いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

サンリオキャラクターズ スマッシュフェスタ!

日本が誇る超巨大コンテンツホルダーが一角サンリオ。今も昔も同社は幅広い業界に手を広げており、それには当然我らがゲーム業界も含まれる。古のファミコンの時代から現代に至るまでサンリオは自社のIPを用いた多彩なゲームを数多のメーカーを介して送り出してきた

『サンリオタイニーパーク』『サンリオカーニバル』『サンリオタイムネット 過去編/未来編』などなど、そのあまりにも多種多様っぷりによりクオリティもまた歴史に残る傑作から悪い意味で伝説を打ち立てたやっべぇ代物までピンキリだったが、とにかく注目すべきはそのバリエーションの多彩さ。もはやサンリオゲーだけで大まかなゲームジャンルは網羅できるのではないかとすら思える。もちろん我も一介のゲーマーゆえ過去にはいくつものサンリオ作品で楽しませてもらってきたあの『覇王鬼帝』こと『ブロッククラッシュ』がシリーズを重ねるうえで『超高難易度ブロック崩し』としての方向性を究め良作へと成長したのには当時感服しましたねぇ、ええ。

…開幕から少々ハナシが逸れたがこの流れから諸君らも今回語る作品がなんなのか、そろそろお察しのことだろう。そう、数あるサンリオゲーに先日また新たな仲間が加わったのだ。今宵の主役は『サンリオキャラクターズ スマッシュフェスタ!』である!

レトロゲーに造詣が深い諸君らであれば本作のタイトルに何かしら聞き覚えがある人もいることだろう。それもそのはず、なぜなら本作には前身ともいえる作品が存在するからだ。その作品の名は『サンリオワールド スマッシュボール!(サワスボ)、1993年…今から実に30年以上も前にスーパーファミコンにて登場し静かながら確固たる評価を得ていたこの作品が、令和の時代にまさかまさかの復活を遂げたのだ!

さてさて改めまして本作は『サンリオキャラクターズ スマッシュフェスタ!』。公式略称は『スマッシュフェスタ』或いは『スマフェス』…ただ名前被りがとんでもなく多いので情報収集にはだいぶ難儀させられた。非常に細かい点だが前身は『サンリオ"ワールド" スマッシュ"ボール"!』今回の作品は『サンリオ"キャラクターズ" スマッシュ"フェスタ"!』と微妙にタイトルが異なる。かつてのサンリオオールスター系のゲームはだいたい『サンリオ○○』というタイトルだったのだが、どうやら10年ほど前から『サンリオキャラクターズ』に統一されているらしい。

というわけで本記事で『前作』というワードが出てきた場合それはSFCの『スマッシュボール』を指すと思っていただきたい。前作の開発元は『MOTHER』シリーズで有名なAPE『THE 推理』シリーズで知られるトムキャットシステムであったが、本作の開発を手掛けるのはカジュアルゲーム方面で力を入れているタツマキゲームズMANKIND GAMES

対応プラットフォームはNintendoSwitchPC(Steam)の2機種、価格は2980円と昨今の買い切り型サンリオゲーのなかでは安価な部類である。なお今回我がメインでプレイしたのはSwitch版のほう、それゆえ今回の記事におけるボタン表記や仕様もSwitch版基準となる。大元となった前作(SFC)とボタン配置がそう変わらないため、こっちの方がなにかと説明しやすいのじゃ。

とりあえずは昔から変わらない基本システムについてから紹介していくとしよう。本作はザックリいえば『エアホッケー』の延長線上にあるゲーム。1Pと2Pがお互い向かい合った状態でゲーム開始。ひとつのボールを打ち合い、互いの後方にあるゴールにシュート!ゴールに入れば1ポイント獲得、3ポイント先取した側が勝利…と実に単純明快なルールとなっている。

ここまでなら一般的なエアホッケーとそう変わらないところだが、本作(および前作)ではここに『ブロック崩し』の要素がミックスされているのが特徴。フィールドにはときおり障害物となるブロックが配置されていることがあり、これらはボールを命中させると破壊可能。ブロックによっては一発で破壊できないもの、破壊時になんらかのアイテムが出現するものが混じっていたりもする。これらを活用できるようになれば一気に勝利へと近づけるハズ。

いうまでもなくブロックの有無でボールの軌道が変化するほか、ブロックがなくなることでプレイヤーの行動範囲だって広くなる。よってプレイヤーは常々アドリブで立ち回りを変えていかなくてはならない。またフィールド内にあるのはブロックだけとは限らない。通った際にボールの軌道が変わる扇風機や一定周期で出たり消えたりする障害物、ボールは通れるがプレイヤーは通れない仕切りなど色々なギミックだって登場する。それゆえステージごとに違った攻略が求められるのだ。

基本操作についても前作同様非常にシンプル。スティックで移動を行いつつボタン入力でボールをショット!AボタンとBボタンがそれぞれ右打ち・左打ちに対応しており、ボールの軌道は打ち返す位置・方向・ボールの回転方向によって変化する。とにかく目の前に来たボールを適当に打ち返すだけでもそれなりに勝てはするが、このあたりを意識しだすと一気にその奥深さが感じられるはず。入口はシンプルでも極めようとすると沼なのは前作でも本作でも変わらない。

そして『パワーゲージ』が最大まで溜まっている状態の時にLorRボタンで強力な『スマッシュ』!スマッシュは真正面に高速でボールがすっ飛んでいく。相手のゴール前ががら空きのタイミングを狙うべし。ただし使った時点でパワーゲージがリセットされてしまうため、見切られて打ち返されてしまうと逆に大ピンチに…。

パワーゲージは『何もせずその場に静止している』と増加。ショットを打っていたり移動していたりするとNGなので、どれだけ試合が白熱していようともすぐ落ち着きを取り戻せるように。なお前作では『ショットボタンを押しっぱなしにしたままその場で足を止める』ことでパワーゲージを溜めていたが、本作ではこの通り足さえ止めておけばボタン入力ナシでOK。一方で増加速度自体は前作よりも緩やかゆえゲージの使いどころは前作以上によく考えなくてはいけない。

さらに本作ではテニスよろしくボールを高く打ち上げる『ロブショット』が新アクションとして追加。パワーゲージが一定以上ある状態でXボタンかYボタンを入力すると使用でき、跳ね上がったボールは落下するまで誰も干渉することができず、一部の障害物を無視することだってできる。ロブショットを行う際に必要なパワーゲージは最大値の1/3なのでスマッシュよりもお手軽。スマッシュに比べるとパワーこそ出ないものの方向の打ち分けは可能なため、上級者が使いこなすと一気に化けるアクションとなっている。

近距離でラリーを行っている最中に差し込むとその効果は絶大で、打ち込まれた側は必然的にボールの後逸を許すことになる。これによって前作のような安易に距離を詰める立ち回りを牽制しているだけでなく、お互いにパワーゲージがある程度溜まっている状況において『近付くか?それとも距離を取り続けるか?』『今すぐロブを打つべきか?それとももう少し耐えてスマッシュを決めるか?』といった新たな読みあいを生むことにも繋がっている。

またルール方面においても大きな追加がある。前作は常に1VS1の『シングルス』ともいうべき対戦のみだったところ、本作では新たに2VS2の『ダブルス』が楽しめるようになった。参加プレイヤーが4人である点を除けば基本ルールはシングルスと同じ、しかしながらプレイヤーが増えたことにより攻め・守りを分担したり逆に2人一緒に攻め入って勝負を決めたり、或いは片方のプレイヤーが全力で動くなかもう一方がゲージ溜めに徹するなど非常に幅広い戦略がとれるようになっており、必然的にシングルス以上に奥深い試合展開となる。このダブルスこそが本作の面白さが最も現れているモードと言っても過言ではないかもしれない。

ではでは今度はゲームモードのハナシ。本作のゲームモードは『ひとりであそぶ』『みんなであそぶ』の2つ。『ひとりであそぶ』は前作と同じくCOM相手にひたすら試合を繰り返していくモードで全50面、ほぼ全てのステージが異なる配置になっているのも前作同様だが、今回はプレイアブルキャラが増えたことで対戦相手の顔ぶれもだいぶバラエティ豊かになった。前作の配置を再現したステージもちらほら用意されている。

今回はセーブ機能が搭載されているので、中断したいときにわざわざパスワードをメモる手間は不要。また試合開始前の画面ではキャラクターの切り替えも可能となった。後述するように本作はこのモードを進める過程でキャラがどんどん増えていくので、気になったキャラがいたならすぐ使い始めることができる。

基本的にどの面も1VS1のシングルスだが、最終面を除く5の倍数面と49面のみは『チャレンジステージ』或いは『ダブルス』に挑むことになる。ダブルス面は実質的なボス戦扱いなのかほかのステージよりも少々難易度が高め。チャレンジステージは前作でも時折差し込まれていたものと同じ内容。左右に動く的を狙ってボールをぶつけていき、最終スコアが一定を超えていたなら次のステージ開始時にアイテムを入手可能。前作と比べ飛んでくるボールの数が減ったぶん成功にせよ失敗にせよサクッと終わる。あと的がエバリブーじゃなくなったのでビミョーに物足りない…。

『ひとりであそぶ』の難易度は初回プレイの段階ならば極めて低く、どれだけアクションゲームが苦手な人でも最終面までのクリアは容易。キャラ解禁の過程で詰まることはほぼないため安心するといい。コンティニューは無制限なので何度負けても諦めずに再チャレンジするべし。

ゲーマー的に本番なのは2周目から。一度でもゲームクリアを達成すると次回以降の『ひとりであそぶ』の開始時に難易度が選択できるようになる。難易度は★の数で表され『★なし(=初回プレイと同じ)から『★★★★』までの5段階。★をクリアしたら★★が…といったように順次解禁されていくスタイルなので最高難易度のクリアには最低でも5周が必要。先にも触れたように★なしの難易度は誰にでもクリアできるほど低く、★★や★★★あたりが前作に近い最高難易度ともなれば甘えた軌道のボールは超反応で打ち返してくるようになるため例えCOM相手といえど歯応えある対戦が楽しめるハズ。

『みんなであそぶ』は読んで字のごとくマルチプレイ用のモード。前作の『ふたりであそぶ』ではコントローラを2つ繋いでの対人戦しか行えなかったが、今回はCOM相手に一人でも楽しめるようになった。実質的なフリー対戦モードとして機能しておりシングルス・ダブルス・キャラ・ステージ・COMレベルなどはもちろんのこと、勝利セット数やアイテム・ロブショットの有無などといった細かなルール設定も可能。ステージは『ひとりであそぶ』の全面にダブルス専用ステージも加えた55種類が用意されている。

使用するボタンが少ないおかげでJoy-Conを横持ちする『おすそわけプレイ』にも対応、本体ひとつあれば誰かと一緒にプレイできるのはSwitch版の大きな利点といえる。なお現時点ではローカル対戦である『おとなりマッチ』しか選べないものの、将来的にアップデートでオンライン対戦の『オンラインマッチ』にも対応予定とのこと。

やりこみ要素では『コレクション(Steamにおける実績)なんてのも用意されている。『ロブ/スマッシュを50回打つ』のように簡単に達成できるものから『難易度★★★★でゲームクリア』『全キャラでゲームクリア』など相当骨が折れるものまで色々あるので、腕に自信のある人は完全クリアを目指してみるのもいいだろう。

さてさて、ここからは登場キャラについてのオハナシである。ある意味ではここが本題という人もいるかもしれない。本作に登場するプレイアブルキャラは全部で21名、いずれもサンリオの人気キャラたちがピックアップ。具体的には以下のラインナップである。

※バランス
★ハローキティ
★マイメロディ
シナモロール
ウサハナ
マロンクリーム
いちごの王さま

※パワフル
★ポムポムプリン
★ハンギョドン
タキシードサム
ポチャッコ
あひるのペックル

※スピード
★けろけろけろっぴ
★ウィッシュミーメル
チョコキャット
リトルツインスターズ

※テクニカル
★バッドばつ丸
こぎみゅん
コロコロクリリン
おさるのもんきち

※トリッキー
はなまるおばけ
クロミ

★がついているキャラは最初から使用可能、それ以外のキャラはほぼ全て『ひとりであそぶ』で勝利すると解禁できる。唯一例外的に『いちごの王さま』だけは前作のエバリブーよろしく使用には裏技が必要。えっ、裏技のやり方を知りたい?こういうのはナイショにしとくのが美しいのよ。…………キャラ選択画面で"ランダム"にカーソルを合わせて"何かを押しながら決定"でもしてみればいいんじゃない

本作ではそれぞれのキャラが性能によってバランスパワフルスピードテクニカルトリッキー5つのカテゴリに分けられている。とはいえ性能自体は個別に設定されており、同じカテゴリであってもキャラによって個性が設けられている。キャラ性能は『縦移動の速度』『横移動の速度』『ショットの速度』『パワーゲージの溜まりやすさ』といった前作にあったもののほか、『ロブショットの軌道』『キャラサイズ』の概念が少なくとも新たに追加。キャラサイズは言葉通りキャラの大きさのこと、一部ステージでは小さいキャラでのみギミックを無視して移動できたりする

キキララやマイメロのようにサンリオの歴史でも初期寄りのキャラからまるまるのように比較的近年デビューしたばかりのキャラまでおり、キャラ選自体は新旧バランスよくピックアップされている印象。前作の発売当時…1993年といえば『ポムポムプリン』すら誕生する前の時代なので、近年のサンリオキャラを用いて前作譲りのゲームを楽しめるというだけでも本作には価値があるかもしれない。なかには近年ご無沙汰だったキャラもいたりするので、本作をプレイしたことで懐かしい気分になれる人もいる…カモ。

また前作では審判役ゆえ非プレイアブルだったサンリオの顔である我らがキティさんが満を持してプレイアブル参戦を果たしている。一方で前作プレイアブルキャラは全員が引き継がれているわけではなく、続投しているのはけろっぴとハンギョドンの2名のみたあ坊とぽこぽんとエバリブーは残念ながら本作には登場しない。折角の続編なんだしこの辺りは全員続投してほしかったのが正直な思いである。とりわけエバリブー*は前作の象徴みたいなところがあったので猶更

*エバリブー
前作『サンリオワールド スマッシュボール!』に登場
威張り散らしたブタなのでエバリブー、実にわかりやすい
同作の終盤に登場する対戦相手で基本的にはCOM専用
対戦ゲーにありがちなボス調整のキャラ、その性能は『最強』の一言
しかしながら同作で初登場して以来30年以上に渡り一切出番がなく
何ならサンリオ公式からの言及すら全く行われないことから
『そもそもサンリオのキャラですらないのではないか?』
なんてトンデモナイ噂がまことしやかに囁かれているほど
スマフェスには登場しないが性能は『いちごの王さま』が引き継いでいる

各キャラの絵柄は公式のデザインにしっかり寄せてあり、正面はもちろん後ろ姿もキュート。見ているだけで癒されるのは間違いない。スプライトアニメのコマ数こそけして多くはないが、だからこそ前作に近い味わいもある。

個人的に拘りを感じたのは得点・失点時(勝敗決定)のリアクション。得点した際に嬉しそうな反応をするのは当然として、失点時は前作だとめちゃくちゃ悔しがってたところ本作ではどのキャラも相手を称賛するようなリアクションを取るようになった。本作の試合はあくまで『スマッシュフェスタ』という楽しい楽しいお祭りの一環であって殺伐した対決などではないことがハッキリ伝わってくる。実にサンリオらしい優しい世界であるといえる。

ところでサワスボといえばあの『スポーン!スポーン!』という特徴的なSEのことも忘れてはいけない。本作では前作と異なるSEが用いられており、やや雰囲気こそ変化したが妙に目立つSEであることには変わりない。オプションからSEの音量だけMAXにすると尚更イイ感じになるのでオススメ。サウンド面のハナシだと対戦中にBGMが流れるようになったのも大きな変更点。対戦BGMは通常時とボス用のものの2曲。

…さて、ここまではだいぶ本作を褒める方向性で語ってきたが、ここからはもうちとシビアに不満点にも触れていこう。本作の不満点は大まかに2点挙げられる。ひとつは『ロブショットが強すぎる』点、そしてもうひとつが各要素の説明がゲーム内で不足している』点である。

本作で鳴り物入りな新アクションとして導入されたロブショット、その性能は先んじて語った通り『ボールを打ち上げ、着地するまで干渉できなくする』といったもの。重要なのは『着地まで干渉できない』点で、例えばゴール前にブロックがない状況だったりすると、ある程度前に出てロブショットを打つだけでなんとそのまま確実にポイントを取れてしまえる。打ち上げた地点からゴールまでの間に着地さえしなければ、相手側は何もできなくなるからである。

もし本作にテニスのような『アウト(out of bounds)』の概念があったならロブはあくまで距離を取っての牽制やフェイントとしてのみ機能していたはず。だが生憎本作はむしろボールをフィールド外(=ゴール)に放り込むゲーム。ゴールに入ってさえいれば着地の有無は問われない。その結果ロブショットがリーサルアクションとしてあまりに優秀になりすぎてしまった

前作ではゴール前のブロックが崩されてもまだ一気に攻め込むことで勝利が掴める可能性も残されていたが、本作においてはゴール前を空けられた時点でほぼ詰み一気に攻め込むにも前に出た瞬間にロブを打たれ後逸して敗北ゴール前に陣取り守備に徹しようとも少し前に出られてロブで空から直接ゴールイン。ゴール前ブロックが健在ならロブも怖くない…と思いきや、ある程度前に出られてロブを使われるとほぼ確実にゴール前ブロックを削られる。こういったことからロブを使えば使っただけ勝利に近付くロブ一強なバランスになってしまっているワケだ。

コレに割を食ってるのがスマッシュ。『ゲージ全消費で正面にしか飛ばず、腕前次第では打ち返されるスマッシュ』『ゲージの一部のみ消費で方向はコントロール可能、着地まで打ち返されないロブ』のどちらが強いかなど考えるまでもなく自明。本作ではこのロブショットの優位性に気付いてからスマッシュを打つ選択肢がほぼなくなってしまう。

尤もロブショットが増えたことで読み合いに新たな幅が増えたのも事実ではあるし、『みんなであそぶ』ではロブショットをOFFにできる(スマッシュは不可)なあたり、開発もロブショットが強すぎるという認識はあったのかもしれない。それでもロブを使う明確なリスクとして『頭上のボールを打ち返せるアクション(テニスのスマッシュ等)のような対抗策くらいあってよかったのではと思わないでもない。

そしてもう一つの不満点が『説明不足』なところ。本作は誰にでも遊べるようなシンプルな操作とルールが魅力。そこに加えて初回起動時にはルールや操作が簡潔に纏まったチュートリアルも表示される。ならば問題ないだろうと思う人もいるかもしれない。確かにただただ普通に遊ぶだけならコレだけで充分である。

本作にて説明が足らない要素がなにかといえば『キャラ性能』。先に触れたように本作のキャラは大まかに5つのタイプに分けられており、それぞれが個別の能力を持つ。しかしながらどのキャラがどんな性能を持っているのかについてはタイプ以上の情報がゲーム中で一切プレイヤーに明かされていない。それゆえプレイヤーは各キャラを実際に使ってみたうえで『なんかこの辺が違う気がする…』という肌感覚で特徴を推し測らなくてはならない

そもそものハナシ、『各タイプがそれぞれどのような特徴を持つか』すらゲーム中に全く言及されない。バランス・スピード・パワフルなら名前の響きからある程度察せるとはいえ、テクニカルとトリッキーはタイプ名から傾向を掴むのがまず不可能。数値化したパラメータを開示すべきとまではいわないが、前作のキャラ選択画面のように一言で特徴に触れて欲しかったところである。

なお詳細なキャラ性能を知る方法が全く存在しないかと言われるとNOで、公式はちゃんとキャラごとに紹介ムービーを用意しておりそちらでキャラクターの個性を知ることができる。ただしコレが公開されているのは公式Xアカウントのみでゲーム内には一切収録されていない紹介ムービーで用いられているテキストだけでもゲーム内から閲覧可能だったならばだいぶ助かったのだが…。

ここまでくると無いもの強請りに近いものはあるが、性能などを抜きにしたキャラ紹介ももっと作中で欲しいとは感じた。本作に限らずオールスターゲーの強みとは『1人のキャラをきっかけに手を出したプレイヤーが共演したキャラにも興味を持ち、新たな作品に触れる入口になりえる』こと。まして本作は前作から30年以上もの時が流れてからリリースされた続編ゆえ、久々にサンリオ関連作品に手を出す(≒近年のサンリオキャラを知らない)プレイヤーも少なくないだろう。

ゲーム内で各キャラの簡単なプロフィールでもあってくれれば本作をハブにして他のサンリオ作品に触れる導線になる未来も有り得ただろうに惜しい。情報機器の発達した昨今ならばPCなりスマホなりで自分から調べるのも容易いとはいえ、それでも最低限はゲーム内で完結してほしいというのは我儘だろうか。…我が本作に感じている『説明不足』という不満点は『情報公開に外部メディアを頼りすぎ』と言い換えられるかもしれない。

とはいえ、なんやかんや言っても現行機でかつての名作『サンリオワールド スマッシュボール!』の系譜にあたる作品がこうしてリリースされ、誰しもが手軽に手を出せるようになったことはシンプルに歓迎したい。上記の不満点に関しても全体的に揚げ足取りに近いものもあり、純粋なゲーム部分はシンプルかつカジュアルに楽しめる対戦ゲームとして手堅くまとまっている。かつてサワスボを楽しんだ往年のファンはもちろんのこと、旧作をプレイしたことがなくとも推しのサンリオキャラが参戦していることで少しでも気になっているという人であれば本作『サンリオキャラクターズ スマッシュフェスタ!』に手を出してみて損はしない。少なくとも我はそう感じたのである!

 

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