフィックにqureate作品特有のセクシー要素など前作の時点で輝いていた強みはそのまま引き継ぎつつ更にリッチに進化。単調になりやすかったゲーム展開は『メニューの入れ替わり』『Pixiによるリサーチ&予定構築』『イベントパターンの追加』などで改善されており、けっして前作の知名度やクオリティに胡坐をかかないという思いが強く伝わってくるのは好印象。

そのうえで接客キャストやミニゲームが倍増したことで、総合的なボリュームは前作の2倍-3倍近くにまで跳ね上がっている。とりわけ『カラオケ』の気合の入りようは頭一つ抜きんでており、いかに前作がヒットしたのかが伝わってくる。
総じて前作プレイヤーが求めていた要素はこれでもかと詰め込まれているため前作を遊んだ人はもちろんのこと、本作からの新規のご紳士様にも強くオススメできる一本だと断言できる。何はともあれ今後もまた本シリーズがどう進化していくのか楽しみというほかない。『バニーガーデン』での至高の夜はこれからもずっと続いていくのだ!!
『ニンテンドーポイント(5000円分)』のAmazonページ
『バニーガーデン 公式ビジュアルファンブック』のAmazonページ
『バニーガーデン パッケージ版(前作)』のAmazonページ
