ゲームボーイで3作に渡り展開されてきたゲームボーイギャラリーシリーズの完成形!
それこそが今作、『ゲームボーイギャラリー3』である!
『ギャラリー2』までは通常のGBソフトであったが、今作はカラー対応。
我が家にあるのはGBCとGBA/GBASPなので旧ゲームボーイで起動するとどうなるのかは知らない。
とにかく、カラーになったことで前作からさらなる進化を遂げている!
ゲーム画面のカラー化はもちろんのこと、収録タイトル数も増加!
隠し要素の数も前作とは比較にならないくらい増えた!
今作の収録作品はなんと前作の倍近い11作!
・エッグ
4方向から転がって来る卵を盗む回収するゲーム。
オリジナルだと某夢の国のネズミが主人公なので、キャラ差し替え後の海外版を収録。
国内でも海外でもゲーム内容は同じなのでこれといった問題はない。
『いま』はヨッシーが主人公で、マリオが作ったクッキーを食べていく。(エッグとはいったい…)
クッキーは全3種類で、同じ種類のクッキーを食べていくと該当するゲージが上昇、一定を超えるとヨッシー型のクッキーが登場する。
ヨッシー型のクッキーを食べると卵が産まれ、チビヨッシーが登場する。(タイトル回収)
クッキーはある程度待ってから食べたほうがスコアやゲージが大きく上昇する。
可能な限りベストな焼き加減を狙いつつ、トラップのボム兵に気を付けつつプレイする必要があり、適度な緊張感がたまらないゲーム。
・グリーンハウス
花を狙う害虫共をまとめて殺虫剤で始末するゲーム。
『いま』ではヨッシーが主人公、スーパースイカノタネコウゲキ(原文ママ)を使って花を狙うウッキーやヘイホーを始末する。
とりあえず連打すればよかった『むかし』と異なり、『いま』ではヨッシーと敵との間に壁があるため、敵が下りて来たタイミングを狙って攻撃する必要がある。
ある程度スイカを集めると火を噴けるようになって、壁を無視して攻撃できるようになる。
今作のシンプルイズベスト枠な気がする。
・タートルブリッジ
崖から崖へカメを乗り継いで荷物を運ぶゲーム。
『カメを渡る必要なくね?』というのは禁句。
『いま』ではキノピオが主人公、ノコノコではなくあほーどりの背中を渡る。
(より危険になってるじゃないか…)
マリオから渡されたピーチ姫への貢物プレゼントを届けるのだが、ノーミスで進めると届け物がキノコからタマゴ、スター、プレゼントボックスと少しずつランクアップしていく。
そしてその一方でマリオと姫様のキノピオ使いがどんどん荒くなっていく。
足場は悪くなる一方にも拘わらず、配達先の姫様が不在だったりするようになる。
キノコ王国におけるキノピオの待遇が良くなることを祈るばかりである。
難易度自体はかなり簡単なほうだが、単純作業ゆえにのめりこみやすい面白さがある。
タイトルの通り、マリオブラザーズがライン上を流れる荷物を運ぶゲーム。
実は永遠の2番手ことルイージの初登場作品だったりする。
『むかし』は邪魔者もいないので平和だが、『いま』ではクッパが妨害してくる。
妨害でラインが逆流するので、スイッチを押して元に戻す必要がある。
ちなみに逆流中のBGMは本家マリオシリーズのアレンジなので必聴。
ところでこの兄弟、『いま』と『むかし』で言ってること真逆なんだけど何があったのだろうか。
『ギャラリー2』にて収録された『ドンキーコング』の続編。
悪党マリオに捕らえられた父親をドンキーコングJr.が助けに行く。この設定今でも生きているのだろうか。
システムは『ドンキーコング』の延長、早い話がG&Wらしいアクションゲーム。
『いま』では複数のステージが存在。
ステージごとに全く違った攻略が要求されるのでそこそこ歯ごたえがある。
・フラッグマン
隠しゲーム1号、旗を揚げる人を操作して色々とやるゲーム。
GAMEA(かんたん)とGAMEB(むずかしい)で完全に別物であり、
GAMEAは特定の順番で指定された旗を、指定された順番通りに揚げる覚えゲー。
GAMEBでは指定された旗を一定時間内にすぐに揚げる純粋な旗揚げゲーム。
ちなみに今作の隠しゲームは『むかし』モードのみの収録。
(フラッグマンは今風にした絵がイマイチ浮かばないけど)
・ジャッジ
隠しゲーム2号、スマブラでもお馴染みのアレ。
ルールとしてはぶっちゃけ『叩いて被ってジャンケンポン』である。
二人のプレイヤーが提示した数字(ランダム)のうち、自分の方が相手より大きいか同じなら攻撃、小さければすぐに避ける。
間違った行動を取ってしまった、もしくは相手から攻撃されてしまうとペナルティ。
直観的かつ分かりやすいルールなのでかなり面白い。
ちなみに2人プレイが可能(やったことないけど)。
・ライオン
隠しゲーム3号、壊れた檻からライオンが逃げ出さないようにけん制するゲーム。
ライオンを引き留めてどうするのかは多分気にしてはいけない。
マリオブラザーズがより難しくなったバージョンというところで、難易度が高い。
ついでにスコア効率が死ぬほど悪いので完全コンププレイヤーにとっての鬼門だと思う。
・スピットボールスパーキー
隠しゲーム4号、よくわからない名前のゲーム。
名前のせいでわかりづらいが、早い話が『ブロック崩し』。
ボールを空気で吹き上げ、画面内のブロックの全破壊を目指す。
G&Wでブロック崩しとか地雷にしか思えないが、侮ることなかれ。
ボールは壁やブロックに当たると反射するし、一定時間内にクリアするとボーナスも入るので案外奥が深い。
G&Wのゲームにしては珍しくそこそこカラフルなのも特徴。
シンプルかつ非常に地味ながら、なんか夢中になってしまう変な魅力がある。
・ドンキーコング2
隠しゲーム5号、まさかのドンキーコングシリーズ2本目。
タイトルこそ『ドンキーコング2』なものの、内容は『ドンキーコングJr.』の続編。
もっと言うと『ドンキーコングJr.2』みたいなものである。
(最早意味がわからない)
相変わらず悪役のマリオを懲らしめるため、DKJr.が奮闘するゲーム。
マップが複雑化しているのでG&Wのドンキーコングシリーズの中でもトップクラスに難しい。
・ファイア
隠しゲーム6号にして最後の隠しゲーム。
ファイアだけは通常のゲームセレクト画面からプレイできない。
ファイア自体は既に『ギャラリー1』で収録されているので目新しくはないと思うかもしれないが、それは違う。
なんてったってこのファイアはオリジナルと左右逆なのである。
コレは開発段階のファイアであり、色々あった末にオリジナルで左右逆になったという経緯がある。
この左右逆ファイアをプレイできるのは『ギャラリー3』だけ!
ということで一度はプレイしておくべき超貴重なゲームなのである。
オマケみたいな存在なので、中断セーブもなければハイスコアも保存されない。
まぁガチでファイアのスコアタをやりたいなら『ギャラリー1』を買えってことなのだろう。
過去作にもあったギャラリーコーナーは更にパワーアップ。
前作では簡易的なメニューだったが、今作ではマップ式になっている。
新モードが解禁されるとマップ上に行ける場所が増えるので、見栄えが良くなった。
(結局はモード選択以上の意味はないのでそれだけだけどね)
ミュージアム(中央の建物)では前作よりも紹介タイトルが増加。
音楽室(左側の建物)は基本は前作と同じなものの、テンポ変化とSEの再生ができるようになった。
今作でもBGMのクオリティは健在。メニュー画面の曲がお気に入りである。
伝言板(キノコの建物)だけは特に変化がない。
(これ以上何を変えろって感じだけど)
新たに増えたプレゼントボックス型の建物は『プレゼント』。
スターに応じて隠しゲームを増やしたりしてくれる。
『あとどれだけプレイすれば新ゲームが手に入るか』がわかるので、これが地味にゲームプレイへのモチベーションに繋がったりする。
ちなみに全ゲーム解禁後はスタッフロールを再生するだけの建物になる。
(今作はピーチ姫の出番がここ以外ロクにないので姫様に会いたいときにでもどうぞ)
日本国内で通常販売したゲームボーイギャラリーシリーズは今作が最後。
ボリューム・内容共に過去作の中でもトップクラスの大ボリュームを誇る傑作なのだが問題点が一つある。
今作は過去作とは異なり、一般でのVC配信が一切行われていない*のである。
後に『ギャラリー4』も(WiiU限定とはいえ)VC配信がされたので、現状唯一VCの通常購入が不可能な作品になってしまっている。
*VC版『ギャラリー3』について
3DS版のスマブラforとポケモンORASを同時購入したプレイヤーのみ限定で配信された。
一見何の関係もなさそうに見えるのだが、これはDLCを除いたスマブラforのファイターの参戦作品のうち、最新作がポケモン(ゲッコウガ)であり、最古作がゲーム&ウオッチ(Mr.ゲーム&ウォッチ)であるため。
とはいえ、ソフト自体は大してプレミアも付いていないので、少し探せばすぐに見つかる。
なので、GBソフトが動くハード(GBC・GBA等)があるのなら、絶対にプレイしてみてほしいゲームボーイギャラリーシリーズ屈指の大傑作なのである!
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