いろいろとゲームを語ろう

物好きなゲーマーがただただ最近遊んだゲームの感想とか内容とか書いていくブログ。レトロゲームの割合が高いかもしれない。更新は気が向いた時にだけ。

平成 新・鬼ヶ島 前編/後編

f:id:Monozuki:20190429234212p:plainf:id:Monozuki:20190429234226p:plain

2019年4月1日、新元号『令和』であると発表された。
コレが示すコト、それ即ち『平成は4月30日で終わる』という事実である。

話は変わるが『平成』という元号がタイトルに入ったゲームはいくつも存在する。
これらのゲームは令和になったら時代遅れの産物として置いてかれてしまうのか…否!それは違う!ゲームの面白さは未来永劫、元号が変わっても残り続けるのだ!

はい、茶番オワリ(オイ)

f:id:Monozuki:20190429234312j:plain

というわけで、今回語るタイトルはコレ!
『平成 新・鬼ヶ島である!

ご想像の通り、今作はディスクシステムの傑作ADVふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島の関連作品である。

monozukigame.hatenadiary.com

ディスク版から引き継いでまさかの前後編ディスクならぬ前後編ROM*である。
ただし、SFCには当然ディスクの入れ替えなんてものはないので
前編をプレイせずいきなり後編からスタートすることもできる
(当たり前だが前編と後編のセーブは完全に独立している)

*前後編ディスク/前後編ROM
任天堂製ADVでは最早お馴染みである前後編ディスクだが、
今回のプラットフォームはSFCなので前後編のROMカセットでのリリースとなっている。
流石にROMカセット媒体での分割は非常に珍しい。

f:id:Monozuki:20190430000833p:plain

『平成』とタイトルについている事からディスク版のリメイク…と思うかもしれないが、実際は全然違う。今作はディスク版に登場した三人の仲間達に焦点を当てた完全新作なのである!

それぞれの作品の構成はこんな感じ

f:id:Monozuki:20190430000959p:plainf:id:Monozuki:20190430001224p:plain

・平成前編
第一話 りんごの巻
第二話 まつのすけの巻
ディスク版 前編

・平成後編
第三話 おはなの巻
第四話 決戦の巻
ディスク版 後編

各話ごとに3章構成、つまり1作あたり6章の物語が収録されている。

1章が終わるごとに自動でセーブされ、以後は『第〇話×章』という風に好きな章からスタートできるようになる。
タイトルからわかるように各話ごとに主人公が変わる

f:id:Monozuki:20190430001419p:plain

前編の主人公はディスク版で最初に合流した『犬のりんご』と二番目に合流した『猿のまつのすけ』、後編の主人公はディスク版で最後に合流したせいで割と唐突だった『雉のおはな』『ディスク版の主人公二人*』、そして『太郎』

*ディスク版の主人公
デフォルト名は男が『どんべ』、女が『ひかり』、今作でも名前入力が可能。
名前の入力は第四話の開始時というかなり遅いタイミング。
この記事だとデフォルト名で呼ぶ。

f:id:Monozuki:20190430001520p:plain

それぞれの主人公の視点で描かれるのはディスク版では描かれなかった数々の物語
どんべと出会う直前にりんごに起こった悲劇や、まつのすけの勇気が試される大冒険ディスク版だと凄く簡単に流されたおはなの忠誠、そして全ての始まりの悲劇…。
そのどれもがディスク版をプレイ済みならしっくりくる内容となっている。

f:id:Monozuki:20190430001753p:plain

物語の完結編ともいえる『決戦の巻』はこれまでのスピンオフ的な内容からは一転ディスク版の最終盤のリメイクとなっている。

ただし、ディスク版とリンクする一部のシーンに矛盾が生じている箇所もあるため、スピンオフというよりもパラレルという見方の方がいいかもしれない。
(どんべとりんごの初対面シーンがわかりやすい)

システム自体はぶっちゃけ過去作である『ディスク版』や『遊遊記』と殆ど同じ
ただし、各章の主人公が一人だけになっているため、『ひとかえる』システムは完全にオミット。その代わり、シナリオの要所で反射神経を求められるようなアクションパートが挿入されるようになっている。
(どちらかといえばQTEの連続だケド)

プラットフォームがSFCに移ったことで各種インタフェースも進化
お世辞にもテンポがいいとは言えなかった過去作とは違ってスムーズに操作可能

基本となるADVパートの難易度も過去作に比べてずっと下がっている
自虐ネタを入れるくらいには凶悪だったディスク版とはえらい違いである。

f:id:Monozuki:20190430002025p:plain

ただし、これはあくまでADVパートの話。
アクションはADVのヌルさはどこへやら、一度の失敗で即死のQTEが続く。これが中々にシビアであり初見では対応不可能なものがかなり多い。

f:id:Monozuki:20190430002555p:plain

ただし、アクションパートでのゲームオーバーは必ずそのパートの最初からやり直しが可能なのですぐ再挑戦できる。
このため、QTEに失敗してもイライラすることなく再開が可能

f:id:Monozuki:20190430012635p:plain

演出面もハード進化の恩恵を受けており、背景や一枚絵はホントによく動くし、重要シーンでは簡易的ながらもアニメーションが挿入される。
ディスク版でもクオリティが高かったサウンドもパワーアップSFCの音色を生かしたアレンジ曲や、完全新曲などどれもクオリティMAX。
メインテーマや前編のED曲などが特にお気に入り。

f:id:Monozuki:20190430012807p:plain

シナリオもディスク版の仲間達をよく掘り下げられており、非常に丁寧。
特に第一話が素晴らしいと感じたのである。
3章のあの絶望感と切なさはシリーズの中でトップクラスだろう。
廃墟と化した村はディスク版にも登場していたが、今作の場合は2章かけて平和な日々や村人たちとの交流を描いてから3章が来るのでホントに辛い。

f:id:Monozuki:20190430012941p:plain

そんな展開にも負けず前に進むことを選ぶりんごは間違いなく今作の中でも一番輝いていたように感じる。
今作をプレイしてから『鬼ヶ島』で一番好きなキャラがりんごに変わったのである。

f:id:Monozuki:20190430013205p:plain

ただし、あくまで今作はディスク版のスピンオフなので、ディスク版をプレイしていないとちょっとメインシナリオの流れがわかりづらく感じるかもしれない。
幕間のシーンではディスク版の物語が語られるので一応大丈夫なのだが、ディスク版の最重要クラスのネタバレを普通に放り込んでくるのでコレはコレでマズい
(ディスク版の難易度は散々触れた通り途轍もなく高いのでこの扱いもやむなしなのだが。)

f:id:Monozuki:20190430013245p:plain

一度EDにまで到達できればディスク版をそのままプレイすることが可能なので、今作を最後までプレイしたのならディスク版に挑戦するのもいいだろう。
ちなみにセーブデータはディスク版と平成版でそれぞれ独立しているので安心。
平成に収録されているバージョンは最初だけプレイした程度だが、多分大きな変更点はない気がする。とにかく不便だったディスク入れ替えがなくなっているので割と便利になっているが。
(ついでにとある条件を満たすとディスク版のヒントが貰える)

f:id:Monozuki:20190430013437p:plain

今作自体はWiiUでVC配信が行われており手軽に入手できる。
今作一つ(厳密には二つだが)で全てのメインキャラ達の物語本編をそのまま遊ぶことができる新・鬼ヶ島』の決定版であるため、このシリーズに興味を持っているのなら任天堂製ADVのデビューにピッタリなゲームなのである!

f:id:Monozuki:20190430013545p:plain

もうすぐ平成が終わり令和が始まる。
元号が令和に変わっても『平成 新・鬼ヶ島』は変わらず名作のまま。
『平成』という単語は一切気にせず、気になったのであれば是非とも触れてほしいゲームなのである。

f:id:Monozuki:20190430004217p:plain

 

---おまけ---
実は『平成鬼ヶ島』は元々サテラビューでリリースされていたサウンドリンクゲーム、『BS鬼ヶ島』の移植だったりする。サウンドリンクゲームはそのシステム上移植やリメイクがロクに行われないので今作のようなパターンはかなり珍しい。
ちなみに自分は『BS』の方は未プレイなので『平成』で何が変わっているのかはわからない。

 

他の任天堂製ADVはこちら

monozukigame.hatenadiary.com

monozukigame.hatenadiary.com

monozukigame.hatenadiary.com

monozukigame.hatenadiary.com

monozukigame.hatenadiary.com

monozukigame.hatenadiary.com

monozukigame.hatenadiary.com