いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

SONIC & SEGA ALL STARS RACING (ソニック&セガ オールスターレーシング)

古き良き2Dのクラシック『ソニックスーパースターズ』に『ソニックマニア、長らくソニックのスタンダードだった2.5Dのモダン『ソニックジェネレーションズ、新たに吹き抜けた新世代3Dの風『ソニックフロンティア』に『シャドウジェネレーションズ』…これらが昨今のソニックを支えるメインシリーズである。だがしかし、本編作品ばかりではファンも飽きが来てしまうもの。だからこそファンの心を繋ぎ止める、或いは新たなファン層にリーチするため本編とは別路線・別ジャンルのスピンオフ作品もときにはリリースしなくてはならないのだ。

というわけで全世界のソニックファンのため、SEGA公式が打った次なる1手はソニックレーシング クロスワールド (ソニックレーシングCW)!『チームソニックレーシング』から続く新たなソニックのレースゲームは喜びと驚きを持って迎え入られ、発売前の今からでも多くのソニックファンからの期待を一身に背負っている。事実先日行われたクローズドネットワークテストにおいても(アイテムバランス周りに難はあったが)純粋なゲームとしての楽しさ・爽快感に秀でており、コイツは期待できると強く感じている

いつの間にやら昨今のソニックを支える新たな柱となっていたソニックレーシング』。ところで諸君らはご存じだろうか。今度リリースされる『ソニックレーシングCW』が実質シリーズ4作目であることを。というわけで今宵はソニックレーシング』シリーズの源流について、今一度立ち返ってみるとしよう。今回の主役は『SONIC & SEGA ALL STARS RACING (ソニック&セガ オールスターレーシング)』であーる!

ソニック&セガ オールスターレーシング』はタイトルからも伝わるようにソニックを筆頭に多彩なSEGAの人気キャラたちが集うオールスターのレースゲーム。この時代(SD機~HD機の転換期)のSEGA自社IP間の垣根を取り払いファミリー路線へと舵を切ろうとしている雰囲気があり、セガ・スーパースターズ(PS2)』Sega Superster Tennis(Wii/DSほか)』などオールスターゲーをいくつもリリースしていた。本作もまたその流れを汲んだ作品である。

…え、ソニックレーシングのハナシをしているのになんで別シリーズが出てくるんだよ』って?ノンノン、違うのだよ。元々『SONIC & SEGA ALL STARS RACING』があって、ソレが続編ソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED』になり、そこからある程度システムを引き継いでソニック単体の『チームソニックレーシング』になったって経緯なのだよ。ところでソニック&セガオールスター→ソニック&オールスター→ソニック段階を踏むにつれてSEGA要素が消えていくのはそれで良かったんかSEGAよ。

開発を担当するのは『Sumo Digital(スモウ・デジタル)』、ロゴの表記からわかるように社名の由来は相撲だがイギリスのゲームメーカーSEGA関係ではこれまた海外オンリーの『Sega Superstars Tennis(セガスーパースターズテニス)』などを本作以前に手掛けており、本作のヒットによって続編であるソニック&オールスターレーシング TRANSFORMED』『チームソニックレーシング』の開発も担当している。
(ただし今度の新作である『クロスワールド』には携わってないっぽい?)

元よりSEGAは日本よりも海外の方が遥かに勢いのあるメーカーということで、本作もその流れに逆らえずCS機では日本未発売の作品。プラットフォームはWii/PS3/360/DSという当時の現役ハード全機種コース…なのだが、当時はリージョンフリーなんて都合のイイ概念がゲーム業界にほぼ浸透していなかった時代…。Wiiはものの見事にリージョンロック*に引っ掛かりPS3もまた起動できるかはソフト次第。よって日本の本体でプレイする場合の選択肢はXbox360ニンテンドーDSのどちらかに絞られる。またDSはDSでDSi以降の本体にリージョンロックが設けられており…(以下略)。というわけで本記事で語るのは言うまでもなくXbox360である。

*リージョンロック
早い話が『特定の国の本体以外ではゲームを起動させない』という制限。
スーファミメガドラのようなROMカセット形式のハードならば
物理的な制限であるケースが多く何かと抜け道が存在したのだが、
メディアが光ディスクになってからは本体BIOS側の制限になり、
『海外版のゲーム機本体を入手する』以外にマトモに突破する術が消えた。
リージョンロックを完全撤廃した『リージョンフリー』の時代は
CS据置機だと任天堂はSwitch、PSはPS4まで待つこととなる。

なお本作の日本展開が全く行われなかったかというとそれはそれで違い、日本では機能をだいぶシンプルにしたスマホ版が買い切りでリリースされたほか、360向けの体験版と日本用のDLC"だけ"が配信されていたのを覚えている……なんで??まぁ日本向けDLCは海外版ソフトとの互換性がなかったので、そもそも日本版が存在しない以上購入しても何の意味もなかったのは今でも根に持っているが。ウッキウキでメタルソニックを使えると思って人生初のDLCを購入した当時の我のドキドキワクワクを返せ。

それではオールスターゲーということで真っ先に気になるであろうキャラクター方面から触れていくことにしよう。タイトルが『SONIC & SEGAとなっているように、ソニック』シリーズのみ複数名のキャラが参戦しており、それ以外のシリーズ作は各シリーズごとに代表者(orチーム)が1キャラずつ参戦している形式である。具体的なキャラ選と初出作品は以下の通り。*印が付いているものが特定条件で解禁される隠しキャラ

ソニックキャラ
ソニック / ソニック・ザ・ヘッジホッグ
エッグマン / ソニック・ザ・ヘッジホッグ
テイルス / ソニック・ザ・ヘッジホッグ2
エミー / ソニック・ザ・ヘッジホッグCD
シャドウ / ソニックアドベンチャー2
*ナックルズ / ソニック・ザ・ヘッジホッグ3
*ビッグ / ソニックアドベンチャー

SEGAオールスターキャラ
アイアイ / スーパーモンキーボール
アミーゴ / サンバDEアミーゴ
ビリー / ジャイアントエッグ ~ビリー・ハッチャーの大冒険~
*ゾビオ&ゾビコ / 愛されるより愛シタイ THE HOUSE OF THE DEAD EX
*アレックスキッド / アレックスキッドのミラクルワールド
*オパオパ / ファンタジーゾーン
*モボ&ロボ / ボナンザブラザーズ
*結城晶&ジャッキー / バーチャファイター
*チューチューパイロット / チューチューロケット!
*B.D.ジョー / クレイジータクシー
*うらら / スペースチャンネル5
*芭月涼 / シェンムー 一章 横須賀
*ビート / ジェットセットラジオ

※特定プラットフォーム限定キャラ・DLC
バンジョー&カズーイ(360版のみ) / バンジョーとカズーイの大冒険
アバター(360版のみ) / Xbox360
Mii(Wii版のみ) / Wii
メタルソニック / ソニック・ザ・ヘッジホッグCD
フォークリフト / シェンムー 一章 横須賀

プラットフォーム限定orDLCキャラを除いても20名というキャラ数は積み重ねのないシリーズものの1作目として考えると中々に豪華。キャラ選を見ればわかるように海外オンリーの作品であるにも関わらず、そのチョイスは遥かに日本寄りなのが割と謎であり面白いポイント。

ソニックとは『ソニックライダーズ』シリーズの頃から共演しているうらら・アミーゴ・アイアイ・ビリーのほか、当時シリーズ展開が完全に停止していたシェンムーの涼さんを筆頭に、ソニックの先代マスコット枠といえるアレックスキッドのアレックスファンタジーゾーンのオパオパなどSEGAファンなら『おっ』となるメンバーが揃っている。なおサターン時代のSEGAの顔であり『ライダーズ』に出演経験もある『NiGHTS』のナイツは本作だと登場こそするが残念ながら非プレイアブル

SEGAマニア視点でも意外なキャラ選なのがゾビオ&ゾビコザ・ハウス・オブ・ザ・デッド…のスピンオフ『愛されるより愛シタイ』からの出演なのだが、HODシリーズの代表でトーマスでもGでもなくこの2人をチョイスするセンスに痺れる。まぁ当時だとHODの主戦場たるAC作品の直近の新作が彼ら彼女らの主演作だったからというのが主な理由なのだろう。ただ同シリーズの中でもかなりマイナー寄りの作品だったがために、本作をきっかけに原作を知った人もいるかもしれない。…まぁもっというと『愛されるより愛シタイ』自体が日本限定の作品なので、本作の主要プレイヤー層である海外勢の方が『なんだコイツラ!?』となったであろうことは想像に難くない。ホントなんで海外オンリーの本作で出したんだよ。

また特定のプラットフォーム限定のキャラもいくらか存在する。プラットフォーム側の機能なので当たり前だがMiiWii版限定アバター360版限定のキャラ。そして同じく360版限定のキャラとして、まさかまさかのバンジョーとカズーイの大冒険からバンジョー&カズーイが登場する。そうだ、あまり知られていないが実はスマブラSP』に参戦するよりも一足先にバンカズとソニックは本作で共演していたのだ。それにしてもディディーコングレーシングといい『Banjo-Pilot(バンジョーパイロット)』といい、バンジョーは何かとレースゲームとの縁がある。

ゲーム業界史的に有名なハナシだが一応説明しておくと、『バンカズ』シリーズは元々レア社が開発・任天堂が販売したシリーズ。しかしながらMicrosoftレア社を買収した際に権利がそちらへ移り、結果的にバンカズは任天堂生まれのMicrosoft(Xbox)持ちIP』というやや特殊な立場となったのだ。だからこそ本作でもXboxの代表としてバンカズが出演しているワケである。

SEGAとしてもバンカズ参戦は最大級の目玉要素だと考えていたらしく、360版に限りジャケットでバンジョー&カズーイがソニックと並びメイン級に据えられたほか、タイトル表記も『SONIC & SEGA ALL STARS RACING WITH BANJO-KAZOOIEになっていたりと全面的に推し出されている。バンカズに置き換えられる形でジャケ絵から抹消されたテイルス君は泣いていい。

キャラごとに性能の異なるレースゲーではあるが、一方でマシン選択などの概念はなく搭乗マシンとキャラは1-1の関係。細かなカスタマイズなどを考えなくていいのは好意的に見れば遊びやすいといえる。ちなみにソニックたちは車に乗るより自分の足で走った方が速いだろ』というツッコミは本作よりも16年前(1994年)の『ソニックドリフト』の時点で言われているので今更すぎる指摘である。ちなみにソニックが実際に走るレースゲーは『ソニックR』という前例がある。

キャラたちの搭乗マシンは原作にそういった要素がある場合、できる限りそちらから引っ張られてきている。例えばB.D.ジョーは言うまでもなくクレタク原作のタクシーだし、アレックスキッドはシリーズ1作目から登場し続けるスコパコサイクルシャドウのバイクも『シャドゲ』で乗っていたものに近しい意匠のものになっている。

涼さんは『シェンムー 一章 横須賀』で印象的だったバイクを使用しているが、本作での表記はまさかの『NAOYUKI'S MOTORCYCLE(=直之のバイク)』である。まさか伊藤も貸したバイクをオールスターゲーまで持っていかれるとは思わなかったことだろう。オパオパに至っては当たり前ではあるが本人がマシン扱いで飛ぶ。オパオパが許されるならソニックとかも本人が走って良かったのでは。

続いてはレースゲーとしてのシステムを紹介していこう。のっけからぶっちゃけてしまうが、本作は平たく言って『絵に描いたようなオーソドックスなレーシングゲームである。昨今の一般的なレースゲーのフォーマットを思い浮かべてくれれば大体その認識まんまのゲームシステムとなっている。

RTでアクセル、LTでドリフトが基本操作。ドリフトを一定時間持続するとアフターファイヤーの色が変化し、その状態でドリフトを解除すると『ブースト』が発動、短時間ながら加速が可能となる。まぁ所謂ミニターボというヤツである。ブーストはドリフトを行った時間によって3段階にパワーアップ、最高段階のターボブーストは持続時間も加速性能も非常に高い。

ジャンプ台や何らかの段差でマシンが空中にいる場合、そこでLTを入力すると『トリック』が使用可能。トリックは発動から終了まで少し時間がかかってしまうが、着地までにトリックが成功した場合は着地直後にブーストが発動する。こちらもドリフト時同様3段階に分かれている…が『トリック1回につき1段階強化』といった感じなので、最高段階での着地ブーストができる場所は非常に限られる。当然ながらトリック中に着地してしまった場合ブーストは発動しない

コース内の特定地点にはアイテムカプセルが配置されており、触れるとランダムでなんらかの『アイテム』を入手できる。入手したアイテムは1つだけストックできAボタンで使用可能。効果は『一定時間加速する(スピードアップ)』『正面方向に攻撃する(ロケットパンチ)』『最も近い位置のライバルにホーミング攻撃(ミサイル)』など、これまたオーソドックスなものばかり。

アイテムには特定のキャラ限定のモノも存在する。見た目もキャラごとに別物ながらこれらは全て『オールスタームーブ』と呼ばれる。オールスタームーブは発動時に専用の演出が再生され、その後は超加速かつオートでステージを進行しながらキャラごとに異なる効果が発動する

『SHOPに入場し選択したウェポンで前方を攻撃するオパオパ』『その場でフォークリフトに乗り換える涼さん』鉄山靠で自分のマシンを吹っ飛ばしショートカット(物理)するアキラ』といったようにオールスタームーブは原作要素を徹底的に生かしたなんでもアリのモノばかり。いずれもソレひとつで順位に大幅な変動が起こる大逆転要素である。

だからこそというか高順位のプレイヤーには絶対に出てこないので、上級プレイヤーほど馴染みが薄かったり…。なお発動時はBGMがそれぞれの原作のものに切り替わるので、誰がオールスタームーブを使っているか/何に警戒するべきかは自分の耳を頼りに推測するべし。

…余談だが『スーパー化するソニック/シャドウ』を筆頭に、『グラフィティを描きながらローラースケートで駆け抜けるビート』『仲間たちと共にカプセルに入って転がるアイアイ』などなどオールスタームーブの使用中はマシンを使わなくなるヤツが割と多いあれ、ソニックに限らずこの人たちみんなマシンがハンデになっているのでは…?

さてさて、本作ならではの要素を強いて挙げるとするならば、他のレースゲーと比較して加速の持続時間がかなり長いという点。先に挙げたように本作では『ドリフト』を一定時間行うことで『ブースト』による加速ができるのだが、この持続時間が非常に長くそれでいてブースト中に再度ドリフトしてもさほど減速はしない

そのうえで(キャラによりけりな部分もあるが)ドリフト→ブーストまでの時間も非常に短く、オマケにドリフト状態は段差はもちろん多少のクラッシュですら持続される。さらに言えば直線でもある程度の道幅があれば容易にドリフト→ブーストが可能。結果『ブースト→即座にドリフト→ブースト→即座にドリフト…』といった形で長期的に加速状態を維持しやすい。

この『加速状態をキープしつついかにハイスピードでコースを駆け抜けていくか』というのが本作の最大の特徴でありウリ。他のレースゲーでありがちなド派手なショートカットがほぼ存在しないこともあって、本作ではこのブースト加速をいかに使いこなしたかが勝敗に直結すると断言できる。

プレイヤーが挑むことになるコースは全24種類(+DLCで1種追加)、コースの出典元はキャラに比べると狭めでソニックモンキーボールサンバDEアミーゴジャイアントエッグ『HOD』『JSR』6シリーズのみ。本作ではある程度コース間でモチーフが共有されており、例えば『シーサイドヒル』というカテゴリ内に『WHALE LAGOON』『LOST PALACE』『OCEAN RUIN』という3つの異なるコースが用意されている…といった感じである。カテゴリ自体は全11種類

ただDLCを除くとソニック』の出典ステージ(カテゴリ)はシーサイドヒル・カジノパーク・ファイナルフォートレスだけなので、シリーズ全体ではなく実質ソニックヒーローズからの出典といった雰囲気。まぁロケーション自体は特徴的なので本作の時点ではあまり不満はない。問題はこれらのモチーフを『TRANSFORMED』『チームソニックレーシング』…どころか最新作の『ソニックレーシングCW』まで引っ張り続けたこと。そういや『ソニジェネ』回でも似たようなこと言ったな。
(CWのクローズドネットワークテストでシーサイドヒル・カジノパークは既に登場済み)

道中の障害物としてエッグポーンなどの原作のエネミーが出てくるのを筆頭に、『ソニック』系コースでは多くのカーブの端にスプリングが仕掛けられていたり、『HOD』系コースでは水流、『ジャイアントエッグ』では特定地点に火山弾が降り注ぐ…といったようにコースごとに個別ギミックが用意されているのは原作ファン的に嬉しいポイント。

個人的にはモンキーボール』出典のステージがどれもお気に入り。特徴的なギミックこそ少なめだが、やたら多用される直角カーブやら一方通行の段差やらのおかげで『あっこれモンキーボールのステージだわ!』感がスゴイのだ。原作だとパーティーゲームだった『モンキーターゲット』がコース化されているのもナイス。

各コースで流れるBGMはどれも原曲、『このコースはこの曲!』のような固定化はされておらず、レースの開始時に任意のBGMを選択できるようになっている。流せるBGMのラインナップは基本的に元ネタが共通かつイメージのあったものに限られる。

例えばカジノパークのカテゴリなら『CASINO PARK(ヒーローズ)』『BINGO HIGHWAY(ヒーローズ)』『BACK 2 BACK(ラッシュ)』『SUPER SONIC RACING(ソニックR)』『BE COOL, BE WILD AND BE GROOVY(SA1)』から選択できる…といった形。『ソニックシャドウG』のことを思えば『ラッシュ』楽曲が多くチョイスされているのは珍しい傾向か。作曲スタッフが同一(長沼英樹氏)である『JSR』と共演している兼ね合いもあるのだろう。

どうしても総数としての割合はソニック率が高めだが、ソレ以外の作品も選りすぐりの人気曲が揃っている。『SAMBA DE JANEIRO(サンバDEアミーゴ)』『THEME OF THE MAGICIAN(たぶんHOD2のDC版)』のようなシリーズの顔的な楽曲から『FUNKEY DEALER(JSRF)』のような根強い人気を持つ楽曲もフォロー。個人的には『MONKEY ISLAND(ウキウキパーティ大集合)』があるのには驚かされた。

本作のメインともいえるシングルプレイでは『SINGLE RACE』『GRAND PRIX』『TIME TRIALS』『MISSIONS』の4モードが用意されている。…ホントはマルチプレイも可能なのだが我はやったことがないので本記事では割愛する。一応オンラインにも対応していたハズ。『SINGLE RACE(シングルレース)』は周回数・難易度・ギミックの有無やアイテムバリエーションなどの条件を自由に指定してプレイできるモード。サクッと遊ぶにはコレが一番である。

『GRAND PRIX(グランプリ)』は皆様お察しの通りレースゲーにありがちな複数のコースを連続してプレイしていくモード。『チャオ』『グラフィティ』『エッグ』『ホラー』『サンバ』『モンキー』の6つのカップがあり、ひとつクリアする事に次のカップが解禁されていく。周回数は3、ギミックはアリで固定。難易度はBEGINNER/ADVANCED/EXPERTの3段階から選択できる。

『TIME TRIALS(タイムトライアル)』は読んで字の如くのタイムアタック。好きなステージで自身のラップタイムの限界を突き詰めることができる。タイムトライアル中はステージ内のアイテムが一切存在しないが、周回のたびに『スピードアップ』のアイテムが支給、どこで使うべきかよく考えるべし。
またゴーストデータとのレースも可能であり、自身のベストラップのゴーストのほかスタッフゴーストも最初から用意されている。とはいえ本作のスタッフゴーストは数多のレースゲーのような超プレイングをしていないので、ある程度ミスなく安定して走り抜けられるようなら簡単に抜くことができる初心者はまずスタッフゴーストに勝利するのを目標にプレイするのがいいだろう。

シングルプレイの中で一風変わった内容なのが『MISSIONS(ミッション)』。このモードではコース・キャラを指定されたうえで特殊条件下でクリアを目指すことになる。シンプルなレース/グランプリであることもあれば、リング・バナナなどといったアイテムを制限時間内に収集したり、一定回数以上のトリックやブーストを決めたり最初からオールスタームーブ状態で敵キャラを一定数以上倒したり…と非常にバラエティに富んだ代物なので、他モードの息抜きがてら楽しむことができる。ミッションには難易度選択こそ存在しないが、ひとつクリアするごとにより高難易度な新たなミッションが解禁されていく。その総数たるやなんと64種類。こう見えてミッション単体だけでも本作随一のボリュームを誇るわけである。

いかなる結果であろうともレースが終了するとプレイヤーはSEGA MILES(セガマイル)』というポイントを獲得できる。このポイントは『SHOPPING(ショッピング)』というモードで消費することで各種要素を解禁可能。SHOPPINGで解禁できるのは『キャラクター』『シングルレース用のコース』『コース内で流せるBGM』の3点。

そして特筆すべきは本作の隠し要素は全てSHOPPINGでの解禁であるということ。つまり言い換えれば『どれだけレースゲーが苦手なプレイヤーであっても、長期的にプレイをしていけばいつかは全要素を解禁できる』のである。純粋なセガオールスター、或いはソニックの魅力に惹かれてやってきたプレイヤーでも一安心。『ソニックR』や『ソニックライダーズ』シリーズ、本作の続編である『TRANSFORMED』は全キャラ/要素の解禁に容赦なくスーパープレイや高難易度の突破を要求してくる作りだったので猶更本作の優しさが染み渡る。

セガマイルで解禁した要素は『COLLECTION(コレクション)』というモードで閲覧可能。こちらではコースの特徴確認やサウンドテストが可能なのだが、それ以上に見どころなのが参戦キャラの紹介ページ。紹介ページでは本作の全キャラについて項目が用意されており、原作における各キャラの解説のほか『種族』『初出作品』『趣味』『特技』『マシン名』『オールスタームーブ』が掲載。いずれも原作設定に則ったものとなっており、アイアイの特技が『スーパーモンキーボール2』のストーリームービーで多用していた『MAGICAL SPELL IS EI-EI-POO!(魔法のじゅもんはエイエイプー!)』だったりモボ/ロボの趣味が『パズル/宝探し』といった『ボナンザブラザーズ』ではなく『タントアール』をイメージしたものだったり…。総じてかなり踏み込んだガチな紹介、それぞれの原作ファンが読んでもかなり満足度の高い内容に仕上がっている。

ちなみにバンジョー&カズーイの初出作品がバンジョーとカズーイの大冒険ではなくしっかりディディーコングレーシングになっていたりもする。先にも触れたようにバンカズは360版限定のキャラなので、任天堂ソフトのタイトルがXboxバージョンでのみ掲載される』という極めてレアな状況である。ディディコンにカズーイは不在だったろとかその理屈ならソニックの初出は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』じゃなくて『ラッドモビールじゃねぇのと思わんでもないがそこはおいておく。

セガのオールスターゲーなだけあって新旧問わずSEGAマニアがニヤリとできる要素が非常に多い。参戦キャラ/ステージに纏わるネタやオールスタームーブだけでなく、細かい点ではやりこみ要素である『ACHIEVEMENTS(実績)』の名称が悉くSEGAネタに満ち溢れている。『Streets of Rage(ベアナックル)』『Wonder Boy(モンスターランド)』『Altered Beast(獣王記)』といった露骨にゲームタイトルから拝借しているものから、『Shadow Dancing(シャドーダンサー)』Magical Sound Shower(アウトラン)』『Death Adder(ゴールデンアックス)』など分かる人にはわかる名称のものも多い。なかには『Sonic Unleashed(ソニックワールドアドベンチャー)』のような新しめのネタも。全ての実績名の元ネタがわかった貴方は立派なセガフリーク

またロード画面に入るたびに『SONIC SAYS...』といった形でソニックチュートリアル/アドバイスをしてくれるのだが、実はこれもマニア向けネタの一種。日本だと伝わりづらいが北米でかつて放映されていたTVアニメ『Adventures of Sonic the Hedgehog』の再現である。

さてさて、ここまでの記事でガッツリ触れたシステム群はいずれも後のシリーズ作…『TRANSFORMED』『チームソニックレーシング』にも引き継がれており、以降の作品では本作の操作方法やトリック、加速をいかに持続させていくかが重視されるゲーム性をそのままベースにしつつ、そこに何らかの追加要素(マシンの変形/チームメイトとの協力)を注ぎ足す形で進化していくことになる。だが一方で後継作はいずれもシステムがやや煩雑化/高難易度化しておりゲーマー寄りな作風になってしまったのもまた事実である。ゆえに凝ったシステムを持たない代わりに遊びやすい本作こそがシリーズで最も初心者向けなのではないかと感じているのである。

本作『SONIC & SEGA ALL STARS RACING(ソニック&セガ オールスターレーシング)』現行から2世代も前のハードだったり、日本未発売によるリージョンロックだったりとプレイ環境構築に多くの壁があり、今の時代ではそうそう気軽にオススメができる状況にないものの、機会があればぜひとも手を出してみてほしい。後継作とは一味違ったシンプルゆえの魅力というモノがきっと味わえるハズ!!

あと記事冒頭で触れた最新作『ソニックレーシング クロスワールド』はソロプレイの難易度こそ未知数ながら、クローズドネットワークテストに参加してみた印象だと『シンプル操作でお手軽にスピード感が味わえる』という方向性で、本作(初代)ばりに遊びやすさを感じられたため、そちらはそちらでめっちゃ期待しているのであーる!!コイツは続報から目を離せない!!

 

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---オマケ---
折角なので『ソニックレーシングCW』のクローズドベータテストに参加した時の動画を再掲。
お暇なひとがいればぜひぜひ。

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