1ヵ月の延期を経て発売されたニンテンドースイッチ版ソニック1、
『SEGA AGES ソニック・ザ・ヘッジホッグ』!
SEGAゲーで移植が多いといえばやっぱり『スペースハリアー』だけど、
このメガドラ版『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』も大概だと思う。
・ジャム(SS)
・メガコレ(GC/XBOX/PS2)
・ジェネシス(GBA)
・クラコレ(DS)
・VC(Wii)
・ジェネコレ(PS3/360)
・白の時空(PS3/360)
・3D(3DS)
とっさに思い浮かぶだけでこんだけある。
まぁ、メガドラの顔だし、メガドラソフトのコレクションには
100%収録されてるから当然といえば当然なんだけど。
ハードごとに大きな違いがあるスぺハリとは違って、ソニック1の移植は大概変化がないのがちょっと前までお約束だったんだけど、M2開発の『3D ソニック・ザ・ヘッジホッグ』やIOS版辺りからそれは崩壊した。
今回のスイッチ版はどうなるのかというと、近年の新しいお約束に倣って追加要素ありの移植となっている。
開発は3D版を開発したM2、なので今回のベースは3DS版。
3DS版にあった途中セーブやステージセレクトはそのまま続投。ただ、セーブファイルの数が5つに増えたので遊びやすくなったのは間違いない。
スピンダッシュも使えるけど、3DS版から変わらずスピンチャージ中に攻撃判定がないのはやっぱり残念。ジャムやIOS版だとできたんだけどなぁ…。
(細かいところだけどソニック1は思い入れ深いので地味に気になる)
基本はオリジナルと同じなので、
エディットモードやステージセレクトなどのコマンドも使える。
(ステージセレクトは正式な機能としてあるのでコマンドから実行する必要は全くないけど)
これも3DS版と同じだけど、国内/海外の切り替えができる。
国内は所謂メガコレ版なので棘山が無敵貫通したり、
ラビリンスでフリーズしたりすることはないから安心。
地味にフレームや画面モードの設定やらは今作からの新規要素。
この辺は好みに合わせて設定したい。
ただし、3DS版にあったサウンドの詳細設定はオミット。
あんまりいじる人がいなかったのだろうか。
さて、ここからはスイッチ版からの追加要素。
まずは『ソニックマニア』から逆輸入されたドロップダッシュ。
ドロップダッシュの使用感はマニアと同様で気持ちよくかっ飛ばせるのは魅力。
ドロップダッシュができるソニック1はスイッチ版だけ!
次にリングキープモード。
これは今作オリジナルというわけじゃなく、同じくM2開発の『3D ソニック2』のシステムで、リング10枚からスタートする初心者向けモード。
追加要素はいくらでもあってくれてありがたい。
ソニックマニア/フォースから新しく入るプレイヤーもいるだろうしね。
そしてここからが今作のメイン要素、『メガプレイ版』!
幻のアーケード版ソニック1をプレイできる!
このアーケード版…メガプレイ版と呼ばれるものの移植は国内どころか海外でも初!
他の移植版を持っていてスイッチ版を買うプレイヤーはおそらくこれが目当てのハズ。
ちなみに自分はメガプレイ版を遊んだことはない。
(というか、今回収録されることで初めて存在を知った)
とりあえず軽く遊んでみて気付いた特徴として
・仕様はメガドラ版に準ずる(つまり棘山が無敵貫通する)
・一部ステージがカット(マーブルとラビリンスが全カット、スクラップブレインも一部カット)
・スペシャルステージに入れない(スペシャルリングは表示されるが無意味)
・ステージごとに個別に制限時間がある(0になったらアウト)
・残機は3で固定、残機を取得しても増加しない
・ラスボスを倒してもスタッフロールは流れずそのままタイトルへ
・ゲームオーバー/ゲームクリア時点でのスコアがランキングに集計される
・ダメージ後のリングが拾えない時間が長い?
・ゲームオーバー時はコイン投入で復活
といった感じ。それなりに通常版と異なるポイントもあって楽しい。
とりあえず3回ほどプレイしてスピン・ドロップ・セーブなしで2コインクリアできたので満足!
1コインクリアできなかったあたり実に自分らしい。
(ラスボス戦でゲームオーバーになりました)
また、グリーンヒルの1面をどれだけ早くクリアできるかを競う『タイムアタック』とメガプレイ版を残機1でどれだけスコアを稼げるかを競う『スコアアタック』がある。
この二つは強制的にドロップダッシュとスピンダッシュが解禁されるので、
原作では存在しなかったテクニックを使う必要があり、これはこれで面白い。
また、意識はしていなかったが『リングチェイン』というものが追加。
これは『連続してリングを拾った枚数』らしい。
メガプレイ版を一度クリアした時点で最大チェイン数は168だった。
兎にも角にも、気になっていたメガプレイ版を遊ぶことができたし満足。
移植具合もほぼほぼ完璧だし追加要素も申し分なしでいい感じの移植だった。
既に発表済みのスイッチ版のソニック2も楽しみである!
IOS版にあったヒドゥンパレスを収録してほしいけど、難しいかな。IOS版の開発は違うところだし。
ところで、どの移植でも華麗にジャム版の難易度設定*がスルーされるの悲しい。
アレ結構いい機能だと思うんだけどなぁ。
初心者はリングキープモードで充分って判断だろうけど。
実際、ジャム版はオリジナルが一番難しかったし。
*ジャム版の難易度設定
セガサターン用ソフト『ソニックジャム』に収録されているソニック1の機能。
難易度を『イージー』『ノーマル』『オリジナル』の三段階から選択できる。
『ノーマル』ではリングの配置が原作より優しくなり、
『イージー』ではボスの耐久が減ったりステージがスキップされたりする。
『オリジナル』はメガドラ版そのままで一番難しい。