『イースターエッグ』…ソレはゲーマーたちにとってのロマンである。あるゲーマーはイースターエッグを見つけ出すために心血を注ぎ、またあるクリエイターは見つけて見せろといわんばかりに巧妙なイースターエッグをゲーム内に仕込む。ある意味では『ゲームを徹底的に遊びつくしたゲーマー』VS『お遊びを入れられる程度に余裕を持った開発を行えたクリエイター』ともいえる構図のこの遊びは、ゲーム業界が誕生した最初期…世界初のイースターエッグが存在するAtari2600向けの『ADVENTURE』の時代から昨今に渡ってウン十年の時を超えて続けられている。
この記事を読んでいる諸君とて、ゲーム内に仕込まれたイースターエッグの類を目の当たりにした経験くらいはあるだろう。有名な例では『星のカービィ』シリーズのHAL部屋だとか、『ゼビウス』のスペシャルフラッグだって意味合いとしては立派なイースターエッグである。コナミ系ゲームで『コナミコマンド』という名のイースターエッグにお世話になった人も少なくなかろう。
(まぁアレは誕生のきっかけがイースターエッグの定義から外れてる気もするが)
SEGAの顔でもある『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズにおいてもこういったイースターエッグは多数仕込まれていた。例えば『ゲーム内のステージを無茶苦茶に弄れてしまうモード』だとか…。何を言っているかわからないかもしれないが、コレはれっきとしたメガドラ時代のソニックシリーズに搭載されていたイースターエッグの一種である。イースターエッグといえど何もかもが許される物ではなく、流石に限度というものはある…が明らかに限度を遥かに超えた(ようにも思える)代物がソニックの中には残されていたのだ。
それはそれとして、イースターエッグとはかくも儚いものである。そもそもが存在せずともゲームが成立するものであるため再現の優先度も低く、また勝手に仕込まれたが故にバグの起因となる可能性をも秘めているイースターエッグなぞ、残しておいたところでロクなことにならないのは言わなくてもわかるはずだ。結果としてイースターエッグは後年の移植版…酷いものでは移植ですらない後期ロットなどで存在を抹消されることも少なくない。
上述したもののようにゲーム内のデータに直に干渉を行えてしまうモノは言わずもがな真っ先に移植において削られるべき対象…のように一見思えるのだが、どういうわけかソニックシリーズではこういったイースターエッグも含めまるごと移植するのがお約束のようになっている。事実上の初コレクションともいえる『ジャム』でも、『メガコレ』でも『ジェムコレ』でも『アルコレ』で(以下略)『クラコレ』でもこれらの要素は健在であった。
そしてソレは最新の『オリジンズ』でも相変わらず。よって今回語るテーマは『ソニックオリジンズ内に仕込まれた裏技(イースターエッグ)』!!ソニックオリジンズに収録された各種ゲームに用意されている多種多様な裏技について、方法と共に紹介していくのである!
(大半はメガドラ自体から存在する由緒正しい裏技なのでググればいくらでも出てくるのは言わないで…)