いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

2025年にプレイしたゲームを振り返る

ありがとう2025年!
よろしく2026年!!

年始といえば?そう、毎年恒例の年間総括記事のお時間である。今年もまた2025年のあいだにプレイしたタイトルを超駆け足で振り返っていくぞよ!

例年通りカウントに含まれるのは現行機でプレイ可能なゲームのみ。具体的にはNintendoSwitch2/NintendoSwitch/PS5/PS4/PC/AC/スマホ向けの作品が対象。今年からはSwitch2が仲間入りである。なおコレクション作品はコレクションという1つの作品としてカウントしているがプラットフォーム側のメニュー画面で別扱いになっているものは個別で扱う。もっとも今年の場合は前者に該当する『カワバンガコレクション』くらいしかないので深く気にする必要はない。

なお昨年の総括記事は以下。

気になる今年の総プレイタイトル数は72本!!2024年にはあれやこれやに振り回されてなかなかゲームをプレイできなかった反動がモロに表れている形である。Switch2が満を持しての登場を果たしたことでブーストがかかっている面も少なからずあるだろう。年間総括記事を書くようになって以来の過去最高記録をマークしたことで例年以上に大ボリュームな記事となっているので、読み進める場合は覚悟するべし。もちろん目次だって用意しておるぞよ。

各タイトルの項目では『発売年』『ジャンル』『メーカー』『プラットフォーム』の4つの要素もセットで記載。『発売年』は自身がプレイしたプラットフォームでの発売年『メーカー』はデベロッパー(開発元)→パブリッシャー(販売元)の順で記載『プラットフォーム』は現行機種でリリースされたプラットフォームを記載し、そのうち自身がプレイした環境を太字にしている。基本的には自分調べの情報ゆえいくつか抜けがあるかも。またいつも通りの注釈ではあるが、テキストorスクショにてある程度のネタバレ要素も含まれているため、そこもご了承いただきたい。
(この項は去年どころか一昨年からのコピペです)

そんなこんなで2025年の総括記事もいよいよスタートであーるー!!

ソニックフォース

発売:2017年11月
ジャンル:3Dハイスピードアクション
メーカー:SEGA
プラットフォーム:Switch/PS4/One/PC

2025年のトップバッターはコイツ、ぶっちゃけると発売当時にSwitch版を完全クリアまでやりこんでいたのだが、今回はPS4版で改めて再プレイ。何故今になって本作をプレイしたかといえば理由は単純に『シャドジェネの影響で原作のサンセットハイツを遊び直したくなったから』である。実を言うとシャドジェネで当該ステージをプレイした時、思った以上に原作のことを忘れていることに気付いたのよね。どれが原作再現でどれがオリジナルなのかすらわからないレベルだったのだ。流石にデスエッグロボの介入は原作だとなかったということはわかったけれども。

さてさて本作はソニックジェネレーションズ』をベースにしたブーストソニック作品で、初期作品に近い2Dアクションの『クラシック』ブーストによる高速アクションで2.5Dステージを駆け抜ける『モダン』のほか、本作ならではのアクションを楽しめる2.5Dの『アバターが新たに用意されている。クラシック・モダンについてはクラシック側に『マニア』からドロップダッシュが逆輸入された程度の違いなので説明は割愛。

目玉といえるのがクラシックソニック・モダンソニックに続く第三の主人公『アバター、コレはその名の通りプレイヤーの分身であり自由にキャラメイクが可能コスチュームの着せ替えや種族、CVまで細かく選択できる。そんなアバターを操作するアバターステージではモダンソニックのようなブーストこそ使用できないものの、多彩なウィスポンを活用してステージを進んでいく。

ウィスポンは『カラーズ』に登場した『ウィスプ』を利用した武器という設定で、本作では大きく分けてバースト・ライトニング・ドリル・キューブ・ホバー・アステロイド・ヴォイドの7種類が存在。いずれか1つを装備することができ、各ステージには特定のウィスポン限定のギミックやルートが多数用意されている。またウィスポンの攻撃範囲は非常に広く、それに合わせてアバター面は無双アクションばりに並み居る敵を薙ぎ倒していく爽快感を味わうことができる。

シナリオは当時の風潮故に薄味な印象は否めない。特に一部敵キャラがほぼ客寄せパンダ(宣伝用ムービーだけの出番)だったり、クラシックソニックがシナリオ的にあまり必要でなかったり、中途半端に『マニア』とつなげたことで単体だと違和感がある展開になっていたりするのは当時から正直不満ではあった。

なお『ステージ攻略とシナリオ展開を並行させる』というのが本作全体を通しての最大の特徴。ステージ道中では敵味方含め様々なキャラが非常に喋りまくり、シナリオの展開に合わせてステージも大きく姿を変えていく。そういった構成ゆえに全体的にステージが短めなのは難点といえるが、その一方でステージ自体の魅せ方はシリーズでも随一といえる。

なかでも『キャピタルシティ』は本作の方向性が最もよく表れている例といえるだろう。またステージが短いのも一見すると難点のように思えるが、逆に言えばミスった際のリトライがしやすいということであり、だからこそシリーズ初心者ほど遊びやすくそれでいてタイムアタックなどにも手を出しやすい

 

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SUPER SHAKING GIRL!!!

発売:2024年9月
ジャンル:アクション
メーカー:YAMAYAMADA GAMES/わくわくゲームズ
プラットフォーム:Switch/PC/スマホ

コーラをシェイクして吹き出した勢いでひたすら空高く飛んでいけ!…ってな感じのバカゲー的な雰囲気も併せ持つカジュアルなアクションゲームBボタンを長押ししているあいだコーラを振り(SHAKE)、Bボタンを離すと蓋を開けて一気に飛び立つ。SHAKEすればするほど飛び出す勢いが増していくものの、SHAKEしすぎるとコーラが爆発してしまい勢いが死んでしまうのでタイミングを見計らって爆発寸前にボタンを離さなければならない。

噴出したコーラの中身が全てなくなってしまうとまた落下してしまうので、そのたびにプレイヤー(自機)は新たなコーラを懐から取り出して振っていくことになる。もちろんこのとき以前のコーラは手放してしまうのでコーラを入れ替えるタイミングも重要である。なお手に取っているコーラの状態は常に画面下部に表示されるのである程度は目押しも可能。

ただしコーラは無尽蔵に取り出せるわけではなく数にも限りがある。というわけで飛び立ちながらも空中に配置されたコーラを適宜回収していかなくてはならない。画面上部にはその先に何があるのかを示すアイコンも表示されているので、ソレを参考にしつつ飛び立つ方向も決めるべし。空中にはコーラだけでなく敵キャラもいるため、敵にぶつかりそうになった時はAボタンでATTACKしていくといい。まぁATTACKとSHAKEは両立できないので場合によっては甘んじて被弾を受け入れるのもアリではある。そんな風に空高く飛びあがっていき特定の高さに到達すると出現するゴールに触れればクリア、逆に一定時間以上落下し続けてしまうとゲームオーバー…というのが基本ルール。

メインのゲームモードは『ADVENTURE』と『ENDLESS』の2つ。ADVENTUREは全6面で前半3面は事実上の練習ステージ、後半3面では一定の高さに達するとボスが出現するようになっておりボスを倒すまでゴールはできないようになっている。ENDLESSは全3面でゲームオーバーになるまでひたすら飛び続けハイスコアを目指すモードである。ちなみに各ステージごとに異なるギミックも登場。ゲームを進めていくごとにプレイアブルキャラも解禁されていき、SHAKEが完了するまでの時間や飛び立ち後の減速量が異なる新たなキャラでのプレイも可能になる。

全体的に非常にシンプルなゲーム性が特徴なのだが、だからこそ気軽に遊べるし長時間遊びたくなる中毒性の高さも魅力。各ステージの前半と後半で変化するBGMもイイ感じだし、なによりもSHAKE成功時のポンッというSEも心地よい。3人いるプレイアブルキャラはどれも良く動きモーションは非常にカワイイ。コーラを振るモーションはシュールながらついつい見入ってしまう。そして見入っているうちにうっかりコーラを爆発させるまでがセット

レインボーコットン

発売:2024年5月
ジャンル:3Dシューティング
メーカー:サクセス/ININ GAMES
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

萌え系魔女っ娘シューティングのパイオニアで有名な『コットン』シリーズの6作目『レインボーコットン』がまさかまさかの現行機向けに復刻。元々は2000年にドリームキャスト向けにリリースされた作品なのだが、2023年の総括記事でも触れたようにコットンシリーズの旧作はいずれも凄まじいプレミアが付いていたため、今回の復刻でプレイまでのハードルはだいぶ下がったのは間違いない。

このおかげで細かな移植版(NGP版やPCE版の初代)を除く全てのコットンシリーズが現行機で遊べるようになった。今回の移植ではドリキャス版をベースに遊びやすさを引き上げた『リメイク版』ドリキャス版を再現した『レトロモード』をセットで収録。リメイク版では画面サイズの向上のほか、ボス級クラスの体力ゲージが表示されるようになった。一方で16bitトリビュートにあったようなQS/QLやチート機能も存在しない

肝心のゲームシステムは『パノラマコットン』の延長戦。つまりスペースハリアー』ライクな3Dシューティングであちらこちらへとステージがスクロールしていく。ただゲーム性そのものは大きく異なっており、パノラマコットンではハイスピードでゲームが進行していく内容だったが、こちらは終始緩やかなスクロールでのんびりゆったりと進んでいく形式になっている。そのためSTGとして見た場合は極めて異質。

なおスクロールが緩やかだから簡単かというとソレは違い、逆にスクロールが遅すぎるために『倒し損ねた敵が一斉に自機を集中砲火してくる』場面が非常に多く、中盤に入ってからの難易度カーブがかなり極端なものになっている。というかそもそも自機であるコットンがデカい上に非常に当たり判定も大きいため、敵味方含め弾は見えづらいわ被弾しやすいわでまぁ大変。ついでにオート連射も搭載されているが速度が控えめなので連射コンの有無での難易度の落差が激しい。

これらの要因からSTG的な観点で本作を評価した場合はかなり粗が目立つ。まぁコットンならではのカラフルな世界観がきっちり3Dで再現していたり、ステージ間やボス前に挿入されるアニメムービーのやりとりはコットンらしいものなので、STGではなく『コットンの世界観』を求めるならば満足はできる。もちろんBGMもこれまで同様素晴らしいもの揃いである。

なお現行機のコットン移植はちょくちょくパブリッシャーが異なるのだが今回はドイツのININ GAMESが担当。以前に『コットン16bitトリビュート』と称して『コットン100%』と『パノラマコットン』を移植したところ。『レインボー』は日本オンリーの作品だったので公式ではコレが初の海外進出。そのため海外があくまでメインで日本版はオマケ的な雰囲気がそこはかとなくある。例えばゲーム中アニメに字幕が用意されているものの、日本語字幕は何かと誤字が目立つ。ボイスは元々日本語なので字幕はなくて問題なし…と言いたいところなのだが、なんか字幕OFFでも字幕ウィンドウが表示されているようで、ムービー中に下半分がやや暗くなってしまっているのは気になる点。

そして本作の基本操作はパノラマコットンと同じく3Dシューティングにコットンならではの魔法システム/成長システムを導入したものなのだが、一方で本作は妖精の救出や妖精魔法といった新要素も追加されシステムも若干複雑化。ソレ自体は問題ないとして、困ったことに今回の移植はその手の要素の説明が全く用意されていないのは困り者。当時の説明書どころか簡易的なマニュアルすらないのはオイオイ…。16bitトリビュートにだって後者は用意されてたじゃろうて。

ぶっちゃけたハナシ、ゲーム自体の内容は元がそうだから仕方ないと理解できるにしても、一方で移植まわりに多くの粗が散見される。色々とツッコミたいがこうして移植されない限り我がレインボーコットンをプレイできる機会は永遠になかったと思われるのであんまり厳しいことは言えないのが困る…。

 

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廃深2

発売:2023年9月
ジャンル:ホラーアドベンチャー
メーカー:qureate
プラットフォーム:Switch/PC

NintendoSwitch向けのお色気ゲーで一定の地位を築いているqureateによる作品でタイトル通り『廃深』の続編。前作同様の2Dホラーアドベンチャークロックタワー』の如く殺人鬼キャラとの鬼ごっこをしながら謎解きをしていくシステムは相変わらず。もちろんqureate作品特有のお色気描写に気合の入ったグラフィックも健在。まぁホラー方面でもパワーアップしているので前作のホラーでギリギリだった人は本作だとツライかも…。本作の殺人鬼ポジションは猿の着ぐるみ『ハッピーモンスター』くん。逃げ惑う主人公は愛月陽葵柊藍那姫宮雅の3名である。

本作は『3人の主人公が廃ショッピングモールの各フロアに分断され、各々の状況が何故か配信されている』という前作以上に配信者設定を活かしたストーリーになっており、またコレに合わせてキャラ切り替えに『他フロアの探索』という意義が設けられている。例えばAがいるフロアのギミックを攻略することでBのフロアの道が解放されたり、Cのフロアで入手したアイテムをAに受け渡す…などといった多彩な謎解きがあり、それもあって謎解きの難易度は前作に比べるとやや歯ごたえのあるものになった。

舞台もショッピングモールなだけあって色々なお店やレストランなどバリエーションが更に多彩に。言わずもがな謎解きアドベンチャーとしてのクオリティは順当に向上している。前作で度々見られた動作の怪しい(バグ的な意味で)箇所も特に見受けられない。

ほぼフルボイスで進行するシナリオ面も前作以上に力が入っており、主人公3人が抱える心の闇やハッピーモンスター周辺の設定の対比は実にお見事。マルチエンディング制を採用しているうえで、ストーリーを進めていくと『過去動画』といった形で各キャラのバックボーンや心理描写がガッツリ描かれていることもあり、本作のシナリオは非常にドラマチックなものとなっている。ちなみに続編ではあるものの主人公は前作の3人とは別人だし舞台も別、あくまで『同じ世界のオハナシ』でしかないので本作から入っても問題なし。前作組は『過去動画』扱いで後日談ともいえる短編サブシナリオが描かれているのみである。

メモリーズオフ -Innocent Fille-

発売:2018年3月
ジャンル:恋愛アドベンチャー
メーカー:Gloria Works/MAGES.
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

2025年プレイ時間ランキング(PS部門)第7位。

去年中に終わらなかったメモオフラソンの続き。メモリーズオフ』シリーズの8作目にして最終作…の予定だった一本。今となっては続編が出たけれども少なくともメモオフラソンを始めた時点では最終作だった。ちなみにタイトルは『イノサンフィーユ』と読む。『ヒストリア』の収録タイトル群とは異なり新作ゆえスクショ可能範囲が非常に狭いのはちょっと困るところ。

本作の主人公『楠瀬累』は北海道からの転校生。メモオフ主人公の例に漏れず『7年前にとある事件に巻き込まれ初恋の相手である"三城琴莉"を喪った』という重い設定。転校先にて主人公は琴莉の兄『三城莉一(リーチ)』姉『三城柚莉』と再会するも、あるとき何故か死んだはずの琴莉にそっくりな少女を見かけ…といった導入。

本作のシナリオは『ライトサイド』と『ヘヴィサイド』という二つの軸から構成。『ライトサイド』ではシリーズおなじみのメモオフらしい葛藤や悩みを通した恋愛劇が描かれ、もう一方の『ヘヴィサイド』では主人公が7年前の事件を探り、自らの罪やトラウマと向き合っていく様が描かれる。名称からも理解できる通り後者の方が非常に重苦しい内容。…まぁライトサイドもメモオフ的にはいつものことというだけで決してライトな作風ではないが。

というわけで本作は『#5』とは別ベクトルで『ギャルゲー』からはかけ離れた作りなのが特徴。元々メモオフは『恋愛ドラマ』を重視したシリーズではあるが、本作の中ではギャルゲーどころかメモオフらしいシナリオはライトサイドのみに集約されており、ヘヴィサイドは恋愛こそ度々挟まるものの、『7年前の事件の真相を追う』のが主目的のサスペンス・ミステリーになってしまう。精神医学がかなり中核に絡んできているのも相まって『ヘヴィサイド』に限った場合の作風は『カオス』系列の科学ADVに近しいものを感じる。まぁ巧妙に散りばめられた伏線やその回収方法、終盤にかけてのどんでん返しなどなど非常に見どころが多いシナリオなのは間違いない…んだがメモオフ』らしい内容かと聞かれればNOなのが正直なところ。

作中ではたびたび二者択一の『R.A.I.N.s』が出現することがある。コレは前作の『ゆびきり』の進化系ともいえる少々凝った選択肢…なのだが、時間制限が設けられているうえで『どちらを切り捨てるか』を選ぶシステムなのが特徴。演出面でもソレは表れておりプレイヤー自身にも『選択する痛み/選択しない痛み』を全力で与えてくれる。重大な決断を強く意識させるあたりは実にメモオフらしいシステムといえるだろう。

最終作なだけあってこれでもかというくらい過去作要素が多いのも見逃せない。メインヒロインである『嘉神川ノエル』が『T-wave』のファンディスクである『Next Relation』初出キャラなのをはじめ、歴代シリーズの主要ヒロイン格も多数登場。成長した過去作キャラが迷える主人公やヒロインの導き手となる様に感慨深くなるプレイヤーも多いだろう。そんなわけで毎度おなじみ『稲穂信』も案の定出てくる。本作ではシーサイドカフェYuKuRuのテンチョー…じゃなくてマスター。最終作(予定)だったことから本作では皆勤賞である彼にフィーチャーした個別ルートまで存在し、そこでは彼の人生の大きな転換点が描かれることに。

 

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ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド

発売:2021年11月
ジャンル:RPG
メーカー:ILCA/ゲームフリーク
プラットフォーム:Switch

2025年プレイ時間ランキング(任天堂部門)第7位。

ポケットモンスター ダイヤモンド/パール』のリメイク版通称ポケモンBDSP』或いは『ダイパリメイク』。一昨年プレイしてなかったっけ…と思われそうだが一昨年のはパールで今度はダイヤモンド。基本的なゲーム内容は一昨年の総括記事で触れているのでここでは『良くも悪くもダイパを忠実再現したリメイク』とだけ記載しておく。去年の総括記事でも触れたように目的は『ポケモンHOMEのソフト図鑑埋め』のため。HOMEのソフト図鑑は『各作品内で捕獲したポケモン』でないと埋まらないのでシンオウ図鑑のメンツはBDSP作中で入手しないといけないのである。

ソフト図鑑は他作品から連れてきて各ゲーム中でタマゴ作れば済むハナシなものの、タマゴを作れないバージョン限定の伝説のポケモンディアルガ』はそうもいかない。となると頼れるのはGTSによるオンラインでの通信交換。確かに対になるパルキアを指し出せば余裕で交換は成立するだろう…がソレでやってくるディアルガがどのソフト産なのかは交換するまでわからない。SVや剣盾産かもしれないし、GO産かもしれないし、はたまた無印のDPt産かもしれない。そして我が求めるのは『BDSP産のディアルガなのだ。というわけで今回はディアルガを求めてのプレイである。

BDSPだけで見てもコレで2周目になってしまったので、今回は図鑑埋めを並行させつつパチリスやらドラピオンやらの今まであまり使ってこなかったポケモンを主軸に運用しつつのプレイ。アンノーンを旅パに採用するのは後にも先にも今回限りな気がするのである。こだわりメガネ持ちで運用したら思ったよりもアタッカーとして活躍してくれたぜ。…思った以上にPP切れが深刻な問題であることも理解する羽目になったけれども。

あと偶然ながらスボミーの色違いもゲット。本作の色違いポケモンは『ひかるおまもり』があっても野生産には適用されず原則1/4096…0.02%の超低確率なので非常に貴重である。…シャイニングパールで色違いアルセウス、VCクリスタルで色違いセレビィを粘っている最中に出てきよったものだから『そっちかよ!!』ってなったのはショージキなところ。

 

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NEEDY GIRL OVERDOSE タイピング オブ ザ ネット

発売:2025年1月
ジャンル:タイピング/アクション
メーカー:mumimumi/veryOK/Atree/kabocha renga/WSS playground
プラットフォーム:PC

発売から3年が経過してもなお人気をキープし続けている『NEEDY GIRL OVERDOSE』のスピンオフ作品。『てんしのたからばこ』…もとい『プチゲームコレクション vol.1』ではブロック崩し・シューティングとなっていた本シリーズだが、今度のジャンルはまさかの『タイピング』。タイピングゲームとかマトモにプレイしたのはドリキャスの『タイピングオブザデッド』以来だなぁ…などと思ってたら本作のタイトルが『タイピングオブザネット』とかいう露骨にパロったものだと気付いて笑ってしまった

というわけで本作はニディガのタイピングゲーム。超人気ネット配信者『超絶最かわてんしちゃん』、通称『超てんちゃん』とやりとりをする形でコメントをガンガン打ち込んでいく。お題を出しているのが超てんちゃんという時点で理解できるように、お題のワードは悉くネットスラングのソレ。地味に厄介なのがネットスラング自体ではなく『読み方』を打ち込む必要がある点で、例えば『米青ネ申禾斗』ならば『せいしんか』、『DQN』ならば『どきゅん』と入力する…みたいな具合である。

そのため本作はタイピングゲーというよりもネットスラング版"漢字でGO"』みたいな側面が強い。読めなければそもそも入力すらままならないためである。そしてお察しの通り古のネット時代を生き抜いてきたオタクでも苦戦すること間違いなし。だって古のネット民が『ktkr』を『キタコレ』、『wktk』を『ワクテカ』のような入力をするハズがないからである。もっといえば『88888888』のようにモノによっては読みじゃなくて表記通りに入力する場面もある。よってタイピングゲーとして見た場合の本作は極めてクセが強い。初期設定の場合は微妙に手ごたえのある難易度ではあるものの、オプション画面からライフが変更可能なのでどうしてもクリアできない時はそちらを頼ってもいい。

ステージ自体は全3面、ライフが尽きるまでの間に動画のラストにまで辿り着けばクリア。なおクリア時にはランク評価も行われるものの高ランクを目指すとエグイ文章が来ないことをを祈る運ゲーと化すのは困るトコロ。…タイピングゲーなのに運頼みとか甘えるなって?運が良ければ『w』とか『>>1』で済むけど最悪『くぁwせdrftgyふじこlp』とか飛んでくるんですぜ?地獄よ?古のオタクでもミスタップ無しで素で高速入力できるヤツおらんじゃろこんなん。

そしてタイピングゲームを一通りクリアするとプレイヤーに『とある行動』を促すヒントが与えられる。ヒント通りに操作するとあら不思議、『NEEDY GIRL OVERDOSE ENDLESS NIGHTMARE』という独立した全く別のゲームが起動するのだ。こちらは『タイピングオブザネット』とは打ってかわってまさかの2Dアクション。ドット絵で描かれた世界をあめちゃんがチェーンソー片手に大暴れ。

『ENDLESS NIGHTMARE』はチュートリアルを除くと全5面構成。各ステージのラストには個別の行動パターンを持つボスが控えている。使用可能なアクションも3段階の通常攻撃にチャージ派生の壁登りやジャンプ、ゲージ消費による飛び道具や回復などそこそこ多く、それらを利用したギミック攻略もふんだんに取り入れられておりシンプルなアクションゲームとして非常に力が入った作りになっている。終盤にはかなり露骨な『星のカービィ』シリーズのパロもあったりしてだいぶ笑わせてもらったり…。

まぁよくよく考えるとキーボード必須な『タイピングオブザネット』のオマケでコントローラ必須の『ENDLESS NIGHTMARE』を収録するのはだいぶアレな気がしないでもないし、なんなら後者はもう少しボリュームを増やせば単体販売しても成立するクオリティではあるので、別個で売った方が良かったんじゃないかと思わないでもない。あくまで『ENDLESS NIGHTMARE』はオマケ扱いなのでクリア特典などはコレと言って存在しないことは救いではあるか。

第51戦隊「Squad 51 vs. the Flying Saucers」

発売:2023年7月
ジャンル:シューティング
メーカー:Loomiarts/Fehorama Filmes/WhisperGames
プラットフォーム:Switch/PS4/One/PC

『Loomiarts』というブラジルのデベロッパが送るシューティングゲーム。映画スタジオの『Fehorama Filmes』も開発に協力しており、それもあってかステージ間のムービーが現実の映画さながらの実写映像となっているのが特徴。フォトリアル系のひとつの到達点として映画らしさを突き詰めたゲームというのは数多く存在するが、本作はそういった作品群の中でもとびきり異彩を放っている。その理由は徹底した『1950年代のSF映画』を追究した作風にある。

全編通して画面は白黒、街の遠景はジオラマで出現する怪獣は着ぐるみ感全開、明らかに上から釣ってるだろという飛行機などなどありとあらゆる要素が『1950年代風味のチープさ』を醸し出している。これらは決して手抜きなどではなくむしろ『チープさ』を出すために全力投球した結果のため映像そのものの完成度は非常に高い。撮影の仕方から表現技法に至るまでそのすべてが輝いている。音声はポルトガル語(原語)・英語(吹替)から選択可能。日本語字幕はちゃんと用意されているのでご安心あれ。

ビジュアル的な方向を抜きにした場合の本作のゲームジャンルはシューティング。道中で3D的な演出は多様されるが基本は2D横STGとなっており、プレイヤーは自動で奥に進んでいき最奥部に到達すればステージクリア。ボスはステージによっていたりいなかったりマチマチ。『通常ショットはまっすぐ飛ぶが上下移動の際に機体が傾くので、機体が水平でないと正面の敵を倒せない』というSTG的にはややクセのある挙動も特徴のひとつ。まぁ冷静に考えるとこっちの方がリアリティがある気もするが、慣れるまでは思わぬ事故死に見舞われがち。あとは良くも悪くもモノクロ画面なので少々見づらいのは否定できない。

メインモードは一つ一つのステージを別個で突入していく形なので、各ステージに全力を出し切る攻略が可能。もちろんステージごとにスコアも保存されるため最高ランクの★★★を目指してみるのもよかろう。ステージ自体は全11面、冒頭とステージ終盤には実写映像が挿入され、ステージと共に物語も展開していくゲーム全体を通してひとつの映画のような作りになっていることもあってテンポも良好である。

プレイヤーが稼いだ累計スコアに応じて自機の装備枠や武器が随時アンロックされていくカスタマイズ要素も用意されている。自機はゲーム開始直後は極めて貧弱であり、序盤は幾度となくゲームオーバーを経験する羽目になるだろうが、プレイを繰り返していくうちに装備も充実していき余裕を持った攻略もできるようになる。コンティニュー自体も無制限なので遠慮なく死んでいくべし。

カスタマイズとは別枠でステージにより操作する機体が変わることもある。これらは見た目だけでなく『オーソドックスな戦闘ヘリ』『時間経過で前方の攻撃範囲が大きく広がるジェット機『時間経過で後方に対して攻撃できるようになる宇宙船』などなど特色豊かなので最後まで飽きさせない。総じてひとつのSTGとして評価した場合も真っ当にクオリティが高く、当初はネタ目的でプレイを始めたのに想像以上にのめり込んでしまった。全ステージの★★★プレイ動画を投稿したのがその証拠である。日本映画の味わいがめっちゃ出ている8面・9面がとびきりお気に入り。

熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls

発売:2022年1月
ジャンル:ベルトスクロールアクション
メーカー:WayForward/アークシステムワークス
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/One/PC

テクノスジャパンの顔である熱血硬派くにおくん』シリーズのスピンオフ『River City Girls(リバーシティガールズ/RCG)』の1作目。我は以前にSwitch版で裏ボス撃破までプレイしていたが、続編(RCG2)のパケ版に本作も同梱されていたのを思い出し復習がてら手を出した。なお本作は発売当初の真エンディングが賛否両論でまるごと差し替えられたとかいう曰く付きの代物でもあり、我は変更後のEDを見たことがなかった…というのも再プレイの動機のひとつ。
(元々のEDもアレはアレで笑わせてもらった)

発表当初は『くにおくんが美少女化!?』とか微妙に騒がれていたりもしたが、そもそも本作の主人公はくにお&りきではなくその恋人である『みさこ』と『きょうこ』。くにお達も含めて現代ナイズなデザインに変更されているが、スーパーファミコンの『新・熱血硬派 くにおたちの挽歌』からいる古参キャラである。…まぁ挽歌はそもそもRCG1時点だと海外未発売だったのがややこしいのだが。

開発を担当するのは『シャンティ』シリーズでおなじみのWayForward。このメーカーお得意のやたらヌルヌル動く彩度高めな可愛らしいドット絵は本作でも健在。タイトルからもふんわりわかるように『熱血硬派くにおくん』というよりもその海外版である『River City』シリーズのテイストを強く引き継いでいるため、グラフィックやシナリオ・会話などのノリは実にアメリカン。でもキャラは普通に日本名

ゲームシステムは『ダウンタウン熱血物語』から引き継がれたベルトスクロールにRPG要素を加えたものとなっており、全体的に演出がド派手になっている点以外は従来のシリーズ作とほぼ同じノリでプレイ可能。プレイヤーキャラは主人公であるみさこ&きょうこでそれぞれ異なるアクションが使用できる。クリア後からはくにお&りきも解禁

作中の登場人物は『熱血硬派』のひろしダウンタウン』のはせべ&まみスポーツ系列のかおりやなりたかなどなど旧作の『くにおくん』シリーズ全体から幅広く拾われており、『こんなところから拾われるのか!?』と驚かされるばかり。…その中にダブルドラゴン』シリーズのアボボやスカルマゲドン『コンバットライブス』のラスボスが混じってるのは何故なんじゃろ。

 

『熱血硬派くにおくん外伝 リバーシティガールズ1・2』のAmazonページ

 

PHRASEFIGHT

発売:2018年2月
ジャンル:リズムゲーム
メーカー:超OK/メディアスケープ
プラットフォーム:Switch/PC

タイトルはパッと見だとわかりづらいが『フレーズファイト』と読む。音楽に合わせて進行する譜面を見て、音符のタイミングでボタンを入力していく音ゲー的なシステムだが、実際のところは後述する仕様により方向性としてはリズム天国』などに近いシンプル操作のリズムゲーム。最大の特徴は1VS1の対戦が前提の作りであり、フレーズごとに相手と交代しながら交互にリズムを奏でていく…という点にある。上側の譜面が1P、下側の譜面が2Pの担当。

タイミングよくボタンを入力することができれば相手を攻撃して押し込むことができ、楽曲が終了した時点で相手をより押し込んでいた…言い換えると『より正確にボタンを入力』できていたプレイヤーの勝利となる。各フレーズの譜面はお互いのプレイングに応じて動的に変化し、正確に入力できているプレイヤーほど高難易度の入力を要求してくる。

譜面はEASY・NORMAL・HARD・STEALTHの順に難しくなるのだが、STEALTH状態の時はなんと譜面が一瞬しか見えなくなるため、STEALTHをキープできるプレイヤーはリズムゲーのプロだと胸を張っていいだろう。ちなみに入力の正確さは各フレーズごとに100点満点で、その時点での譜面の難易度は全く考慮されていないのは要注意。だからこそSTEALTHは上級プレイヤー向けのハンデ的な趣が強く、よほどのことがない限りはどんな試合も接戦を楽しむことができる

メインといえるゲームモードは勝ち抜き戦の『リーグファイト』。最初に任意のキャラを選択し、残った7名全員を相手に連戦していくモードである。デフォルトでは『ベーシックリーグ』のみプレイ可能で、一周クリア後からは『スペシャルリーグ』が解禁される。ベーシックリーグは敵AIの強さも控え目かつショート尺なのもあって非常に気軽に遊べるカジュアルな仕上がり。ぶっちゃけ10分もあれば余裕でクリアできるだろう。一方のスペシャルリーグは全楽曲がフル尺へと変化、敵AIも相当なガチ仕様で後半になるにつれてどんどん強化されていくため、プレイタイム的にもやりごたえ的にもなかなか燃える代物になっている。

ところで本作には8人のキャラがいるほか、入力に使えるボタンも4つ用意されていて各ボタンごとに違ったアニメーションをしてくれる…のだが、キャラ性能の概念は全くなく、入力もタイミングさえ合っていればどのボタンを押しても成功判定となる。つまるところキャラとボタンは『見た目と入力時のSE』以外に違いが存在しない。だからこそお気に入りのキャラを極めることができるし、初心者は複雑な操作を覚えずともプレイできるのだ。逆にある程度プレイに慣れてからは曲に合わせて複数のボタン入力を使い分けて自分なりにアドリブでアレンジして遊んだりすることもできる。当然、音符がない箇所でボタン入力をしてもペナルティなどは存在しない。バリエーション含めて全17曲がプレイ可能ということもあり、思った以上にしっかり遊べる一本である。

Photon³

発売:2018年6月
ジャンル:パズル
メーカー:SMILEAXE/DLsite
プラットフォーム:Switch/PC

『Photon³』と書いてフォトン・キューブ』と読む。キューブ・トレイラーになりたての少女レイちゃん&メカのCu-Be(キュービー)が主人公のパズルゲーム射出機から出たフォトン(要はレーザー)をブロックで屈折させて、対応する集光機に繋げればステージクリア。基本ルールは昔からありがちな点繋ぎの屈折パズルだが、本作ではフィールド上でレイちゃん自身を操作して直接ブロックを移動させなければならない

一見すると簡単そうに見えるかもだが、レイちゃんはフォトンが通っている場所を移動することができず、またフォトンの向きを変えた際に射線上にいても気絶(ミス)してしまうため一筋縄ではいかない。正解の形を導き出すまではどうにでもなるが、それを実際に組み上げるのがまた大変なのだ。

レイちゃんは移動のほかに箱を持ち上げて降ろす・箱を1マス奥へと押し出すという行動が可能。箱の向きを変えるには1度持ち上げる必要がある。フォトンが通っている箇所を通り抜けられないが、フォトンを遮るように箱を置けばその上を登って移動することもできる…が、箱を持っている状態では登ることができない。先に挙げた『フォトンに当たってはならない』というルールと合わせて『どういう順に置くか』もまた重要である。

各ステージはワールド的な扱いの『惑星』に分かれており、ひとつの惑星あたり6つのステージ…ミッションが用意されている。ミッションは好きなモノから挑むことができ、6つ中3つをクリアできれば『ライセンス昇格試験』を受けられるようになり、ソレをクリアしたらまた新たな惑星が解禁…という繰り返しで進行する。まぁ最終面だけはシナリオ設定の都合上6つ全ての突破が必要になるけれども。総ステージ数はチュートリアル含め60種類以上にも及び、更にEDITモードで自分でステージを作ることができたりとボリューム面は中々

可愛らしい外見とシンプルなシステムと裏腹に難易度は少々骨太。というのも中盤になると『色付きブロックを通すことでフォトンの色を変化させる』『二方向へ反射するブロック』『特定の色のフォトンのみ反射させず貫通させるブロック』などのギミックが登場、さらにステージの形が複雑化することで『一時的にフォトンを遮って進路を確保する』フォトンを屈折させない向きで箱を置くことで押し出させる』などの攻略法も要求され加速度的に難易度が跳ね上がっていく。最短手数での攻略を目指すと更にいくらでも遊べる一本である。

ペルソナ3 リロード

発売:2024年2月
ジャンル:RPG
メーカー:ATLUS
プラットフォーム:PS5/PS4/XSX/One/PC

2025年プレイ時間ランキング(PS部門)第2位。

いまやメガテンの括りを超えたアトラスの代表シリーズ…『ペルソナ』の大きな転換点となったナンバリング3作目『ペルソナ3』のリメイク作。我は過去に『P3F』『P3P』をプレイ済みだったので優先度が低く1年ほど積んでいたのだが、ようやく意を決してDLCの『エピソードアイギス』まで含めてプレイ。てかペルソナに限らずアトラスゲーは他の3倍くらいの時間を見積もらんといかんので、どうしても手を出すまでのハードルが高くなりがち。

ペルソナらしく『普段は学園生活に勤しみつつ他キャラと交流(コミュ)して絆を深め、時にはダンジョンに挑んで敵と戦っていく』という流れでゲームが進行。バトルはシリーズ恒例の『プレスターンバトル』を継承した『ワンモアプレスバトル』弱点を突いてドンドン行動回数を増やしていき、敵全員をダウンさせたら味方全員で総攻撃!これらは誰もが知ってる『ペルソナ』の基本。しかしながらこのシステムは元々『ペルソナ3』から始まったのだ。

もっとも原点であるPS2版の頃は日常パートは『同性の仲間とのコミュがない』『昼コミュに対して夜コミュが露骨に少ない』『異性とのコミュを進めると強制的に恋人化(しかも放置すると関係悪化する)』バトルは『仲間の行動が完全にAI任せ』なのを筆頭に『ダウン復帰に一手消費する』『ダンジョンを長期的に潜っていると味方が体調を崩しパーティから一時的に外れる』など初導入だったこともありクセが強い部分が多く、アペンド版『P3F』、移植版『P3P』で段階的に改善・要素の追加が図られてきたという過去がある。

本作では日常パートは『P3F』をベースにしつつ、失踪者探索やスキルカード・タルタロスの再入場など部分的に『P3P』の要素を導入した形となっている。まぁ本作でも主人公の装備が剣オンリーだったり、ヴィジョンクエストが存在しなかったり、運動部・文化部が固定されていたりと『P3F』『P3P』の要素を全て引き継いでいるワケではない

一方でバトル周りは現行のシリーズ最新作である『ペルソナ5』がベース、当然ながらありとあらゆる面で遊びやすく改良されている。特に自身の増えた行動回数を他の味方に渡す『シフト(バトンタッチ)』が逆輸入されたのは大きいし、光・闇魔法に『P5』同様エイハ・コウハといった普通の攻撃魔法が用意されたため、必然的にそれらがメインのペルソナ・メンバーの利便性も向上している。

ゲーム的な意味での大きな追加要素は日常パートの『リンクエピソード』バトルの『テウルギア・特性』。『リンクエピソード』はコミュとは別枠で用意されたイベントで、過去のP3では(男主人公の場合)コミュが存在しなかった男性パーティメンバー+とある重要人物との交流を深めることができる。これらは進行するごとにパラメータが上昇し、最終的には特定のペルソナ合体が解禁される…ということから事実上の追加コミュのようなものだと思っていい。

ただ『発生時期が固定されているうえでタイミングを逃すと進行不可』というP3P女主人公の運命コミュに近い作りなので、プレイの自由度が下がってしまっているのはやや困り者。まぁ本作はその分他コミュを進行できる機会が増えているので、過去版に比べると全コミュMAX+リンクエピソード完走がさほど難しくないのは安心だが。

バトルの追加要素である『テウルギア』『特性』はパーティメンバーごとに固有の条件で発動できる必殺技・特殊能力のようなもので、いずれもそのキャラに見合った性能ばかりかつ非常に強力、ゲーム自体の間口の広さにも一役買っている上に『特性』の方は新規で追加された交流イベントで随時獲得していくシステムなので、よりパーティメンバーの掘り下げにも繋がっている。

気になるシナリオ面は大筋は基本的に変化なし。ただし先述したリンクエピソードを含め全体的に加筆され、原作で説明不足だった点が大きく解消している。オリジナル版では任意発生だった会話が原作の必須イベントの一部として組み込まれている点も多く、結果的にP3特有の主人公一行の『ギスギス感』もありつつ、『ぶつかり合いながら、傷付きあいながらも前へ進んでいく様』が伝わりやすくなっているDLCであるアイギス編(P3Fの後日談)でもそれは同様…なんだが、こっちは原作のエグみや毒々しさが全体的に抑えられているのはちょっと不満点ではあった。

 

『ペルソナ3 リロード』のAmazonページ

 

DRAINUS

発売:2023年2月
ジャンル:シューティング
メーカー:Team Ladybug/WSS playground/PLAYISM
プラットフォーム:Switch/PC

『誰でもクリアできる』をモットーとした横シューティング。作りこみの高さゆえにリリース当初から非常に話題となっていたのだが、我は例によって例の如く初回限定版をそのまま積んでおり、長らく特典サントラで曲だけ知っているような状態であった。全6面構成、体力制。ただし6面クリア後はそのまま2周目(デジャヴと呼称)へと繋がる設計になっているため、実質的には12面といえるかもしれない。最大の特徴はいつでも任意で発動できる『リフレクター』というシステム。

リフレクターを発動している間はごくごく一部(視覚的に判別可能)の攻撃を除くゲーム内のいかなる攻撃をも無効化することができる。そして無効化しているあいだはエネルギーが溜まっていき、リフレクターの解除と同時に地形貫通・敵ホーミングの反撃が発動する。リフレクターは時間経過で再使用が可能になるほか、ゲージさえ残っている状況であれば連続使用もOK。当然ステージ内で登場する敵やギミックもリフレクターを前提とした構成になっており、一見すると回避するのはまず不可能とすら思える弾幕やら極太レーザーやらを片っ端からリフレクターでいなしていく独特の爽快感を味わうことができる。

また吸収したエネルギーを消費することで自機である『ドレイナス』の能力を強化したり装備をアンロックしたりできる。アンロック後の装備はいつでもメニュー画面から設定可能、カテゴリの重複にさえ気を付ければ非常に多彩な攻撃が使用できる。武器の種類は前方を攻撃するSHOT斜め方向へ攻撃できずMINE後方攻撃用のSTABILIZER所謂オプションのBITなどが存在する。これらはゲーム中にパワーアップを取得するごとに順次発動していくのだが、この発動順も設定可能。いわばグラディウスのEDITモードとグラ外のゲージエディットのミックスともいえるだろうか。なお本作は『ダメージを受けるごとに装備が一つずつ剥がれ、装備ナシの状態で被弾で死亡』というルールなので、装備数が増えるほど耐久面も上昇しよりクリアが近づく

コンティニューがいくらでも可能、以前のステージへと戻って残機稼ぎやエネルギー(経験値)稼ぎに充てることもでき、自機を強化するごとにステージの突破率も上がる…ということからもわかる通り難易度は非常に低め。『誰でもクリアできる』という公式のお墨付きは伊達じゃない。かつて一時代を築いたSTGに対するリスペクト精神に満ち溢れているのも見どころであり、一部の装備は『グラディウス』『サンダークロス』『ダライアス』等で見たような挙動なのを筆頭に、とあるボス戦はシューター層であれば爆笑すること間違いなしな内容

 

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KotoDama: The 7 Mysteries of Fujisawa

発売:2019年5月
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:下町ギルド/PQube Limited
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

海外版のニンテンドーeshopにて購入した一本。タイトルを日本語で読み替えるなら『コトダマ: フジサワ学園の7不思議』といったところか。パズルゲームとアドベンチャーゲームミックスしたような作品で、基本はADVとして進めつつシナリオの要所でパズルを解いていく構成。パズル部分は設定上『主人公が悪魔の力で相手の心を解放し、相手の口から真実を聞き出す』という扱いになる。

『フジサワ学園に転校してきた主人公はオカルト研究部の一員となり、部活仲間である神楽ナナミと共に”ミコトの呪い"をはじめとしたフジサワ学園に伝わる7不思議の謎を追い真相を解明していく』…というのが基本の物語。ある程度捜査を続けていくことで明かされる真相はいずれも拍子抜けするものばかり…なのだが、本作にとってはまだそこは折り返し地点に過ぎない。真実はいつだって一つ…だがたった一つの真実で全ての真相を窺い知ることもまた不可能なのだ。

ストーリーの随所で挑むことになる『コトダマ』と呼ばれるパズルは所謂3マッチパズルの亜種。選択したパネルが列の最上段まで移動、縦横どちらかに3つ同じ色のパネルが重なると消える。最上段のパネルを選択した場合はパネルの色が変化、上手い具合に連鎖消しを成功させることで『HAPPYゲージ』を最大まで貯めればクリア、逆にゲージが溜まり切らぬまま『残りの手数』を全て使い切ってしまうとゲームオーバーとなる。手数はゲージが一定まで溜まるごとに補充されるほか、アイテムや一定条件で使用できる『チャレンジ』で消費を抑えたり回復もできる

そしてパズルでHAPPYゲージを貯めていくと少しずつ相手の衣服が脱げていく。つまり本作は脱衣パズルなのである脱げているのはあくまで『主人公の脳内イメージ』らしいのだが大丈夫かコイツ。ストーリーの特定場面でパズルを成功させたり、タイトル画面からプレイ可能なパズル単体モードを突破すると脱げた後の下着デザインを変更できるようにもなる。なお脱衣パズルにしては珍しく女性キャラだけでなく男性キャラも対象、男女平等にガッツリ脱げる

ゲーム的な攻略難易度は地味に高め。というのも中盤に入ってからは『如何にしてバッドエンドを回避して物語を進めるか』が求められるのだが、困ったことに本作には必須フラグも即死フラグもそこかしこに仕込まれているためである。選択肢による必須/即死分岐は一度選択済みのモノに限り色が変わる(赤が必須/青が即死)ので周回するなら対処できるが、自由行動中に立てるフラグ(特定の場所に特定の順で行く)はプレイヤー自身の記憶力を頼りにするしかない。一方のパズル回りは制限時間などの類もなくじっくり考えることができるのでさほど難しくはない。

また海外専売ゲーなので仕方ないがゲーム内の基本テキストに日本語は存在せず英語オンリー。…ただし音声は逆に日本語オンリーかつフルボイスという他に類を見ない面白い仕様。おかげで英語がサッパリわからなくても案外プレイは不可能ではない。ちなみにそもそもの開発元は日本。そのため『日本舞台・日本開発・日本語フルボイス』と『日本語テキストなし・日本未発売』がミックスされた実に奇妙な一本といえる。

メモリーズオフ -Innocent Fille- for Dearest

発売:2019年3月
ジャンル:恋愛アドベンチャー
メーカー:MAGES./5pb.
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

2025年プレイ時間ランキング(PS部門)第9位。

まだまだ続くよメモオフラソン。『メモリーズオフ』シリーズの最終作…予定だったメモリーズオフ -Innocent Fille-(メモオフIF)』のファンディスクメモオフIFのED後の後日談が描かれており、最終作の後日談なのでOPでもデカデカと『ラストメモリーズ』とか書かれてたりする結局続編出たケド。ヒロインのラインナップはIF本編と同じく5名。言わずもがなIF本編のクリティカル極まりないネタバレが大量に含まれるので、プレイする場合は事前に『メモオフIF』をクリアしておくことを強く推奨する。

ところでメモオフIFの本編は『どれだけ真実へと近づいたか』で主要・サブ問わずキャラ同士の関係性や生死、主人公の現状などが本当に様変わりしてしまうため、その後日談である本作は過去のファンディスク以上にルートごとの毛色が大きく異なるのも特徴。おかげさまで冒頭のヒロイン選択が過去作のソレに比べるとやや強引。舞台はルートによって大きく異なり、シリーズ恒例の芦鹿島近辺だったり北海道だったりと様々。なおノエルの初出作品だからなのか大半のルートにて『Next Relation』の宝樹庵がメインで出てきたりする。つまりシリーズでもトップクラスで入浴スチルが多い

また過去作キャラもやっぱり登場。IF本編ではシリーズ最終作ということで歴代ヒロイン組が総登場するオールスターな布陣だったが、本作は一転して『1st』キャラのみ。IF本編から続投の双海さんのほか、ゲーム作品では『After Rain』以来に音羽さんが再登場を遂げている。当然といえば当然だがシリーズの顔である稲穂信も登場。どうやらいかなるルートの場合でもIF本編の『Memories Off』エンドに近しい出来事はあったらしく、新たな人生のため絶賛奮闘中

基本は『甘酸っぱさもある恋愛劇』で纏まっているため、ヒロインや主人公のその後が知りたい人にとっては満足できる内容なことには違いない。…というかIF本編の終盤(特にヘヴィサイド/真相ルート)があまりにもサスペンスに突き抜けすぎて『恋愛してる場合じゃねぇ!!』としか言いようがない状況だったので、その辺りの主要キャラのファンは本作でようやく救われたといえる。『留学の終わり』『卒業』など様々な人生の岐路へと立たされたキャラたちが迷いを乗り越え未来を見出していく物語は不思議と爽やかな読後感を味わえることだろう。

 

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龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii

発売:2025年2月
ジャンル:アクションアドベンチャー
メーカー:SEGA
プラットフォーム:PS5/PS4/XSX/One/PC

2025年プレイ時間ランキング(PS部門)第3位。

龍が如く』シリーズのスピンオフで龍が如く8』の外伝作品。本家は完全にコマンドRPGへとシフトしたが、こっちは『外伝』なので相変わらずアクションゲーム。個人的にはやっぱり如くシリーズはアクションで遊びたい。『7外伝』は文字通り如く7の裏側で起こった出来事を描いたシナリオだったが、本作は『8外伝』を名乗ってこそいるものの時系列は8本編よりも半年後、つまりは龍が如く8の後日談』といえる内容

よって本作の物語では8でぶん投げた一部伏線の回収や、8本編の余波で発生した問題の後始末にフォーカスが充てられている。そして今回はシリーズ随一の人気キャラ『嶋野の狂犬』こと『真島吾朗』が初めて単独主人公(複数主人公なら0・極2・OTEという前例がある)となったのだが、なんと『記憶喪失で海賊になった』というトンデモ設定で登場。兄さんの人生波乱万丈すぎない?

バトル部分は『7外伝』のスタイルチェンジを継承『極2』の真島の兄さんをアレンジした『狂犬』と、カトラス二刀流や多彩な小道具で大立ち回りを繰り広げる『パイレーツ』を自由にスイッチングしながら戦える。パイレーツは広範囲へ高火力の攻撃が叩き込めるが、防御や回避方面に難がある…という『維新』の乱舞の型に近い形式。というかスタイルがどちらもデフォで武器持ち(ドス/カトラス)で敵味方共に火力がインフレ傾向なことから、本作の戦闘はどことなく『維新』のソレを思わせる

シリーズ名物の街歩きは本作でも相変わらず。本作からの新マップ『マッドランティス』『リッチ島』はどちらも規模としては控えめだが、そもそも8本編から引き継がれた『ホノルルシティ』がシリーズ史上最大の広さを誇るのでボリュームは相変わらず凄まじい。ぶっちゃけホノルルでアクション形式のバトルができるだけで満足度はかなり高い。ちなみにわかる人にはわかる通り、本作は現代舞台の龍が如くにおいて初めて『日本がメイン舞台に全く出てこない作品』でもある。

そして本作の兄さんは海賊、というわけで陸だけでなく『海』もまた冒険の舞台。海には様々な島が点在しており、兄さんの船である『ゴロー丸』に乗って大海原を駆け回れる。島に上陸してお宝やアナザードラマ要員である『デビルフラッグス』を見つけるべし。もちろん海には海賊もおりそやつらと遭遇すると海戦がスタート。海戦では船を自由に操作して相手の船を沈めればOK。レーザーやらブースターやら明らかに海賊船に積まれるべきじゃない武装が見え隠れするが細かいことは気にしないのが吉。ぶっちゃけ直接船ぶつけるのが手っ取り早かったりする。

気になるシナリオは『7外伝』や『如く7』、『如く0』などで高評価を得た古田剛志氏が担当。ただし過去の如くシリーズのようなものを期待するとちょい肩透かしカモ。いや要所で見どころや過去作ネタを生かした箇所も多いのだが、如何せん敵味方揃ってトンチキ設定があまりにも多すぎるので、『これ面白れぇな!』となるか『わけわかんねぇよ…』となるかが人によってキッパリ分かれそうなのだ。方向性自体は過去作だと『OTE』が最も近いゾンビゲーを比較対象に出している時点で察してくれ。ちなみに『OTE』の脚本も古田氏である。一応我はどっちも好き。

如く8で登場したプレイスポットは軒並み続投。クレイジーデリバリーやら不審者スナップやらなんでもござれ。ただし許されなかったのかスジモンバトルは消えた。一方でドラゴンカートにはどっかで見たようなバトルモードが増えたケドね。レトロゲー関係ではファイティングバイパーズ2』バーチャファイター3tb』スパイクアウトFE』が過去作から再録。更に過去収録タイトルのバリエーション違いとしてバーチャファイター3』『デイトナUSA2 BATTLE ON THE EDGE』も追加。最大の目玉は27年越しの初移植となった『オーシャンハンター』

マスターシステムもラインナップを大きく変えて続投。7外伝の反省からかあちこちの拠点にマスターシステムも配置されている。今回のSMS側の目玉は『ポセイドンウォーズ3D』と『スペースハリアー3D』、前者はそもそも日本未発売、後者は過去に日本向けにリリースされていたとはいえ移植はPS23DSくらいなものだったのでありがたい。
(こいつSMSのハナシになると露骨に口数が増えるな)

 

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精霊機フレイリート

発売:2024年11月
ジャンル:ノスタルジック2Dアクションゲーム
メーカー:インティ・クリエイツ
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

2024年の4月1日に突如インティ公式アカウントにて公開…早い話がエイプリルフール用の一発ネタだった代物がまさかまさかの商品化を遂げたゲーム。もっと正確にいえば前提として後述の『カルドアンシェル』があり、その作中に登場する架空ゲームのひとつを実際に作っちゃいました的な一本。そのためまず同作のパッケージ版に同梱され、その後少しして一般向けにも販売されたというヘンテコなリリース経緯を持つ。ちなみにタイトルは『精霊機』と書いて『スピリットマシン』と読む。

ステージ道中は主人公の勇人を操作するトップビューボス戦になると巨大ロボットのフレイリートを操作する主観視点に切り替わるという構成になっており、トップビューのシステムは絵に描いたようなシンプルな作り。4ボタンに対応する異なる属性の攻撃とダッシュを兼ねた回避アクションが使用できる。ステージ自体の広さはそこそこだがHP/MPを全回復できるセーブポイントが点在しているため遊びやすく、またセーブを行うまでは倒した敵が復活しないのもあって少しずつ歩みを進められる。

ステージの最後に待ち受ける主観視点のボス戦パートでは移動は行えず、ガード・遠距離攻撃・近接攻撃を使い分けて戦うことになる。このうち遠距離攻撃はオマケ程度なものなので、メインは『相手の攻撃パターンを覚え、いかにして相手が攻撃する瞬間にカウンターを叩き込むか』が問われることになる。敵の火力も高い上に初見では見てからのガード/カウンターがほぼ不可能なことで半ば『覚えゲー』になってる感は否めないが、演出自体はそこそこ格好よく何度も挑戦してパターン攻略をしていく楽しみはどこか懐かしさを覚える。各戦闘で一回ずつ使える仲間のサポートも超火力なので削り切れそうならゴリ押すのも一つの手。

元々がエイプリルフールネタだっただけありボリュームは非常に小粒。よほど沼らない限り初見プレイでも3時間あれば完全クリアできる…が本作のシステムそのものがコンパクトにまとめる前提で作られているようにも感じられたため、それ自体は特に不満に思っていない。むしろこれより長ければ逆に冗長に思ってしまったかもしれない。

ところで『90年代アニメ×ドットアクション』をテーマにしたと明言しているだけあって、その良い意味でレトロな雰囲気は非常に見どころ。本作の表現は公式曰く『16bit風レトロ』…なのだが全体的なテイストはどっちかというと32bit携帯機…つまりどことなくゲームボーイアドバンスあたりの風味を思い出させる。とりわけグラフィックの質感はまさしくロックマンゼロ』をはじめとしたGBA時代のインティを思わせるものであり、その時代のインティ作品を遊んだ人であればきっと気に入るハズ。なおあくまでも『16bit"風"』なことは留意されたし。冷静に考えるとフルサイズの主題歌収録とか超クリアなボイスとか実際の16bit機じゃ明らかに無茶な要素もめっちゃあるからね…。

 

『カルドアンシェル(フレイリート同梱)』のAmazonページ

 

メイド・オブ・ザ・デッド

発売:2024年2月
ジャンル:全方位アクションシューティング
メーカー:イクシール/qureate
プラットフォーム:Switch/PC

既存ジャンルをアレンジしつつ自社の得意フィールドであるセクシー美女を盛り込むことに定評のあるqureateによる作品。2024年にかの『バニーガーデン』と共に発表された新作5本のうちの1つでありトップバッター。今回は近年流行りの『Vampire Survivors(ヴァンサバ)』ライクの作品となっている。

全方向から迫りくる大量の敵を周期的に行われる自動攻撃でガンガン撃破し、一定時間の生存乃至はボスの撃破/敵の全滅を目指すのが基本目的。敵がドロップする経験値アイテムを拾うとレベルアップ、ランダム選出の4つのスキルから任意のモノをピックして自機を強化…ということからもわかる通りベースのシステムはまんま『ヴァンサバ』なのだが、強いて言うならば右スティックで攻撃の方向を任意で決定できる『ツインスティックシューター』的な要素が加わっているのが特徴

舞台は謎のウイルスによりパンデミックが発生しゾンビで溢れ返った秋葉原。偶然にもゾンビ化ウイルスへの抗体を持っていたことで難を逃れた主人公の凪咲は親友の凛香を救うため武器を手に取り戦いに赴く。戦いを続けていくうえで同じく抗体を持った仲間との出会いを繰り返し本作の物語は大きく動いていく。

プレイアブルキャラはメイン5名+隠し1名。メインキャラは全員なんらかの形で『メイド』として活動していた設定なので当然の如くメイド服。状況が状況なのでメイドっぽいキャラ付けはされていないのはしゃーなし。ゲーム的にはいずれも基本スペックや通常攻撃・必殺技の内容が異なる。キャラの性能差が些か極端でピーキーなキャラはとことんピーキー。自分にとって使いやすいキャラを見つけ出すのがいいだろう。なお個人的にはキャラ的にも使いやすさ敵にも愛璃咲ちゃんがお気に入りである。

4ステージから構成されるエリアが7つ+本家ヴァンサバのように30分生存を目指す『サバイバル』が収録。メインシナリオ以外にも特定条件で解禁される『サブシナリオ』なんてものも。ちなみにエリアマップや会話時の背景は(名前は別物だが)リアルの秋葉原を意識したものになっているため、リアルでアキバに通っていた経験がある人なら更に楽しめるかも。当然一時期週7アキバ生活をしていた我は全部の元ネタがわかりましたとも。というかどれも現地に行ったことあったし。

そしてqureate作品お得意のセクシー描写は本作だと『治療』という形で登場。ステージに挑んだはいいものの体力が尽きてしまった場合、そのキャラはゾンビに『なりかけ』の状態になってしまう。このままでは再出撃ができないためゾンビから人間へと戻すため『治療』を行う…という設定である。治療のやり方は実に簡単、本作のナビ役である花音の作ったワクチンを直接ゾンビになりかけの身体にぶっかければいいのだ!!…経皮吸収のワクチンってなんだよ。

ところで『治療』は失敗することもなければ長期的に放置してもゾンビになることはない。そのため実質的なデメリットは『出撃できない(+一部のシナリオが進められない)』くらいしかなく、また治療に必要なワクチンも普通に店売りで購入できてしまえるので実は『治療』自体にゲーム的な意義は殆どなかったりする。本当にただただシンプルにセクシーなだけなのだ。

ちなみにシューティングとしての難易度はかなり控えめ。とりあえずストーリークリアまでの範疇であれば繰り返しプレイによる自機の基本性能強化でのゴリ押し突破も充分可能なのでSTG初心者にも勧めやすい。一方で『サバイバル』は強制的に初期パラ+30分生存を要求されるので慣れが必要。まぁこっちはストーリークリアには不要(とある隠し要素のアンロックにのみ必要)なのが救いか。

ぎゃる☆がん りたーんず

発売:2021年1月
ジャンル:眼シューティング
メーカー:インティ・クリエイツ
プラットフォーム:Switch/PC

後にインティ・クリエイツの代表作となるガンシュー…もとい眼シューぎゃる☆がん』シリーズ1作目のリマスター。元はXboxオンリーだったものがいつしかPSハード主軸のリリースとなり、やがてSwitchとのマルチになり現在はCS機だとSwitchでのみ販売される…と考えるとゲーム業界およびプラットフォーマーのスタンスの変化のようなものが不思議と感じられる

ベースとなっているのは初出の360版ではなくPS3版。そのためPS3版の追加モードもプレイ可能DLCもコラボ系のものを除き最初から導入されているが『水中モード』のみ抹消されている。まぁ水中モードに関してはオリジナル版の時点で存在意義を問われていたレベルの代物なので残当ではある。ちなみに我はかつて360版のみプレイしていたため、PS3版追加部分…具体的には『ドキドキカーニバル』は今回のものが初見である。

ゲームシステムは至って普通のガンシューティング。強いて違いを挙げるとしたら敵キャラが全て女の子となっており、プレイヤーは眼力で彼女らを昇天させていくという点。本作では最初にヒロインのルートを選択したのち順々にステージを攻略、最後にはボス戦も兼ねたミニゲームに挑むことになる。本作のヒロインは全部で4名

シリーズでも本作独自の要素といえば『ヒロインとのベストED到達のために主人公の各種パラメータを一定の範囲内に調整しなくてはならない』という恋愛SLG的な攻略を求められる点か。おかげで何も考えずにドキドキモードを連打していると好感度が高かろうともベストEDに辿り着けなかったりする。また特定部位を狙い撃つとエクスタシーショットになるのは後継作同様だが、本作は初弾で弱点を撃たないとエクスタシー判定にならないのは要注意。

いずれかのヒロインのTrueエンド到達後に解禁される『ドキドキカーニバル』はひたすらドキドキモードで女の子たちを昇天させていくモード。本編ドキドキモードとの違いは一度に複数の相手を昇天させなくてはならない点で、最初は2名から始まり最終的には7名もの女の子を同時に相手する羽目になる。『新たな天使えころの登場(続編のメインヒロイン)』をはじめ『モブ女の子たちによる会話(SakuraTalk)』、『複数人を巻き込んだドキドキモード(続編にて本編でも導入)』などなど、今になって思い返すと続編要素の先取りのようにも感じられる

シナリオ自体は本編の後日談で『本編で結ばれたヒロイン以外の全員から嫌われるようになってしまった主人公が元に戻るための物語』となっている。言われてみれば確かに『1日だけモテモテになる代わりにそれ以降全ての異性から嫌われる』という設定はここ以外で拾われたことがなかった。この設定に合わせて幕間のデモやドキドキモード中の女の子のボイスは専用のモノ…具体的には容赦なく主人公を罵倒してくるものに変わっている。『ぎゃるがん』では本作のこのモード以外では味わえない展開なのである意味新鮮といえばそうか。

良くも悪くも初代のリマスターでありリメイクではないため派手な追加要素は少なめ。『ドキドキモードが冗長』『1ステージ攻略にかかる時間が長め』『プロフ埋めの為に一周のうちに同じ女の子を3回ドキドキモード昇天させなくてはならない』のような当時から指摘されていた問題点もそのまま。テキストやステージ構成はおろかゲーム内ボイスも(CVが変更された野々宮かなめのものを除き)初代のものを流用。お遊びネタで当時の販売元であるアルケミストの社名が出てくる箇所すら同じである。

であれば初代プレイ済みの人にとってさほど価値はない…かと思いきや、実際のところオリジナル版はPS3/360共に2世代も前のハードであるうえ(記憶が確かなら)両バージョン共にDL販売も行われておらずパケ版もプレミア化しておりプレイ環境の面でオススメしづらかったため、こうして現行機で遊べるようになっただけでも価値はある。そのうえでロード時間がやや短くなっただけでなく、ゲーム内の3Dモデルがほぼ別物レベルに美麗なものに総入れ替えされているため、オリジナル版をプレイ済みであっても新鮮な気持ちで楽しめる。一部イベントの際には『だぶるぴーす』以降のように1枚絵のスチルが表示されるようになったのも大きいだろう。

 

『ぎゃる☆がん りたーんず』のAmazonページ

 

飢えた子羊

発売:2025年3月
ジャンル:テキストアドベンチャー
メーカー:零创游戏/2P Games
プラットフォーム:Switch/PC

PC向けに人気を博していたADV、確かクラウドファンディングで大成功を収め発売後半年で日本語ボイスが追加され話題になったのじゃったか。我は元々PC版を購入済みだったが例によってSwitch版発売まで長らく積んでいたので再度Switch版を購入して本格的にプレイ。コイツいっつもCS機でインディーゲー買い直してんな。

舞台は1632年、明朝末期の中国。朝廷による悪政・役人による重税、さらには干ばつ・水害・虫害などの自然災害が発生、結果多くの人々が飢餓・飢饉に苦しみ難民になったり悪党に身をやつしたり政府への反乱を企てたり…といった動乱の時代の物語である。本作の主人公『良(リョウ)』もまたとある事情から盗賊となった青年であり、相棒の『舌(ゼツ)』とともに道行く人々を殺害・略奪して生計を立てていた。そんな彼らのもとに人身売買の手伝いの依頼として『人売りに買われた4人の少女を華州城から洛陽城まで連れていく』という仕事が舞い込んだところから本作の物語はスタートする。

物語は現代…1632年を舞台とした『良(リョウ)』視点のものと、その過去…1628年を舞台とした『穂(スイ)』視点のもので描かれる2軸構成となっており、現代の物語では自らを『狼』、自分以外の奪われるものたちを『羊』と称する良の心境が少女たちとの交流を通して変わっていく様が最大の見どころ。一方の過去編では現代編にも登場する穂の状況と照らし合わせた上での解答編であり、かつこの時代がどれだけ一般の民にとって辛いモノであったのかがこれでもかというほど描かれる。2つの視点から語られる『復讐』『罪』そして『赦し』をテーマにした物語は非常に読みごたえがある

舞台設定・時代設定の都合上ダークな描写はとことん多い虐待・欠損・自殺・カニバリズムなんでもござれテキストはおろかCGでこれらがガッツリ描かれる場面もあり、目をそむけたくなるシーンも何度かあった。だが悲しいかな本作の描写は(本作自体はフィクションだが)歴史として実際にあったかもしれない出来事なのだ。

なお一応言っておくとシステム・UI面の作りは若干荒い。『選択肢が表示されてからのセーブが不可能』『選択肢/シーン毎のクイックセーブ・既読スキップ等が非搭載』などなど昨今のADVに慣れているとビミョーに痒い所に手が届かないほか、UI方面でもオートモード・ウィンドウ非表示・バックログ等の実行メニューが絶妙に扱いづらく慣れるまではスキップやら何やらを誤爆しやすい。このあたりは元々のPC版でクリック操作を前提としたUI設計だったところに無理にボタン操作を乗っけたせいのように思える。

とはいえUI面の不備も『慣れれば我慢できる』レベルに収まっているし、フローチャート機能のおかげでセーブをしそこなってバッドエンド行きになってもやり直しが容易なのは救いと言えば救い。なによりもノベルゲーの命ともいえるシナリオ・キャラ・CGなどは総じてハイクオリティなため、総合的に見れば充分良質なノベルである。本作のその読後感はさながらゲームというより一冊の歴史文学小説を読み終えた時のソレに近い

シンスメモリーズ 星天の下で

発売:2021年3月
ジャンル:恋愛アドベンチャー
メーカー:MAGES.
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

2025年プレイ時間ランキング(PS部門)第8位。

メモリーズオフ -Innocent Fille-』およびそのファンディスクをクリアしてメモオフラソン完遂…とはいかないんだなコレが。というわけでメモオフ旧作マラソンのフィナーレを飾る『シンスメモリーズ』。タイトルこそ違えど公式から後継作として開発された作品で通称『シンメモ』『星天』。開発スタッフは『メモオフ』シリーズと共通、世界観も『メモオフ』と同じものをそのまま引き継いでいる。なんならOPムービーの冒頭でメモオフ1st~IFまでのスチルが超高速で流れたりする。

…だったらソレ普通に『メモリーズオフ』を名乗った方がいいんじゃねぇのと思わないでもないが、公式的にはIFで『メモオフ完結』を大々的に推し出した以上、舌の根が乾かぬうちにメモオフの続編を出すわけにはいかなかったのだろう。とはいえ『メモオフ』を名乗っていないからか『ゆびきり』『R.A.I.N.S』のような変則システムはこれといって搭載していないオーソドックスなつくり。強いて言うならヒロイン選択の分岐がそれっぽくはあるか。

さてさて、本作の主人公である水元隼也』はなんでも屋としての顔も持つ大学生。しかしながら本編の1年前に偉大で憧れだった兄『水元鷹也』を目の前で喪っており、何をするにしても『鷹也だったら…』と思い悩むほどトラウマを抱えてしまっている…というまさしく『メモオフ』らしい主人公設定。隼也にとっての鷹也をはじめ、主要人物たちはみんな『過去の何か』に縛られており、それもあって本作の物語では『どうやって過去に向き合い、折り合いをつけて乗り越えていくか』に焦点が充てられている。

このように過去作でいうならば『1st』『想君』『♯5』あたりの折衷といった感じの設定なのだが、メモオフ特有(?)の修羅場もなければサスペンス要素もかなり控え目、メインとなるのは主人公&ヒロインの成長物語で恋愛要素はソレを彩る一部分でしかない。そのためベースとなる設定部分は似通うところがあっても『恋愛アドベンチャー』というより『人間ドラマ』といった方向性なので『メモオフ』とは若干テイストが異なってたり。タイトルが違うのはそういう意図もあったのかもしれない。

ところで最初に述べたように世界観は『メモオフ』と全く同じなため、舞台は江の島をモチーフとした『芦鹿島』近辺。ただし年代がかなり離れており、本作はリリース時点のメモオフ』における最後の時系列だったIFから更に10年後の物語。元々メモオフは『1st』の時代設定が発売時期に近い2000年であり、以降の作品は続編が出るごとに1-2年の時間が経過するものとなっており、(リリースペースの都合上)リアル時間と作中時間の乖離が激しくなる一方だったのだが、本作では再びリアルの発売時期と作中の時代設定が一致した形となる。

年代ジャンプを行ったことで過去作ネタは極限まで減らされているものの、やっぱりというかなんというかメモオフの影の主人公である『稲穂信』は登場。IFから変わらずシーサイドカフェ『YuKuRu』の店長を務めている。初登場時(1st)では高校生だった信も気付けば37歳、それどころか10歳になる娘までいるとは…。時間の流れとはかくも恐ろしいモノである。

 

『シンスメモリーズ 星天の下で』のAmazonページ

 

アーケードアーカイブス エスケープキッズ

発売:2025年1月
ジャンル:スポーツアクション
メーカー:KONAMI/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

1年の休息期間を経て帰ってきましたアケアカラッシュ!というわけで今年はシンプルに『やってみたかったタイトル』を中心にピックアップ。2025年の先鋒は『エスケープキッズ』コナミ開発の1991年稼働のタイトルで、34年越し念願の初移植である。ぶっちゃけかなりマイナー寄りな作品なのだが実は2023年に『ボンバーガール』にてガッツリ拾われたおかげであっちの作品のプレイヤーからはちょっとばかり知られていたり。

固定画面の見下ろし型アクションレースとなっており、プレイヤーは自キャラを操作して順路通りにコースを駆け抜け3周したらゴール。レースの参加者はプレイヤーを含め全5名、このうち黒服を着ているヤツは『チャンピオン』という扱いで、コイツよりも高い順位でゴールできないと問答無用でゲームオーバーにされる。ちなみにゲームオーバーになったヤツはトイレに流されます

操作に使用するボタンはレバーとA・Bの2つのボタン。Bボタンは回数制限付きの無敵+加速となる『スーパージャンプ』、いざって時に上位陣を追い抜くときに便利。レバーはあくまで方向入力のみで移動にはAボタン連打が必要。Aは連打した分だけ加速できるので、極論を言ってしまうとハイパーオリンピック』ばりの連打ゲー、コントローラの消耗には気を付けるべし。まぁ今回の移植だと連射設定があるので安心だが。

プレイヤーが挑むことになるコースは毎回ランダムで選ばれるのだが、単なる地形だけでなくスロープや水中、氷の床に梯子といったギミックが用意されているため、コースごとに違った特色がある。同じ地形のコースであっても進行方向が逆になったりグラフィックが変化したりもするため、プレイするたびに毎回新鮮な気持ちで楽しめるのがイイ。レースで3回1位を取るたびに挿入されるボーナスゲームも絶妙な息抜きになってくれる。

またコース突入前は毎回お金を消費してプレイヤーキャラの強化が可能。先に挙げた『スーパージャンプ』の回数を増やしたり、SKID/QUICK GET UP/STRONG BODYといった基本パラメータを上昇させたりもできる。使わなかった分のお金は次の強化時に引き継げるので、腕に自信があるなら使わないのもひとつの手。ちなみにゲームオーバー時のコンティニューもお金を消費することで行える。

今回の移植では日本版だけでなくアジア版も収録。アジア版は一部キャラの並びが変化しているだけでなく、なんと4人同時プレイにも対応。本作はあの時代のアーケード作品にしては珍しく複数人でワチャワチャ楽しめるパーティゲーとしての側面が強いので、みんなで遊ぶと一味違った面白さが見えてくるかもしれない。

アーケードアーカイブス コットン

発売:2024年11月
ジャンル:シューティング
メーカー:サクセス/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

アケアカラッシュ次鋒は元祖魔女っ娘シューティングの栄えある1作目『コットン FANTASIC DREAMS』現行機でプレイ可能な『コットン』がまたひとつ増えたことになる。ちなみにサクセスのアケアカ初参入作。本作は歴史あるシリーズの1作目ってことで、PCエンジンにPS1、X68000などなど過去何度も移植されてきた作品ではあるのだが、実をいえばいずれもAC実機との差異があったためAC版の移植はかなり貴重…というかアケアカ以外だと『アストロシティミニ』しかないので、CSハードでは唯一の完全移植である。AC版にしか存在しなかった『連射コンを使用すると処理落ちでBGMのテンポが低下する』という不具合まで再現されている。

ゲームシステムはグラディウス』スタイルの横スクロールSTGで、レバーと2つのボタンを使用してプレイする。ボタンは連打すると正面へのショットと斜め下に投下するボムが射出されるほか、ステージ内の特定地点に捕らえられた妖精を救出すると同行するようになりプレイヤーに合わせて一緒に攻撃…要はオプションになってくれる。

『コットン』シリーズ特有のシステムの大半は本作の時点で既に出来上がっている。敵を倒すとアイテムがドロップし、アイテムを攻撃するほど色が変化アイテムの色によって『経験値』か『魔法』を取得できる。経験値が一定以上に溜まるとショットがパワーアップ、魔法は一定数までストック可能でショットボタン長押しorショット+ボムボタン長押しでそれぞれ異なる魔法が発動できる

全7面+ラスボス戦の2周エンドとなっており見た目に反してゲーム自体の難易度はそこそこ難しい。まぁあの時代のSTGと考えると中間くらいである。もっともミス時はその場復活だし、コンティニューは何度でも可能なので諦めずに何度も挑戦していけばそのうちクリアはできるハズ。まぁ復活時にパワーダウンしてしまうので死なないのが一番いいのは言うまでもないが。

ステージ間のデモシーンではコットン恒例の寸劇が展開。シリーズ1作目なだけあってデモシーンはどれも短めではあるが、それでもコミカルな世界観や魅力的なキャラ達は充分輝いている。なおシナリオ自体はコミカルな一方で、ステージの背景・グラフィックはどういうわけかダークなものが非常に多い。以後の作品はカラフルで色鮮やかなビジュアルになっているため、本作のダークメルヘンなテイストは逆に新鮮かもしれない。

アーケードアーカイブス メルヘンメイズ

発売:2025年2月
ジャンル:アクションシューティング
メーカー:ナムコ/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

アケアカラッシュ中堅メルヘンメイズ1988年稼働のナムコ作品童話『不思議の国のアリス』&『鏡の国のアリス』をテーマにしたアクションゲーム。過去にはPCエンジン向けにアレンジ移植もされてたりしたが、大本のアーケード版はWiiのVCアーケード以来の移植なので、アケアカ配信により久々に手が出しやすくなった一本である。

全9面、1周ENDのクォータービューのアクションであり、常に斜め上から見下ろす視点で進行。プレイヤーは8方向入力のレバーで任意の向きに移動可能。ステージの最深部に待ち受けるボスを撃破できればステージクリア。『パックマニア』とかもそうだけど、クォータービューってだけでこうもワクワクするのは旧時代のトップビュー/サイドビューに慣れ親しんできたゲーマーの性なのか…。

プレイヤーは移動のほかジャンプとシャボン玉攻撃が可能。シャボン玉はボタン長押しで膨らませることができ、大きくなったシャボンは通常よりも射程が長くなったり火力が上昇したり貫通したりと非常に強力。まぁ長押ししすぎると割れてしまうし、途中で敵にぶつかったりするとキャンセル、貯め中は攻撃も行えないため使用タイミングはしっかり見極める必要がある。

ステージはそこそこ広く、またこういった作品にしては珍しくスクロール方向は任意、よってステージを後戻りすることもできる…が一定時間が経過すると永パ防止キャラが出てくるので要注意。敵キャラは初期配置のものこそ非常に多いが無限湧きではないため、少し進む→出てきた敵をちょっと倒して後ろに戻る…といった繰り返しでも案外どうにかなる。

ボスを除き敵味方ともに体力の概念はなく、敵からの攻撃に被弾しても即死とはならず跳ね飛ばされるだけ、ただし跳ね飛ばされてステージ外に飛ばされるとミスになる…というルールなので、被弾しないのが一番だが被弾するにしても吹っ飛ぶ方向に気を付けたいところ。…え、後半ステージは足場配置がエグすぎて吹っ飛ばされたらまず死ぬ?それはそうね。

主人公はアリス、タイマー役は時計うさぎ。こちらの攻撃手段はシャボンで敵からの攻撃はキャンディ…とテーマがテーマだけに全編通してメルヘンな世界観もまた魅力。グラフィックも大多数のステージに個別のモノが用意されているのが素晴らしい。まぁ中盤の面で出てくる虫系の敵キャラにはちょこっと『うげっ』となってしまったりもしたが。

アーケードアーカイブス キャッスル・オブ・ドラゴン

発売:2025年1月
ジャンル:アクション
メーカー:アテナ/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

アケアカラッシュ副将『キャッスル・オブ・ドラゴン』1989年に稼働したアテナのタイトルで同社のなかでもかなり初期寄りの作品。…まぁ本作のメーカーはアテナやらセタやらエイブルコーポレーションやらいくつもの情報が入り雑じっているので結構謎が多い。2025年にリリースされた最初のアケアカ作品でもある。かつては『ドラゴンユニット』の名でファミコン向けにアレンジ移植されたこともあったが、アーケード版の移植は正真正銘アケアカが初。なお全てが全てアケ版と同じではなく、現代の時勢的によろしくない表現の箇所が修正食らっていたり

ドラゴンに拐われたお姫様を助けるため、主人公の騎士がお城に殴り込む…という絵に描いたような中世ファンタジーの王道フォーマット全6面+ラスボス戦という構成の2Dアクションゲームでスクロール方向はステージによって縦だったり横だったり様々。横スク面の場合は奥と手前のライン移動の概念も存在する。それ以外のシステムは極めてシンプル、レバー入力で移動、ボタンで攻撃としゃがみとジャンプが可能。ボタン入力によるアクションの両立は行えず、3つ全てのボタンを同時押しした場合は回数制限付きの全体攻撃が発動する。

主人公は常に正面へ盾を構えており、盾に当たった攻撃は無効化できる。…とはいえボス級の相手はかなり広範囲に攻撃してくるので盾でいなすのは至難の技。あとダメージ後の無敵時間がほぼ(全く?)存在しないので、敵の胴体とかにぶち当たると笑えてくるレベルで体力が一瞬で溶ける。なお残体力は主人公のグラフィックにも反映され、魔界村』よろしくどんどん鎧から半裸へと脱げていく。おかげで敵に密着すると『鎧を着てたのに一瞬で素っ裸になって死んでた』みたいなシュールな絵面が生まれる。

主人公は初期段階だと非常に弱いが、アイテムを拾い集めるにつれて移動速度が上昇したり攻撃範囲が広がったりなど段階的に強化されていく。特に移動速度はデフォだとマジで遅いのでミス後の復活(=能力強化のリセット)時はジャンプ連打で移動速度を稼ぐ羽目になるのがお約束。まぁ本作はその場復活制+コンテ無制限なのでその気になればコンテ連打で無理くりクリアするのも不可能ではない。ただし1CC時にのみ見られるED演出もあるので、慣れてきたらそっちにも挑むといい。鎧(体力全回復アイテム)をはじめとしたアイテム位置は固定されているため、極めようとした場合は立派なパターン攻略ゲーとなる…ハズ。

敵も味方もグラフィックがかなり大きく書き込まれていることも特徴で、それゆえ良くも悪くも当たり判定がデカくシビアなバランスになっているのも事実であるが、ビジュアル方面のダイナミックさには一見の価値がある。なかでもゲーム冒頭や一部デモシーンで挿入されるお姫様のスチルは非常に気合が入った代物である。

アーケードアーカイブス ミスティックウォリアーズ

発売:2023年12月
ジャンル:アクション
メーカー:KONAMI/ハムスター
プラットフォーム:Switch/PS4

アケアカラッシュ大将『ミスティックウォリアーズ』!タイトル表記をフルで行うと『ミスティックウォリアーズ 怒りの忍者』となる。KONAMIが開発したアクションゲームで1993年稼働。2025年のボンバーガールのエイプリルフールネタがコイツだったので今回のアケアカラッシュに選出。『エスケープキッズ』ともども一般的にはマイナー寄りの作品なのだが、何故かボンガでやたらネタ(というかプレイアブルの1人であるブラッド)が拾われるのでそっちの層からの知名度が妙に高かったり。ちなみにこちらもまたアケアカが初の移植となる。『XEXEX』なんかと同じようにモード選択画面でコナミコマンドを入力することでサウンドモードに入れる

サイドビューで基本の攻撃手段が8方向に射出できる飛び道具(手裏剣)というアクションとシューティングをミックスさせたような構成で、KONAMI的にいえば魂斗羅』から連なる系譜。もっといえば『魂斗羅』に近いシステムで西部劇をテーマにした『サンセットライダーズ』という作品があり、本作『ミスティックウォリアーズ』はそちらのスタンスを引き継ぎつつ和風テイストを加えた代物。過去作品との大きな違いは『攻撃ボタンを入力した際の敵との距離によって飛び道具だけでなく近接攻撃が可能』という点か。

巨大企業『SKULL』を相手に忍者である主人公たち『五忍衆』が立ち上がるという物語。プレイアブルは先に挙げた五忍衆でスパイロス・ケイマ・コジロー・ブラッド・ユリの全5名。キャラごとに攻撃の性能やパワーアップ時の能力変化が異なる。ゲーム開始時点で5人のうち1人を選択するのだが、このとき『選択しなかったキャラ』が1名攫われてしまう。コレは本作のメインシナリオが『五忍衆の1人が攫われてしまったため、残りの4人が助けに向かう』という内容になっているため。ちなみにコンティニュー時にはキャラの再選択が可能だが、この『攫われた1人』については一貫して選択不可能である。

そして本作を語る上で避けられないのが『インチキ日本テイスト』である。元々『サンセットライダーズ』の時点で妙に目立っていたバカゲー風味だが、本作ではソレを『外国人がイメージするような、なんか間違ったニッポン』といった形で取り入れている。現代が舞台にも関わらずメイン勢がどいつもこいつもニンジャという時点で大概だが、スキーをしながら敵を迎撃、飛行機を乗り継ぎながら大立ち回りとなんでもアリ。アイテムによる全体攻撃時は『ゴクラクオージョー!』『テンバツテキメン!』回復アイテムの取得時も『テンプラ!』『スキヤキ!』などなど何故かみんなしてカタコトで実にシュール。そもそものクレジット投入音からして『ニンジャ!』である。

そんなヘンテコな要素の目立つ世界観でこそあるものの、その一方で攫われた仲間を救うため奮闘する忍者たちやシナリオ中盤で差し込まれる『とあるイベント』など、シナリオ内でのアツい見どころも多く決して単なるバカゲーで終わらない。ゲーム的にも『魂斗羅』譲りの外連味や爽快感に加え、手裏剣と近接攻撃を交えたアクロバティックなアクションに、ゲームオーバー時のその場復活による遊びやすさなどなど、KONAMIのアーケード向けサイドビューアクションの集大成といってもいいほどに高いクオリティに仕上がっている一本である。

ルーンファクトリー3スペシャ

発売:2023年3月
ジャンル:ファンタジー生活ゲーム
メーカー:HAKAMA / マーベラス
プラットフォーム:Switch/PC

2025年プレイ時間ランキング(任天堂部門)第4位。

牧場物語から派生したマーベラスが誇る人気シリーズルーンファクトリー』のシリーズ3作目のリメイク。とはいえ後述する『しんこんモード』をはじめとした一部追加要素を除くと、基本的な作りはオリジナル版をほぼ継承しているのでリメイクというよりはリマスター+αという趣

オリジナル版はルンファシリーズの中でもとびきり人気がある1本だったのだが、我はよりにもよってRFF→RF1→RF2とプレイしてシリーズから長らく離れてしまっていたため、ルンファ3は正真正銘本作が初プレイとなる。というわけでプレイしてみて真っ先に思った感想だが…『こりゃ本作で人気爆発すんのも納得だわ』というものだった。

システム・バランスの両面で見過ごせないレベルの粗を抱えつつも、『魅力的なキャラクター』という一点のみでプラマイゼロまで持ち直していたのがルンファ1・2(Fはだいぶマシ)だったところ、本作はそういったキャラクター方面の魅力は据え置きに、バランスも良質かつシステムにもこれといったバグが見当たらない…まさしくパーフェクトな代物だといえる。

モンスターと人間のハーフという特殊な生い立ちである主人公(デフォルト名:マイス)は本作の舞台『シアレンス』に流れ着き、そこで生活をしていくことになる。毎度おなじみ農場生活のほか個性豊かな住人たちと交流/恋愛/結婚したり、ダンジョンに潜ってメインシナリオを進めたり…などなどルンファクらしくやれる要素はかなり多め。またエンドコンテンツ的なランダム生成ダンジョン『シアレンスの迷宮』が登場したり、仲良くなった住民と一緒に冒険できるシステムが追加されたりとアクションゲームとしても過去作から洗練されている

元がDSのゲームなだけあってメインシナリオ自体は一気に進めようとすると短め。しかしその満足感を一気に跳ね上げたのが『依頼』のシステム。『依頼』自体はRF3以前のシリーズ作から存在したものの、本作のソレは住民たちの性格や関係性を深く掘り下げることに特化した、言ってしまえば『サブシナリオ』的な内容。そんなのが男女問わず用意され、特にヒロイン候補の場合は完遂が結婚条件になっているだけあって多数存在する。一日に受注できる数が決まっていることも相まって『今日はこの依頼を進めつつ、残りの時間は農業orダンジョンに潜ろう』といった感じでメリハリも付けやすい。

追加要素『しんこんモード』は先んじて発売されていた『ルンファ4SP』からの逆輸入で本編クリア後に解禁。本編だとやや淡泊だった結婚後のヒロインとのショートストーリー的な内容で、主人公とヒロインのみ立ち絵がLive2Dを用いたものへと変化するほか、各ヒロインごとに専用のスチルとアニメーションが1つずつ用意されており必見。ちなみに本編で誰と結婚していたとしても全ヒロイン分が一気に解禁されるのでそこは安心。

 

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メモリーズオフ 双想 ~Not always true~

発売:2025年4月
ジャンル:恋愛アドベンチャー
メーカー:MAGES.
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/PC

メモリーズオフ25周年記念作品にして最新作。IFおよびそのファンディスクにて一度は完結し『シンメモ』に移行していた本シリーズだが、いよいよもってメモオフ』名義の完全新作が登場したことになる。なんとか本作発売までにメモオフラソンを完遂できてよかった…。シリーズで初めて(?)副題が2つあるのも特徴で通称は『メモオフ双想』或いは『双想』か。なお時系列的には過去作から年代ジャンプした『シンメモ』から更に未来…というか2024年が舞台である。

本作の主人公は『久寿米木一葵(くすめぎいつき)』メモオフ主人公にしては極めて珍しくコレといったトラウマや過去を背負っていない高校生男子。『顔も名前も知らない許嫁が存在する』というそこはかとない不穏な設定こそ存在するものの、一見すると歴代主人公のなかでもとびきり普通のキャラ造形。常に他人の"幸せ"を第一に考え行動し、どんな状況でも受け入れるスタイルには一種の不気味さすら感じさせる。…まぁ皆様お察しの通りコイツもトンデモない爆弾を抱えていたワケで…。

基本的な構成は『ゆびきり』『IF』に近しいものとなっており、『本筋から逸れたサブヒロインのシナリオでは痛みを伴う恋愛劇が描かれ、逆に本筋と言えるメインヒロインを取り巻くシナリオはサスペンス路線』といったスタイル。流石に3作続けてとなるとコレが公式が提唱する新たな『メモオフ』らしさということになる…のだろうか。『痛みを伴う恋愛』の『痛み』の意味がだいぶ違ってきているような気もしないでもないがツッコんだら負けか。

本家メモオフ完全復活ということでゲームを彩るグラフィック方面に非常に気合が入っており、立ち絵・CGともにシリーズでもトップクラスといってもいいほどクオリティが高い。ちなみに本作のキャラデザは本家メモオフだと『2nd』以来となるささきむつみである。複数ライター制なのはいつも通りなのだが、本作だと過去作以上にライター自身のテイストが大きく表れている印象がある。キャラクター方面の魅力やテキスト回しのクオリティの高さは言うまでもなくいつも通り。ちなみに一番好きなキャラはねねちゃんで一番嫌いなキャラはねねちゃん、一番好きなルートは洲宮先輩のBADルート(ネタバレ反転)です。

シリーズ恒例の『稲穂信』は案の定登場、相変わらずYuKuRuのマスター…だったのだが、自動車に突っ込まれてしまい物理的に閉店中。店が戻るまでルサックの店員という扱いになっている。ある意味では元鞘に収まったというかなんというか。それにしてもようやく表舞台から引退できたと思ったらコレとは波乱万丈がすぎる。また今回は主人公たちの担任として『2nd』のメインキャラであったつばめ先生が久々に再登場、彼女が活躍するとあるルートは過去のシリーズファン…とりわけ『2nd』のプレイヤーにターゲットを絞ったと断言できる内容になっており、そういう意味では過去作を先んじて履修しておくことを勧めたい。

…ところで本作のシナリオはどうも賛否別れている様子。実際のところ我も確かにハナシ自体は楽しませて貰ったが、その一方でモヤモヤも相応に多く読後感も決して心地好いと言い切れるようなものではなかった。サスペンス路線なのは好みの問題としても、本作のメインで明らかになる真実については些か不公平だったのがこの原因だと考えている。『メインルートに足を踏み入れると真相が明かされ、そこに至るまでやサブヒロインのルートにおける違和感のあった描写の答え合わせとなり、かつ真相に関わる人物たちの印象が大きく変化する』…という要素だけ見れば『ゆびきり』から続く方向性をまさしく引き継いでいるといえるのだが、本作の場合は過去作と異なりプレイヤーと主人公の認知が一致しておらず、メインルートで真相が開示されるのはプレイヤーに対してのみ、主人公は最初から全てを知っているというのがなんとも困る。

コレで何が問題なのかといえばメインではなくサブヒロインのエンディング。『ゆびきり』『IF』におけるサブヒロインEDは多くが『主人公/プレイヤーの見えないところで真相を知る人物が手を引く/諦める』ものとなっており、メインの真相こそ不明ながら尾を引かないような結末ばかりであった。一方本作の場合はこの『真相を知る人物』がほかでもない主人公自身、おかげで『何もわかってないけどハッピーエンド!』なんてことには決してなりえず、平和に終わっていたハズのサブヒロインのED後にひと悶着が控えているのが明らかに察せられるのだ。その矛先が誰に向くかと言えばほかでもないサブヒロイン、フォローしようにもメインルートで散々描かれるように一朝一夕で解決するような軽い問題じゃないのがまたなんとも。
(ネタバレ要素が非常に多いので当該箇所は反転してあります)

というわけで本作、新規層・シリーズファンの双方から困惑されそうな要素を多く含んでしまったゲームとなっている。いやまぁ元々『メモオフ』って全年齢ギャルゲーのなかではあまり万人受けしないものではあったのだが、本作の方向性は過去作のそれらとも大きく異なるため手放しにオススメは難しい。とはいえ挑戦的なことができるのはシリーズが安定しているからこそでもあるので、そういう意味では本作ひいてはメモオフの今後に期待したいところ。

 

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カルドアンシェル

発売:2024年10月
ジャンル:RPG
メーカー:インティ・クリエイツ
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

2025年プレイ時間ランキング(PS部門)第4位。

毎度おなじみインティ・クリエイツが送るローグライト・カードバトルRPG。縦3×横6のマスで構成されたフィールドを中央で敵味方に分断し戦闘を行う…ということで絵面はどっからどう見ても『ロックマンエグゼなのだが、肝心のゲームシステムは似ても似つかない本作独自のもの。余談だがインティは過去に『バトルチップGP(N1バトル)』を手掛けていたこともある。

プレイヤーは配られる手札を用いてプレイor移動が可能プレイはカード自体の使用のことで定められたコストを消費する。移動は文字通りカードに描かれた方向へと移動しコストの消費は行われない。これらのプレイor移動を使いこなし敵を全滅させれば勝利。勝利後はランダムで選ばれた3枚のカードから1枚を選びデッキに加えることとなる。

敵キャラにはそれぞれ次に動くまでの手数が表示されており、コレが0になると何らかのアクションを実行する。攻撃系の場合は事前に攻撃範囲も表示されるので、それまでに移動して避けるなりプレイで妨害するなりで対策を行うべし。

カードは通常攻撃の『アタック』相手の防御を崩す『ブレイク』相手の攻撃タイミングに合わせることで真価を発揮する『アクション』、そしてギミックを配置したりバフをかけたりする『サポート』の4種類。更にカードごとの個別能力が存在し、デメリットと隣り合わせながら強力な効果が多い『デバッグ手札数を調整しながら立ち回る『セットアップ』同じカードの連続使用でパワーアップする『変身』移動時に発動する『〇〇ムーブ』に、ムーブありきの縦横無尽に動き回る『メモリリークなどなど、そのバリエーションは非常に多彩。言わずもがなプレイヤーが取れる戦術は極めて幅広く、手札から立ち回りを考えるのが実に楽しい

上手い具合にコンボが決まればボス格だろうと数ターンで撃破できるが、立ち回りをしくじったりするとみるみるうちにジリ貧・ドロ沼の状況に陥るのもザラ。慣れるまで大変だが、あるラインを越してからは特有の爽快感がある…と考えると実にインティらしい調整。

また特定の条件を満たすと『ディーヴァのライブ』が発動。『ガンヴォルト』系列のシリーズだとおなじみの要素で、本作の場合は永続的になんらかのパッシブスキル+必殺技の使用回復の増加という効果。複数のディーヴァが味方にいるときは条件を満たすたびに随時発動するため、どんどん背中側が賑やかなことになる。…まぁ当然一部のボス格もディーヴァが付いていることがあるので、そういった場合はディーヴァ効果で大逆転…なんてこともありえるのだが。

さて本作は『フルダイブゲーム内に他のゲームキャラが紛れ込む事件を追う』という物語。というわけで作中にはいくつものゲーム作品およびそのキャラクターたちが敵、或いはカードとして登場する。大半は作中作という扱いなので主人公たちが作品の紹介をしてくれたり、或いはカード一覧の説明文から軽めの設定を推察する程度しかできないものの、『巨女フェチ用の成人向け恋愛アドベンチャーを筆頭にぶっ飛んだモノから真っ当に面白そうなものまで見どころたっぷり。『トライアングルマイスター』と『TACTICAL COMMUNICATION』あたりは真面目にやってみたいので製品化希望。まぁ実際に製品化したのは上述した『精霊機フレイリート』なんだが。

そしてこれら作中作の中には一部『過去にインティ・クリエイツが実際にリリースした作品』も混ざっているのが見逃せないポイント。インティの顔ともいえる蒼き雷霆ガンヴォルトおよびそのスピンオフ『白き鋼鉄のX』はもちろん、近年登場した新規IPの『九魂の久遠』、そして我がブログで過去にガッツリ語ったこともあるぎゃる☆がん『グリムガーディアンズまで!…『ぼくらのキングダム』だけは本作で初めて存在を知りました、お恥ずかしい…。

いずれの作品もあくまでキャラのみ出演なのでクロスオーバー的な楽しみは控えめ、ただしカード使用時はちゃんと原作ボイスが流れるし原作で関わりのある組み合わせなら専用の会話だって発生する。敵として登場する時のアニメーションも力が入っていて原作ファン的には見どころたっぷりである。『ディーヴァ』もちゃんと存在しそれぞれの原作における印象的な場面のカットイン+原作におけるED/挿入歌が流れることもあって盛り上がること間違いなし。これらの要素からもわかるように、本作はインティ・クリエイツのお祭りゲー』の側面も持ち合わせているのが最大の魅力にして特徴。長きに渡ってゲーム業界で活躍してきたインティだからこそ可能なやり方であろう。

 

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ときめきメモリアル forever with you エモーショナル

発売:2025年5月
ジャンル:恋愛シミュレーション
メーカー:コナミデジタルエンタテインメント
プラットフォーム:Switch

2025年プレイ時間ランキング(任天堂部門)第10位。

かつて誇張抜きでひとつの時代を築き上げた伝説の恋愛SLGの金字塔ときめきメモリアルが令和に復活。MFGやらボンガやらオトメディウスにメインヒロイン兼ラスボスの『藤崎詩織』が出張したり、派生である『ときメモGS』が現役だったり、一時期スマホ向けに『ときめきアイドル』『ときめきレストラン』が配信されたりとシリーズが完全停止していたワケではなかったのだが、正真正銘の本家『ときめきメモリアル』そのものに動きがあったのは実に13年ぶり。なんせ最後の新作(ときメモ4)がPSPだったからね…。

わざわざ説明するまでもないと思うが本作は3年間の高校生活を送るシミュレーションゲームである。プレイヤーは週はじめ/祝日ごとに任意のコマンドを実行し自分を磨き上げ、意中の女の子を振り向かせるのが最終目標。複数の女の子が登場した場合は彼女たちの評判を下げないよう『爆弾』の処理に奔走する羽目にもなる

今回のリメイクはときメモの名を世間一般に広めた立役者ともいえるPS1版がベース。難易度調整こそ行われているようだが、イベントの内容やボイスも含めて殆どがPS1版そのまんまの内容となっている。当然ながら電脳部のサブゲームは『ツインビーリターンズ』『スターダストシンフォニーEX』だし、222イベントのようなPS1版で追加されたイベントも収録。逆に言えばPS1版になかった要素は残念ながらほぼスルー、GB版における追加ヒロインやSS版の主人公からの告白、PCE版/SS版の電脳部サブゲームも遊べないのは少々残念。もっとも『デラックス版』限定のギャラリーにてPCE版/SS版のBGMを聴けたり、GB版追加ヒロインのイラストを見れたりするので過去の移植がなかったことにされているワケではない。

タイトルにもあるようにエモーショナル…すなわちEVS(エモーショナル・ボイス・システム)を搭載しているのが最大のウリ。EVSというのは『ゲームキャラが実際に入力したプレイヤーの名前を呼んでくれるシステム』のこと。本家はおろか『ときメモGS』や後継作の『ラブプラス』にまで引き継がれている『ときメモ』の代名詞だったのだが、実を言うとコイツはときメモ2』からの要素なので初代に搭載されるのは今回が初。EVSのシステム周りは『ときメモ4』に近く、オンラインサーバ上で音声データを作成しローカルにダウンロードする形式。『ときメモ4』同様にサーバ終了とともに使用できなくなる可能性はあるが、とりあえず今のところは大丈夫。

EVSと並び目玉要素となっているのが新グラフィックSLG画面はPS1版時代そのままであるが、キャラとの会話が行われるADV画面用のグラフィックは立ち絵から背景・アルバムイベント用のスチルに至るまで全て本作用に新規で描き下ろされている。新グラフィックはオリジナル版のポーズやデザインを徹底踏襲しつつ、古さを感じさせない範囲で美麗にリファインされており、本作からの新規ファンだろうと往年のファンだろうと納得できるクオリティに仕上がっている。もちろん『オリジナル版こそ志向!』という人のためにオリジナル版(PS1版)のグラフィックにオプションひとつで戻せるようにもなっている。
(欲を言えばSFC版グラフィックも欲しかったような)

新グラフィックかつEVSありの場合はさながら新作をプレイしているような雰囲気も感じられるが、先に挙げたようにゲーム部分はPS1版とほぼ変わらない。ゆえに当時の攻略法もそのまま使用可能、そのためリメイクの理想形として時折例に挙げられるような『ビジュアルだけ新しくしたリメイク』といった感じに仕上がっている。そこまで多くはないものの新イベント(もちろんフルボイス)が用意されていたりクリア後解禁のフリートークが全てオリジナルキャストによる新録だったりと単なる復刻に終わらない30周年記念作品に相応しい代物に仕上がっている。

 

『ときめきメモリアル forever with you エモーショナル』のAmazonページ

『ときめきメモリアル forever with you エモーショナル(デラックス版)』のAmazonページ

 

トリガーハート エグゼリカ

発売:2023年12月
ジャンル:シューティング
メーカー:童/コスモマキアー
プラットフォーム:Switch/PC

かつてNAOMI基板で稼働しドリキャス・360・PS2といくつものハードに移植されてきたメカ少女の縦シューティング。当時のメーカー(童)がいつの間にやら消息不明となっており『知る人ぞ知る作品』へとなりかけていたところ、コスモマキアーが販売権を取得&Makuakeによる応援購入プロジェクトが突如として実施され往年のシューターたちを驚かした代物である。過去記事ではドリキャス版と360版について語ったことがあったのでそちらも参照。

詳細については上記過去記事を参照してもらうとして、サックリ説明すると本作は敵を捕らえる『キャプチャー』と、捕らえた敵を振り回してぶん投げる『アンカーシュート』を活用して敵に大ダメージ&弾消しを行い、得点アイテムを獲得してガンガンスコアを稼いでいくタイプのシューティング。見てわかる通り自機の2人(エグゼリカ&クルエルティア)とライバル(フェインティア)がともにメカ少女である点が稼働当時もっとも話題になったポイント

我は過去にドリキャス版も360版もガッツリプレイ済みであったため、初音源化となるサントラのコースのみ応援購入を行っていたのだが、後述する『エンハンスド』の一般販売にあたって無印版(本作)がバンドルされた限定版が発売されたことで折角なので購入。…つまるところ本命は『エンハンスド』でこっちはスルーしても良かったのだが、感覚を取り戻すためにプレイした感じである。

本作は事前情報があった通りドリキャス版と360版のハイブリッドで、両者の独自要素をミックスさせた移植となっている。一方で『エンハンスド』の要素は本作には存在しない。収録されているモードはアーケードモード・ストーリーモード・アレンジモードの3つ。アーケードモードは名前からして原点のAC版の移植…と思いきや『ラスボス直前にフェインティア戦がある』『乱入ボス全撃破+ラスボス戦までノーコンティニューでED変化』など諸々の要素から正確には『360版のアーケードモード』の移植といった趣。

ストーリーモードとアレンジモードに関してはどちらもドリキャス版における同名モードと同じ仕様となっており、ストーリーモードのテキストやボイス・ED分岐はもちろん、アレンジモードにおけるBGM変化(ドリキャス版アレンジ)もそのまま続投している。オプションからはBGMをオリジナルと360版アレンジで切り替えることも可能で、『360版のBGMでDC版仕様のストーリーをプレイ』といった遊び方もできる。

追加要素の類は残念ながら存在しないが移植自体のクオリティは申し分なし。360版は既に配信終了済み&ドリキャス版はプレミア高騰といった状況を考えると安価で現行機で遊べる環境が用意されただけでありがたい。なにより携帯機ということで手元でサクッと遊べるのが実に快適である。

 

『トリガーハート エグゼリカ』のAmazonページ

 

ときめきアイドル

配信:2018年3月
ジャンル:学園アイドルコミュニケーション
メーカー:ランド・ホー/コナミデジタルエンタテインメント
プラットフォーム:スマホ
備考:2025年5月に配信終了済み

かつてスマホ向けにリリースされたときめきメモリアル』の関連作。その名の通りアイドルをテーマにした作品で公式略称は『ときドル』。おなじみの『ときメモ』を名乗っていないのは一時期KONAMI『ときめき』の方でシリーズ化しようとしていた名残。女性向けの『ときめきレストラン』なんかもこの系譜。

当初ごく普通のソシャゲとして世に送り出されたものの僅か1年足らずでサ終⋯というサービス期間だけに着目するとKONAMI関連のソシャゲではかなり短命だったタイトルなのだが、本作の場合はむしろそこからが本番。全要素を解禁可能なオフライン版を配信した後にもリアルイベントの開催やCDのリリースなどゲーム外での展開が精力的に行われた⋯というヘンテコな経緯を辿っている作品である。

あくまで推測だが『オフラインへシフトすることで運営コストをカットし、売上はリアイベやグッズで確保する』という方が的確だと考えたのだろう。我はオフライン版をダウンロード済みだったとはいえ長らく積んでいたのだが、後述の『シャインポスト』への景気付けの一環として同じくコナミのアイドルゲー繋がりで本作にも手を出した形である。

肝心のゲームシステムはというと良くも悪くも絵に描いたようなオーソドックスなスマホ向けリズムゲーといったところ。ガチャで獲得したアイドルたちを組み合わせデッキを構築、それによって上限を引き上げ更なるハイスコアを目指していく。

我があまりスマホ音ゲーに触れてないため先例があるかわからないのだが、個人的にありがたいと感じたのが『テクニックスコア』と『おまかせプレイ』のシステム。編成によってスコアの上限が変化する…という点については先述した通りだが、本作ではソレとは別に『テクニックスコア』というものが集計される。テクニックスコアは100点が最高値でオールパーフェクト(AP)達成時に満点となる…要はキャラのパラメータ等に関係ない純粋な『音ゲー』としてのみのスコアのこと。

これだけなら純粋なテクニック方面のやりこみ要素でしかないのだが、ここで出てくるのが『おまかせライブ』。コレはいわゆるオートプレイ、プレイヤーの操作要らずで自動的に楽曲をプレイしてくれるのだが、本作ではおまかせライブが『テクニックスコア』を参照して行われるようになっているのだ。

本来は周回系イベントのストレス緩和のための施策なのだろうが、このおかげで『まずは演出控えめ(プレイしやすさ重視)で高スコアを取り、満足いくプレイングができたら演出マシマシに戻し、衣装を自由に弄りながらおまかせライブでライブを鑑賞&プレイ回数稼ぎ』という楽しみ方が可能なのがありがたい。

そして何度かリズムゲーをプレイするたびに『コミュ』が発生し、編成メンバーのうちいずれかとのイベントを見ることができる。特定条件を満たしている場合は『ガールズストーリー』というフルボイス会話となり、そうでなければ汎用会話となる。後者の場合は3択の選択肢を選び、内容によって好感度の上昇幅が変化。さながら本家『ときメモ』のデートイベントのような感じだが、流石に本作には『爆弾』システムはないので安心して特定のヒロインに傾倒するべし。

なお世界観こそあくまで『ときメモ』と共有なのだが、当の本家ときメモのキャラが出てきたりはしないためシリーズ的な繋がりは最小限。むしろ収録楽曲は『本作オリジナル楽曲』と『ときメモを含めた過去のKONAMI作品のカバーorアレンジ』が半々といったところなのでときメモのアイドルゲー』というよりもコナミ要素マシマシなアイドルゲー』という表現のが近い。なおアレンジorカバーの出典元は『ときメモ』のほかがんばれゴエモン』『悪魔城ドラキュラ』などの有名どころから『究極戦隊ダダンダーン』まで幅広い。⋯やっぱKONAMI社内に熱烈なダダンダーン推しがいるとしか思えん⋯。

爆盛食堂

配信:2025年4月
ジャンル:パズル
メーカー:MAGES.
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4

名前が示すようにガンガン食材を積み上げていく物理演算パズルゲーム。プレイヤーは上から皿の上にどんどん食材を落として爆盛料理を作っていく。まぁ早い話が『ポケモンSV』のサンドウィッチ作りを単体のゲームにしたような内容。あちらに比べると落とす食材は解禁しているなかからランダムひとつまでならKEEP(テトリスでいうところのHOLD)が可能ステージごとに1度だけ専用のボーナス食材を落とせるなどパズルゲー方面で特化している。

これといったストーリーなどはなくステージもランク評価こそあれどクリアノルマなどは存在せず、稼いだスコアで随時先のステージを解禁していく方式でゲームとしての作りは非常にコンパクト。ゲームの題材からして一発ネタの香りが漂うこともあり、『どこのインディースタジオの作品だ?』と思ってしまいそうだが開発・販売ともにまさかのMAGES.。手広くやってらっしゃる。

積み上げていく際に重要なのは崩れない『バランス』だが、高スコアを目指す場合は『量』そして『高さ』も要求される。本作のスコアは載せた材料1つにつき、その材料に設定された分のスコアが加算される。つまりとにかく多くの材料を詰めるように載せた方がベースのスコアが高くなる。更にソレとは別に『高さ』が一定に達している状態でステージを終了(クリア)すると、最終スコアに高さの分だけ倍率がかかる。この2つを組み合わせることで全ステージで最高評価『爆盛』を目指すのが最終目標となるだろう。

皿から一定以上の材料がこぼれてしまったら終了しそのままリザルトに移行するが、その場合は最終スコアが7割も減らされてしまう。そのため好スコアのためには引き際をわきまえて『崩れないギリギリのタイミング』でステージを終了するべし。また最大の高さまで達している状態なら1度まで食材を爆発させてスコアを引き継ぎつつフィールドがリセットできる。コレを利用して2回に分けて高く積み上げるのもいいだろう。ただし爆破後は当然高さも初期値に戻るので、爆破後に日和って積み上げずにステージを終了すると最終スコアが下がるなんてことも…。

ステージはメインといえるものが7つとオマケ的な特殊面が3つの全10面。テーマとなる料理はステージごとに分かれており、使用する材料からお皿の形まで変化するため、面ごとに違った攻略法が求められるのが楽しいところ。総じてパズルゲーとしてよく作りこまれており、リザルト画面での爆破や『スタッフが美味しくいただきました』のテロップなどなどシュールギャグ的な面白さもあり、想像以上に楽しませてもらった一本である。

トリガーハート エグゼリカ エンハンスド

発売:2025年4月
ジャンル:高機動シューティング
メーカー:コスモマキアー
プラットフォーム:Switch

さっきも『エグゼリカ』やってたじゃねぇかとツッコまれそうだが、こちらはPS2アルケミストからリリースされた移植版『トリガーハート エグゼリカ エンハンスド』の復刻。ただでさえ入手困難だったドリキャス版よりも更にワンランク上のプレミアが付いていたPS2がコスモマキアーによる応援購入プロジェクト第2弾でようやく手軽に遊べるようになった。『わざわざ同じSwitchで出すなら最初から一緒に出せ』?困ったことにそういうわけにもいかない。コレは応援購入プロジェクト第1弾の時点で明かされた情報なのだが、なんとPS2版は元のソースコードはおろか開発資料すら一切残っていなかったとのこと。だからこそ長年に渡って『復刻は絶望的』とされてきたのだ。ところでソレ聞いて我はPS2版『エンハンスド』を買ったのに直後にコレが発表されて頭を抱えたのはナイショ。

そういうわけで今回の『エンハンスド』はまさかまさかの目コピ移植。より正確には既にリリース済みであったリマスター版(Switch版)をベースにしつつ、そこに目コピで『エンハンスド』の追加要素/調整を注ぎ足したことで生まれたのが本作である。それゆえPS2版と比較した場合の差異が多く、実質的にはアレンジ移植的な側面が強い。それもあってかPS2版で問題視されていた処理落ちは目に見えて改善されている

ストーリーモード新プレイアブルキャラであるフェインティア(オリジナル)P.A.WORKSによるオープニングアニメなどなど、タイトルに『エンハンスド』を冠するだけあってPS2版の独自要素は軒並み収録。アーケードモードもSwitch版の同名モードとは異なり、『ラスボス前座までノーコン+乱入ボス全撃破でエンディング分岐』『真ED条件を満たせなかった場合はアーケード版同様に5面フェインティアが顔見せ即退場する』というPS2版を踏襲した内容となっている。ただしPS2版にあったCG閲覧モードのギャラリーのみは未収録。一応本作はADVパートでZRを入力すると(ごく一部を除き)テキストウィンドウを非表示にできるので、都度都度スクショを撮っておけば代用できないこともないのだが…。

PS2版と比較して最も大きな違いはやはり新キャラのフェインティア(オリジナル)PS2版の彼女は『移動速度爆速』『通常ショットが超火力レーザー』という極めてぶっ飛んだスペックだったのだが、本作の彼女は『移動速度は他キャラより少し速め』『通常ショットは並火力だが途切れないレーザー』と落ち着いた能力となった。公式インタビューによるとコレは『あるべきフェインティア』とのこと。まぁPS2版フェインティアはレーザーがあまりにも強すぎてアンカーシュートの存在意義が薄れてたし仕方ない。

ただしPS2版はこの超火力レーザーありきなのか一部の敵の耐久力が若干向上しており、今回の移植でも律儀にソレを再現して敵がほんの少しだけ硬くなっている。一方でこちらの火力はPS2時代よりも下がっているため、結果的に難易度はPS2版どころか無印リマスターより上昇傾向。もちろんステージやボスは同じなので攻略セオリー自体は共通しているが全く同じ攻略だとどこかしらで痛い目を見る。

さてさて。『エンハンスド』のウリはストーリーモードだろう。DC版の同名モードを更に掘り下げた内容となっており、ステージ・ボス自体は通常プレイとほぼ変わらないものの、こちらはステージ間やステージの特定局面、ボスの形態変化などが行われる度に会話イベントが再生される。ステージ間の会話に至ってはわざわざスチル付きのADVパートまで設けられているほど。DC版時点で存在した会話はそのまま残されつつ、更にそれを補完するような会話が追加されていたりもする。本作の世界観を理解する上ではナイスな代物だが、ボスの形態変化の度にプレイが中断されるのはSTGとしては若干アレなのは気にしない。

 

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怒首領蜂大復活

発売:2021年11月
ジャンル:シューティング
メーカー:ケイブ/Live Wire
プラットフォーム:Switch/PC

弾幕STGの雄たるCAVEの代表作怒首領蜂(どどんぱち)』シリーズのひとつ。前作で『大往生』したので本作のタイトルは『大復活』。まぁ次回作で『最大往生』するんですけどね。死んだり生き返ったり忙しいなオイ2008年にアーケードで初登場したのち360やPCを経てSwitchにも移植された。ちなみにパッケージ等で目を引く美少女たちはエレメントドーターと呼ばれる敵…っていうか兵器に変形する超大型ロボットである。

今回の移植では大本のアーケードの最終アプデ版である『Ver1.5』、ソレを初心者向けに改良した『Ver1.5ノービス』、360版で追加された大往生の機体でプレイできる『アレンジA(VerL)』パラメータを自由に選んで楽しめる『アレンジB』、360の初回限定盤でのみプレイできた確定裏ルートの高難易度版『Ver1.51』、烈怒ゲージと呼ばれる実質ランクを可視化したことでランク調整ゲーと化した『ブラックレーベルにその初心者向け調整版『BLノービス』ケツイの機体でプレイできる『BLアレンジ』を収録という大復活ほぼ全部載せ。リプレイ保存や細かな調整も相まってほぼ決定版といえる。

(アレンジ系のモードを除くと)自機は3種類、そこから更に細かな仕様を3パターンから選択する形式で全5面の最大2周エンド。攻撃は通常のオート連射のほかレーザーが可能で、レーザーはオート連射と比較して範囲こそ狭いながら、相手のレーザーを相殺して打ち消すことができる。またゲージ消費で発動できる『ハイパーカウンター』なら自機が一時的に超強化される。この『溢れんばかりの弾幕をソレ以上の高火力で圧し潰す』のが本作の特徴といえる。

なお怒首領蜂シリーズは弾幕STGの代表として扱われるだけあり、その難易度は極めて高いものとしてゲーマー/非ゲーマー問わず認知されているのだが、本作『大復活』はそんな怒首領蜂の中でもトップクラスに初心者向けなシステムになっているのが特徴。弾幕ゲー特有の自機の攻撃性能はいわずもがな、本作(正確にはVer1.5らしい)からはオートボムが搭載されたことにより『(スコア稼ぎ的には大ダメージだが)被弾時にボムを消費してミスをなかったことにできる』ようになった。

ボムを所有していない時に被弾すると初めてミスとなるが、残機があればその場で復活するうえ、その場でボムの所有数が最大に戻る。道中のボムアイテムを拾った際にも上限MAXまで増加するため、本作の自機は『異常に高火力で、異常に高耐久』な代物と化している。もっともそれだけ敵の猛攻がエグイためオーバースペックになっていないのは流石というべきか。なにはともあれこの調整により初心者は『敵弾を避ける』というSTGの原理的な面白さを理解しやすいのが作り。もちろんだからといってヌルゲーというわけでは決してなく、条件を満たすと突入できる2周目や裏ルート、それらを組み合わせた『裏2周目』の存在もあって従来のシューター層にも満足できる一本である。

 

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グリム・ガーディアンズ サーヴァント・オブ・ザ・ダーク

発売:2025年3月
ジャンル:探索アクション
メーカー:インティ・クリエイツ
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

悪魔ハンター姉妹というぎゃる☆がんの設定を利用した一発ネタと思われていた同作のスピンオフ『グリム・ガーディアンズ』にまさかまさかの続編が登場。今回は魔王マクシム様と一緒に魔界を冒険し、自分たちの城を襲撃した他所の魔王をブチのめすのが目的。ビジュアルの雰囲気は前作と似通っている一方でゲームの方向性は大きく変化

前作は各エリアが完全に分断された面クリア型悪魔城…具体的には同社が開発を手掛けた『Bloodstained: Curse of the Moon』シリーズのシステムを正統進化させたものだったのだが、本作では全エリアが地続きに繋がっており、主人公たちの能力強化によりアクションが増え探索範囲が少しずつ広がっていく…つまりは探索型悪魔城、いわゆるメトロイドヴァニア』のカテゴリとなった。

主人公は神園姉妹から新キャラの悪魔メイド姉妹キリカ&マーシャへとバトンタッチ。とはいえキリカはサブマシンガンを用いた遠距離戦が主体マーシャが鞭を使った近距離戦が主体…といった風に前作の神園姉妹のフォーマットを引き継いでいるので操作感覚自体はそう変わらない。サブウェポンも当然存在するが、本作では入手方法がほぼランダムドロップに限られ、入手時にある程度性能が変化するハクスラ的な要素にもなっている。

本作では各エリアのザコ敵がランダムドロップしたり、各所に隠された宝箱から入手できる『マオー骨』を集めていくことでレベルが上昇し、一定以上のレベルに達するごとに随時アクションが増えていく形式となっている。エリア攻略順としてはある程度自由なものの、どちらにせよレベル解禁でのアクションが要求されるので、ゲーム攻略の自由度はそれほどでもない。折角のメトロイドヴァニアなのにシーケンスブレイクすら最小限しかなかったのはちょいと寂しくはある。
(ラスダン直前のバリアを大ジャンプですっ飛ばしてギミックを無視できる程度)

『レベルアップにはマオー骨が必須』+『各エリアごとに入手可能なマオー骨に上限がある』ということから、メトロイドヴァニアにしては珍しく(実質的な)レベルキャップのような概念が存在するため、レベル上げでのゴリ押しが効きづらく、アクションゲーとしての腕前を求められる場面がやや多め。とはいえインティ作品ならいつものことであるし、歴代インティ作品のなかではまだ難易度控えめな部類なのでキャラに惹かれて手を出す人でもご安心。

ちなみに前作の魅力にして難点だった『ぎゃる☆がん』オールスターっぷりは鳴りを潜め、本作では神園姉妹を除くと『ぎゃる☆がん』側のキャラは一切登場しない。もはや言われなければ元が『ぎゃる☆がん』のスピンオフとはわからないレベルになっているため、ファンとしては少々寂しさも覚えるものの、逆に言えば事前知識が不要というコトでもあるので前作以上にシリーズデビュー向けといえるかもしれない。むしろぎゃる☆がん』シリーズから『グリムガーディアンズ』シリーズへと独立したことを祝うべきであろう。

 

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魔法の女子高生

発売:2016年11月
ジャンル:ダンジョンRPG
メーカー:illuCalab/Sekai Project
プラットフォーム:Switch/PC

個人的には稀によくある『いつ買ったかも覚えていないSwitchの購入済みリストにあったヤツ』を気まぐれにプレイ。どんなジャンルかも知らないまま起動したところ、タイトルから想像もつかないまさかのローグライクでビックリ。というわけで本作のゲームシステムは絵に描いたようなローグライク…まぁぶっちゃけ不思議のダンジョンである

主人公である『月見里あかり』という女子高生が『惨劇の魔女』と呼ばれる謎の魔女と出会い、高校からの帰り道がダンジョン化してしまった…という設定なのだが、基本はダンジョンを潜っていくだけ+特定の階層に辿り着いたときのみ主人公が自身の身の上を話す形式なのでシナリオ描写そのものは最小限

一般的なローグライクと比較した場合の大きな特徴は基本の攻撃手段が魔法…つまり遠距離攻撃である点。魔法の射程は正面にまっすぐだったり、3Wayだったりなんなら自身を中心にした一定範囲だったりと様々だが、ごく一部の例外を除き非常に遠くまで届くようになっている。一方で耐久力は徹底して貧弱で近付かれたらピンチ一直線…というわけでこのゲームでは『いかにして敵が近付く前に排除するか』、そして『近付かれたらどうするか』をよく考えて動く必要がある。前者の場合は高火力の魔法で一気に崩す・行動阻害系の魔法で接近を止める、後者の場合はワープ系の移動魔法で逃げる・シールドやバリアといった補助魔法で耐久を引き上げる等が考えられる。

ダンジョン攻略で大切なのが体力とMPの管理。本作においてMPはHPの役割も果たしておりダメージを受けるたびにMPが減少、0になったら探索失敗となる。同様にMPは魔法を使うたびに消費されていくため、強力な魔法だからといって考えなしに使っているとあっという間に死にかける羽目に。だったら体力の存在意義はというと、こっちはローグライクでおなじみの『満腹度』に近い扱い。体力が少しでも残っているならターン経過とともにMPが回復するも、この回復を行うたびに体力は少しずつ減少していき、0になったらMPの自動回復が行われなくなってしまう。逆に言えばMP消費をしないなら体力が減ることもないため、MPをどう節約するかが攻略のカギといえるか。

魔法はダンジョン内に落ちている『マ石』と呼ばれるアイテムを使用することで習得可能、習得した魔法は以後いつでも(MPさえあれば)使用できるようになる。マ石には色の名前を冠したものと『無銘』と呼ばれるものの二種類が存在し、前者を使用すればゲーム内に最初から用意されたランダムな魔法を習得する。そして後者は使用時にプレイヤーが任意の名前をつけることになるのだが、ここで付けた名前によって消費MPや威力、属性に追加効果に至るまで魔法の効果が100%変化する

名前のどの箇所がどういった効果をもたらすかは作中NPCからヒントが与えられるほか、ゲーム内にデフォルトで用意された魔法名もこの法則に従っている。そのため既存の魔法名を見比べて『魔法の名前の法則』を見出すことでゲームバランス崩壊一直線のヤバい魔法を序盤から作り出すことも理論上は可能。ある意味ここが本作で最も頭を使う部分である。『SDガンダム外伝2』を思い出す人ももしかしたらいるかも。

通常クリアまでが目標なら3つのダンジョンを踏破するだけでOK…とローグライクにしてはボリュームが控え目なのだが、肝心の難易度は真っ向勝負だと少々高め。というのもダンジョン数が少ない反動からか最初のダンジョンの時点でやたらだだっ広く、分裂やら自爆やらやたらクセのある敵が大量に出現するからである。本作の核ともいえる魔法のシステムを理解するまでは幾度となく撤退を余儀なくされることだろう。とはいえ本作は道中で力尽きてもレベルや魔法が次回以降の探索にも引き継がれる『ポケダン』風味なシステム、かつ一定の階層から再スタートできるようにもなっているため、頑張ればライト層でもなんとかなる範疇には収まってはいる。

CONERU -DIMENSION GIRL-

発売:2025年5月
ジャンル:2Dアクションデート
メーカー:Eallin Japan/HIKE
プラットフォーム:Switch/PC

Twitter(現:X)のメディアツイートを利用してかれこれ6年ほど前から独特な世界観を構築してきた次元少女『亜空間こねる』をテーマにした2Dアクションゲーム。初期オブ初期は我のTLにもツイートがたまに流れてくることがあり、見かけては『すっげぇクオリティの高いビジュアルだなぁ』と思いつつちょいマークしていたのだが、いつの間にやらゲーム化まで決定していたことに驚かされた。なお見方を変えると発売前の下積みを6年かけてやっていたということでもあるので、リリース時の注目度は凄まじいものがあったり

ゲームとしては3Dグラフィックの2Dアクションとなっており、自機は『3Dの無地な男性キャラの中で2Dドット絵の亜空間こねるが動き回る』という中々にぶっ飛んだ絵面。コレは『異次元から亜空間こねるがやってきた際に、人型アンドロイド"ソクラテス"に受肉してしまった』という設定によるもの。本作では二心同体となったこねるとソクラテスふたり合わせて『こねラテス』を操作してゲームを進行していく。

基本はステージクリア型のアクションだがステージは縦横にだだっ広く、またゴールに到達するためには何らかのアイテムを探し出す必要があり、それゆえにチェックポイント間を行き来したり時には大きく後戻りをしたりでステージをくまなく探索していくこととなる。言ってしまえばステージクリア型アクションに探索型アクションのエッセンスを微妙に加えた感じか。本ブログ的には『シャドウ・ザ・ヘッジホッグ』を2Dにした感じといえば伝わりやすいかも。

攻撃アクションは武器によって変化する通常攻撃、そして『こねるんビーム』なるものがある。こねるんビームはこねるの力を借りて発動する特殊技で通常攻撃よりも威力・範囲ともに強力、更にバリエーションも非常に多彩…なのだが特定のビームを固定化することはできず、ある程度攻撃を命中させてゲージが溜まるたびに強制的に別のビームへと上書きされる

上書き先のビームが何になるかはこねるの気分次第…すなわちランダムである。いずれも強力なことに変わりはないものの、それぞれの挙動からして別物になるため、その時々のこねるんビームに応じて立ち回りを考えなくてはならない。そのほかの基本アクションはシナリオ進行や敵を倒してのレベルアップで随時解禁する形式である。

なおステージ内のドーナツを入手してゲージを溜めると『RUNRUN(るんるん)モード』が発動し、一定時間のあいだ無敵化+全てのアクションが即死攻撃+一部の障害物を破壊可能+ジャンプ力大幅アップという超強化が行われる。言うまでもなく何もかもぶっ壊しながらステージを駆け抜けるのは素晴らしい爽快感。コレを利用してショートカットを作り出したり、強力な隠しアイテムを獲得すると攻略がより捗る。RUNRUNモード発動の直前にマップを確認しておき、大体の動きを前もって決めておくと更によし。

基本ステージは全4面+各面ボスと一見するとボリューム控え目。4面までクリアするとシナリオが地続きの2周目・3周目に突入し3周目を突破したらEDという形式、2周目・3周目は基本のステージテーマこそ一緒だが敵配置が高難易度化しているだけでなく、足場配置からして大きく変化しているため、実質的には背景を流用しているだけの全12面といえるかもしれない。ステージボスも周回によって変化する。

なお難易度は極めて低い。道中は迷うことこそあれど敵は全般的に弱く、そのうえで随所に回復アイテムが配置されているためある程度慎重にプレイするのであれば3周目であってもまず死なない。ボス戦においても道中のレベル上げや強化ポイントをしっかり拾っておけばアッサリ勝ててしまったりする。なおこの低難易度路線は意図的なものだと思われる。

ただ無印Switchでプレイしていたためか動作がやや不安定で、そのせいで妙に難易度が上がっていた箇所があったのは難点。バカデカいステージ+気合の入ったビジュアルの反動から全編通してフレームレートが全く安定せず、時折フレーム落ち(コマ落ち)まで発生するのはアクションゲームとしてだいぶ致命的な問題点。2周目・3周目となると繊細な操作を要求される場面も多いのだが、そこでフレーム落ちが発生して窮地に陥るケースが何度もあった。

そして最大の特徴にして魅力は画面左下に陣取る『亜空間こねる』の存在にある。彼女はアイテム獲得やダメージなど何かあるたびにソクラテス(プレイヤー)に話しかけてくるため常に賑やかなプレイとなり、彼女自身の表情も豊かでとにかく見ていて楽しいものとなっている。またステージ内に点在するデートスポットに到達するたびにフルボイスの会話が挿入され、なにに対しても興味津々な彼女の姿はとにかく見ていてほほえましい。彼女の存在だけで本作の評価が1・2段階くらい上がっていると断言できるほど。公式が提唱する本作のゲームジャンルが『2Dアクションデート』となっているのも納得

サイバー×チップチューンのノリのいいサウンドも実に素晴らしい。1面クリアした直後から(サントラを購入したい意図で)Steamのストアページにアクセスしたのは久々の経験である。…まぁ生憎サントラ販売はなく頭を抱える羽目になったのだが。サウンドテストすらないうえステージセレクトもできないぶん、気に入った曲を自由に聴けないのは地味に困るのだ。

Nintendo Switch 2のひみつ展

発売:2025年6月
ジャンル:技術デモ
メーカー:任天堂
プラットフォーム:Switch2

皆様お待ちかね、いよいよやってきました任天堂の最新ハードNintendo Switch 2』のターン。Switch2の栄えあるデビューを飾ったのはこのタイトル。任天堂が直々にリリースしたSwitch2の機能紹介タイトルである。過去の例で言うならばWiiの『はじめてのWii』、Switchの『1-2-Switch』にあたるポジション。他社ハードならVitaの『ウェルカムパーク』やPS5の『ASTRO'S PLAYROOM』あたり

プレイヤーはSwitch2本体および同時発売の周辺機器を模したマップを自由に歩き回り、各所に隠された『スタンプ』を探し出していく。スタンプを全て見つけなければ先のエリアへと進めないものの、スタンプがあるのは決まって『リアルのハードにもあるボタン/パーツの場所』なのでお手元の実物と見比べてみればスムーズに進行できる。

またエリアの各所にはSwitch2の本体機能を活用した『ミニゲーム』と『テックデモ(技術デモ)』も用意されており、Switch2で何が行えるのか・無印Switchからどのような進化を遂げたのかについて体感することができる。だからこそというか全てのミニゲーム/テックデモを味わうためには『USBカメラ』『4K対応テレビ』『GL/GR対応コントローラ』が必須なのは要注意。まぁ作中で言及される隠しコマンドで突破扱いにはできるのだが…。

そしてこれまたエリアの随所には『〇〇のひみつ』と称して、Switch2に搭載された機能についてテキストベースでガッツリした解説/クイズが行われるコーナーなんてのもある。HDR』『VRR』などゲーマー層以外には馴染みが薄いであろう技術方面の情報も実演を交えつつガッツリ解説。過去の同ポジションではあくまでメインに『ゲーム(遊び)』がある構成だったのに対し、本作のスタンスは『ゲーム』よりも『紹介』の方にフォーカスしているのが最大の特徴。

とりわけ終盤のエリアはなんと『Switch2本体やその周辺機器の内部』となっており、内部設計やデザイン方面の拘りにすら触れられる。またHD振動2』のハナシで『64振動パックが出てきたり、『ゲームチャット』のハナシで『Wiiスピークが出てきたりと往年の任天堂ファンにとってニヤリとできる場面もそこそこ多かったり。

こういった方向性から『ゲーム』という概念に対する知識欲がないと退屈するであろう代物なので、従来の同ポジションの作品に比べるとやや狭き層に向けた一本なのだが、肝心の解説内容は実際のゲームクリエイターの視点からしても非常に楽しめるレベルの内容なので興味がある人ならばぜひぜひ手を出してみていただきたいところ。安価かつサイズ自体も小さいため、本体と同時購入したキーカード形式のタイトルのダウンロード中の暇つぶしにもピッタリである。

 

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シャインポスト Be Your アイドル!

発売:2025年6月
ジャンル:アイドル×経営シミュレーション
メーカー:コナミデジタルエンタテインメント
プラットフォーム:Switch2

2025年プレイ時間ランキング(任天堂部門)第1位。

過去記事で既にガッツリ語り済みの作品1号。

コナミ×ストレートエッジによるメディアミックス企画『シャインポスト』のゲーム版にあたる作品。発表から2年以上も音沙汰がなかったスマホ版の開発を中断し、Switch2向けに開発しなおした(うえでローンチタイトルに間に合わせた)というなんともドラマチックな経緯で誕生した作品。現状数少ない完全新作かつSwitch2独占のローンチタイトルでもある。

肝心のゲームシステムは過去記事の方で一度ガッツリ語っているのでそちらを参照して頂きたいのだが、平たく言えばパワプロのサクセスのコマンド選択』パワプロの栄冠ナインの成長要素』、そしてときメモの爆弾』ミックスさせた感じで、プレイヤーは計5年間に渡って3つのアイドルグループの管理・育成を行っていくことになる。ぶっちゃけ令和の時代に生まれた新たな『ときメモ』の系譜なので、過去のKONAMI製シミュレーションゲーの知識があればそのまんま本作に活用できる。

最終目標はアイドルたちの聖地『武道館』でのライブ…なのだが、ソレを達成するにはある程度の慣れが必要。大体初見プレイではメンタル不調やら資金難やらに振り回され大変なことになる。そしてやらかした末に辿り着くベストエンド以外のEDでは『アイドル』という夢を打ち砕かれた後の現実を嫌というほど突き付けてくるシビアさが光る。運負け/運頼みがほぼ通用しないゲーム性ゆえに、彼女たちの夢を叶えられるかはほかでもないプレイヤー自身の立ち回りに全てがかかっているのだ。

登場するアイドルは全23名楽曲はバリエーション違い含め全45曲ライブシーンではポジションによって担当する歌唱/ダンスのパートが変化するのだが、いかなる組み合わせにおいてもライブを行えるのが最大の特徴。コレは本作がKONAMI謹製の『AI歌声ライブラリ』を採用しているからであり、このおかげで細かなパラメータを参照して『歌唱のクオリティ』そのものを変動させるというシステムも用意されている。プレイするたびに採用するメンバーやそのポジショニングや楽曲といった組み合わせ、さらにその細かなパラメータやファンの練度がまるっきり変化するため、本作のライブシーンでは正真正銘一度として同じものとはならない現実のライブさながらの体験が可能

ゲーム本編は本作オリジナル設定で進行する一方で、過去のメディアミックス(原作)ベースの世界観で進行する完全ノベルゲー形式の『ヒロインストーリーズ』なんてのも収録。原作ファンも本作から『シャインポスト』を知った人も満足できること間違いなし。個人的には2025年で最も楽しめた一本で、なんなら我が人生で出会ってきたすべてのゲームの中でも5本の指に入るかもしれないトンデモナイ作品であった。

 

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龍が如く0 誓いの場所 Director's Cut

発売:2025年6月
ジャンル:アクションアドベンチャー
メーカー:SEGA
プラットフォーム:Switch2

2025年プレイ時間ランキング(任天堂部門)第3位。

龍が如く』シリーズ屈指の人気作龍が如く0』がSwitch2のローンチタイトルとして登場任天堂ハードの如くシリーズとしてはWiiUの『1&2HD』、Switchの『極』に続いて3作目。オリジナルの『龍が如く0』自体がPS3/PS4マルチだったこともあり、性能面ではPS4を上回るSwitch2だからこそ動作自体は非常に快適。ただし直近の最新作である『龍が如く8外伝』などで使用されているドラゴンエンジン製ではないため、リアルタイムでシリーズを追っているファンほど慣れを取り戻す必要があるのは注意。

移植のベースになっているのは日本版のPS3/PS4版であるらしく、主題歌『バブル』などは普通に流れる(Steam/One版だと差し替え)ほか、老鬼のビジュアルも本作オリジナルのもの(中国版だとサム・リー氏のフェイスキャプチャ)となっているほか、今回は電話ボックス以外だと不可能だったセーブがどこでも可能になっている。おかげでサブイベ解禁のショルダーフォンの男の存在意義が完全に消えたのはナイショ。

そもそもの『龍が如く0』だが、バブル時代が舞台ということでとにかくお金のインフレが良い意味で激しいのが最大の特徴4つのスタイルを自由に切り替えるバトルシステムになっており、桐生・真島の両主人公合わせて8種類の個性豊かなアクションを楽しめる。あと本作特有の要素だとヒートゲージが3段階に分かれており、各段階に応じて『ギア』が変化してパワーアップする…というものもあるのだが、コレについては当時から賛否両論…というかギア3rdありきのシステムすぎてヒートゲージの消費を抑えがちになっちゃうのが困り者…。

今回の移植は『Director's Cut』の名が示すように過去のPS3PS4のリマスター群やPS4→Switchの『極』とは異なり追加要素が幾らか用意されている。Switch2版の新要素は『追加シナリオ』と『カチコミオンラインバトル』の2つ。追加シナリオは『極』の錦山編のようにシナリオの特定場面にムービーが挿入される形式『オリジナルではカットされたシナリオが復活!』みたいな触れ込み…だったのだが、ぶっちゃけどっからどう見ても後付け設定&蛇足の塊なので反応に困る

本筋の展開やムービーはオリジナル版のものと全く変わっていないにも拘わらず、追加ムービーでいきなりオリジナルで死んだと思われてたアイツは実は生きてました!』を複数回繰り返される(ネタバレ反転)もんだからオリジナル版の方が綺麗に纏まってたな…と思ってしまったのは正直なところ。後付けでの『実は生きてた』展開はちゃんとしたお膳立てとフォローがあってこそ初めて輝くのであって、ザツにテキストだけで済ませられたら逆にシラケるのじゃ。

もう一つの追加要素『カチコミオンラインバトル』は『龍が如く7外伝』の闘技場まわりのシステムを『龍が如く0』仕様にチューニングし独自性を強めた内容。プレイヤーは任意のキャラを選択して他プレイヤーorCOMといっしょに本編マップを流用したウェーブ制の連戦に挑むことになる。

『任意のキャラ』というのは本編の主人公だった桐生・真島だけでなく、堂島組若頭補佐3幹部や柏木さんに錦山、立華社長や尾田なども使用可能。準ネームドだと米田や藤川(桐生編STGパート直後のチェーンソー男)に蒼天製薬営業本部長(真島編チュートリアルのおじさん)など誰が覚えてるんだよなメンツもいて笑ってしまった。

 

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マリオカート ワールド

発売:2025年6月
ジャンル:アクションレース
メーカー:任天堂
プラットフォーム:Switch2

2025年プレイ時間ランキング(任天堂部門)第9位。

NintendoSwitch2のローンチにおける随一の目玉タイトルといえばやはりこのマリオカート ワールド』。CS機で登場した本家マリオカートシリーズの9作目にあたる作品。マリカシリーズはボリューム・完成度ともに前作のアップグレード版『マリオカート8DX(8DX)』で行き着くところまで行ってしまった感があったためか、本作では基本システムはそのままに大幅モデルチェンジを図った作品となっている。

アイテムやドリフト・ミニターボ等細かなテクニックを駆使してレースの勝利を目指す…という点はいつも通りながら、本作ではなんと作中に登場するコース全てが地続きの一つのマップとなった。本家のサンシャインのように『遠景に別コースが見える』だけではなく、普通に走行して別コースにまで直接アクセスすることができる
(もちろんレース中だとコースアウト判定にされるが)

その構成ゆえか本作のコースは同じ『マリオサーキット』であっても『マリオサーキット(単体)』『マリオサーキット→モーモーカントリー(別コースへ向かう道中も含めたもの)』でコースが変化する。当然後者のパターンはマップ上で隣接しているコースであれば全パターンに対応。

毎度おなじみグランプリ(4コース連続のプレイ)もこの仕様に合わせてマリオブラザーズサーキット』→『マリオブラザーズサーキット→トロフィーシティ』『トロフィーシティ→シュポポコースター』→『シュポポコースター→DKうちゅうセンター』のように一つの大きなツアー的な形式になっているのが面白い点。本作から導入されたサバイバルモードでは『ラリー』と称して地続きのエリアをミックスした専用コースを駆け抜けることになるので、たった1レースでありながら目まぐるしく雰囲気が変化していて楽しい。もちろん近年のマリカでおなじみの旧作復刻コースもあるので立地関係にニヤリとするのもいいだろう。見知らぬコースを走っていたら急に知っている地形(旧作コース)が出てくるのは本作ならではの体験といえる。

そして本作一番のアピールポイントこそが『フリーラン』。上に挙げた全コースがひとつになった広大なマップを自由に走り回ることができる。ただただ気の向くまま駆け抜けるのも良いが、マップ内のあちこちには特定条件のクリアを目指す『Pスイッチ』や隠し要素の『はてなパネル』『ピーチコイン』なんてのもあり、全てを遊びつくそうとした場合は相当な探索が求められる。あちこちに点在する飲食店『ヨッシーズ』によるキャラのコスチュームチェンジも併せてマリカ世界の旅を全力で味わうことができる。単純なメインコース数は32と規格外すぎた前作(8DX)と比較すると見劣りしてしまうが、ソレを加味しても特有の魅力がある一本。

 

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ぐんまのやぼう あなたもわたしもぐんまけん 令和2年国勢調査対応版

発売:2025年6月
ジャンル:シミュレーション
メーカー:RucKyGAMES/ジー・モード
プラットフォーム:Switch/PC

群馬県民から絶大な知名度を誇るローカルご当地ゲー『ぐんまのやぼう』のSwitch版…の最新データ対応バージョン。ちなみに旧データの方は本作の発表と同時に配信終了済み。…実をいうと我は古い方も購入済みだったのだが、積んでるうちに最新版が出てしまったのは困りもの。かつて3DS版をプレイしていたから崩す優先順位が低めだったのじゃ。

かつて存在した3DS版『ぐんまのやぼう』はスマホ向け放置収穫ゲーのようなシステムだったのだが、このSwitch版では近年のトレンド(?)に合わせてか『ガチャ』のエッセンスが加えられたのが特徴。基本的なゲームサイクル自体はそのままながら、ゲーム内容はほぼ別物になったといっていい。

本作は『他県をどんどん制圧し群馬県へと併合していくゲーム』であり、最終目標は『日本および世界全土を群馬県へと変える』といったもの。この時点でもはや説明する必要もないかと思われるが、ぶっちゃけ純度100%のバカゲーである。

ゲーム中、常に画面上部から群馬の特産品が降ってくるので群馬県を操作して回収、するとGUNMA(G)という通貨が溜まっていくので、コレを消費して回収効率を上げたり他県を制圧したり…といった繰り返しでゲームは進行していく。なお特産品は直接回収した方がGが溜まりやすいものの、取りのがしても最低1割分のGは獲得できるため、ある程度環境を整えてからは放置するだけで簡単にカンストまで持っていける。従来バージョンのような放置ゲーとしての楽しみ方ができるのはありがたい。

3DS版などでは他県の制圧はワンボタンでラクラク行えていたが、今回のバージョンでは『ガチャ』を引いて制圧するシステムとなった。他県の『人口』が体力のような扱いとなっており、他県を制圧する際はGを消費して群馬県の市区町村郡』が排出されるガチャを引き、ここで排出された場所の人口分だけ他県の体力が減少、0になったらその県を制圧し『群馬県』にすることができる…といった具合である。

制圧された県は『群馬県の一部』となるので以降はガチャの排出リストに含まれるようになり、当然ながら市区町村郡よりも高い火力が出せる大当たり枠になる。群馬県(東京都)』やら『群馬県(北海道)』が引けたらほぼ勝ち確である。…人口=火力の仕様のせいで県庁所在地の『前橋』よりも『高崎』の方が高火力だったりする悲しい現実が見え隠れしていたりするのは気にしてはいけない。

ガチャから排出される市区町村郡は(令和2年時点の)群馬のものであればいかにマイナーであろうと全て網羅。群馬県民であればニヤリとできること間違いなしのハズ。…これ我は曲がりなりにも群馬県民だからめっちゃ楽しんでたけど、更にローカル街道を突っ切ってない?大丈夫?ちなみにSwitchらしくマルチプレイにも対応、都道府県クイズや特産品の回収対決なんかができるヨ。

龍の国 ルーンファクトリー

発売:2025年6月
ジャンル:ファンタジー生活ゲーム
メーカー:マーベラス
プラットフォーム:Switch2/Switch/PC

2025年プレイ時間ランキング(任天堂部門)第5位。

ルーンファクトリー』シリーズの外伝作にしてSwitch2のローンチタイトルのひとつサードパーティ製のSwitch2タイトルでは珍しくキーカードを採用していない作品で無印Switchとの縦マルチ。それもあってSwitch2版…もとい『NintendoSwitch2エディション』は無印Switchに差し込んでもSwitch版基準で動作するというあまり知られていない仕組みが存在する。ちなみにSwitch2版と同発にするためSwitch版の発売を遅らせた一幕があったり…。

余談はさておき本作の舞台は『アズマの国』と呼ばれる大地アースマイト…もとい『大地の舞手』の能力を持つ主人公は農業生活に勤しんだり、多彩なキャラと交流したり、時にはフィールドやダンジョンを探索したりして日々を過ごし、アズマの神々に導かれるように自身の記憶の謎を追っていくことになる。本作は敵味方や背景、小物も含めて全てが和風な世界観ルンファクは1の頃からほぼ毎作『東の異国から来た』という設定の和風キャラが登場するお約束があったのだが、本作では作品レベルでその設定を掘り下げたものだといえる。

冒険の舞台となるフィールドは春夏秋冬の大地と大空、更にそこに点在するダンジョン…とそのボリュームは紛れもなくシリーズ史上最大規模。ゲームのフレームレートは安定しており、各武器ごとに存在するアクションも実に爽快感溢れるものばかり。本作は純粋なアクションRPGとして胸を張ってオススメできる代物になっている。なお同じ外伝作のオーシャンズ』以来の『2D立ち絵が存在しない作品』なのだが、本作の3Dモデルのクオリティはシリーズでもトップクラスなのでソレ自体は不満に思わなかった。

本作のメイン要素は『里づくり』。素材を消費することで設備や置物を作成でき、それを里に用意された『開拓エリア』に自由に配置可能。雑貨屋や居酒屋のような設備は里の住人に仕事を割り振って資金稼ぎができたり、実際にプレイヤーが利用したりもできる。設備や置物を配置するごとに対応する主人公のパラメータが随時上昇していくため、コレが過去作でいうところの『スキルレベル』のポジション

ルンファク特有の農業要素ももちろん健在。開拓エリアに畑を配置して、そこで作物を育てることができる。開拓エリアは非常に広大ゆえに畑自体もかなり広大にできるのだが、本作は農作業中はゲーム内時間が時間を停止する仕様なうえ俯瞰視点で楽々と作業が行えるほか、障害物の撤去や整地・水やりなんかにRPを消費しなくなったおかげでとにかく快適。さらに言えば『鼓の舞』というRP消費アクションを利用すると一定範囲内の作物の育成速度を1日分縮めることすら可能。例え収穫に3日かかるものであっても毎日コレを利用すればたった2日で収穫できる。

ただし農業が快適になりすぎた反動からシリーズで飛びぬけて農業要素は控えめな点には触れておきたい。元が『牧場物語』からの派生ゆえに『農場シミュレーションにRPG要素があった』のが過去作のルンファクだったとすれば、本作は『農業要素が存在するごく普通のアクションRPG』といった雰囲気になっている。個人的にはだいぶ楽しませてもらったが、農業要素よりもRPG要素をここまで強めた作風は良くも悪くも本作がナンバリングを冠さない外伝作品だからこそできたことだろう。

 

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アストロボット

発売:2024年9月
ジャンル:アクション
メーカー:Team ASOBI/SIE
プラットフォーム:PS5

GOTY2024受賞タイトル。PS5のローンチタイトルとして人気を博した『ASTRO PLAYROOM』にまさかの続編が登場!前作がプリインストール(無料でDL可能)だったのに対し、本作はフルプライスでのリリースである。まぁ前作は『PS5の機能やソレを用いて行えるあそびを紹介する』という側面があったし、皆が知る通りの大盛況ぷりからその役目は無事果たせたということなのだろう。新時代のSIE(PS)のマスコットである『ASTRO(アストロ)』くん主演のゲームとしては『VRレスキューミッション』からカウントして3作目となる。

基本システムや操作体系なんかは前作をほぼそのまま継承。移動とジャンプ・パンチだけで完結する極めてシンプルなつくりで、プレイヤーは3Dに広がった立体的なステージを進み、ときには探索してはぐれた仲間(ボット)をレスキューしたり、収集要素のピースを集めたりしながら最新部を目指す。本作には新たな隠し要素として特定の手順を踏まないと到達できないポータル…いわゆる隠しゴールなんてのもあり、ポータルに到達するとクリア扱いに加えて専用の隠しステージにも挑めるようになる。なお前作から引き続きPS5の『ゲームヒント』機能にも対応しているため、困ったら頼れば攻略法を教えてくれる。

有料販売タイトルだけあってステージ数は前作と比較にならないほど増加。無料アプデでは高難易度面やタイムアタック用ステージまで追加された。それでいて1ステージあたりの大きさは前作と変わらずコンパクトなので気軽に楽しめるのが嬉しい点。一方で収集要素のためにステージ全体を探索するとなるとそこそこやりごたえがある…といった絶妙な塩梅。前作は『マリオギャラクシー』のような『基本的に一本道だが道中に多生の探索要素/分岐がある』構成のステージが殆どだったが、本作ではマリオ64』の如く開けたフィールドを自由に探索する箱庭形式のマップもいくらか存在する。

本体機能をフル活用するスタンスも相変わらず。ステージ道中に挿入される特殊パートではハプティックフィードバックにアダプティブトリガー、ジャイロやマイクといったPS5のコントローラ『DualSence』を完全に使いこなしたものとなっており満足度も高い。

各銀河(ワールド)のクライマックスではサルゲッチュGod Of WarなどのSIEファーストの人気タイトルをステージまるごと再現する場面なんかもある。再現ステージはグラフィックはおろか操作すらも原典を意識した専用のものに変化するため非常に力が入っている。救出対象のボットの中には『VIPボット』と呼ばれる特殊な個体もおり、いずれも特定のゲーム/キャラをイメージした衣装に身を包んでいる。

総じて前作以上に『プレイステーション』に纏わるネタが詰め込まれているため、過去のゲーマー経験があればあるほど楽しめる。もちろん純粋なアクションゲームとしての出来もトップクラスなので、胸を張って『PS5で最もオススメしたいゲーム』として紹介できる逸品である。まぁラスボス近辺はシチュエーションやら曲のチョイスやらでプレステよりSEGA…というか『セガガガの魂を感じたケドも(ネタバレ反転)。あのシチュであの作品の曲はもう故意犯なのよ。

 

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魔法少女魔女裁判

発売:2025年7月
ジャンル:ビジュアルノベル
メーカー:Acacia/Re,AER
プラットフォーム:PC

初報の時点で悪趣味・悪辣さを徹底的かつ全面的に推し出したことで大いに話題となり、CAMPFIREにて6600万円をも超える支援を受け誕生した推理ゲーム。ちなみに我も支援した人間の一人である。こういうの大好きなのでね。軽くあらすじを紹介すると『牢屋敷に閉じ込められた魔女の素質を持つ13人の少女たち、彼女らはストレスを感じることで"魔女化"が進行し、殺人衝動に襲われ誰かを殺してしまう。殺人事件が発生したら魔女裁判を開廷し、魔女を見つけて処刑しなくてはならない』…といった感じのもの。まぁこの時点でお察しの方もいるやもしれないが、速い話がダンガンロンパ』を美少女オンリーにした代物が本作である。

ゲームとしては『ノベルゲー方面に特化したダンガンロンパといったところで、裁判パートが始まるまではノベルゲー的に選択肢を選びながらゲームを進行していく。選択肢は基本的に正解ならシナリオ進行+ハズレなら即バッドエンド行きというシンプルな作り。デフォルト設定でONになっているヘルプ機能により即死選択肢にはアイコンが付くようになっているのは実に親切である。

シナリオ中に何度も突入することになる魔女裁判パートの作りはほぼほぼ『ダンガンロンパ、議論…もとい審問中は各キャラの発言のうち色付きの箇所(ダンロン的にはウィークポイント)を選択し、そこに反論・賛成・疑問・偽証を突き付け、正解ならシナリオが進行する。なお誤答時のペナルティは存在しないが、ダンロンよろしくタイムリミットで魔女裁判が中断されゲームオーバーになってしまうのは注意。

先に触れたように本作の主要人物たちはみんな魔女の素質があり、全てのキャラがなんらかの超常的な『魔法』を使うことができる。魔法は『浮遊』『洗脳』『幻視』など多岐に渡りトリックやアリバイ工作に利用される場面もしばしば。非科学的要素を加味した推理ゲームという意味ではレイトン教授VS逆転裁判』のような面白さがあるといえる。

なお発言には最初から証拠を突き付けるのではなく、色付きテキストを選択→どのような点を追及するか選択→必要があれば証拠を突き付ける…といったフローになるため、このあたりはダンロンってよりは『逆転裁判』シリーズの『ゆさぶる』からの派生が近い。プレイヤーの想像もつかない方向性から指摘できることもあるので、とりあえず片っ端から選択して内容を確認するのがド安定なあたりはまさしく『ゆさぶる』だったり。

第一印象で多くの支援者を引き込んだと思われるそのビジュアルの美麗さはもはや語るまでもない。本作では魔女の血は『赤い蝶々』として描写されることもあって、殺人現場や犯人の処刑シーンのスチルはどこか幻想的な美しさすらも感じられるものばかり。

ちなみにダンロンなんかだと裁判でタイムアップした場合は問答無用で主人公が吊られていたが、本作では『その時点で最も疑わしい人物』が誤って吊られることになる。コレがどういう意味かと言えば、本作は全キャラに固有の処刑スチル/イベントが用意されているワケである。

シナリオの内容もまさに支援者が求めたであろう代物。徹底的に登場人物を、そしてプレイヤーを苦しめるように二重三重に伏線や絶望的な展開が仕込まれている。読んでいて辞め時が見つからなくなるのは良きゲームシナリオの証左。それでいて本作は全編フルボイス。メインシナリオだけでも相当な長さであるうえに、なんとダンロンでもパートボイスで済まされるような『推理ミス時のテキスト』や『議論が一周した際のヒント文章』およびそれらの差分全てがボイス付きになっている。

とはいえ(一応)インディーゲーゆえに若干粗削りな面もないわけではなく、特に裁判パートによる矛盾指摘は証拠品リストがあまり役に立たないこともあってプレイヤーの記憶頼りになる箇所…逆裁であれば悪問扱いされそうな場面が割と多いのも事実。まぁライフの概念は存在せず間違え放題なので容易に総当たりも可能なことから難易度自体はだいぶ低い。あとコレは作劇上仕方ないのだが、後半になればなるほど事件が起こる前から次の事件の犯人がメタ的に容易に察しがついてしまうのが困り者。

SHADOW LABYRINTH

発売:2025年7月
ジャンル:探索型アクション
メーカー:バンダイナムコエンターテインメント
プラットフォーム:Switch2/Switch/PS5/XSX/PC

2025年プレイ時間ランキング(PS部門)第5位。

謎の惑星で目を覚ました主人公の『剣士』が謎の存在『PUCK』に導かれ、戦いを繰り広げるダークSFなメトロイドヴァニア…と、この説明からは到底想像もつかないが、その正体はパックマン』シリーズのスピンオフ作品。そう、あのパックマンである。みんな知ってるナムコの顔の黄色いピザ欠け野郎のアイツ。

パックマンは昔から多方面にゲームを展開しており、スピンオフを含めればそのジャンルは多岐に渡るがまさかこういう方向性のメトロイドヴァニアになるとは想定外もいいところ。初報では本当に驚かされた。ちなみに本家パックマンは『PAC-MAN』表記だが本作の相棒は『PUCK』本家も初報の頃はPUCKだったがアレなワードになりかねなかったのでPACに改名されたのは割と有名なゲーム業界トリビアである。

基本システムは絵に描いたようなメトロイドヴァニアであり、プレイヤーはジャンプや各アクションを使いこなしてマップを探索。シナリオの節目で出現するボスを倒すことで適宜移動アクションが解禁されていき探索範囲も増えていく。パックマンの遺伝子を色濃く受け継いだ本作ならではの要素といえば『ミニパック』と『捕喰』、そして『G.A.I.A.』である。

探索の最中に不思議な光…『Dライン』と呼ばれる線を見つけることがある。コレに触れると自動的に剣士は『ミニパック』に変身する。ミニパック状態では本家パックマンよろしくラインに沿って移動が可能。これによって通常ではいけない場所に辿り着けるのだが、一方で敵に対抗する能力は最小限しかないので、うまいこと立ち回って敵を回避したりDラインを乗り換えたりする必要がある。

続いては『捕喰』、敵の死骸は時間経過で消滅するまでにPUCKに捕喰させることができる。ただし捕喰中は無防備なのでタイミングを見計らわねばならないのが悩ましい。捕喰すると敵に応じた素材が入手できるほかゲージが上昇。そしてゲージが最大まで溜まると巨大兵器『G.A.I.A.』を起動できる。G.A.I.A.起動中は無敵となり一気に相手を殲滅可能。ただし終盤になるにつれて火力が追い付かなくなるので、どちらかといえば『敵の攻撃を耐え凌ぐ』というSTGのボム的な用途が主流になるか。

本作において最もパックマンらしい要素というのが『MAZE』。中盤から解禁される要素で、先に挙げたミニパック状態でG-HOSTたちが跳梁跋扈するステージ攻略に挑むことになる。ステージによって内容は異なるが基本はエサを集めてパワーアップ、イジケ状態になったG-HOSTどもを食らい尽くす…という本家パックマンを踏襲した展開になる。MAZE挑戦中に流れるナムコ旧作BGMアレンジも必聴。

そして本作を語るにあたって避けられないのがUGSF要素。UGSFというのはナムコ作品全体で共通して使用される世界観の総称で我がブログ的にはみずいろブラッドがそうだった。本作もまたUGSFの歴史に含まれる作品…なのだが、序盤からUIMSのコマンダーだのナノバイト・マテリアルなど聞き覚えのあるワードが頻出し、更に中盤からはギャラガだのボスコニアンだのが本格的にシナリオに絡み始める。そもそもG.A.I.A.というのも『スターラスター』の自機を筆頭にUGSFの決戦兵器の名前である。

そういうわけで本作は過去多数リリースされてきたUGSF関連作品の中でもトップクラスにUGSF濃度が高い代物になっているのだ。『知っていれば楽しめる』レベルの繋がりが主だったUGSF過去作を思えば、本作ほどにUGSFの色が強い作品はそうそう見ない…というか初かもしれない。UGSFを愛するファンにとってはこれだけで至高の作品に映るかもしれない

ただその影響で本作のシナリオはUGSFの事前知識がないと非常に難解なものとなっている。メインシナリオの触りだけであれば作中の会話と探索で手に入るアイテムから理解できる構成ではあるものの、コアの部分まで理解しようとするならばUGSFをある程度知っていないと辛い。…でも本作で一番シナリオ上のつながりが深いのがよりにもよって現在プレイ不可能な『しんぐんデストロ~イ!』なのは大丈夫なのかと思わんでもない。

そしてナムコ(バンナム)自体がほぼ初メトロイドヴァニアということもあって、ゲームとしての作りには結構粗も多い。とりわけ厄介なのがその難易度の高さであり、敵の物量・火力ともに過剰気味なのでクリアまでには幾度もの死を経験すること間違いなし。デスペナルティの類はないためその点では親切なのだが、マップに点在する復活ポイントが非常に少ないためやり直しに非常にストレスが溜まる仕様。本作は同ジャンルの中でもかなりマップが広大な部類なのも悪い意味で作用している。

ついでに『MAZE』はパックマンを独自解釈したうえで作り出した全く新しいアクションゲームとして考えれば非常に出来がよく、なんならこのモード単品で売り出しても充分やっていけそうな雰囲気が感じられる…がそれはそれとしてメトロイドヴァニアのゲーム性には全くそぐわない上に、本編部分での能力強化が全く反映されない(=100%実力勝負になる)という性質上、『メトロイドヴァニア』を求めて本作に手を出した層が不満に思う気持ちも非常に理解できる。終盤には『MAZE』の攻略が必須になる箇所も出てくるので回避ができないのも痛い。

結果本作が刺さるのは最低でも『(メトロイドヴァニアに限らず)アクションゲーム全般が好き』で『UGSFが好き』、でもって『パックマンが好き』なプレイヤーに限られるのでオススメできるか聞かれるとショージキ微妙なところだったりする。いや我は楽しんだけれども、万人受けは間違いなくしない。

 

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グラディウスオリジンコレクション

発売:2025年8月
ジャンル:シューティング
メーカー:エムツー/コナミデジタルエンタテインメント
プラットフォーム:Switch/PS5/XSX/PC

2025年プレイ時間ランキング(PS部門)第6位。

過去記事で既にガッツリ語り済みの作品2号。

今年で40周年を迎える『グラディウス』シリーズのコレクショングラディウスの本流…オリジンたる初期のアーケード作品を纏めて収録した一本で、過去作ではグラディウス沙羅曼蛇ライフフォースグラディウスII GOFERの野望』グラディウスIII 伝説から神話へ』沙羅曼蛇2』をプレイ可能。ACナンバリングでグラIVだけハブられているがソレはまたの機会に…。

収録タイトルは大多数が過去にアケアカで配信済みだが、沙羅曼蛇2』はかれこれPSP以来の復刻となる。またアケアカ以上に細かなバージョン違いも網羅しており、各種海外版のほか初復刻となる北米プロト版グラIやAMショー版グラIII、沙羅曼蛇スペシャル版に近い仕様を再現したパワーカプセル版なんかがあるマニア感涙の仕様。ちゃっかり『VS.グラディウス』もあるのでFC版ベースのグラIもプレイできる。

なかでもAMショー版の『グラディウスIII』は長年伝聞でだけ伝えられてきた正真正銘マボロシの存在であり、ソレがプレイできるというだけで本作の資料的価値は極めて高いといえる。…イベント用でもろもろが未調整のバージョンゆえにゲームとしてのクオリティおよびバランス面がだいぶアレだがこれはこれで愛おしくはある。

エムツー移植なだけあってその再現度は高く、更にはエムツーショットトリガーズの延長故に『M2ガジェット』も搭載、各種パラメータが可視化されたおかげでよりディープに楽しめるようになった。そこに加えてセーブロードや巻き戻しにイージー・無敵モードもあり初心者でも問題なく楽しめる。資料面も充実しており各種インストや敵図鑑のほか、各作品のBGMおよびサントラのボーナストラックやカセットテープ媒体で展開された音源まで収録されている。

更にまさかまさかの完全新作として『沙羅曼蛇III』も収録。『沙羅曼蛇2』からカウントすると実に29年越しの続編となり、グラディウス系列のシューティングという観点で見てもだいぶ久々の展開である。その内容は沙羅曼蛇』のシステムを数多く引き継ぎつつ、『グラディウス外伝』を中心に多彩なグラディウスのネタをつぎ込んだ爽快感溢れるSTGとなっている。

結果的に『沙羅曼蛇の続編』というよりも開発元が同じ『グラリバ』の延長…つまりはグラディウス リバース2』もしくは『沙羅曼蛇リバース』みたいな内容なのはナンバリング的にちょい不満であるが、純粋なSTGとしてのクオリティは高いし何よりも久々のグラディウス/沙羅曼蛇の新作』ということで歓迎したいところ。

 

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ドンキーコング バナンザ

発売:2025年7月
ジャンル:3Dアクション
メーカー:任天堂
プラットフォーム:Switch2

2025年プレイ時間ランキング(任天堂部門)第8位。

久々登場の『ドンキーコング』シリーズ完全新作。(正確にはマリカワールドからだが)本作からドンキーコングのデザインが映画寄りなコミカルなものにリニューアル。本シリーズは長らく『スーパードンキーコング』シリーズの系譜である2Dアクションで展開されてきたが本作はなんと3Dアクション完全3Dアクションはドンキーだと『ドンキーコング64』以来、実に26年ぶりとなる。

本作は毎度おなじみDKが幼少時代のポリーンと共に地下世界で大冒険。ところで従来の設定だとポリーン(レディ)は初代DK(現:クランキーコング)に誘拐されたところをマリオに救出されるシナリオだったので、幼少ポリーンと2代目DKが共演すること自体に矛盾がある気がするのだが、まぁ細かいことは気にしないということで。ソレ言い出すと現在進行形で存在抹消されかけているドンキーコングJR.とかいうのがいるしね…。なお本家マリオの設定と照らし合わせると謎なだけで、本作自体はドンキーコングシリーズ(SDK等)の時系列に組み込めるようにはなっている。

開発チームが『スーパーマリオオデッセイ』とほぼ同じこともあり、基本的なゲーム性はそちらの延長。プレイヤーはDKを操作して特色豊かで広大な箱庭マップを自由に探索していく。ゲーム進行には各エリアにいるボスを倒して次なる階層(マップ)への道を切り拓くだけでいいが、マップ内にはあちこちに収集要素のバナモンド(バナナ)や化石が隠されており、そちらのコンプを目指すと中々にやりごたえバツグン。バナモンドは遺跡と呼ばれる専用ステージを攻略しないと手に入らないケースも多い。

そして本作のテーマはズバリ『破壊』!DKは実に多彩なアクションを使用できるが、そのほぼ全てに地形を破壊できる効果が備わっており、先に挙げた豊富な箱庭マップを心の思うまま破壊可能。ある程度地形によって硬度に差はあれど破壊不可能な地形は最低限しか存在せず、理論上ほぼ全ての地形を更地にしてしまえる。当然コレに合わせて攻略の自由度も非常に高められており、目的地まで直に地上を進むだけでなく、地面を破壊し掘り進めたりなんかだって可能。

ゲームの進行と共に解禁される『バナンザ変身』では通常状態よりも更に縦横無尽に破壊の限りを尽くすことができる。バナンザ変身にはゴールド(金)が必要なものの、ゴールドは地形を破壊すれば簡単に手に入ってしまうので再変身も容易。このひたすら破壊をし続けた際のなんともいえない爽快感こそが本作最大の魅力である。

また全体的なテイストが『ドンキーコング64』以前…つまりレア社が手掛けていた時代のドンキーを思わせる点も見逃せない。随所にレア社時代のネタが多くみられるのを筆頭に、無機物に目玉のあるワレルヤたちや絶妙なキモさがある敵デザインなどにどこか懐かしさを覚えるファンは多いことだろう。もちろんバナナの入手時には『Oh!Banana!』というボイスが(雰囲気こそ変わったが)しっかり流れるぞよ。

 

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機動戦士ガンダム バトルオペレーション Code Fairy

発売:2021年11月
ジャンル:TPS
メーカー:B.B.スタジオ
プラットフォーム:PS5/PS4

機動戦士ガンダム』シリーズのオンラインゲーム機動戦士ガンダム バトルオペレーション2(バトオペ2)』の更にスピンオフ。より具体的にはバトオペ2のシステムやアセットをほぼ流用しオリジナルのストーリーモードを搭載したソロプレイ用のオフラインゲーム。シーズンパス的な形式でシナリオを小出しに公開するという一風変わった展開をしていたのも見逃せない。公式的にはバトオペ2の入門編という位置付けらしく、本作-バトオペ2間でセーブデータ連動による解禁要素なんかも存在する。なお我は本家バトオペ2に全く触れて来なかったのでまっさらな状態からのプレイとなった。

本作のシナリオはキシリア直下の女性だけで構成された"ノイジーフェアリー隊"が1年戦争中の北米戦線を生き抜く』といったもの。よって主人公のアルマ・シュティルナーはもちろん、その仲間のミア・ブリンクマンとヘレナ・ヘーゲル、更にメカニックたちに至るまで主要キャラはほぼ女性オンリーなお発売前からキシリア直下・北米戦線とかいう時点で死亡フラグ役満とか言われてました。

メインのステージは16+幾つかの外伝シナリオから構成。各話ごとに前半・後半に分かれており、それぞれのクリア条件を満たすことでシナリオが完了。ちなみに毎話ごとにOP/ED/次回予告が挿入されるほか、前半後半はAパートBパートのような区切りとなっているため、さながら『遊べるアニメ作品』のような雰囲気がある。1話ごとにかかるプレイ時間も相当沼らない限り30分前後なのもアニメ風味。

難易度はEASY・NORMAL・HARDの3段階…だがバトオペ2未プレイの我にとってはNORMALはそこそこ以上に歯ごたえがあった。本作はステージクリアごとに経験値を獲得してパイロットが成長するので、慣れないうちはEASYから段階的にプレイしていくといいだろう。

ところで宇宙世紀を舞台に女性オンリーのガンダム作品』というだいぶ地雷感のあるあらすじからクオリティを警戒したくなるが、その実本作のシナリオは非常に丁寧かつ誠実なものとなっている。宇宙世紀の歴史を徹底的に照らし合わせたうえで違和感なく物語をくみ上げ、更に使えるものはなんだって使うスタイルは見どころも多い。

砂漠に放置されたヒルドルブ(IGLOO)をソンネンの遺体ごと回収する場面をはじめ、外伝シナリオではBD1号機との交戦(戦慄のブルー)クリスマス直前には闇夜のフェンリル隊(ジオニックフロント)やブラウアー隊(MS戦線0079)が登場するなど過去のスピンオフのネタがとにかく満載。そもそもメインキャラであるキリーとイアンに至っては40年以上前のMSVに名前だけ存在した設定を肉付けしたものである。もちろん宇宙世紀ゲームでお馴染みのガンダム・ピクシーとイフリートも本作専用カスタムのものが登場する。…まぁ敵味方含め一番目立つのは魔改造ドムことドム・ノーミーデスくんだけど。

とはいえシナリオのノリは良くも悪くもガンダムらしからぬ明るさなので、そういう意味で拒絶反応を示す人がいるのも理解できる。当然敗戦ムードが濃くなる終盤にかけてある程度シリアスにはなるものの、それでも他のどのガンダム作品よりもライトな作風。北米戦線のジオン軍とかいう詰みまくっている状況下でそれはどうなんだと思わないでもないが、コレについてはキリー少佐がマジで優秀すぎたとしか。

Teenage Mutant Ninja Turtles: The Cowabunga Collection

発売:2022年8月
ジャンル:アクション
メーカー:Digital Eclipse/コナミデジタルエンタテインメント
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

アメリカの大人気アニメ『ティーンエイジ ミュータント ニンジャ タートルズ(T.M.N.T.)』のゲーム作品を纏めたコレクション。移植は『ATARI50』や『Tetris Forever』でお馴染みのDigital Eclipseが担当。気になる収録タイトルは『激亀忍者伝(FC)』『T.M.N.T.(FC)』『マンハッタンプロジェクト(FC)』『Tournament Fighters(NES)』『T.M.N.T.(GB)』『T.M.N.T.2』『タートルズ危機一髪(GB)』タートルズインタイム(SFC)』『ミュータントウォリアーズ(SFC)』『リターンオブザシュレッダー(MD)』『トーナメントファイターズ(MD)』『スーパー亀忍者(AC)』『Turtles in Time(AC)』13作品。本シリーズはキャラゲー故に復刻される機会がそこまで多くないこともあって実にありがたい。

本作収録タイトルはいずれもKONAMIがオリジナル版の開発を手掛けていたものなので、時代ゆえのクセの強さはあるが今の時代にプレイしても充分楽しめるものばかり。日米でリリースされた作品はバージョン選択が可能なだけでなく、各ゲームごとにクイックセーブやロード、巻き戻し機能にも当然のように対応。更に一部タイトルはオンラインプレイや攻略情報まで用意されている。攻略情報の日本語ローカライズにはやや粗があるものの、理解できないほどではないのでご安心。

また『拡張機能』という扱いでAC作品におけるディップスイッチはもちろん、GB作品のGBC起動やデバッグモード、格ゲーにおけるボスキャラのプレイアブル化など単なる移植に留まらない充実したオプション面にも要注目。全タイトル・全バージョン用にスーパープレイ動画も収録されており、プレイの参考になるだけでなく、途中からプレイヤー自身の操作に交代できるようにもなっている。

『亀のアジト』というモードにて収録タイトルに纏わる多彩な資料も閲覧可能。各作品の日米マニュアルや全曲サウンド機能は当然のように搭載されてるだけでなく、雑誌広告やフライヤーに開発段階の仕様書まで網羅。アニメ版やアメコミすらもほんの少しながらフォローされており、資料の充実っぷりはこの手のコレクションの中でも随一といえる。…ところで余談だがKONAMIは北米市場において『Ultra Games(ウルトラゲームズ)』なるペーパーカンパニーを作りFC版メタルギアやらネメシスやらをリリースしていた時期があるのだが、本作にはそのへんの資料も収録されていたりする。後ろ暗い話題だがちゃんと触れている点は評価したい。

星のカービィ ディスカバリー + スターリーワールド

発売:2025年8月
ジャンル:3Dアクション
メーカー:HAL研究所
プラットフォーム:Switch2

2022年にリリースされた本家『星のカービィ』シリーズ初の本格3D作品星のカービィ ディスカバリー』がNintendoSwitch2向けの『Nintendo Switch 2 Edition』としてパワーアップ。Switch2のパッケージ版も存在するが、無印Switch版を所有しているのであれば2000円のアップグレードパスを購入することでSwitch2版相当になる。ちなみにディスカバリー本編については過去記事で一度ガッツリ語り済みなのでそちらを参照

ディスカバリー』本編もただでさえ軽快だった動作がさらに洗練されグラフィックも向上するなどSwitch2の本体スペック向上による恩恵を受けているものの、やはり最大の注目要素は『スターリーワールド』。謎の流星の落下により『新世界』が変化した…という設定の『スターリーステージ』が新たに追加されている

スターリーステージはいずれも本編で訪れたことになるマップをベースにしているものの、随所に配置された『スターリーフラワー』の効果で地形が派手に変化し攻略ルートも別物になるためほぼ新ステージである。あちらこちらが結晶化した新世界は本編と違った趣を感じさせてくれるため印象深い。ディスカバリー特有の『ほおばりヘンケイ』もいくつか新パターンが追加されているし、BGMも新曲/新アレンジになっているため見どころたっぷり。また道中に出現する敵キャラ・中ボスは大半が『結晶化〇〇』と呼ばれる強化個体なのも相まって難易度は全体的に上昇傾向

旧作の『エクストラモード』的なポジションといえばシリーズファンにとってなじみも深いだろう。とはいえ本作はシリーズでも難易度が低めの部類だったので物怖じせずとも大丈夫。…まぁ追加ボスラッシュはすっぴんで挑むとだいぶ地獄じゃったが。ちなみに別モード扱いではなく本編の延長上にあるため、本編のコピー能力強化はそのまま引き継がれるし、解禁も最序盤なので本編と並行して進めるのだって一応可能である。

スターリーワールドにおけるワドルディ(収集要素)にあたる存在が不思議な星のかけら『スターリー』たち。本編のワド同様にステージクリアやミッション達成で収集可能だが、こちらも獲得難易度は本編のワド以上に高め。またガチャルポンもスターリーワールド用にそこそこ追加されているので、完全コンプを目指した場合はそれなりにやりごたえがある。ただしボリュームはやや控え目…というよりもあくまでDLCといったところ。

 

『星のカービィ ディスカバリー + スターリーワールド』のAmazonページ

『星のカービィ ディスカバリー +スターリーワールド(アップグレードパス)』のAmazonページ

 

いきなり魔王

発売:2021年12月
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:PLiCy
プラットフォーム:Switch

この時期はやたらアクションやらシューティングやら消費コストが重いタイトルが続いていたので息抜きがてら手を出した一本。いつ買ったかはぶっちゃけ覚えていない。『レベル上げも何もかもめんどくさがった勇者と魔法使い(プレイヤー)がレベル1の状態でラスボスである魔王のところに突貫』というシチュエーションで、ここからあれやこれやと立ち回って魔王を倒すゲームである。ビジュアルはレトロRPG風味だがレベル上げの概念もなければ戦闘もこのラスボス戦ほぼオンリー、つまりプレイヤーにできることはただコマンドを選択するだけなので、ゲーム性は完全にADVの文脈にある。ちなみに元々はPC向けフリーゲームだったのがSwitch向けに移植されたものらしい。

レベル1で魔王に挑む時点で理解できるように、まともな手段で魔王を倒すのは不可能。ゆえにプレイヤーは半ば詰将棋のごとく戦闘を進めていく必要がある。攻略の鍵になるのは勇者だけが使える『チェンジ』『魔法使い』だけが使える『サイコジャックという2種類の魔法で、前者は相手と魂を入れ替える後者は相手の操作を完全に奪うという扱いで魔法の対象者を操作することができ、当然コレは魔王すらも例外ではない。こいつらを活用し魔王側のコマンドを見たり、持ち物欄にある情報から弱点・行動パターンを推測して順序良く魔王を倒していくべし。もっとも魔王を倒せるのは勇者が使える『ホーリー』だけなので、『魔王を無力化させつつ勇者がホーリーを使えるようお膳立て』というのが本作の基本的なフロー

ところで肝心の勇者だが、まぁコイツが控え目にいって凄まじくバカ。そもそもレベル上げせず魔王に挑んでるのでさもありなんといったところだが、魔王戦を前に遊び目的で回復アイテムを全部売り払うわ戦闘なら戦闘でMPはあるだけ全て使い尽くし効果のない魔法や攻撃を端から順に適当に発動、その結果相手を刺激して一撃死させられるのがお約束。なんなら道具すら自分から使うことはない。ということで本作における最大の敵は言うまでもなく勇者である。本作の戦闘は一手目で真っ先に勇者を無力化させる場面から始まるといっていいレベル。まぁバカすぎるがゆえに行動パターンが読みやすいのは幸い。

ちなみに魔王を倒したらその場でゲームクリア…ではなく物語がはまだまだ続く。この手のRPGのお約束で魔王の上には大魔王がいるし、その部下たちだって攻めてくるので、相変わらずレベル1のまま今度はそいつらを相手していく羽目になる。やること自体はそう変わらないものの、魔法反射のバフをかけてきたり複数種の敵が同時に出現したりなどシチュエーションが地味に多彩なのはナイス。全5章構成のサクサクボリュームなので気軽に挑めるだろう。

コットンリブート ハイテンション!

発売:2025年7月
ジャンル:シューティング
メーカー:ロケットエンジン/BEEP/サクセス
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4

『コットン』シリーズ最新作。ほぼ毎年なんらかの動きがあるあたりシリーズ全体が復活を遂げた感あって実に素晴らしい。信じられるかい?一時期完全にシリーズ死んでたんだぜコレ。タイトル通り2021年の『コットンリブート!』の続編であり、開発もリブートを手掛けたロケットエンジンが担当。よって操作やシステムは直近の前作『コットンロックンロール(2023年)』ではなく『リブート!』の延長。

『リブート!』は初代(のx68k版)をベースにしたリメイクだったが、こちらは正真正銘の完全新作。今度の敵はまさかのコットンの好物『ウィロー、毎度冒険の目的(というか体よくコットンを動かすための材料)として登場し続けたコイツが自我を持ち反逆したという設定である。…いや冷静に考えると何言ってんだというハナシだがコットンの世界観ならまぁギリあり得るラインなので気にしてはいけない。

全6面+ラスボス戦の2周END、コンティニューは無制限なので拘りがないならラスト到達までは誰でもできるがノーコンクリアを目指した場合の難易度はそこそこ高め。攻略のカギは4種類×4レベルおよび長押しの有無で効果が変わる超強力な魔法の使いどころを見極めること。モードとしては1周ENDのストーリーモードと2周ENDのアーケードモード、そして2分間/5分間タイムアタックが搭載されている。自機は毎度おなじみコットンのほか、本作オリジナルのカロンブラックコットン、更にガンバード』からマリオンがゲスト出演

『リブート!』の最大の特徴であったクリスタルへのショット撃ち込みによる拡散攻撃『スプリットショット』および、ゲージ消費による大量のスコア倍率が画面を埋め尽くす『ジュエルフィーバー』ウィローフィーバー』と名を変えつつ本作でも健在。更にウィローフィーバー中にスプリットショットでウィローを溜め続けると『オーバーテンション』状態となり、通常ショットの火力が上昇したり魔法のレベルが一時的に限界突破するなどの恩恵を得られる。オーバーテンション中はただでさえ情報過多な画面が更にエフェクトで埋め尽くされるため爽快感もバツグン!まぁその分死にやすくもあるが。

人によって評価点にも不満点にもなりそうなのが1周の長さ。なんとイベントデモ等が存在しないアーケードモードですら1周に40分以上かかる。本作ほど1周が長い作品は少なくとも横スクのコットンシリーズには存在しない。とにかく道中が長丁場でありプレイしていて『まだ続くんかい!?』となる。敵の出現パターンは豊富だし幾度となく中ボスとの戦闘も挟まれるためダレるというわけではないが、この長さで(アーケードは)2周前提というのはちょい困りもの。

なお新システムの一つであるキャプチャーをはじめ、ファンタジーゾーン』のコバビーチを思わせる攻撃を使うボスやらグラディウスV』のヴァー様の如く超巨大なウィローが押し寄せる場面など、他の横シューティングのネタがやたら多く過去作以上にシューター向けな作風なのも特徴。ストーリー関連のトロフィー名に至っては『XEXEXである。なかでもネタの比率が高いのが『グラディウス』関連であり、先に挙げたウィローだけでなく『グラII』のフェニックスや『沙羅曼蛇』の細胞面ギミックなどのオマージュが露骨に目立つ。直近でプレイしていたのがオリジンコレクションだったこともあって、『あれ、今コットンやってるんだよな?まだグラディウス続いてないよな?』なんて思ってしまったのはナイショ。

 

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アルタイル号の殺人

発売:2025年5月
ジャンル:SFクローズドミステリー
メーカー:オレンジ
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

SwitchやPS4向けに幾つもの小規模ADVをリリースしているオレンジによる作品。今回はクローズドサークル×SF×ミステリー。本作の舞台はタイトルにもある『アルタイル号』という名の宇宙船。とある任務を終えて帰還するところだったアルタイル号の船内で殺人事件が発生、それと同時にエイリアンが侵入したことも発覚する…というのが冒頭のあらすじ。エイリアン絡みの描写はどことなくコズミックホラー味もあるが、じわじわ来るタイプの恐怖なので我のようなホラー苦手な民でも安心。あくまで主軸に置かれているのはホラーよりミステリーである。

主人公は人間ではなくアルタイル号に搭載された管理AIであり、ヒロイン兼相棒枠であるアンドロイドの『フレム』を介して他の人物とやりとりしたり調査を進めていく一風変わった切り口で物語は展開される。管理AIゆえに船内カメラや搭乗員のデバイスで様々な情報を知ることができる主人公だからこそ、それらが不明瞭になった際の恐怖感が際立つ。同じく主人公の手足となるフレムも初期から中期にかけてはどこまで信頼がおけるかわからない点が多いため、独特の緊張感があるのもいいところ。

ゲームシステム自体は往年の推理ADVに近く、プレイヤーは場面ごとにLook(見る)・Talk(話す)・Move(移動)などのアクションを実行して事件を調査していく。とはいえ複雑なフラグ建ては一切なく、また選択肢も必要最低限なものになっているため極論総当たりでもどうにかなる。レトロな推理ADVと近年のノベルゲームの相の子といったところか。ちなみに全編通して実行可能なTouch(触る)コマンドは基本的に反応を楽しむためだけのおふざけ要素である。

オレンジ開発の作品らしくボリュームは非常にコンパクトで長くとも4時間あればBADエンド回収も含めた全要素のコンプリートは可能。ただし短いながらもしっかりと纏まっており、『人間は何をもって人間足りえるか』というテーマの物語としてよくできている。

ラジルギ2

発売:2024年3月
ジャンル:電波系シューティング
メーカー:RS34/BEEP
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4

マイルストーン社による刺さる人にはとことん刺さる尖りまくった『トゥーンでぇポップなぁ電波系ぇシューティングぅ』ことラジルギ』の続編。まぁラジルギの続編って意味では過去に『ラジルギノア』というのが存在したり、数々のスピンオフ作品がリリースされているのでシリーズの来歴的には大変ややこしいことになっているが気にしてはいけない。ちなみに本作のシナリオ設定は『ラジルギ』とは繋がるものの『ラジルギノア』とは繋がらない。もっともこの辺りは過去作でパラレルワールドの存在が示唆されているので些細なこと。前作『ラジルギ』もセットで収録されているのでそちらと合わせて楽しむといいだろう。もちろん(一部アイキャッチの内容が差し替えられている点を除き)ほぼ完全移植である。

遠距離攻撃の『ショット』近接高火力の『ソード』攻撃していない時に展開される『シールド』という3要素からなるマイルシューおなじみの自機性能は相変わらず。本作ではそこに加え一風変わった性能の2つの機体を選択してステージを攻略していく。一方は村雨(むらさめ)』、右スティックで自機から独立して操作できるエプスネットというフィールドにより大半の敵の弾を消せるほか、エプスネットを重ねた敵はアレルギー状態となり撃破するとコンボが加算、ソレに応じてショットとソードが強化される。自機とエプスネットを重ねれば敵の攻撃をほぼ無力化できるものの、攻撃を防ぐごとにバッテリーが消費されバッテリーが尽きるとエプスネットが展開できなくなるほか、一回の被弾で即ゲームオーバーになってしまう。

もう一方は『固地老(こぢろう)』、こちらは通常のショットと弾消し効果を持つ赤ショットを切り替えながら立ち回るのが特徴。敵を倒すごとに上昇していくゲージを消費してLGボムという中範囲に広がる弾消し効果ありのボムを使用でき、ボムに当たった敵はアレルギー状態になり撃破時にコンボが加算される。ライフ制ゆえバッテリーなどを気にする必要はないものの、そのかわり敵の攻撃を防ぐ手段がほぼ皆無なので、常に絶え間なくボムを連打して敵を殲滅していくことが重要になる。

この通り2種類の自機はどちらも変な方向に突出した個性があるため、機体が変われば立ち回りも別ゲーレベルに変化するのがかなりの魅力。名前からわかる通り村雨』はラジルギというよりはマイルシューの系譜であるカラス・イルベロの自機性能を折衷したかのような性能で、『固地老』の方はラジルギ時代の自機(小次郎)に近い立ち回りができる。

また携帯画面をイメージした前作の延長なのか、本作の画面構成はさながら動画サイトのゲーム配信のようなものとなっている。マイルシュー全体の魅力であった『メール』は本作だと配信に書き込まれるコメントのような形であり、プレイ画面ではそれらのコメントがニコニコ動画の如く実際に流れてくる。もちろんその内容は世界観のフレーバーや相棒キャラのムフウからのアドバイス、更には毎度おなじみ自分語りに陰謀論に対立煽りのクソコメからスパムまでなんでもござれ。おかげさまで本作のプレイ画面は過去作以上にやかましいものと化している。設定から消すこともできるがソレはそれで物足りないのはナイショ。

ステージは全5面、敵の攻撃は相応に凶悪だがコンティニュー自体は無制限なので初心者でも遊びやすい。とある条件を満たすと真のラスボスが登場しエンディングが変化するといったマイルシューのお約束は踏襲されているのだが、その条件は『ステージ内の特定ポイントで特定の行動を取ると得られるボーナス』を一定以上という少々厳しいモノ。まぁ『プレイヤーの死亡時に低確率でボーナスが出現する』という救済のような要素もあるので、慣れてない人はわざと死にまくることで到達できないこともない。その場合はコメント欄でクッソ煽られまくるが。

 

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ふたごうさぎのご近所ツーリズモ

発売:2024年5月
ジャンル:レトロ風ドライブアクション
メーカー:ピクセル
プラットフォーム:Switch

クルマ×音楽×アニメのキャラクタープロジェクト『Project Rabbie』の一環でリリースされたゲーム作品。キャラクターや世界観はそちらの延長にある。ちなみに我は先にゲームの方を知った口。主人公である『ミウ』と『リント』がドライブを楽しみながら、ウワサに聞いた『透明のうた』を調べていく、そこにライバルのオトメ怪盗&アルセーヌが介入し…といったシナリオ。とはいえ基本的に勢いで進んでいくので深く気にする必要はない。

ゲーム自体は全7面からなるアーケードライクのアクションレースゲームで、面ごとにゲームシステムがコロコロ変わるのが主な特徴。順に説明していくと1・4面が上下移動で障害物を避けていく横スクロール2面がルート選択をしながら上方向へ進んでいく縦スクロール3面が固定画面の周回制レースゲーム5・7面が2面の延長線上にあるボス戦6面が3面のシステムを流用したコース探索となる。短い時間で味わえるバラエティ色はなかなかのもの。

どのタイプのステージでも『ライフ制で一定回数クラッシュしたらゲームオーバー』『ダメージを受ける仕掛けは事前に警告が出るのでしっかり避ける』という点のみは共通だが、ソレ以外のシステムはまるで異なる。例えばゲーム開始直後にフェアリカ(クルマの妖精)を選択してそれに応じたスキルが発動できるのだが、コレが使用できるのは1・4面のみ。3・6面になると操作自体が所謂ラジコン操作になるので面食らうこと間違いなし。…にも拘わらずチュートリアルも無ければ操作が変わることについても説明がないのはちょっと酷いとは思った。タイトル画面で操作や画面紹介が見れるが、ここで見れるのは横スクのものだけなので1・4面以外には役に立たぬし…。

ステージの進行中は常にキャラたちが仲良くしゃべり続ける。このおかげでドライブ感があるのはナイス。まぁほんわかした会話の傍らで実際の画面は岩を転がすトラックやら工事現場やら路駐の大型トレーラーやらの障害物にぶち当たってあっちの車もこっちの車も大破している地獄絵図なんだが。ちなみにステージ内の障害物についての説明は作中だと一切行われなかった。てっきりシナリオの中核である『透明のうた』が関係あるのかと思いきや最後までノータッチ。なんなんだよこの世界。

コンティニューは無制限に可能なのでゲームクリアまでの難易度は低め。クリア後はステージセレクトが解禁され任意のステージのタイムアタック、全ステージ通しのスコアアタック(コンテするとスコアリセット)、3面のコースを3分間で何周できるかに挑戦する『サーキットチャレンジ』が最終的なやりこみ要素となる。というわけでボリュームはだいぶ控えめ。でも第一印象で興味を引く可愛らしいビジュアルと岩垂徳行氏(逆裁/ラング等)が手掛けるサウンドはやはり魅力。サントラ付属の限定版買っといてよかった。

 

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Fragment's Note+

発売:2022年7月
ジャンル:未来を紡ぐ恋愛アドベンチャー
メーカー:ULLUCUS HEAVEN/アルヴィオン
プラットフォーム:Switch/PC

元々はスマートフォン向けにリリースされた恋愛アドベンチャー『Fragment's Note(フラグメンツノート)』をフルボイス化&全グラフィックを新調したリメイク。同シリーズの10周年記念作品らしい。幼馴染に告白するも振られ意気消沈する主人公のもとに『未来からやってきた娘』を自称する少女が現れる…という場面からスタートする物語で、主にロシアからの留学生『ミーシャ・エイゼンシュテイン姉にして養護教諭『天条羽耶(ハヤ)』男嫌いの『白鷺絵里(エリ)』未来から来た娘『天条美羽(ミウ)』、そして主人公を振った幼馴染『朝霞雪月(ユキツキ)』の5人との交流を中心に展開される。

…ミーシャ・ハヤ・エリ・ミウ・ユキツキという名前に聞き覚えがあるかもしれないが、それもそのハズ。本作のメンバーをスターシステム形式でパズルゲーのキャラに起用した作品こそが我がブログで過去に触れた『ぷちっとクラスター』なのだ!そもそも我が本作に手を出したきっかけも『お、ウルクスヘブンのゲームってぷちクラ以外もSwitchで出てたのか』『なんかこのキャラたち見覚えがあるな…』という流れである。

メインとなるルートが用意されているヒロインは3名、選択肢の度に各ヒロインのイベントに分岐、全部の選択肢で同じヒロインのイベントに進んだ場合は個別ルートに入れる。ソレ以外の分岐は一切存在しないというかなりシンプルなシステムとなっている。セーブ枠は多いほかチャート機能で任意の場面/選択肢からのスタートも可能、過去の選択を見返せるなど遊びやすさは担保されている。

『ぷちっとクラスター』はかなりギャグ時空寄りではあったが、本作は全編通してややシリアス。主人公に対する3人の少女たちの想いや未来を変えるための美羽の決意を中心に短いながらも丁寧に描かれている。個別ルートに入ってからも大筋の展開があまり変わらないのは難点ではあるが、こればかりは根本的な設定の都合なので仕方あるまい。

シナリオはフルボイスで展開されヒロイン全5名はもちろんサブキャラの男性勢にもボイスがある。これによって『ぷちクラ』だと不明だったヒロイン組のキャストも明らかになった。新調されたグラフィックは立ち絵・CGともに高品質。一部のCGではデフォルメ調のスチルもあり『ぷちクラ』から入った身からするとニヤリとさせてもらった

Fragment's Note+ After Story

発売:2022年12月
ジャンル:未来へ繋ぐ恋愛アドベンチャー
メーカー:ULLUCUS HEAVEN/アルヴィオン
プラットフォーム:Switch/PC

この手の恋愛アドベンチャーには付き物の後日談ファンディスク。『Fragment's Note+』本編を完全クリアした流れでそのままプレイ。タイトル通り『Fragment's Note+』における各ルートのクライマックス後(エピローグ後ではない)の出来事を描いた作品であり、前作で晴れて恋人同士になった2人は自分たちに迫る新たな問題と向き合うことになる。とはいえいずれのルートでも事件が解決した後なので平和そのもの、中盤-終盤にかけて若干シリアスムードになることもあるが、基本的にはヒロインとの甘々な恋愛劇を楽しめる。ゲーム的な作りは前作から輪をかけてシンプルで、ゲーム開始時にどのヒロインのルートに入るかを選択、その後は選択肢などもない完全な一本道となっている。

『Fragment's Note+』本編にいたキャラはほぼほぼ全て続投しており、そのなかでもルートが存在するのは本編と同じくミーシャ・羽耶・絵里の3名。設定の都合上出てこれない美羽もほんの少しながら出番はある…がぶっちゃけ美羽自身よりも彼女が遺した未来の道具の方が目立つ…。

また前作の事件解決後なので雪月もサブヒロイン的な風格を見せつけて登場。ルートやCGこそ用意されていないものの、彼女視点のシーンはかなり多くさながらもう一人の主人公のような立ち位置を獲得している。…ここまで来たら個別ルートあってもいいんじゃ…なんて思っていたが、その答え合わせは次回作で明らかになる。本編にいなかったメンバーでは食わせ物の生徒会長である藍川茉莉が、更に次回作『Fragment's Note2+』からのゲストとしてカウンセラーの秋河莉奈が登場。前者は絵里ルート、後者は羽耶ルートでイイ感じに物語を引っ掻き回してくれる。ちなみに(声だけだが)雫も出番がある。

難点…と言っていいかはわからないがボリュームはちょっとばかし控えめ気味。スチルはメインルート持ちのヒロイン以外には存在せず、ヒロイン組も差分除けば各3枚ずつしかない。まぁ古来よりファンディスクってそんなもんよねと言われるとぐうの音も出ないが。とはいえ大筋の流れがほぼ共通していた前作とは異なり、本作では各ルートが最初から最後まで独自のストーリーラインで展開されるため、差分抜きのテキスト量だけでいえば前作とどっこいだったりするが。

Fragment's Note2+

発売:2023年9月
ジャンル:未来へ向かう恋愛アドベンチャー
メーカー:ULLUCUS HEAVEN/アルヴィオン
プラットフォーム:Switch/PC

タイトルが示す通り『Fragment's Note+』の続編、前作から引き続きスマートフォンでリリースされた作品のリメイク版にあたるらしい。主人公の『秋河恭一』が1年年上の先輩『朝霞雪月』と出会う場面から始まる物語で、初代のラスボス枠だった雪月がついにメインヒロインへと昇格。初代から1年後が舞台となっておりメイン勢はごく一部を除いて総入れ替え、ただし本作からのメインキャラ組も前作以上に濃いメンバーが揃っているのでご安心。また『After Story』の方で顔見世程度に登場していた莉奈先生も本格的にシナリオに関わってくる。ちなみに前作はミーシャルートが正史らしい。

本作でルートが存在するのは先に挙げた『朝霞雪月』主人公の義妹『秋河雫』の2名。早い話がダブルヒロイン制である。ゲーム的には初代と『After Story』の折衷のような構成で、まずは『After Story』のように雪月と雫のどちらのルートをプレイするか選択、その後は選択肢などなく一本道で物語が展開される。1度エンディングを迎えると『2周目』となりフローチャートが変化、メインシナリオの裏側を描く物語が随所に挿入されるほか、選択肢が解禁され異なる結末を目指せるようになり、2周目限定のEDを見ると更に加筆が行われた『3周目』が解禁される…といった形式になっている。

初代と同じように大筋の流れこそ共通しているものの、最初にルートを選択する形式になったためにある程度ルートごとの特色も現れやすくなっている。また分岐の解禁が2周目以後…つまり『1周目がビター/バッドエンド確定』ゆえに、未来を知ったうえで悲劇的な結末を回避するカタルシスも得やすくなっている。ついでにいえば各ルートのボリュームも過去作以上に濃密。

前作だと『ミウが知る未来で起こる悲劇』が最終盤まで主人公に明かされないため、プレイヤー視点でもどこか蚊帳の外であまり没入できない場面も多かったのだが、本作では冒頭から『主人公と雫は幼少時代に飛行機事故に遭い家族を失い、その事故のトラウマから今でもフラッシュバックに苦しんでいる』ことが明かされ、シナリオの随所で幾度となくソレを示す描写が挿入されるため事態の深刻さを理解しやすくシナリオにものめり込みやすい。

このような設定故か前作とは比較にならないレベルで重く暗いテイストとなっているが、いかに不幸な運命が待っていようと目をそらすことなく受け入れ、自身のトラウマとも真っ向から向き合い大切な人へ『何か』を遺そうと精一杯生きる様や、その裏側でいかに『ご都合主義』と呼ばれようとも運命を変えようと足掻く姿が描かれるシナリオは非常に魅力的。もちろんオーパーツを持った未来人が介入して運命を変えようとする』という前作にもあったお約束も踏襲されている。総じて前作以上にいろいろな人にオススメできる良作恋愛ADVとなっている…がとある要因から本作をプレイするならまず前作から手を出してほしいところ。

ファイアーエムブレム シャドウズ

発売:2025年9月
ジャンル:ロールプレイング推理バトル
メーカー:DeNA/インテリジェントシステムズ
プラットフォーム:スマホ

事前告知すらなく唐突に配信が行われたファイアーエムブレム』シリーズのスマホ向けF2Pタイトル。その実態はオートバトル型RTS人狼ゲームの要素を組み込んだ代物。あまりにも唐突すぎるうえ、しかもFE公式でも任天堂公式でもなく任天堂のIRアカウントからの告知が初報という意味不明すぎるムーブをかました結果、エムブレマーからの反応は称賛・批難よりも先にまず困惑が目立つことに…。

舞台は光の神『ナーガ』闇の神『フェンリルが存在する世界、主人公『クルト』は帝国に祖国を滅ぼされた王国の王子であり、そんなクルト王子が臣下と共に隣国へと逃げ延びる場面から物語は始まる。ソシャゲらしくシナリオはぶつ切りにされており、後述のバトルを繰り返すことで徐々にシナリオが解禁。メインストーリーは主人公クルト一行の視点で描かれるものだが、フェンリル陣営をはじめとした敵側/第3勢力視点の物語も用意されておりそちらでキャラ描写や設定の補完も行われている。

基本的な流れとしてまずプレイヤーは任意のカスタマイズを行ったキャラを選択、続いて自分を含めた3名のプレイヤーで迷宮に挑むことになるのだが、ここで2人が『光の使徒1人が『闇の使徒に振り分けられる。戦闘が開始したら各キャラは敵味方ごとに一定の周期で『移動→攻撃』を自動的に繰り返す。ここにプレイヤーは『魔法』をドラッグ&ドロップで使用して戦況に介入していくことができる。魔法はクールタイムを終える度に発動でき、威力やバフデバフといった効果や有効範囲が個別に設定されている。

そしてここからが本作の本題。迷宮は前半の『太陽』と後半の『月』という2つのパートに分かれている。『太陽』は本家FEよろしく敵キャラを一人残らず殲滅するだけで突破できるが、問題なのは『月』。ここでは最初に『闇の使徒』役になったプレイヤーが敵に回り光の使徒VS闇の使徒という構図の対戦がスタートする。2VS1ゆえ一見すると闇側が不利そうだが、闇陣営は月パートになると体力が全回復し全パラメータが強化、更にユニット召喚や高火力の専用魔法が使えるようになるため戦力としてはほぼ互角。

そして太陽→月のパート切り替えのタイミングで投票タイムが存在し、ここで『誰が闇の使徒か』を指摘することができる。見事指摘に成功した場合は月パート開始時にハート(死んでも一度だけ復活)を2つ入手というかなりのアドバンテージを得ることができる。

逆に言えば『闇の使徒』は太陽パートの時点で見抜かれないよう立ち回る必要があるのがミソ。当然露骨に味方をフレンドリーファイアしようものなら真っ先に吊られること待ったなしなので、バレない範囲で利敵を行いつつ適度に味方ムーブをして取り入ることが必要になる。回復魔法やバフで仲間をフォローするのもいいし、なんなら闇の使徒しか使えない攻撃魔法を自分に命中させるのだっていい。このゲームでは"どんな魔法が当たった"かは全員に開示されるが、"誰が撃った"かは不明なのでこういう被害者ムーブも案外通る。あとは自分を含めた2人を巻き込むように攻撃魔法を放ち残り1人に疑いを向けさせるのだってアリ。このゲームは総じてこういう性格悪いムーブを思いつくと面白くなってくるのだ。

そして投票画面では闇の使徒にだって投票(するフリ)の権利がある。投票カーソルは常に全員に見えているため、微妙に自分に疑いが向けられている時は投票先を悩むふりをして揺さぶるのもいいだろう。投票終了後に闇の使徒が誰か答え合わせが行われるのだが、この瞬間こそが本作の最も盛り上がるタイミングといっても過言ではない。

ここまでの説明から理解できる通り、本作は立ち回りにおけるリアルタイムの『騙し合い』が何よりも大切なゲームである。それゆえ従来のFEシリーズにおける1手1手の重みのようなものは全くなく、なんなら作中用語や魔法名くらいしかFE要素はない。そのためゲームとしては面白い一方でFEらしさが逆にノイズになっているヘンテコな作品である。

ソニックレーシング クロスワールド

発売:2025年9月
ジャンル:アクションレース
メーカー:SEGA
プラットフォーム:Switch2/Switch/PS5/PS4/XSX/One/PC

2025年プレイ時間ランキング(PS部門)第1位。

過去記事で既にガッツリ語り済みの作品3号。

早いもので無印のオールスターレーシングから数えてかれこれ4作目になる『ソニックレーシング』シリーズの完全新作。前作(TSR)では多くのシステムを対抗馬たる『マリオカート』に寄せてしまい、独自の差別化要素を自ら捨てるという結構なやらかしをしていたのだが、本作ではマシン変形システムの復活ややたら個性の際立つアイテム群など再び2作目(TRANSFORMED)に近いスタイルに戻った。一方で操作回りは相変わらずマリカに近いままなので、ソニックレーシング特有の尖ったゲーム性とマリオカート譲りの遊びやすさが見事に同居している

そして本作における最大の特徴こそがクロスワールド。本作のレースは1周目にまず通常通りのメインコースを走り、続く2周目はトラベルリングの先にある別世界…というか別コースのクロスワールドへ突入ラストの3周目では元のメインコースに戻ってくるものの、今度はギミックが激化しているほかコース構造や背景が変化…といったように周回ごとに異なる様相を見せる。2周目に突入するクロスワールドも上位プレイヤーにある程度の選択権こそあるが、その行き先は突き詰めると完全ランダム。よって本作ではプレイする度に全く違うレース展開となるワケだ。

キャラものレースゲーとして気になる参戦キャラはシリーズ全体からピックアップ。過去のレーシングシリーズに登場したソニックキャラは全員参戦しているだけでなく、ライダーズ系列以来にバビロン盗賊団が復活。フロンティアのセージやロストワールドのザズなど近年のキャラも登場を果たしている。

マシン方面でもこれまた久々にエクストリームギアが復活。流石に操作はカートと共通なものの気分だけでも『ライダーズ』のソレに近付けることができる。TSR譲りのマシンカスタマイズは更にパワーアップしており、任意のパーツを合わせて自由にマシンを組み立てることができる。性能に影響しないステッカーを張ったり、ある程度細かいカラーリング調整もできるので拘ると本当に時間が食われまくる

そして本作はタイトル通り様々な世界とのクロスを推し進めているわけだが、クロスの対象はなんとソニックシリーズに限らないSEGA社内であれば初音ミクにジョーカー(P5)に春日一番(龍が如く7)社外ならMinecraftスポンジボブパックマンロックマンタートルズアバター伝説と凄まじい広がりを見せている。もちろん『ライダーズ』時代からお馴染みのナイツ(NiGHTS)にアイアイ(SMB)も登場するほか、これまでゲーム本編とは明確にラインを引かれていたソニックプライム・IDWソニックといったゲーム以外のメディアのソニック作品からの参戦すらもある。今後もこの広がりは止まる気配がない。

 

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Pokémon LEGENDS Z-A

発売:2025年10月
ジャンル:RPG
メーカー:ゲームフリーク
プラットフォーム:Switch2/Switch

2025年プレイ時間ランキング(任天堂部門)第2位。

過去記事で既にガッツリ語り済みの作品4号。

ポケモン本流に連なる作品群でひときわ異彩を放つ挑戦作が続くシリーズポケモンレジェンズ』の新作。前作『アルセウス』でも縦横に広がる広大な箱庭フィールドや行動順が前後するバトルなど意欲的なシステムが数多く組み込まれていたが、本作もそういった路線は変わらない…どころか更にパワーアップ。ポケモンは本作でついにターン制を脱却しノンストップで進行するリアルタイムバトルとなった

本作のバトルは相手との位置関係をもとにタイミングを見計らい様々な効果の技を発動していくシステムとなっており、例えるならば龍が如く8』と『ゼノブレイド』をミックスしたようなスタイル。ここに更にプレイヤーに追従するポケモン自身の移動や野生ポケモン相手の場合は捕獲タイミングや回避といった要素も加わり、バトル中の操作や思考は過去作のソレとは比較にならないほど忙しい

またバトル周りでは久々に『メガシンカ』が復活。ゲージを貯めて一定時間変身するといった仕様になったほか、発動時は一瞬だけ使用ポケモンが無敵化することもあってより戦略性がパワーアップ旧作のメガシンカ持ちポケモンは全種登場するだけでなく、新規メガシンカも多数追加されている。その代わり『アルセウス』にあったようなポケモン自身の追加は一切なし。登場ポケモン的にはUSUM以来にトリミアンミネズミ系列・三猿系列が復活したおかげで全1025種類のポケモン全てがSwitch/Switch2に足を踏み入れることとなったDLC幻のポケモン組も多数解禁されたのもありがたい。

ところで冒険の舞台はカロス地方ミアレシティ。いわずと知れた『ポケモンXY』に登場した街であり、本作ではXYの5年後が舞台となる。それもあって本作にはXY本編とのつながりのあるキャラが多数登場、さながらポケモンXYの完結編』といっても過言ではないシナリオとなっている。半ば宙ぶらりんになっていた設定や伏線もフルに活用した内容は同作をプレイした人であれば必ず手を出すべきと断言できるほど。

良くも悪くも舞台がミアレシティ一本に絞られたことでアルセウス』にあったような多彩な景色や冒険を楽しむといった要素は控え目となってしまった…が、その一方で街ひとつが徹底的に作りこまれており、用意されたサブイベントの豊富さには圧巻されるばかり。セリフも事細かに変化するだけでなく実際に街中で人とポケモンが共存するさまがしっかり描写されており、『人とポケモンが生きる世界』を求めるのであれば本作ほどピッタリなものはない

 

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まものろKAI! ~まもるクンは呪われてしまった!

発売:2025年9月
ジャンル:呪い呪われシューティング
メーカー:グレフ/シティコネクション
プラットフォーム:Switch/PS5/PS4/XSX/PC

かつてグレフとガルチが共同で送り出した傑作STG『まもるくんは呪われてしまった』、通称『まものろ』が現行機にて復活!最後の移植がPS3/360世代だったので、こうして再びプレイしやすい環境が誕生した一点だけでもまず評価できる。なんせPS3/360共にパケ版はプレミアがついていたし、360はDL版がもう購入できなくなったうえPS3のDL版は海外限定(=海外アカ必須)とかいう状態だったからね…。

まずは基本システムから紹介しておこう。本作は縦スクロールのシューティングだがプレイヤーはトップビューのアクションゲームの如く上下左右へ自由に移動可能STGをある程度遊んでいる人であれば奇々怪界』形式といえば伝わるだろう。また自機は±90度の範囲で向きを変更することができる。基本的に移動方向に向き直るがショット連射中は向きを固定したまま移動できる。適宜ショットを止めしっかり敵を狙い撃つべし。

自機の攻撃手段は『ショット』『呪い弾』の2つ。ショットに関しては説明不要だと思われるので割愛するとして重要なのは『呪い弾』。これは特定のボタンを入力している間ゲージが上昇しボタンを離すと発射チャージ時間に応じて『弱呪い弾』か『強呪い弾』に変化し弱は呪いフィールドを形成、強は大ダメージを与えながら突っ込んでいき、中型以上の敵に当たるとこれまた呪いフィールドを形成する。

呪いフィールドに触れた敵は『呪われ状態』となる。呪われ状態となった敵は攻撃が激化したりパターンが変化したりするが、小型ザコ敵なら一撃で撃破可能&中型以上であれば自動で体力が減少したりとやや倒しやすくなるほか、撃破時に大きくスコアを稼ぐことができる。

一方で呪いフィールドに自分から入ると自らを『呪われ状態』にすることもできる。この場合は一定時間だけショットが限界を超えてパワーアップ&スコア稼ぎが可能となるが解除時にパワーダウンしてしまう。このようにデメリットありきの呪い状態を敵味方に使い分けて進んでいくのが本作の特徴である。ちなみに呪い弾のチャージ開始時には弾消し効果があるので、これを有効活用するか否かで難易度は大きく変わる。慣れないうちは相手を呪うよりもクールタイムで回復する無限使用可能なボムとして扱った方が生存しやすいカモ?

ステージは選択制で5つの『ワールド』と5つの『ミッション』およびそれらとは別枠の隠しミッションやラスボス戦が存在。『ワールド』はステージ道中とボス戦がセットになったもので最初から選択可能、『ミッション』は強化されたボス戦のみで元のワールド突破後から解禁。後半に回したステージほど難易度が上昇し5つ中4つのワールドをクリアするとラスボス戦に挑めるようになる。

本作はライフ制を採用しておりライフが切れたらゲームオーバーとなってしまうが、それとは別に『タイマー』というシステムも設けられている。タイマーはステージ進行中常に減り続け、中型以上の敵を倒した際に出る特定のアイテムを取得すると増加する。タイマーが尽きると永パ防止キャラが出現したり、1分以下になってしまうと次のステージが強制的に偽ラスト面で固定、ここをクリアしたらEDもなく強制終了してしまう。

というわけでこのゲームでEDを目指す場合は『いかにして素早く先へと進み、かつ的確に中型以上の敵を撃破して時間を稼いでいくか』が重要となる。ハイスコアを求めるなら稼ぎのために足を止めたり本来クリア不要なミッションに足を運ぶことになるが、当然そのあいだもタイマーは減り続ける。残り時間を常に頭に入れながら行動の取捨選択を繰り返していくことこそがこのゲームの一番の面白さといえる。

今回の『KAI』ではオリジナルであるAC版の完全移植はもちろんのこと、360版で追加されたストーリーモードやDLCキャラPS3版で追加された新モード『冥界活劇』も含め全て収録。ちなみに我は当時360版をそこそこプレイしていたがPS3版はスルー…というか買うだけ買って積んでたのでPS3版要素は本作が初体験。

360版で追加された『ストーリーモード』は読んで字のごとくキャラたちの会話を交えながらワイワイゲームが進行。ライフ制が撤廃された代わりに5人すべてのキャラを使用してステージを攻略していく。1ボタンですぐにキャラの切り替えが可能なこともありAC版より簡単…と思いきや敵の行動パターンや配置がこのモード用に作り直されているだけでなく、実質的に1キャラでのゴリ押しが不可能+ステージクリア時に自動セーブ+残機回復なし+真EDを目指す場合はステージごとに細かな条件の達成が必要と意外と高難易度。

PS3版で追加された『冥界活劇モード』は上に挙げたストーリーモードのシステムをベースにSTG的な方面に特化させたようなもの。複数のワールド・ミッションがひとまとめになった『コース』を選択し全7キャラのなかから任意の3名を選択。コースに設定されている全コースの通しクリアを目指していく。最大の特徴は画面構成がAC版の縦画面ではなくCS基準のワイド画面という点にあり、これまたAC版とは異なる敵配置となっている。当然画面が横に広がったことでプレイヤー側の攻略パターンも変化するため油断ならない…というか弾幕の量が他モードから更に輪をかけてえぐいことになっているため非常に高難易度。全コースを突破できるのなら胸を張って上級シューターを名乗っていいと思われる。…我?AC版やストーリークリアできるならラクショーでしょと挑んだら見事撃沈しましたよ。

何はともあれ本作はまさしく『まものろ』の決定版といっても差し支えない一本である。かわいらしいキャラたちに独特なゲームシステム、しかしながらSTG初心者でも気軽に手を出せる遊びやすさなどその魅力は当時からずっと変わらぬまま。どうしても冥界入口ステージのBGM『YO-KAI Disco』の知名度ばかりが一人歩きしてしまっている印象が強い本作だが、ゲーム自体も非常にハイクオリティな一本なのでBGMに惹かれた人はぜひぜひ遊んでみるべしである。

 

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へべれけ ばにーがーでん

発売:2025年10月
ジャンル:千鳥足アクションゲーム
メーカー:qureate
プラットフォーム:Switch/PC

qureateお得意のお紳士様向けゲーム…そのなかでも屈指のヒット作『バニーガーデン』が何をトチ狂ったかアクションゲームになった。営業終了後のバニーガーデンから酩酊状態のキャストを帰宅させる…という導入でプレイアブルキャラは本編でも接客してくれた花奈・凜・美羽香の3名。…コイツら3人がまとめて泥酔するとか何があったんだよ。本編の成金モードですらこんなことにはならなかったぞ。

キャストは勝手に前に進むのだが、足取りがおぼつかず常にふらついておりあっちへフラフラこっちへフラフラ…というわけでプレイヤーは『酔いどれゲージ』およびふらつきの方向を調整して入り組んだ道を進み各エリアのゴールを目指す。より具体的にはLスティックを入力すると『酔いどれゲージ』が上昇し移動量が増える。そしてLR入力でふらつきの方向を時計回り/反時計回りに変更できる。

つまりはゲージを上げて移動量を増やしつつ、的確にLRを繰り返し入力して右へブレる→左へブレる→右へブレる…の繰り返しで前に進んでいくわけだ。酔いどれゲージを溜めすぎると操作不能になるため適度にゲージ上昇を抑える必要もあるが、かといってスティック入力をしないとゲージはどんどん減って移動量も減り結果的に事故率も跳ね上がる。そのうえで3Dゲーなので必要に応じてカメラ操作を要求される場面も少なくないため、緩やかなゲーム進行に対しプレイヤーのやるべきことおよび操作の忙しさはなかなかのもの。初見の時は『こんなん操作できるか!』となるが、慣れてくると地味にクセになるのが厭らしい。

ステージ道中にある壁や障害物に当たると体力が減り、体力が尽きたらその時点でゲームオーバー。とはいえ一番危険なのは落ちたら一発アウトの段差でも体力が半分を切ると衣装が破けてセクシー仕様になるのである程度食らうのも悪くはない?

障害物は基本的には気にせずに問題ないレベル…だが、ところどころにある赤いドラム缶は触れると何故か大爆発、自転車や自動車は眼の前に人がいても問答無用でツッコんでくる。言わずもがなコイツらはダメージ量もエグいため要警戒。神室町かよこの世界。…ちなみに前作時点で背景が露骨にアキバでしたが、本作でようやくアキバ舞台であると明言されました。

シナリオは3名のキャストそれぞれに各3話ずつゲーム全体で全9ステージが用意されており、それぞれステージ攻略+ミニゲーム・ナイトルーティーン・ボーナスシナリオが1セット。ステージについては先程触れた通りでミニゲームとナイトルーティーンはセクシー要素付きの簡単なゲームとなっている。

その内容は『マンホール/ゴミ箱にハマったからなんとか脱出する』だの『スキンケアで顔や肌に謎の液体を振りかける』だの何食ってたらそんなん思いつくんだよというラインナップ。セクシーではあるが本作の場合はシュールさを極めすぎてギャグになっているのは言うまでもない。ボーナスシナリオは専用スチル付きの会話を楽しめるものとなっている。

本編主人公の杯ちんは影も形もないので、物語はキャスト3人がメインで進行する。本編では見られなかったキャスト同士の色々な意味で濃厚すぎる交流は必見。本編も大概だったがこっちは更に輪をかけてギャグに振りきれたノリ。なんせ杯ちんが不在ゆえ主要キャラはキャストの3人だけ、しかも3人揃って最初から最後まで泥酔状態…早い話がツッコミ不在なのだ。世界そのものがギャグ時空に支配されている。

ゲームジャンルこそ違えど内容そのものは完全にバニーガーデンのファン向けなので、あちらを楽しんだ人であればこちらも楽しめることは間違いない。なんなら背景や作中会話ではことごとく『廃深』をはじめとした過去のqureate作品のネタが多数仕込まれているため、qureateというメーカーそのもののファンにもオススメできる一本である。

カービィのエアライダー

発売:2025年11月
ジャンル:ライドアクション
メーカー:バンダイナムコスタジオ/ソラ/HAL研究所
プラットフォーム:Switch2

2025年プレイ時間ランキング(任天堂部門)第6位。

過去記事で既にガッツリ語り済みの作品5号。

多くの人々に求められたゲームキューブの伝説的作品カービィのエアライド』待望の新作生みの親であるサークライがカービィディレクションを務めるのは前作『エアライド』以来となる。でもって開発はバンナムが担当…要は近年のスマブラと同じ布陣である。それもあってかシステム的には旧エアライドのほか『スマブラSP』から引き継がれた要素が多い。

プッシュ&ハンドリングだけでほぼ完結する基本システムは前作ほぼそのまま。新アクションや乗り換えで用いるスペシャルボタンこそ増えたがシンプルに動かせる点は変わらない。そしてエアライド特有の個性豊かなエアライドマシン』も全体的に丸まった調整こそされているが全て続投。カテゴリごと新規のチャリオット系やタンク系は言わずもがな、それ以外のスター型の新マシンも負けず劣らずぶっ飛んだ性能が光る。

前作ではプレイアブルはほぼカービィだけに限定されていたが、今回は『ライダー』…キャラ選択の概念も追加。エアライドマシンの個性に負けず劣らずライダー側の個性も際立っており、マシンとの組み合わせ次第でプレイスタイルも大きく変化する。キャラの選出もシリーズ全体からメジャー・マイナー問わず拾われており、シリーズファン的にも大満足な人選

当然前作で人気を博したエアライド』『ウエライド』『シティトライアル』の3モードはそのまま搭載エアライドでは前作に登場した全コースも復刻されて再録、新コースには事実上のセクション制コースのようなものも登場しており新たな顔を見せてくれる。『ウエライド』はサクッとド派手に楽しめるのはそのままに、ライダーやマシン性能が反映されるようになったことで戦略性もアップ。『シティトライアル』はより広大なフィールドになっただけでなく、イベントの発生頻度が高まったことで何が起こるかわからないバラエティ性がズバ抜けているスタジアムが選択制になったおかげで理不尽要素が減ったのも大きいだろう。

総じてこの3モードはエアライドの続編』として正統進化を遂げている。これらは全てオンラインプレイにも対応しているだけでなく、3モードを纏めて楽しみつつ物語を読み進める事実上のストーリーモード『ロードトリップ』エアライド初出のやりこみ要素である『クリアチェッカー』…などなど遊べる要素が豊富に用意されているため、一人でもみんなでも満足いくまで楽しむことができるハズ。なかでもロードトリップのシナリオはある意味桜井カービィの集大成』のような内容なのでこれまた必見である。

 

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デスマッチラブコメ

発売:2020年6月
ジャンル:伝奇ラブコメADV
メーカー:コトブキソリューション/ケムコ
プラットフォーム:Switch/PS4/PC

ケムコ製ADVのうちの1本。元々はスマホ向けでその後WiiUに移植されたヤツの更に現行機向けリメイク版。世間的にはケムコADVは本作(オリジナル版)の次にリリースされた『レイジングループ』で一躍有名になった感があるが、実は我は本作のWiiU版…『D.M.L.C. デスマッチラブコメケムコADVの入門だったりする。いやね、WiiUだと新作ADVってだけでかなり貴重だったのに加えてストアの説明欄で目に入った独創的な設定に惹かれたのじゃ。でもって同ハード・同クリエイターの前作『トガビトノセンリツ』共々手を出したのを覚えている。…フタを開けてみると『なんか思ってたんと違う…』となってしまった苦い思い出もセットなんじゃが。おかげで世間的に『レイジングループ』がヒットしていた時も『でもあの系列だしなぁ…』で手を出すのを尻込みし見事に旬を逃してからのプレイになったり。

まぁ我個人の話はどうでもいい。ゲーム紹介の本題に入るとしよう。本作はある日突然『誰かから告白(orソレに相当する愛情表現)されると周囲を巻き込んで派手に爆死する』体質になってしまった主人公の『矢木景』おっとり天然な巫女姫さま『津野るみ子』と今となっては珍しい…というかオリジナル版当時でもかなり極まったタイプの暴力ツンデレ『白詰乙羽』ダブルヒロイン+(サブヒロイン数名)に振り回される…といったシナリオのラブコメである。一方でのちの『レイジングループ』にも繋がる伝奇ミステリの路線は本作の時点で確立されている

基本的にヒロインズの好感度を稼ぐムーヴをすると即死(=バッドエンド行き)なので実にわかりやすい。選択肢も終盤の個別ルート直前になるまでは爆死or続行の2択である。とはいえバッドエンドはどれも勢い全開でぶん投げてくるスタイルなうえ、爆発と同時に現状を嘆く景くんの断末魔やらツッコミやらが無駄にキレッキレなので実にギャグチック。ケムコ的に言えば古の怪作『シャドウゲイト』に近い楽しみ方ができるといったところか。

前作から引き続き謎のマスコット『とろりん』による説教部屋…もとい『とろりんの巣』を各種エンド後に見ることができ、ここではバッドエンド回避や他エンド到達のヒント…だけでなくそのバッドエンド(大爆発)による被害規模まで紹介してくれるわけわからん要素まである。というかむしろここが本編な気がしないでもない。

ゲーム演出的な方面での見どころはウィンドウ横に常に存在する『警告灯』、これは主人公がどれだけ爆死に近い状況にあるかを示すサイン。周囲にヒロインがいなければ黒、近くにいれば緑、会って話せる距離なら黄色、そして相手がヒートアップし今でも告白されそうな雰囲気ならオレンジとなり、告白されると真っ赤…つまり爆発する。これは作中人物からも知覚されヒロインを探し出すときに用いられたりするほか、会話シーンなどでなくともモノローグ中にも変動するため、『主人公がその場を動かず考え込んでいるうちにヒロインが近くに来て絶体絶命』のような演出にも用いられている。

今回のリメイクではメインシナリオ部分はオリジナル版そのまま(おまけパートのみちょっと変更あり)グラフィックの全面描き直しやOPムービーのほかシナリオチャート機能の追加やフラグの可視化など便利要素が新たに備わっている。…そうなんですよオリジナル版だとシナリオチャートなかったせいで変なフラグ立ててセーブするとやり直しがすっげぇ面倒だったんですよ…。またイベントCGの大幅追加&刷新も行われておりオリジナルよりもだいぶリッチな作りになっている。…あまりに見覚えのないCGが多すぎてWiiU版ちょっと引っ張り出して確認してみましたが、あっちだとキャラがメインのCG6枚くらいしかなくて逆にビックリ。でも乙羽EDのCGは個人的にオリジナル版のほうが好みだったり。

シナリオのは当時と変わらず面白い。そう、面白くはあるんだ。…奥歯に何か挟まったような言い方で申し訳ない。結局のところ当時でも現在でも本作に対する我の印象は変わることがなかった。そう、『中盤までは真っ当にめっちゃ面白い、終盤入ってからはなんか…求めていたモノと違う』といった印象は。シナリオの出来の良さはむしろリメイクをプレイして再確認できた。オチや真相を知っているうえで読み返すと乙羽の地雷ワードとか景くん特定のモノや概念に対するさりげない否定感情だとか伏線もかなり多く丁寧に作られていることがわかる。

いっそのことハッキリ言ってしまう(ネタバレ要素は反転)が、本作は終盤でジャンルがガラリと変わってしまう序盤から中盤はギャグチックなラブコメ+ミステリなのは上にも触れたとおり、中盤終わりくらいで伝奇要素が混じりつつシリアスムードの伏線回収パートに入るのだが、それが終わるといきなり異能バトルものにシフトするのだ。もちろんシナリオ自体は地続きなものの、プレイヤー視点では裏社会や異能設定を豪雨の如く押し付けられ、唖然としているうちに物語が終わりを迎えてしまう。純粋な学園ラブコメミステリとして本作を楽しんでいたプレイヤーに唐突に襲い掛かるジャンル変化、これこそが当時我が本作に苦い顔をせざるを得なかった原因である。そのため本作は『どんなジャンルのADVでも楽しめる人にはお勧めできるが、ミステリ"のみ"、ラブコメ"のみ"を求めて手を出すと火傷してしまう作品』といえる。一応フォローしておくが終盤部分も含めてシナリオ自体は悪いものではない。

 

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ハッピールートを終わらせて

発売:2025年10月
ジャンル:ノベルアドベンチャー
メーカー:ウォーターフェニックス/ケムコ
プラットフォーム:Switch2/Switch/PS5/PS4/PC

禁断のケムコADV二度撃ち。まぁこっちは販売元がケムコってだけで開発は『いきいきいき』『さささぐ』『アキアカ』のウォーターフェニックス作品なんじゃが。というわけで数年振りに登場したWPお得意の終末世界絶望ノベルである。

本作の舞台は学園恋愛アドベンチャーの世界、主人公の赤羽氷河は幼少時代より『誰かの死に目に繋がる選択肢が見える』という能力を持つ一方で『選択肢を選んだ結果、誰かが必ず死んでしまう』ことに悩みながら日々を過ごしていた。ある日、親しい間柄であるヒロインの紙島亜由乃から告白を受けるのだが、彼はその告白を受け取るつもりはなく亜由乃をフろうとする。しかしそんな彼の前に現れたのは『亜由乃を殺す』という異常な選択肢

そのまま操られるように亜由乃を殺害してしまった氷河だったが、周囲はそれを『事故』として処理しただけでなく、亜由乃の遺体や葬式の参列者たちは皆揃って異常な姿へと変わっていた。その後とある一件を経て『どこかから自分たちを観測し、時には選択肢を選ばせ、時にはチャートで過去をやり直せる"プレイヤー"』の存在を確信した氷河は画面の前のプレイヤーと共に偽物の選択肢の謎を追い、『亜由乃を殺す』という偽りの選択の回避を目指す…といった感じで物語がスタートする。

ここまでの設定からわかる通り、本作は最初から最後までメタフィクションにフォーカスしたものとなっている。終盤やクライマックスにいきなりメタ要素をぶっこむ例は多いが、本作の場合は最序盤から主人公がプレイヤーを知覚するので、基本的に彼との二人三脚で物語を読み進め時には協力して状況を打破していくことになる。

本作のシナリオでは時折通常のものとは明らかに異なる真っ赤な選択肢『偽選択肢』が出現することがある。そしてこの場合は決まって本来の青色の選択肢『真選択肢』が呪言によって封じられ選択できない状態にあるので、プレイヤーは偽選択肢以外を選ぶことができない。偽選択肢の先には言うまでもなくサイアクな未来が待っているわけだが、真選択肢が封じられてしまった原因…言霊を得られることがある

そして一度選んだことのある偽選択肢は次プレイ時に『未来視』へと変化し、こちらを選ぶことで別ルートの記憶および言霊を引き継ぎ今度は真選択肢を選べるようになる…といった繰り返しで本作の物語は進んでいく。まぁ呪言をシナリオロック、言霊をフラグ/キーと考えればそれこそ一般的なノベルゲーの作りだったりするのだが、それは雰囲気出しということで。『さささぐ』の頃からこのメーカーはこの手のシステム上の都合を設定に落とし込むのが実に上手い。

ちなみに未来視に切り替わってからの偽選択肢を無理やり選ぼうとしても主人公に拒否されてしまうので、偽選択肢ルートは周回プレイだとシナリオチャート経由でしか見られないかなり開き直った作り。逆に言えば分岐が多いように見えてクリアまでに大半のバッドエンドを必ず踏む作りになっているので、実質的にシナリオはほぼ一本道。まぁ一本道で骨太なのはそれこそWP作品の特徴のひとつなんだが。

設定だけに着目すると過去作とは大きくテイストが異なるもの、その巧みな心理描写や引き込まれる展開の数々はさすがのWP作品。なかでも『バッドエンドが確定した世界で手がかりを得たところで、救われるのはあくまで別ルートの未来であって今いる世界は救われないまま続いていく』ことを自覚した主人公たちが自身の行動や選択に葛藤するさまはまさしく本作ならでは。

また本作では偽選択肢の結果生まれた(元々のゲームの設定的に)本来あり得ない状況のキャラは『NO IMAGE』というシルエットだけのプレースホルダを模した立ち絵(作中では"汚染"表記)になり、テキストも赤色で表示されるといった描写が一貫しておりこれもまた良い雰囲気。ときにはほかでもない主人公自身がそうなっている可能性すら。

各章ごとにフォーカスされるヒロインもみな魅力的であり、序盤から仕込まれた伏線の数々にも驚かされる一方で納得感があるのが素晴らしい。総合的に見て『さささぐ』と同じかそれ以上にお気に入りの一本、少なくともシナリオ面の評価は2025年でトップだったと断言する。

 

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Lumines Arise

発売:2025年11月
ジャンル:パズルアクション
メーカー:Monstars/Enhance
プラットフォーム:PS5/PC

2025年プレイ時間ランキング(PS部門)第10位。

過去記事で既にガッツリ語り済みの作品6号。

知る人ぞ知る光と音の電飾パズルルミネスの完全新作。我は手を出せておらぬもののPSVR2対応、その内容を一言で言い表すならばTetris Effectの演出を組み込んだルミネスである。リズムに合わせて進行するタイムラインの動きを見てガンガン四角形(スクエア)を作り続け、時折スキンと共に流れが変化する…というシステム面こそいつものルミネスのソレだが、本作で注目すべきはやはり演出面。

Tetris Effect』で高く評価された演出スタイルを本作でも組み込んだことで、もとよりサウンドと融合していたゲームシステムがビジュアル方面にも作用その美麗さは落ちものパズルゲー史上最高峰と評価してもいいレベル。各スキンごとに成立したスクエア数に応じて段階変化が用意されており、ソレに合わせてブロックの形や背景演出も切り替わる。ブロックの消滅時には該当ブロックが切断されて画面の前後に吹っ飛んだり転がり落ちたりフィールド内ではブロックに合わせて動く視覚オブジェクトが登場したりととにかくド派手。

それゆえにプレイしている側からすると常々視認性の極悪さに頭を悩ませる羽目になるため、ぶっちゃけ純粋な『落ちものパズルゲー』として評価した場合は同ハードでプレイ可能な初代のリマスター版の方がオススメなのだが、ゲーム性など二の次でとにかく水口ゲー特有のシナスタジア体験を味わいたいならば本作以上にピッタリなものはない

ゲーム部分は先にも言った通りいつも通りのルミネス。強いて言うならばこれまたTetris Effect』のZONEを逆輸入したような『BURST』が特筆すべき要素か。それ以外にも純粋なステージクリアでスキンを解禁できる&サバイバル以外ならコンティニュー無制限の『JOURNEY』特殊条件を課せられながらステージを攻略できる『MISSIONS』が豊富に存在するので、視認性さえ気にしないのであれば歴代ルミネスではかなり初心者向けな部類である。

ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT DX

発売:2017年9月
ジャンル:ポケモンアクションバトル
メーカー:バンダイナムコスタジオ/ポケモン
プラットフォーム:Switch

世界に誇るゲーフリの大人気IPポケモンバンナムの3D格闘ゲーム『鉄拳』のコラボ。ポケモンと鉄拳あわせてポッ拳、実にわかりやすいネーミングである。元々はアーケードで稼働していた作品だったのだが後にWiiUに移植、そこから更にアップグレードを行ったのがこのSwitch版である。ちなみにアーケード版は稼働初期の頃にほんの少しだけプレイ済み。確かアケゲーらしからぬパッド型コントローラを採用していたような。

ポッ拳というタイトルの響きからポケモンキャラで遊ぶ鉄拳』のような印象を抱いてしまうかもしれないが、実際プレイしてみるとシステムは『鉄拳』のソレとはまるで異なる。あくまで本作は『鉄拳』ではなく『ポッ拳』という完全新規の格ゲーなのだ。

本作には自由に3Dフィールドを動き回る『フィールドフェイズ』オーソドックスな格ゲーらしい2D固定視点となる『デュエルフェイズ』という2つのモードがあり、ある程度の大技やコンボを決めると『フェイズチェンジ』が発動、この2つのフェイズを幾度となく切り換えながら対戦が行われる。フェイズチェンジを発動させた側にはボーナスで『共鳴ゲージ』が上昇し、これを最大にすると『共鳴バースト』で大幅パワーアップ!フェイズに応じて適宜立ち回りを変える必要があるため視覚的にもプレイング的にも忙しくて楽しい。

もちろん格ゲーなので三竦み(タイプ相性ではなく立ち回り)の読み合いSFシリーズのセービングみたいな挙動のブロック攻撃などの奥深い要素こそ存在するが、基本操作そのものは徹底してシンプルなので非常に遊びやすい。ポケモンに釣られてやってきた格ゲー初心者層でも安心である。

日夜ポケモンとトレーナーによる一心同体のバトルが繰り広げられるフェルム地方を舞台にリーグを勝ち抜き、本作オリジナルの『ダークミュウツー』を連れた謎のトレーナーを追う実質的なストーリーモードもあるので、そちら目当てで手を出すのもアリ。

プレイアブルとなるポケモンは全20種類(+DLC3種)ポケモンの総数を考えるとちょいと少なく思えてしまうが、コンパチほぼ皆無でこれほどのキャラがいるのはだいぶ頑張っている。むしろ数が少ないからこそ各ポケモンごとにモデリングやモーションに気合いが入っている。プレイアブル組に好きなポケモンが一匹でもいるのならば、その一匹のためだけ本作に手を出しても損はしない。またプレイアブルでこそないが一時的に力を貸してくれるサポートポケモンも相当数登場

ポケモンの選出もピカチュウリザードンルカリオサーナイトといった人気&有名どころはもちろん、グレッグルシャンデラのようなコア人気のあるメンツも参戦。スイクンのような一般的な格ゲー適正がおおよそ高いとは思えない四足歩行のキャラが参戦できるのはまさしく本作ならではであろう。

リリース当時にメガシンカが既に存在していたポケモンの場合、共鳴バースト発動中はメガシンカするという嬉しい要素も。また本編シリーズだと現行世代に連れてこれないORASの『マスクド・ピカチュウ』も参戦しており、本作が数少ない活躍の場となっている。

本作の3Dモデルはどれもクオリティが高いのだが、特に『リアルさ』を重視したモデリングになっている点に注目。筋肉や毛先までしっかり見えるようなモデルは当時の(というか現代でも)ポケモンシリーズでは非常に珍しい。本家で見慣れているようなポケモンでもまた一味違った印象を覚えることだろう。

 

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幻想牢獄のカレイドスコープ

発売:2020年12月
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:エンターグラム
プラットフォーム:Switch/PS4

謎の牢獄に閉じ込められた仲良し4人組の少女たちがデスゲームに挑むアドベンチャー。ちなみに公式略称は『ゲロカス』…いや流石に我もコレ知ったときは公式を3度見くらいしたよ。確かにそうも略せるし本作にはぴったりなネーミングではあるのじゃが。

デスゲームのルールは簡単。4人の少女に『断罪者』『断罪者』『死刑囚』『ピエロ』のカードが最初に配られ、断罪者Aは死刑囚を有罪か無罪か宣言できる無罪とした場合は死刑囚とピエロの立場が入れ替わり、有罪とした場合はその時点で死刑囚となっていた側が拷問椅子へ拘束される。そして断罪者Bがその手で拷問レバーを引くことにより死刑囚は瀕死のダメージを追い、死刑囚以外の3人は晴れて脱出できる…といったもの。ただし5分という制限時間が設けられており、イムリミットを迎えると牢獄が火に包まれ4人全員が死亡する

一般的なデスゲームものならばここでいかに犠牲を減らすか、はたまた全員で生き残って脱出するかなどに奮闘することになるものだろうが、あいにく本作のプレイヤーに可能なのはたった一つ。それは『どのカードを誰に渡すかを決める』ことだけである。ディーラーとして無作為或いは意図的にカードを渡し、あとはその行く末をただ見守ることしかできない。

本作には大まかに12通りのシナリオが用意されており、4人の少女のうち誰に『死刑囚』と『ピエロ』のカードを渡したかによって分岐する。ひとつのルートを見終えるごとに少しずつ真相が開示され、全パターンを見終えればメインシナリオも完結する構成。

さて、本作のデスゲームは始まった時点で参加者全員がほぼ詰みの状況、脱出など100%不可能でどうあがいても『死刑囚』か『ピエロ』のどちらかは必ず死亡する。よって彼女たちは『誰を殺すか/誰が殺すか』を全力で押し付けあうことになる。

『死刑囚』と『ピエロ』が対立しお互いを死なせるよう会話を誘導するのは当然として、2人の『断罪者』とて議論上の安全地帯にいることから気楽…というわけではなく、有罪無罪を宣告する断罪者Aには『死刑囚かピエロのどちらを殺すかを選択する責任』レバーを下ろす断罪者Bには『断罪者Aが選んだ相手を殺すか、それとも全員で死ぬかを選択する責任』が発生する。そこに更に普段から抱えている鬱憤やら私怨やらが入り混じるのでさぁ大変。

というわけでこのデスゲーム中に行われる議論とは即ち『議論』どころか『口論』と表するのすら憚られる全く生産性のない罵り合いでしかない。とりわけ完全優位な『断罪者』の立場に立ったときのぶちまけ具合は見どころ。仲良しに見えて腹の奥底では底知れない鬱憤を抱えていた少女たちが醜く罵り合うさまをじっくり眺めるがいいだろう。議論の果てに『ピエロが死ぬ』『死刑囚が死ぬ』『全員死ぬ』のどのパターンになるのかが最後まで読めないのも面白いポイント。末路が悲惨でも結果的に綺麗に纏まるケースすらあるのが油断ならない。

なおルートが確定した直後および結末の前後には仲良し4人組がデスゲームに巻き込まれる前の姿にフォーカスした物語も楽しめる。プレイヤーはこの関係性がこれから壊れる若しくは幸せそうな裏でドス黒い真意があることを知ったうえで幸せだったころの日常を眺めることになるのでなんともいえない背徳感。

…それにしてもよくもまぁこんだけバラエティ豊かな人格否定の言葉のバリエーションを作れたものだと感心するばかり。徐々に議論がヒートアップして醜い感情を全力でぶつけ合うさまはシナリオを担当している竜騎士07の真骨頂といえよう。各キャラを演じるキャスト陣の絶叫・罵倒の演技も真に迫っており、明らかに声優さんのパワーで2段階くらい評価が上がっているタイプの作品である。

 

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幻想牢獄のカレイドスコープ2

発売:2025年3月
ジャンル:アドベンチャー
メーカー:エンターグラム
プラットフォーム:Switch/PS4

前作をクリアした流れでそのまま手を出したゲロカスの2作目。まぁせっかく1・2セットのパケ版買ってたのでね、こういうのは勢いが大事なのじゃ。今回の舞台は不思議な空間で行われる『同窓会』。これは仲良し3人組にイジメとイジリの中間のような扱いをされ続けたコロネが復讐のために開催したもの。そこで行われていたのは『敗者が文字通り処刑されて死亡するゲーム』…コロネを含めた『仲良し4人組』は生き残って許しを請うため死のゲームに挑む…という物語。前作のように誰かを殺すよう強要されるのではなく、シンプルに『ゲームに負けたら処刑』といったスタイルなのでゲームの内容自体は至って平和的。

前作と同じくカードを選ぶ場面は何度か存在するものの、本作の場合はカードそのものはゲームのルールには全く関与せずあくまで『誰にフォーカスした物語を見るか』のルート選択的な意味合いしかない。各ゲームごとに用意された全部のカードを見れば次のゲームへ…といった繰り返しで進行。ゲームとしての作りは前作よりも一般的なADVのソレに近くなった

難点はカードが選ばれた時点で結末がほぼ確定してしまう点。いやまぁ前作も『誰かが死ぬ』点のみは不動だったが、『ピエロか死刑囚のどちらが死ぬか、はたまた全滅するか』は読み進めるまでわからなかった。その点こちらの場合はどう転んでも『カードに選ばれた側が負ける』ので、いかにモノローグで戦術を組み上げようとも『ああコレ上手くいかなくて負けるんだな』としかならないのが困りもの。

また前作だとあくまでシナリオはいわゆる神視点で進行し各人物の心情描写は各々のセリフから読み解くしかなかったのだが、本作では各キャラごとの視点で描かれるため、めっちゃ汚い心の声がこれでもかというくらい見れるのが特徴。口には出さず内心で罵り煽るスタイルが主なので前作のような衝突は少なくなったが、これはこれで好きな人も多いだろう。

もちろんこれはデスゲーム主催者であるコロネとて例外ではない。コロネは主催者らしくフェアプレイ精神なんか皆無。彼女の視点ではルール無用でズルし放題ななか他の3人が足掻くさまを内心で嘲笑し予定調和の勝利を掴み取る流れとなるが、その一方で他3人の狂人ムーヴに素でドン引きする場面が非常に多くこれはこれで面白い。ある意味コレこそが本作で一番の味である。このゲームは『デスゲーム主催者が自分で開催したデスゲームに振り回される』物語なのだ。

ところで本作は前作と同じく竜騎士07氏が手がけるナンバリング続編なのだが、そのわりに前作のキャラは一切登場せずシナリオ的にも全く繋がりはない。更にはキャラデザも変わりシナリオのテーマも前作のソレとはだいぶ異なるので『続編』という観点で見ない方がイイ早い段階で前作の印象を捨て去っておくのが本作を楽しむカギである。とはいえ『仮想空間に閉じ込められた4人がデスゲームを通して互いを理解しあう』という部分だけは共通。おそらくこの舞台設定こそがゲロカスの主とする要素なのだろう。

 

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その他にプレイした作品について

去年から引き続きプレイしていた作品

相も変わらず去年からずっとプレイしているのは『麻雀ファイトガール』チェイスチェイスジョーカーズ』の2本。MFGは動画投稿もチマチマ継続中行動圏内のゲーセンに録画台が復活してありがたい限りである。CCJもなんやかんやでそれなりの頻度でプレイ中。動画化こそしてないが時折サカサマタワーに挑んでおるぞよ。一方で去年までそこそこプレイしていた『ボンバーガール』は本格的に引退モード。いや別に飽きたとかではないんじゃが、どうしても座学必須のチーム戦はプレイのコストが高いのじゃ。

アーケード以外で引き続きプレイしていたのはポケモンGOか。ごくたまに幻のポケモンが入手できることから一昨年あたりに復帰した感じだったがソレもいよいよフィニッシュ。フーパディアンシーボルケニオンマーシャドー・ザルードといった厄介なメンツを全て回収しいよいよポケモンHOME』の図鑑完成が目前に迫った!残すところはゼラオラのみ。こやつさえ手に入れば全国図鑑は完成し、ついでに念願の『500年前のマギアナ』が入手できるのじゃ!!…まぁ問題はゼラオラポケモンGOに実装されてないのでZAのHOME対応を待った方がよさげな状況ってことじゃが。

現行機以外でプレイしていた作品


(GBAの『NiGHTS Score Attack』)

今年は現行機をひたすらフル活用していた感じなので、その反動で旧世代機の稼働は例年よりも少なめ。いやまぁ相変わらずBlueskyでゲームのX周年をお祝いする活動は続けているのでそれなりに動かしてはいるものの、去年と比べて控えめなのは間違いない。

強いて言うならば『ポケモンHOME』の実績を埋めるためにVCの『ピカ版』の2周目『クリスタル版』をガッツリ遊んだくらいか。ちなみにクリスタルでは色違いセレビィの厳選に挑んだりもしたヨ。あとは第3世代の全国図鑑コンプを本格的に目指したことで地道にGBAポケモン作品をやってたり。コレに関しては過去の資産もあってリーフグリーンをあと1周すれば完遂できる見込みである。

まとめ

プラットフォームごとの内訳と所感

Nintendo Switch2:9本
Nintendo Switch:25本(+11)
PlayStation5:20本(+13)
PlayStation4:14本(-2)
PC:2本(-10)
スマホ:2本(+1)
*括弧内は前年比

プラットフォームごとのプレイタイトル数の内訳は上記の通り。今年は言うまでもなく全体的に増加傾向PCのみ一気にガクッと減っているがコレはむしろ去年が異常だっただけなのでお気になさらず。今年から仲間入りしたSwitch2は9本とちょい少なめだが、発売1年目で稼働期間半年と考えると十分健闘している
そしてライバルであるPS5もまた必見。なんとPS5の年間プレイタイトル数がついに旧世代機のPS4を初めて上回ったのだ!我が元にPS5がやってきてかれこれ4年…名実ともに世代交代に成功したといえるだろう。…まぁPS4積みゲーもかなり多いので油断してるとまた追い抜かれそうでもあるが。

プレイしたジャンルの内訳について

ACT:24本(+17)
RPG:7本(+3)
ADV:19本(-6)
PZL:3本(-1)
STG:13本(+7)
etc:6本(+3)
*括弧内は前年比

プラットフォーム側と同様に全体的に増加傾向メモオフラソンの有無でADVのみちょっと減っているがそれでもかなり多い部類なのは変わらない。特筆すべきは前年より3倍くらい増えたアクションか。特定シリーズのマラソンとかをやったわけではないのにこれほど増えたのはある意味驚きである。シューティングも大幅に増加グラディウス』に『コットン』に『エグゼリカとかつての人気STGが次々動きを見せるシューター的には最高の1年じゃった。

プラットフォーム別プレイ時間ランキング

※Switch/Switch2部門
1位.シャインポスト Be Your アイドル!
2位.Pokémon LEGENDS Z-A
3位.龍が如く0 誓いの場所 Director's Cut
4位.ルーンファクトリー3スペシャ
5位.龍の国 ルーンファクトリー
6位.カービィのエアライダー
7位.ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド
8位.ドンキーコング バナンザ
9位.マリオカート ワールド
10位.ときめきメモリアル forever with you エモーショナル

PS4/PS5部門
1位.ソニックレーシング クロスワールド
2位.ペルソナ3 リロード
3位.龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii
4位.カルドアンシェル
5位.SHADOW LABYRINTH
6位.グラディウスオリジンコレクション
7位.メモリーズオフ -Innocent Fille-
8位.シンスメモリーズ 星天の下で
9位.メモリーズオフ -Innocent Fille- for Dearest
10位.Lumines Arise

例年通り『2025年に初めてプレイした作品』のみが集計対象Switch/Switch2の場合は『My Nintendo』改め『Nintendo Store』アプリでのプレイ時間順ソートPS4/PS5の場合はユーザ画面のプレイ時間表記が基準。『スターリーワールド』に限っては2022年の無印Switch版と合算されてしまうので別途プレイ時間を逆算した結果ランク外になった。もし無印版込みなら8位にランクインしている。

今年のSwitch/Switch2側のランキングは当初1位から順に『龍が如く0』『シャインポスト』『ポケモンZA』の並びだったのだが、アプデやDLCによって『シャインポスト』『ポケモンZA』のプレイ時間が底上げされ順位が入れ替わり最終結果は上記の通りとなった。我は基本的に一度ゲームクリアとみなした場合、よほどのことがない限りその年の間は再プレイしないので一度確定した順位がより上がるということはほぼあり得ない、よってこの結果はまさに大番狂わせである。

PS4/PS5側のランキングはソニックレーシングCW』が圧倒的大差をつけてトップに君臨。例年であればトップ常連の『ペルソナ』『龍が如く』すらブチ抜いたのは良い意味で予想外であった。トップ10に入る門番的なポジションに『メモオフ』シリーズが並んでいるのは去年と同じ。同シリーズなだけあってプレイ時間が横並びになりやすいのよねこの辺。なんなら『ルミネスアライズ』に抜かれてランク外になった11位も『メモオフ双想』だったり。

今年は両機種ともに純粋なボリューム量よりもリプレイ性がそのまま順位に反映されている感じが実にわかりやすい。常連の『龍が如く』シリーズがSwitch部門とPS部門の両方にランクインはしているものの、残念ながらどちらもトップとはいかなかった。まぁ片やリマスター、片や外伝なので仕方ない。翌年の『龍が如く極3』に期待したいところ。なお今年はPC版ランキングはナシだって『まのさば』と『タイピングオブザネット』の2つしかないからね…。

ゲームハードについて

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2025年の新ハードといえば説明不要の天下の任天堂の最新ハードNintendo Switch 2』!ええ、ええ、もちろん買いましたよ、買う以外の選択肢なんかありませんよ。当然のように発売初日たる6月5日に入手しましたよ。ちなみに我が入手したのは多言語対応版。まぁ競争倍率低いよなとは薄々勘付いてましたが、そもそも我の場合は過去記事で何度も触れているように海外専売タイトルを結構買ってた身ゆえソフト資産引き継ぐために多言語版にするしかなかったというのが正解だったり。

本体と同時購入したのは『ひみつ展』『マリカワールド』『シャインポスト』『龍が如く0DC』『龍の国』の5本。それにしてもギリギリまで購入を迷っていた『シャインポスト』にこれほど脳を焼かれるまでになるとは流石に予想外

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記事について

01/02:ぷちっとクラスター(PS4)
01/13:スペースハリアー(Wii)
01/26:2024年総括
02/21:Nintendo Music(スマホ)
03/16:麻雀ファイトガール for NetCafe(PC)
03/23:SONIC & SEGA ALL STARS RACING(360)
04/27:スペースハリアー(FC)
05/25:ポケモンボックス ルビー&サファイア(GC)
05/31:ポケモンコロシアム(GC)
06/15:シャインポスト Be Your アイドル!(Switch2)
07/27:スーパーマリオサンシャイン(GC)
08/15:グラディウスオリジンコレクション(PS5)
09/14:シャインポスト Be Your アイドル! メモリービューワ攻略編(Switch2)
10/11:ソニックレーシング クロスワールド(PS5)
11/03:Pokémon LEGENDS Z-A(Switch2)
11/15:カービィのエアライド(GC)
12/07:カービィのエアライダー(Switch2)
12/21:Lumines Arise(PS5)

2025年に執筆した記事数は18。傾向としては今年はやはり任天堂ハードの作品を語る回が多め。ローンチ直後のSwitch2回が目立つのはまぁ当然だが、それとは別にゲームキューブ回が5回もあったのはなんでじゃろ。あれか、Switch2向けサブスク配信が決まったことでGC熱が高まったせいじゃろか。ちなみにその反動なのか2025年は我がブログにしては極めて珍しい『セガハード回が全くない年』となってしまった。…いや当初は何度かメガドラ回とかドリキャス回とか予定してたんですよ。ほんとほんと。

最後に

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2024年の総括記事では『2025年の目標はリベンジ』とかどーとか書いた覚えがあるが、この目標は間違いなく達成できたと胸を張って断言できる。メモオフラソンもアケアカラッシュもできたうえ、何よりも大きいのは『翌年度に繰り越すパッケージソフトが一つもない』という点。そう、2025年は購入したパッケージソフトをすべてその年のうちにクリアできたのじゃ。

そのうえで2022-2024年あたりに泣く泣く翌年繰り越しとなってしまったパッケージの積みゲー群をいくらか崩せたのもうれしい。ゲーマー的にはこれ以上ないレベルで充実した1年だったのである。…まぁその結果この年間総括記事の執筆が地獄みたいなことになっているのも事実ではあるが。一つの記事で10万文字超えたのは初めてだよホント。

軽めの愚痴はこんなところにしておき、2026年の抱負を最後に語っておこう。2026年の目標は『消費コスト重めなタイトルの積みゲー消化』である。確かに2025年はパッケージの積みゲーを多く減らせはしたのだが、あいにく積みゲーが多いのはどっちかというとダウンロード。そっちも暇があれば崩しているとはいえ、やはりRPGをはじめとした大ボリュームであろうタイトルは残りがち…というわけで2026年はそういったタイトルを優先的にプレイしたいと思っている。とにもかくにもまだ見ぬ新たなゲームとの出会いを求め、来年も全力で楽しんでいきたいのであーるー!!!